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白昼夢限

作者: 真桜咲

2013年5月6日見た夢

変わらない日、変わらない時、これはそんな時に起きた不思議な物語。

いつも通り、俺は夜部屋に居、別途に横になっていた。

「さて、今日も寝て、明日起きるか・・・もし、寝て永遠に現実の戻ってこれなかったらどうなんだろうあ」

その一言が彼の世界を変えた。

「ま、そんな事・・・ある訳ないか」

瞳を閉じ、夢に入る。

『つーか、マジwww』

声が聞こえてくる。その声はどこかで聞いた事のある声・・・

『おい、妹、私は此処にいんじゃん(笑)』

妹?・・・この声?・・・どういう事だ?・・・目を開け別途の横を見ると机に誰か座っている。

「誰だ?・・・俺の部屋に誰が居んだよ?」

「はぁ?」

「・・・お前誰だ?」

暗い部屋で、目が慣れていないのか、顔は見えなく輪郭しか見えない・・・

「馬鹿じゃん、妹1だよ」

「そうか・・・そうかって!?え」

「だから、アンタ黙ってて、私は妹2と話してんの」

「え、あ、うん」

妹1号と名乗る彼女は、どうやら人の部屋に入って来、妹2と話しているらしい・・・

とその前に、妹1が居る訳がない、何故なら彼女は、家から離れ、遠くで暮らしているからだ。

こんな夜中にバスも無いし、家の鍵も持っていない、入ってこれる訳がない・・・一先ず様子見。

『でさ、私いんじゃん、それでさこの前、あれがこれで、ははは、馬鹿じゃんアンタ』

何やら話しているらしい、会話もしっかり聞こえるし、その姿も夢と思えない程くっきり。

「て言うか・・・眠い・・・」

眠くなり、寝た・・・それから、4時間後、起きると・・・人影はもう部屋から居なく、いつもの景色・・・

「あれ?・・・いつもの部屋だ」

起き、部屋を出るとキッチンには、母が・・・丁度良いので昨日の夢の話をしてみた。

「へ~妹1がねー・・・言っている事も、あの子っぽいわね」

「そうなんだよ、夢とは思えないんだよ」

「あ、お母さん」

「え?」

出て来たのは下の妹、妹2号、この家に居る妹。

「あ、おはよう」

「おはよう、お母さん・・・あ、そうだ。さっきメールが来たよ」

「誰から?」

「だから、姉から」

「へーなんて書いてあっての?」

「これ・・・」

妹は母にメールと見せる・・・すると、彼女は唖然と驚く。

「・・・どうしたんだよ?」

疑問の眼差しで問う。

「これ・・・見て・・・」

「ん?」

妹の携帯を手に取り、読んでみる。

「何々・・・『でさ、私いんじゃん、それでさこの前、あれがこれで、ははは、馬鹿じゃんアンタ』・・・え」

驚いた。そこに書かれていた事は、俺が聞いた事と同じ、あの現実は夢じゃなく、やっぱり不可思議。

「これって?」

訊き返そうとしたが、瞳をパチッと・・・一度瞬きしただけなのに、世界が変わる。

「え、俺は?・・・」

キッチンに立っていた。しかし、母の姿も妹の姿も無い・・・

「夢の中の夢・・・だったのか?・・・」

訳も分からず冷蔵庫から水をだし飲む。

「この時間帯、日曜日・・・誰も居ないのか?・・・」

家を歩き回り、見るがやはり誰も居ない・・・

「ん・・・ん~・・・あ」

水を飲んだらか、トイレに行っていない事を思いだし、座る。

「さて・・・これから、どうするかな・・・」

ドオオオオオオオオン!!とものすごい音が轟く。

「な、なんだし!?」

飛び出るとそこには母も妹も居て、何者かから逃げていた。

「は、おい、母さん!?」

「何やってんの、逃げて!」

「はぁ!?」

その犯人の手には爆弾とナイフ、訳は分からないが、解る事は一つ。その男は家族を殺そうとしていた。

茫然と立ち尽くしたまま、彼等の逃げ込んだ部屋の中から、断末魔の叫びが聞こえて来た。

「・・・これって・・・夢だよな・・・夢なんだよな・・・」

トイレの前で壁を見る・・・その一分後、男は気、彼を刺した。

「痛い・・・・・・」

最期の言葉、倒れ、力尽きる。

・・・・・・・・・

「ん?・・・生きてる?・・・これは?・・・」

驚いた表情で、目を開けると、彼は自分の部屋の机の前に座っていた。

「あれ?・・・普通にいつもと変わらない、時間も10時、そうか」

部屋から出ると、母親の姿は無く、妹が居間で、ネット。

「なんだ。いつもの・・・いつもの?・・・え・・・」

再び見ると、妹の姿が無い、さっきまで、居た筈の人間が居ない。

「どういう事だ!?」

ガタッ!!

「ん!?」

誰も触っていない筈のドアが独りでに動く。

「ちょっと、止めてくれよ・・・こんなの、面白くないから・・・」

・・・ヒュー――・・・

「え!?」

皿やが飛び交い、電灯が揺れいていた。点滅、ついたり消えたり・・・

「おいおい、この家には幽霊でも居んのかよ!?」

パニック状態、恐怖、まっさきに思い浮かんだ事は家から出る事、玄関へと走り、ノブを捻ると・・・

「あれ?・・・」

ドアは開いた。でも、見える景色は外じゃない・・・自分の部屋だ。

「此処は、俺の部屋?」

ハッと後ろを振り向くと、いつもの部屋・・・彼は玄関には居なかった。

「は~・・・夢でも見てんのかな?・・・」

疲れた表情でベッドに横になり、布団に包まる。

「・・・」

瞳を閉じ、寝た。

また寝て数時間後・・・朝、目覚めて、起きる。

「これは現実?それとも夢?・・・そう言えば、夢の中で妹が机に座っていたような」

部屋を見回したが、彼女の姿は無い・・・

「居る訳ないよな・・・とりあえず。母親にでも話してみるか」


あの一言が招いた不可思議な現象:白昼夢限


無限に繰り替ええされる夢、夢幻は白昼夢と共に、降りかかる。


もしかしたら、今彼の居るこの世界も『夢』なのかもしれませんね・・・


フフフ・・・フフ・・・

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