キララ号宇宙漂流記

プロローグ

愛と自由により保たれる、

恒久の天秤よ

銀の炎はその中で、

目には見えない生命(いのち)を生み出し、育むだろう

闇と支配でかたどられた、

平和という名の銅像よ

おまえがその口でどんな正義を語ろうとも、

内側から一つ、また一つと腐っていき、

やがては全てが崩れ去るだろう

古きものが全てよいのではない

新しきものが全て正しいのではない

進化の途上にある銀河人よ

宇宙は、おまえたちの創った科学だけのものではない

目覚めよ

されば、よりよき未来を手に入れるだろう

銀の炎は、全てを知っている

たとえ、言葉を持たなくても

　　　　　　　　　　　　　　　　　―　月の預言書より　―