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共通2 うろつ薬師(くすし)
奴となんやかんやあったがまあいい。任務を続けなくてはな。
私は他の女中とともに庭園から飾る花やら果物を調達にいく。
すると裏のほうで見知った男の姿があった。
「あ、見つかっちゃいました~?」
「……ついこの前あった薬師か」
何事もなく城に入れたし、この男には一応感謝している。
「僕の名はエマンジェイ。出来ればこの名は貴女だけに呼ばれたいなぁなんて……」
「いちいち面倒だ。薬師と呼ぶ」
「それは残念です」
といいながら、そんな気はまったくないようにみえる。