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処刑人ZERO  作者: 月未来
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氷河龍(ひょうがりゅう)の轍(わだち)

 青葉夫妻には3歳の男の子がいたが、3年前、高齢者が運転する車にひき逃げされ、死亡していた。

 青葉早苗は絶望し、精神が破壊され、自殺未遂を繰り返す始末。

青葉輝も絶望し、早苗と共に無理心中した事があった。

 意識不明だった青葉夫妻は、奇跡的に助かり、友人から《特別養子縁組》がある事を知らされた。



 友人から一言…………。



〈人生は一度きりなんだから、命を大切にして下さい‼️

自分自身をご自愛下さい‼️〉



 青葉夫妻は涙が止まらず号泣しました。

青葉夫妻は病院を退院後、夫婦で良く話し合い、《特別養子縁組》の事を真剣に考えたのでした。

尊い命を自分の子供として、愛し育てるのですから。

 血の繋がりが無い子供を育てる事は、並大抵の覚悟が必要です。

 青葉夫妻は悩んで、悩んで、悩み抜いた結果、数ヶ月後《特別養子縁組》をする為、孤児院施設へと出向きました。


 西園寺理事長は無理心中した経験がある、青葉夫妻に問いただした。



【《氷河龍》ちゃんがもしも……この世からいなくなっても、どんなに苦しくても、どんなに悲しくっても、生きていく覚悟はありますか❓️

最期迄、生きていく事を約束出来ますか❓️】



 西園寺理事長は青葉夫妻に命の大切さを、理解して貰う為、あえて質問したのだった。



〖《氷河龍》ちゃんは、何かの病気ですか❓️〗



【勘違いしないで下さい‼️……病気ではありません‼️

初めてのケースなので、私自身も混乱してるのですよ⁉️】



 西園寺理事長は言葉を濁した。

西園寺理事長と《ミカリン》は顔を合わせた後、氷河龍の譲渡する前に包み隠さず、氷河龍の全てを青葉夫妻に伝えた。

 全ての真実を知った青葉夫妻は絶句した。



〖信じられない⁉️……本当なのですか❓️(・_・?)〗



【信じられないのは無理もありません‼️

真実には変わりません‼️】



〖信じられない⁉️〗



 西園寺理事長は一言…………。



【信じる、信じないは……あなた次第です‼️

氷河夫妻‼️……最期迄、生きていく約束出来ますか❓️】



〖最期迄、生きていく事をお約束します‼️〗



【よろしい‼️……その言葉を待っていた‼️】



 青葉夫妻は困惑していたが、真剣な顔して《生きていく‼️》と約束してくれたお蔭で、西園寺理事長は安堵したのか、笑顔が溢れていた‼️……(*^o^)/\(^-^*)


 西園寺理事長は青葉夫妻の間に入り、夫婦の肩をトントンと叩き、笑顔で微笑んでいた。



【氷河龍ちゃんを育ててみませんか❓️】



〖エッ❗……西園寺理事長!!(゜ロ゜ノ)ノ〗



【青葉早苗さんは氷河龍ちゃんを命懸けで守ってくれた‼️

誰でも出来る事ではありません‼️

青葉夫妻なら、私達の宝《氷河龍ちゃん》を、任せる事が出来ると確信しました‼️……どうでしょうか❓️】



 西園寺理事長は笑顔で微笑んでいた。

青葉夫妻は真剣な表情で、己の誓いをたてた。



〖私達が《氷河龍》ちゃんを、自分の子供として大切に育てて見せます‼️


私達は《氷河龍》ちゃんの為なら、青葉の名字を捨てて、名字を《氷河》(ひょうが)と改名しても構わない‼️


私達は《氷河龍》ちゃんが気に入りました。

私達の新たな子供として、迎え入れたい西園寺理事長‼️〗



 青葉夫妻の真剣な眼差しを見て、西園寺理事長は微笑んだ。



【私の宝……《氷河龍》ちゃんを宜しくお願いします‼️】



【《氷河龍》ちゃんの大好物は、ミカン・イチゴ・メロン・マンゴー・ピザが大好きです‼️……(*`・ω・)ゞ♡

嫌いな食べ物は、納豆と豆乳が苦手かなッ❗……(×_×)

嫌いな物は、雷とお化けです‼️ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!

氷河龍ちゃんを宜しくお願いします‼️……m(_ _)m】



 西園寺理事長と《ミカリン》は青葉夫妻に対し、立ち上がり、深くお辞儀をして、氷河龍を託したのでした。


 青葉夫妻は家庭裁判所へ名字の改名を申請し、2週間以上かかったが、無事に名字を《氷河》と改名したのでした。

 西園寺理事長は青葉夫妻の名字変換するのを、待ち望んでいました。

 数日後、西園寺理事長は青葉夫妻が約束通りに、名字を青葉から《氷河》に改名した事を確認した。

西園寺理事長は青葉夫妻が本気で、氷河龍を自分の子供として命懸けで育てる《決意の証》だと悟りました。



【氷河龍ちゃん‼️……良い里親に巡り合ったなねッ❗

これで安心だな‼️……《ミカリン》‼️】



【氷河龍ちゃんがいなくなるのは寂しいですが、氷河龍ちゃんはいつの日か……孤児院施設を出なければならないので、氷河龍ちゃんが幸せになれるなら応援したいですね‼️

お父さんッ❗……(*˘︶˘人)

氷河龍ちゃんは大丈夫だよ‼️……(*`・ω・)ゞ】



 《ミカリン》は号泣し、氷河龍の門出を祝った。

西園寺理事長は孤児院施設内で、元気に遊ぶ子供達を見ている。



【氷河龍ちゃんはきっと幸せになれるよッ❗

だって《神の啓示》を受けた《神々に愛された特別な子供》なんだからね‼️……(ゝω・´★)】



 西園寺理事長は微笑みながら、男泣きしていた。

《ミカリン》は西園寺理事長の腕に抱きつき、氷河龍の行く末が幸福になる様、心から願うのでした。


 翌日、孤児院施設に氷河夫妻が来るのを、待ち望んでいた。

 氷河龍の旅立ちの日を相談する為と、あるサプライズをする為の相談を、氷河夫妻と共に話し合う為だった。

 西園寺理事長は首を長く待っていたら、氷河夫妻が孤児院施設に姿を現した。



【ホッ❗……やっと来ましたね‼️……(*´-`)

来たぞッ❗……《ミカリン》‼️

例の紅茶とロールケーキを用意してくれるかい❓️】



【はーい‼️……任せて下さい‼️……お父さん‼️(^o^ゞ】



 《ミカリン》は慌てて、客人を迎える準備をしていた。

遠くから2人の靴音が聞こえてきた。



ペタッ❗……ペタッ❗……ペタッ❗……ペタッ❗


ペタッ❗……ペタッ❗……ペタッ❗……ペタッ❗



 2人の靴音が、西園寺理事長室前で止まった。



コンッ❗……コンッ❗



 西園寺理事長室のノックした音が聞こえた。



【はい‼️……どうぞ❗……入って下さい‼️】



 西園寺理事長室へ入って来たのは、氷河夫妻がエレガント洋服の服装でやって来ました。


【お元気そうでなりよりですね‼️……(ゝω・´★)

お疲れでしょ❓️……座席のソファーに座って下さい‼️

お飲み物はアイスティーですか❓️……それとも……

アイスコーヒーですか❓️】



 《ミカリン》は氷河夫妻に飲み物の注文を取った。



〖私はアイスティー‼️……私はアイスコーヒー‼️〗



【直ぐにご用意しますので、少々お待ち下さい‼️】



 《ミカリン》は急いで、お茶菓子をご用意した。

氷河夫妻は座席のソファーに座った途端、《ミカリン》が新宿高島屋で購入した一番人気の《奈良県産〈ひのひかり〉の米粉を使用。大豆と米粉のロールケーキ》と、《〈ウェッジウッド〉アイスティー&アイスコーヒーセット》を持って登場した。


氷河夫妻はロールケーキと紅茶を味わった途端、旨い‼️

美味しい‼️………(#^.^#)ウマー♡

氷河夫妻は余りにも美味しさに、幸せな笑顔で良く味わっていた。( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆


 西園寺理事長は超一流のお茶菓子をご用意しました。

……( ・∀・)っ旦。

これは氷河夫妻に対する、心からのお・も・て・な・しだったのだ‼️……("⌒∇⌒")



【さてと……そろそろ本題に入りましょうか❓️

大事なお話があります‼️】



 氷河夫妻は緊張感で一杯だった。

西園寺理事長は微笑みながら、話を進めた。



【お忙しい中、時間を作って頂き、誠に有難う御座いました。

今日大事なお話があり、氷河夫妻に来て頂きました‼️

議題は2つ……《氷河龍(ひょうがりゅう)ちゃんの譲渡する日》を決める事・《氷河龍ちゃんの誕生日》を決める事です‼️】



〖誕生日って⁉️…氷河龍ちゃんは誕生日が無いのですか❓️

……(・_・?)〗



【残念ながらッ❗……氷河龍ちゃんには【誕生日】がありません‼️


3歳迄、祖母に育てられたのですが、祖母は母親から氷河龍ちゃんの誕生日を教えて貰えず、年金暮らしだったので、氷河龍ちゃんの誕生日を祝う余裕がありませんでした。

氷河龍ちゃんは、誕生日を祝った事が無いのです‼️

孤児院施設を卒業し、氷河龍ちゃんが氷河夫妻に譲渡され、新しい家族になる日を、氷河龍ちゃんの誕生日にしてみたら如何でしょうか❓️(・_・?)

譲渡日は……7月7日です‼️

どうでしょうか❓️(・_・?)……反対意見があるのでしたら、正直に言って下さい‼️】



 氷河夫妻は反対意見もなく賛成した。



〖氷河龍ちゃんが、私達の新しい家族を迎える日を誕生日にする何て、素敵ですね‼️……(*ゝω・*)

賛成です‼️……西園寺理事長‼️……(*´・ω・`)b

私も賛成だ❗……氷河龍ちゃんの誕生日は特別な日だから、忘れる事がなくて、一石二鳥です‼️(ゝω・´★)

盛大に氷河龍ちゃんのお誕生日を祝ってあげましよう‼️

西園寺理事長‼️私達が氷河龍ちゃんを大切に育てます‼️〗



 西園寺理事長は氷河夫妻の嬉しい反応が、とても嬉しかった。

西園寺理事長は満面な笑みで、微笑んでいた。



【明日は本番ですよッ❗……サプライズの準備をしましょうか❓️】



〖サプライズ❓️(・_・?)〗



 氷河夫妻は目が点になっていた。(,,・д・)



【今から出掛けましょうか❓️】



〖ハァーーーーーーー❓️……(*゜∀゜)=3〗



【さぁ~ッ❗……行きましょう‼️】



 ミカリンは珍しくはしゃいでいた。

【氷河龍ちゃんの誕生日を祝うなら、サプライズで祝ってあげましょうよ‼️

氷河龍ちゃんは生まれて初めてのお誕生日ですよ‼️

氷河龍ちゃんが生まれてきてくれた事を、祝ってあげましょうね‼️……(ゝω・´★)】



 西園寺理事長の愛車に、助手席に《ミカリン》。

後部座席には氷河夫妻を乗せて外出した。



〖西園寺理事長❓️(・_・?)……何処へ行くのですか❓️〗



【私が運転しようか❓️】



 《ミカリン》は笑顔で笑っている。

理事長は冷や汗をかいていた。……( ´;゜;∀;゜;)



【(《ミカリン》が運転したら変貌し、荒っぽい運転になるから却下‼️……すまん《ミカリン》‼️)】



【サプライズの誕生日プレゼントを買いに、池袋のビックカメラ本店へ行きましょう‼️……(*ゝω・*)】



 西園寺理事長は安全運転で、1時間かけて池袋へやって来た。

池袋にたどり着いた時には、正午頃になっていた。

 西園寺理事長は池袋東口近くにある地下駐車場へ愛車を移動させ、駐車した後、徒歩で《ビックカメラ池袋本店》の前迄来ると、人々で大賑わい。



【早速……玩具売場へ行きましょうかッ❗】



 西園寺理事長達はビックカメラ池袋本店へと入店した。

ゲームと玩具売場は7Fにあった。

 西園寺理事長達はエレベーターで7Fへと向かいました。

7Fに着いた途端、エレベーターの扉が開くとそこには玩具売場が広がっており、色々な玩具が売られていた。

 氷河夫妻は初めての膨大な玩具売場に、言葉を失ってしまった。(゜ロ゜)ポカーン

 西園寺理事長はゆっくりと、玩具売場を見渡した。



〖何を買ったらいいか……迷っちゃう‼️〗



【私にお任せて下さい‼️】



 《ミカリン》が勝ち誇った笑顔で、ジャケットのポケットから手帳を取り出し、ニコニコ微笑んでいた。

(*^o^)/\(^-^*)



【大丈夫です‼️♡……リサーチ済ですから♡

氷河龍ちゃんは《シンカリオン!?(・_・?)》と言う変形ロボットと《ポケモンカードゲーム!?(・_・?)》が大好きみたいですよ‼️……(ゝω・´★)

私勉強不足で、玩具は余り詳しく無いけど~♪】



 《ミカリン》は申し訳なさそうに困惑している。

西園寺理事長達は男の子専用玩具売場へレッツゴー‼️

お目当ての玩具売り場を発見した西園寺理事長達。

《シンカリオン》売場と《ポケモンカード》売場を見つけた。

 西園寺理事長達は目をキラキラさせながら、どれを買えばいいのか、買い物を楽しんでいる。



【これにしようか‼️……( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

プレゼント代金は私が払おう‼️】



 西園寺理事長は分厚い茶色の長方形の財布を出して、《プレゼント》《BIRTHDAYケーキ》《自分達のお土産》《パーティーグッズ》を、現金で支払った。



〖西園寺理事長‼️……いいのですか❓️(・_・?)〗



【氷河龍ちゃんの旅立ちの祝いです‼️

私達からのお祝いで、プレゼントさせて下さい‼️】



〖西園寺理事長‼️……有難う御座います‼️(*T^T)〗



 変形型の《シンカリオン》と《ポケモンカードゲーム》セットx2を購入した後、駐車場へ戻り、西園寺理事長達はその場を後にした。



【今度は《氷河龍のBIRTHDAYケーキ》を購入しに、新宿高島屋へ行きましょう‼️

美味しそうなスイーツが沢山あるんだそうだよッ❗

とびっきりの美味しいッ❗……イチゴケーキを買おう‼️

氷河龍ちゃんが絶対ビックリする様な、美味しいケーキを、みんなで選んであげよう‼️(*ゝ`ω・)】



賛成ーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️…( ≧∀≦)ノ



 約30分位で、新宿高島屋に到着。

西園寺理事長達は新宿高島屋の地下駐車場へ愛車を動かし、駐車した後、デパ地下へ出向きました。

 新宿高島屋のデパ地下は、スイーツパラダイス♡

どれもこれも美味しいスイーツばかり。

まるで…スイーツケーキの宝石箱だ‼️( ☆∀☆)♡♡♡


 西園寺理事長はみんなで決めた《15㎝のイチゴケーキホール》を購入。

西園寺理事長はミカリンと一緒に食べるの為、美味しいスイーツケーキホールを購入した。

 西園寺理事長は氷河夫妻に、笑顔でこう答えた。



【氷河夫妻‼️……明日から新しい家族がやって来ます‼️

氷河龍ちゃんを引き取って頂き、心から感謝を申し上げます‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ……ありがとう‼️♡

氷河龍ちゃんを幸せにしてあげて下さい‼️

宜しくお願いします‼️( `・ω・´)ノ ヨロシクー】



 西園寺理事長と《ミカリン》は、深々と頭を下げました。



【今日は新宿高島屋デパ地下に来たのは《氷河龍ちゃんのBIRTHDAYケーキ》購入だけでなく、氷河夫妻にはお礼を込めて、とても美味しいスイーツケーキをプレゼントしますよ‼️(*´・ω・`)b

氷河夫妻……好きなスイーツケーキを1つずつ選んで下さい‼️】



〖(;・ω・)❓️……値段が高そうです‼️(*´・ω・`)b

本当によろしいのですか❓️(・_・?)〗



【値段を気にせず、好きなスイーツケーキを選んで下さい‼️】



〖じゃあ~これと……これ下さい‼️

(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪

滅多に食べれない、美味しそうなスイーツケーキ‼️

西園寺理事長‼️…… 感謝します‼️

有難う御座いました‼️……( =^ω^)♪〗



 氷河龍の《BIRTHDAYケーキ》と《氷河龍のプレゼント》《自分達のスイーツケーキ》氷河夫妻の《スイーツケーキ》プレゼントと《パーティーグッズ》購入後、氷河夫妻にある物を手渡した。


 氷河龍の旅立ちに備え、西園寺理事長と《ミカリン》は氷河夫妻が戸惑わない様、氷河龍(ひょうがりゅう)の取扱説明書の詳細を、ファイルにして事前に手渡していた。

 過去に虐待を受けた子供達を、育てる事は至難の業だからだ。

 虐待された子供達は、人間に怯え、極端な人見知りがあるのが特徴。

 虐待を受けたペットにも、人間同様、同じ事が言えるだろう。

 氷河夫妻を自宅迄、お送りしてから、理事長とミカリンは孤児院施設へと帰宅したのでした。



◆運命の7月7日……氷河龍の旅立ち◆

 


 氷河は孤児院施設内で、何かを察知したのか、《ミカリン》に抱きつき、離れようとしない。

氷河の首には《0.05㎝のダイヤモンド・ネックレス》が輝いていた。

氷河を見ていた理事長は苦笑していた。(^_^;)



【これは困ったぞ❗……氷河龍ちゃんがここ迄、人見知りが激しいのは問題だ❗……行けるのか❓️

《ミカリン》‼️】



 《ミカリン》は笑顔で笑っていた。



【氷河龍ちゃんには、家族が必要です‼️(*´・ω・`)b

氷河龍ちゃんなら……大丈夫ですよ‼️】



 《ミカリン》は抱きつく氷河を抱っこしながら、少しずつ孤児院施設から離れてゆく。

理事長は園長室の窓から、氷河龍(ひょうがりゅう)が《ミカリン》に抱っこされながら、離れて行くのを見て大号泣していた。(*T^T)



【幸せになるんだぞ❗……氷河龍ちゃん‼️( TДT)】



 理事長はまた1人孤児院施設から、子供の旅立ってゆく。


【(旅立ちの別れは慣れない物だな‼️……(ToT))】



『…………………………‼️』



 氷河が目にしたのは、孤児院施設内にいる他の子供達が、泣きながら大きく手を振って、氷河の旅立ちを祝福していた姿だった。



〈氷河‼️……幸せになるんだぞ❗〉



〈氷河ちゃん‼️…色々ありがとう‼️( *´д)/(´д`、)〉



〈氷河ちゃん……氷河ちゃん……ワァーーーーーーー‼️〉



〈氷河ちゃん‼️……体に気をつけてね‼️〉



〈氷河‼️……たまには遊びに来なさいよッ❗

待っているからね( T∀T)〉



〈氷河ちゃん‼️……必ず❗……幸せになれ‼️〉



 氷河は号泣しながら、何も言えなかった。



【みんなッ❗……氷河ちゃんの為に見送りに来てくれたんだよッ❗……お別れの挨拶しようネ‼️……(^_^ゞ】



 氷河は勇気を振り絞って、大声で叫んだ‼️



【みんなッ❗……みんなッ❗……ありがとう‼️

みんなの事……忘れないからッ❗…ありがとう‼️】



 氷河は大粒の涙を流しながら、見送りに来ている子供達に、大きく手を振って、笑顔で微笑んでいた。

 《ミカリン》は氷河を抱っこしながら、氷河の頭を優しく撫でていた。



【良く出来ました❗…エライぞ❗……氷河ちゃん‼️】



 氷河は《ミカリン》の胸の中で、大号泣していた。



【(氷河ちゃん……孤児院施設を無事卒業出来ました‼️

氷河ちゃんはこれから困難が待っていても、氷河ちゃんなら必ず、乗り越える事を信じてるぞ❗

氷河ちゃん❗………頑張るんだよ‼️

(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪)】



☆《ミカリン》の愛車は《トヨタ 4WD ランドクルーザープラド 車両重量:2.900kg》を所有。


☆理事長の愛車は《トヨタ 4WD C-HR 車両重量:1470kg》を所有。


☆氷河夫妻の愛車は《トヨタ 2WD プリウス 車両重量:1370kg》を所有。



 《ミカリン》は氷河の別れは理解していたが、心の中では悲しみで泣いていた。

《ミカリン》は氷河に哀しい顔を見せない様、笑顔で氷河を後部座席に座らせ、シートベルトをしっかりと着用させた。



【氷河ちゃん‼️新しい両親に逢いに行きましょうね‼️

……(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪】



 《ミカリン》は愛車のエンジンをかけた。

《ミカリン》の愛車はゆっくりと走り出した。

 孤児院施設内に居る子供達が泣きながら、一斉に掛け出した。



〈氷河ちゃん----------‼️〉


〈氷河ちゃん----------‼️〉


〈氷河ちゃん----------‼️〉



 割れんばかりの大絶叫が鳴り響いていた。

割れんばかりの泣き声が、氷河を背後に振り向けさせた。

 氷河は大粒の涙を流しながら、手を振っている。



『ありがとう------ーーーーーーー---‼️』



 氷河の涙が止まらなかった。

氷河の泣き声が、《ミカリン》に涙を誘った。



【氷河ちゃん………………】



 《ミカリン》も感動の余り、大泣きしてしまいました。



【分かっていたのに……やっぱり泣くの我慢するのは難しいな❗……心に染みる‼️】



 《ミカリン》は両目の涙を拭いて、運転に集中した。



【氷河龍ちゃん‼️……みんなの分迄、幸せにならないといけないね❗……頑張って生きて行こうネ‼️

( >Д<;)】



 《ミカリン》は愛車を運転し始めたら、《ミカリン》の突然の豹変ぶりに戸惑っている氷河龍。



【ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ‼️

チャラチャラ運転するな❗……ボケがッ❗

このヘタクソが(#`皿´)‼️

急に割り込むんじゃねーよ❗殺すぞ‼️…この野郎‼️】



 氷河は目が点( ・д・)になり、《ミカリン》の別な一面を見てしまい、絶句している。


『(《ミカリン》を怒らせない方がいいな( ̄□||||!!))』


 氷河は心の中で、《ミカリン》が怒ると怖い人だと認識しました。

 《ミカリン》は相変わらず、変貌ぶりがパワーアップし、周囲のヘタな運転手に対して、《ミカリン》はガン飛ばして威嚇し、鬼の顔で睨んでいた。



【ブチ殺すぞ‼️……この野郎(*`Д´)ノ!!!】



 《ミカリン》は元レディース総長していた過去が有り、レディース総長だった頃に理事長に命を救われ、《ミカリン》は理事長のお蔭で改心したのでした。


 《ミカリン》は車を運転すると変貌し、レディース総長だった悪い癖が直らず、荒っぽい運転は健在だった。

 《ミカリン》の鬼の顔に、睨まれた運転手達は絶句。

冷や汗が止まらず青ざめていた。( ´;゜;∀;゜;)

 氷河は《ミカリン》を怒らせない様、静かにおとなしくしていた。

 氷河は《ミカリン》が、元レディース総長だった事を、知るよしもなかった。


 約2時間も掛けて、氷河夫妻が住んでいる都内のタワーマンションに到着。


 タワーマンションの駐車場へ着いた途端、氷河は緊張で怯えていた。

 《ミカリン》はタワーマンション内の駐車場に車を止めてから、氷河を車から出そうとするが、氷河は断固拒否して、その場から動かなかった。



【氷河ちゃん‼️……新しい両親が、氷河ちゃんが来るのを待ち望んでいるよ‼️(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪】



 《ミカリン》は氷河を優しく接した。



【怖がらないで❗……大丈夫だよ❗……氷河龍ちゃんを幸せにしてくれる人達だから……安心だからね‼️】



『嫌だ❗……嫌だーーーーーーーーーーーーー‼️』



 《ミカリン》が氷河の腕を掴んで、引っ張ろうとしたが、氷河に拒否された。

 《ミカリン》は氷河の人見知りの激しさは、人間自体を信用していない証拠だった。

 《ミカリン》はサプライズが台無しになりそうで、頭を抱えて考え込んでいる様子。

 《ミカリン》は笑顔で微笑みながら、氷河の震えている右手を優しく握った。



【大丈夫だよ❗……私を信じて‼️…(*ゝ`ω・)】



 氷河の体が震えている。

《ミカリン》が氷河の右手を握った瞬間、氷河の体の震えが止まった。

 《ミカリン》はゆっくりと抱きかかえ、ようやく氷河を車から出す事に成功。

 《ミカリン》は氷河の頭を優しく撫でながら、なでなでしていた。



【氷河ちゃん‼️……大丈夫‼️……何も怖く無いよ❗】



『……………………………』



【氷河ちゃんの新しいお家は何処かな❓️】



 《ミカリン》は入口の自動ドア前迄、たどり着いた。

《ミカリン》は氷河夫妻の居る部屋の番号を入力。



ピッ……❗ピッ……❗ピッ……❗ピッ……❗

ピコリンッ……❗



 自宅で待っていた氷河夫妻が、ドキドキと不安でソワソワしている。



〖来た来た……来たーーーーーーーッ❗(*^)(*^-^*)ゞ

待ちにまった氷河龍ちゃんが来ましたよ‼️

落ち着け‼️……緊張してきたよ‼️……( ≧∀≦)ノ〗



 氷河輝(ひょうがてる)……氷河龍(ひょうがりゅう)の父親になる30代男性。

身長:170.5㎝。痩せ型。髪型はショートカット。

小さな長方形の形したレンズ・ブルー色のフレームメガネを掛けた、心優しい男性。

趣味は柔道黒帯・バスケ・アニメ・テレビゲーム。

推しキャラ《SLAM DUNK》:桜木花道・赤木剛。

《呪術廻戦》:冥冥・マキ・トゲ。


 氷河早苗(ひょうがさなえ)……氷河龍(ひょうがりゅう)の母親になる30代女性。

身長:170㎝。痩せ型。3サイズは内緒。

髪型はショートカット。右目の下に泣きホクロがあり、心優しい女性。

趣味は合気道初段・バスケ・アニメ・テレビゲーム。

推しキャラ《SLAM DUNK》:流川楓・三井寿。

《呪術廻戦》:五条悟・七海建人・伏黒恵。


 輝・早苗は美男美女の有名なカップルで、元プロバスケ選手でした。


 氷河夫妻の結婚の馴れ初めは、アニメ《SLAM DUNK》のファンフェスで、輝と早苗は出会った。

 輝は早苗に一目惚れ。……♡(〃´ω`〃)♡

輝と早苗はアニメ《SLAM DUNK》が大ファンで、趣味と相性がバッチリ、自然な成り行きで付き合い始めたのがキッカケでした。

 お互いプロバスケ選手として活躍。

美男美女の有名なカップル。

 輝と早苗が結婚した時は、《SLAM DUNK》婚と言われ、話題になっていた。


 最初の最愛なる息子が交通事故で亡くなったショックで、青葉早苗は精神的にダメージが大きかった。

 息子の死後3ヵ月後、子宝を授かったが、1週間後、青葉早苗は何の予兆もなく【流産】してしまい、【流産】したせいで、青葉早苗は2度と子宝を授かる事が出来ない体になってしまいました。

 子宝を授かる事が出来ないのは、青葉早苗にとって母親失格‼️【死刑宣告‼️】された気持ちでした。

 その結果、青葉早苗は身も心も、ボロボロになってしまい、自殺未遂を繰り返す【鬱病(うつびょう)】を発症した瞬間でした。

 青葉輝は青葉早苗のツライ気持ちを理解していたが、自分自身を責め続けた結果、青葉輝も【鬱病】を発症してしまった。

青葉夫妻は無理心中をしてしまい、友人のお蔭で命が助かりました。


 例え《特別特別養子縁組》だろうと、我が家に新しい家族『氷河龍』がやって来たのだ‼️

(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)


 氷河夫妻は譲渡日を、どんなに心待ち望んでいた事か。喜びを爆発していた。(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪

ワクワクとドキドキで、玄関先で待っている氷河夫妻。

 輝も早苗も落ち着きが無い。

《ミカリン》は氷河ちゃんを抱っこしたまま、氷河夫妻が住む家の前に到着した。

 《ミカリン》は氷河をゆっくりと下ろしてから、黒色の目隠しをした。



ピコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 玄関先で待っている氷河夫妻に、緊張感が増加した。


【《ミカリン》です‼️……(*´・ω・`)b

ドアの鍵を開けて下さい‼️】



 氷河早苗は緊張して手が震えている。

氷河輝は早苗の震えてる手を優しく握って、笑顔で微笑んでいた。



〖私達の氷河龍ちゃんがやって来たよッ❗

盛大に出迎えよう‼️……(*´ω`)人(´ω`*)♪〗



 まるで……結婚式の夫婦共同作業、ケーキカットのするかの様に、同時に玄関のドアの鍵を開けた。



カチャーーーーーーーッ❗……キィーーーーーーーッ‼️



 氷河家の玄関ドアが開らかれた。

玄関ドアが開いた途端、《ミカリン》と氷河龍が入って来ました。

 《ミカリン》は満面な笑みで、氷河夫妻に挨拶をしました。



【こんにちわ‼️……お邪魔します‼️

今日は宜しくお願いします‼️(*⌒3⌒*)

氷河輝さん❗……氷河早苗さん‼️

心の準備はいいですか❓️(・_・?)

例の物は用意出来てますか❓️】



〖ようこそ‼️……いらっしゃいました‼️(*^3^)/~☆

どうぞお入り下さい‼️( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆〗



『……………………❓❓❓』



 突然、氷河は《ミカリン》に目隠しを着けた。

氷河は頭を動かし、キョロキョロしている。


 《ミカリン》は前日に、氷河夫妻と氷河龍の誕生日の打ち合わせをしていた。

氷河夫妻はグーッ❗(^^)bと、右手で親指を立てて《ミカリン》に知らせた。

 《ミカリン》は氷河の両足のスニーカーを脱がしてから、氷河の両手を少しずつ引っ張って行く。



【氷河ちゃん‼️……怖く無いからね‼️…(ゝω・´★)

私の事を信じてくれないかな❓️(・_・?)

私がいいと言う迄、目隠しを取らないでね‼️

まだだよ❗……まだ開けちゃダメだからね‼️】



 氷河は《ミカリン》に両手を引っ張って行きながら、奥のリビングへと進んで行った。

 《ミカリン》と氷河がリビングに入った途端、氷河をリビングテーブルの奥へ誘導し、氷河を椅子に座らせた。

 《ミカリン》は氷河夫妻に合図を送った途端、輝がBIRTHDAYケーキのロウソクに火を灯した後、早苗がリビングルームの電気を消した。

 BIRTHDAYケーキのロウソクに火が灯り、辺りを微かに照らしている。

 《ミカリン》は氷河の耳元で囁いた。



【氷河ちゃん‼️……もう目隠しを取っていいよ‼️】



 氷河は自分達で目隠しを取った瞬間、突然目の前にBIRTHDAYケーキのロウソクに火を灯していた。



『❓️(・_・?)……これは何❓』



 氷河の目の前には、盛大な氷河龍のお誕生日パーティーが用意していた。

 氷河は突然の事で、ビックリしている。



『このおじちゃん❓……おばちゃんは誰❓️(・_・?)』



 氷河は混乱している。

《ミカリン》は氷河夫妻と共に、誕生日祝いの歌を、心を込めて合唱した。



ハッピーバースデイ トゥ ユー♪


ハッピーバースデイ トゥ ユー♪


ハッピーバースデイ ディア 氷河龍ちゃん‼️ーー♪


ハッピーバースデイ トゥ ユー♪


(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)

☆氷河龍ちゃん‼️……お誕生日おめでとう‼️(*^3^)☆



パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗


パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗



 氷河は《ミカリン》と氷河夫妻から、祝福の拍手された。…………(*’ω’ノノ゛☆パチパチ


 《ミカリン》は氷河の耳元で囁く。



【氷河ちゃん‼️……君のBIRTHDAYケーキだよ♡

ロウソクの火を吹いて消してネ‼️♡】



フゥーーーーーーーーッ❗



 氷河は空気を吸って吹くが、なかなか上手くいかない。

 早苗が氷河の為、ロウソクを吹き消そうとした瞬間、《ミカリン》が止めた。

 《ミカリン》はロウソクの火は、氷河自身が消さなければ意味がないと悟ったのだ。



【氷河ちゃん‼️……頑張れーーーーーーーーーーー‼️】



 《ミカリン》と氷河夫妻は、氷河を応援し始めた。



フゥーーッ❗フゥーーッ❗フゥーーッ❗


頑張れーッ❗頑張れーッ❗頑張れーッ❗



氷河はロウソクの火を消そうと頑張ってる。(>.<)y-~


フゥーーッ❗フゥーーッ❗フゥーーッ❗…………



【氷河ちゃん‼️……頑張れーッ‼️】



フゥーーーーーーーーッ❗



 氷河はようやくBIRTHDAYケーキのロウソクの火を消す事が出来た。

早苗がリビングルームの電気を付けた。



パンッ❗……パンッ❗……パンッ❗



 《ミカリン》・氷河輝・氷河早苗が、クラッカーを持って同時に鳴らした。



パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗


パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗パチッ❗



 氷河は《ミカリン》と氷河夫妻から、祝福の拍手された。(*’ω’ノノ゛☆パチパチ


 《ミカリン》は氷河夫妻に積極的に話掛けた。



【パンパカパーーーーーーン‼️♡\(^o^)/♡

氷河ちゃん‼️……誕生日祝いされたのは、生まれて初めてだったね❓️ (*’ω’ノノ゛☆パチパチ】



 《ミカリン》は氷河夫妻に合図を送った。

輝は誕生日プレゼントを背中に隠しながら、氷河に近づいた。



〖氷河龍ちゃん‼️……お誕生日おめでとう‼️〗



 輝は背中に隠してあった誕生日プレゼントを、氷河の目の前に出したが、氷河はポカーンとしている。( ・д・)ポカーン



『………………❓️(・_・?)』



 氷河は《ミカリン》の顔を見つめていた。

《ミカリン》は満面な笑みで微笑んでいた。…( ^∀^)♡



【氷河ちゃんの誕生日プレゼントだよ❗

氷河ちゃん‼️……貰っていいんだよ‼️( ≧∀≦)ノ】



『貰っていいの❓️(・_・?)』



 氷河はドキドキしながら、誕生日プレゼントを開けていく。

誕生日プレゼントの全貌が明らかになった途端……。



『嘘❓……シ・シ・シ・シンカリオンだ‼️( ☆∀☆)♪

おじちゃん❗……ありがとう‼️( ☆∀☆)』



 氷河は大はしゃぎだ‼️( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

氷河は嬉しさの余り、リビングテーブルを何周グルグルと走り出して大喜び‼️( ☆∀☆)



ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ‼️



 《ミカリン》は大はしゃぎしている氷河に、落ち着く様に注意していた。



【氷河ちゃん‼️……ダメだよ‼️……静かにシーッ‼️】



 氷河は《ミカリン》の忠告を、無視して大はしゃぎだ‼️



【氷河ちゃん‼️……大はしゃぎ過ぎだよ❗(>.<)y-~】



 《ミカリン》はリビングテーブルの周りを、走り回っている氷河を受け止めた。



【氷河ちゃん‼️……捕まえた‼️♡】



『《ミカリン》( ☆∀☆)……シンカリオンだよ‼️』



 早苗も背中に誕生日プレゼントを隠しながら、氷河に近づいて行った。



〖氷河龍ちゃん‼️……誕生日おめでとう‼️〗

 早苗は氷河の目の前に、誕生日プレゼントを差し出した。〖開けて見てね‼️♡〗 



『貰っていいの❓️(・_・?)』



【氷河ちゃんの誕生日プレゼントだから、貰っていいんだよ‼️……開けてみなさい‼️】



 氷河は早苗からの誕生日プレゼントの全貌を見た瞬間、大はしゃぎ‼️( ☆∀☆)♪



『ウワァーーーーーーーイ‼️

ポケットカードだ‼️……伝説ポケモンミュウツーだ‼️

スゲーーッ‼️……カッコイイぜ‼️( ≧∀≦)ノ

おばちゃん‼️……ありがとう‼️( ☆∀☆)』



【氷河ちゃん‼️……私からの誕生日プレゼントを、受け取ってくれるかい❓️】



 《ミカリン》は氷河の誕生日プレゼントを、袋に入れてからリボンで飾り用意していた。

《ミカリン》は氷河の誕生日プレゼントを、氷河に手渡した。

 氷河は《ミカリン》から手渡された誕生日プレゼントの袋から、出してみたら〖ミュウ〗のぬいぐるみが入っていた。



『伝説ポケモン《ミュウ》だ‼️♡

ミカリン‼️……ありがとう‼️♡……大切にするね‼️

おじちゃん‼️♡……おばちゃん‼️♡……ミカリン‼️♡

今日の日を絶対に忘れないからね‼️♡

みんなありがとう‼️……(*^-゜)vThanks!』



 氷河は大泣きしながら、感謝していた。



『俺は……生きて……いいんだよね?』



 《ミカリン》は両膝をついて、氷河の両腕を優しく掴んだ。



【氷河龍ちゃんは……生きていいんだよ‼️】



 《ミカリン》は大号泣しながら(;つД`)、氷河を強く抱き締めた。



〖こんな幼い子供に《俺は生きていいんだよね❓️》って普通言うか❗……ワァーーーーーーーーッ❗〗


 氷河夫妻もつられて、大号泣していた。

氷河夫妻は氷河龍の一言で、どんなツライ人生を歩んできたか、全てを理解しました。

 空気が重い空間を、《ミカリン》が吹き飛ばした。



【良かったね‼️♡……氷河ちゃん‼️♡(*^3^)/~☆

氷河ちゃん‼️……BIRTHDAYケーキを分けようかな‼️】



 氷河は涙を拭いて、BIRTHDAYケーキに夢中♡

こんな大きいイチゴショートホールを、見た事がなかったからだ。

 氷河夫妻も涙を拭いて、BIRTHDAYケーキに集まって、場所取り合戦が始まってしまった。

 早苗は氷河の為、BIRTHDAYケーキのネームプレートごと、イチゴショートケーキ3個分を氷河に与え、《ミカリン》・輝・早苗は1カットずつ分けた。

後、残りの1カットは氷河のおやつにする為、冷蔵庫の中に入れて冷やした。

 飲み物……氷河はオレンジジュース、《ミカリン》と氷河夫妻はアイスティー。



【オホッーーン‼️……各々、行き渡ったでしょうか❓️

……ではッ❗……頂きます‼️♡】



 《ミカリン》が幹事の役割を果たした。



【氷河龍ちゃんの誕生日パーティーを開催します‼️】



 《ミカリン》の一言で、氷河龍の誕生日パーティーが始まったのでした。

 氷河は生まれて初めて見る《BIRTHDAYケーキ》をジーッと見つめていて、なかなか食べようとはしない。

氷河がなかなか食べない為、《ミカリン》と氷河夫妻は氷河が食べる迄、待つ事にしたのでした。

 《ミカリン》はしびれを切らしたのか、氷河に一言。



【氷河龍ちゃんの為に用意された《BIRTHDAYケーキ》だから、食べて……いいんだよ‼️(ゝω・´★)】



『初めてだから……どうしたらいいか分からない‼️』



 ウルウル泣いてしまう氷河夫妻。

《ミカリン》は笑みをこぼしながらフォークで、氷河の分の《BIRTHDAYケーキ》を一口に切って、氷河に手渡した。



【食べてごらん‼️………(*^▽^)/★*☆♪】



 氷河は恐る恐る、少しずつ口へと運び、一口ケーキのフォークを口に運んだ瞬間、大粒の涙を流しながら、ゆっくりとケーキの味を味わっていた。



『(何んだコレ!?……お・い・し・い‼️( ☆∀☆))』



 氷河は大粒の涙を流しながら、食べている姿を見て、《ミカリン》と氷河夫妻はウルウル泣いていた。

。・゜・(ノД`)・゜・。



【氷河ちゃん❓……美味しいかい❓️( ☆∀☆)】



『美味しい‼️( ☆∀☆)……こんな美味しい食べ物は生まれて初めて食べたよ‼️……美味しいよ(*^▽^)♪』



【ゆっくりと味わいながら、食べなさいね‼️♡】



『うん❗……《ミカリン》分かったよ‼️( ☆∀☆)♪』



 氷河はウンと頷きながら、ゆっくりと食べている。

 氷河はとって、生まれて初めて食べる《BIRTHDAYケーキ》を、美味しい食べ物だと認識し、夢中に食べていた。

 氷河が笑顔でBIRTHDAYケーキをゆっくりと食べている姿を見て、堪能している《ミカリン》と氷河夫妻。



【私達も食べましょうか‼️♡……これは旨そうだぞ❗

(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)】



【美味しい‼️♡……さすが新宿高島屋だわ‼️♡】



〖美味しい‼️♡……こんな美味しいイチゴケーキは初めて食べたわ‼️♡〗



〖美味しい‼️……今まで食べた事がないイチゴケーキだ‼️……これは旨い‼️♡♡♡〗



 BIRTHDAYケーキホールの想像絶する激ウマで、氷河と《ミカリン》と氷河夫妻は、幸せを感じながら堪能していた。

 リビングテーブルには、早苗の愛情がこもった手料理が6品と、輝がケンタッキーフライドチキンのボックスを用意していた。

 早苗はなかなかの料理上手らしい。

氷河が一番気に入ったのはハンバーグでした。

どれを食べても美味しいので、氷河は夢中で食べていた。

 《ミカリン》は氷河を見て、少し寂しくなってしまいました。

 氷河は《ミカリン》の異変を感知したのか、食べるのを辞めて突然、《ミカリン》に抱き付きました。



『《ミカリン》❓…《ミカリン》大丈夫❓️(・_・?)』



 《ミカリン》は頭の中では、氷河の別れを理解したつもりだった。

《ミカリン》は大号泣しながら、氷河の頭を優しく撫でている。

 《ミカリン》の脳裏に、氷河と過ごした日々の記憶がよみがった。

《ミカリン》は大粒の涙を流しながら、氷河を強く抱き締めた。……。・゜・(ノД`)・゜・。



【氷河龍ちゃんの誕生日祝いなのに、とてもめでたい日なのに……泣いちゃって御免なさいね‼️】



 氷河夫妻は《ミカリン》の肩を叩いた。



トントンッ❗



 《ミカリン》は頭を下げて、氷河夫妻に謝った。



【氷河夫妻の新しい家族が出来たのに、泣いてしまって御免なさい‼️m(_ _)m】



〖《ミカリン》さん……今日は泊まっていきませんか❓️〗



〖《ミカリン》さん……氷河ちゃんが喜びますから、

泊まって下さい‼️〗



【御迷惑では❓️(・_・?)】



〖今日は泊まっていって下さい‼️〗



【本当に宜しいのですか❓️(・_・?)……ありがとう♡

ありがとう御座います‼️……感謝します‼️

お言葉に甘えて、今日は泊まらせて頂きます‼️♡

宜しいお願いします‼️】



〖歓迎しますよ‼️……《ミカリン》さん‼️〗



 氷河夫妻は《ミカリン》を泊まらせる事は大歓迎‼️

《ミカリン》が氷河家に泊まる事を、理事長にスマホで連絡した。

 誕生日パーティーの楽しい食事が終わった後、輝と早苗は台所で洗い物をした後、リビングテーブルで《ポケモンカードバトル》が開催された。

 2人ずつソファーの左側に氷河と《ミカリン》座り、右側に氷河夫妻が座った。

 4人は取扱説明書の解説を、必死にポケモンカードバトルルールを覚えようとしていた。



『理解したよ❗……やろうぜ‼️(*^▽^)/★*☆♪』



【早ッ❗……!!(゜ロ゜ノ)ノ】



〖もう理解したの❓️……氷河龍ちゃん頭が賢い‼️〗



『ポケモンカードバトルしようよ‼️(ゝω・´★)』



【ちょっと待って❗……もう少し時間か欲しい‼️】



 

 氷河はやる気満々だ。♡( ☆∀☆)♡

《ミカリン》と氷河夫妻は焦っていた。



【ポケモンカードバトルって、こんなに難しいとは甘かったわ❗……( ´゜д゜`)アチャー】



〖子供のゲームはこんなに難しいとは恐るべし‼️

子供のゲームを甘く見てたな‼️( ;´・ω・`)〗



 《ミカリン》と氷河夫妻はルールを把握しよう必死だ‼️

シンキンタイムは終了した。

さぁ~ポケモンカードバトルが開始だ‼️♡



☆ポケモンカード……ミュウツーex x2

・氷河・早苗

☆ポケモンカード……ラウドボーンex x2

・輝・ミカリン



 《ミカリン》は事前に、氷河夫妻にあるお願いをしていた。

 氷河とポケモンカードバトル対戦をする時、子供だからって、手加減をしない事。

 子供だからって手加減する事は大人のエゴだ。

本気で勝負する事が大切だ‼️

 勝負に勝つか、負けるかを子供に教える事が大切だと、《ミカリン》に教えられた氷河夫妻。

 ポケモンカードバトルの際、両者共に本気のポケモンカードバトルを楽しんでいた。



☆1回戦……氷河vsミカリン対戦。

氷河が勝利。


☆2回戦……氷河vs輝戦。輝が勝利。


☆3回戦……氷河vs早苗戦。氷河が勝利。


☆4回戦……リベンジマッチ。氷河vs輝戦。輝が勝利。

☆5回戦……リベンジマッチ。氷河vsミカリン戦。……《ミカリン》が勝利。


☆6回戦……《ミカリン》vs輝戦。輝が勝利。


☆7回戦……早苗vs輝。早苗が勝利。


☆8回戦……氷河vs輝。輝が勝利。



『おじちゃんに勝てない‼️…悔しい‼️…もう1回だ‼️

……おじちゃんポケモンバトルしようよ‼️』


☆9回戦……氷河vs輝 バトル中。



 氷河はポケモンカードバトルに負けると、もう1回とリベンジ対戦を申し出るから、なかなかゲームが終わらない。

 氷河がこんなに負けず嫌いな性格だったとは、《ミカリン》は初めて知ったのだ。

 氷河にとって、一緒にポケモンカードバトルをする事が、とても幸せに思えたからだった。

 氷河にとって、家族の愛情が全く得られない酷い環境に育ったせいか、人間不信が微かに残っていたらのでしだ。

 家族がリビングに集まり、一緒になってポケモンカードバトルする事が、とっても新鮮だったのだ。

 氷河がポケモンカードバトルのリベンジマッチを申し込んだ瞬間…………。



ピコーーーーーーーーンッ❗♪……お風呂が沸きました‼️



 お風呂にお湯が準備が、出来た事を知らせる音だった。



【ポケモンバトルはここ迄‼️

私はお構い無く❗……氷河夫妻からどうぞお先にお入り下さい‼️】



 《ミカリン》はポケモンカードバトルを中断し、笑みをこぼしながら、ポケモンカードを集め出した。



〖《ミカリン》さんと氷河ちゃんは、お先にお風呂へ入って下さい‼️

バスタオルと部屋服を用意します‼️〗



【私達が先で良いのですか❓️(・_・?)】



〖《ミカリン》さんは大切なお客様です‼️

今日は氷河と御一緒に、お風呂に入って下さい‼️〗



【早苗さん……ありがとう御座います‼️】



 《ミカリン》は氷河を抱っこして、脱衣室へ向かいました。



【輝さん‼️……早苗さん‼️……ちょっと脱衣室へ来て頂きませんでしょうか❓️】



〖❓️……分かりました‼️(・_・?)〗



 氷河夫妻は《ミカリン》に呼ばれ、脱衣室へ来た瞬間、氷河夫妻が目にしたのは氷河龍の体全体にあるのは、複数の痣と傷、虐待された傷跡でした。

 傷だらけの中には、タバコの火を押し付けられた傷跡迄、痛々しく残っていた。

 氷河夫妻は氷河龍の傷跡と痣だらけの痛々しい姿に、早苗は大ショックだったのか、すべり落ちる様に膝を付いて大号泣していた。

輝は扉の端に体を支えながら、両手で顔を隠しながら大号泣していた。



〖酷い‼️……こんな幼い子供にどうして❓️こんな酷い事が出来るの‼️絶対に許せない‼️((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〗



 《ミカリン》は上着を脱ぎ始めた。



〖《ミカリン》さん‼️……❓️(・_・?)〗



 《ミカリン》は黙ったまま、下着姿になっていた。

《ミカリン》は悲しい顔して、自分の背中を氷河夫妻に見せた。



【私は両親からの性的虐待と虐待の被害者です‼️

だから……私は氷河龍ちゃんの虐待された気持ちが分かるんですよ‼️……( ^ω^ )】



〖(どうして❓️……微笑みが出来るの❓

《ミカリン》さんだって、酷い虐待を受けていた‼️

痛々しい体の傷だらけが物語っているわ❗(ToT)

酷い‼️……酷すぎる‼️(;TДT))〗



【私を暗いトンネルから光が射し込んで、助け出してくれたのが、理事長でした‼️……(ゝω・´★)】



〖そうだったんですね❗……( *´д)/(´д`、)〗



 氷河夫妻は大粒の涙を流しながら、氷河龍に強く抱き締めた。



〖これからは絶対に氷河龍ちゃんを、2度と傷付けさせない‼️……絶対に守って見せるわ‼️〗



〖俺達が氷河龍ちゃんを絶対に守るよ‼️〗



 《ミカリン》は氷河夫妻の本音が聞けて安堵したのか、上着を着ました。

氷河夫妻は脱衣室から出ようとした瞬間……。



〖《ミカリン》さん‼️……氷河と一緒にお風呂に入り、日頃の疲れを癒して下さい‼️……ごゆっくり‼️

(*´∀`)つ〗



【ありがとう御座います‼️……ദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎】



 氷河夫妻は脱衣室から後にした。

無言のまま、リビングのソファーに座った氷河夫妻。

 お風呂場から、《ミカリン》と氷河が楽しくお風呂を楽しんでいる声が聞こえた。



【氷河ちゃん‼️……ほらっじっとして❗

洗えないでしょ‼️……氷河ちゃん‼️…(#・∀・)】



『嫌だ‼️……《ミカリン》ってオッパイ大きいよね❓』



 《ミカリン》は大激怒して、氷河の頭を湯船に潜らせた。



ブクブクブクーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



【氷河ちゃん‼️…デリカシー無さすぎ‼️(#`皿´)】



ブファーーッ……❗



 氷河が苦しさの余り、頭を出した。

氷河は《ミカリン》の顔を見た瞬間、《ミカリン》は鬼の顔して、指をボキボキと鳴らしている。

《ミカリン》は本気で激怒していた。



【これ以上……デリカシーの無いエロトークしたら、相手が子供だろうが、なんだろうが半殺しだから‼️

ボキボキボキボキ………((ヾ(≧皿≦メ)ノ))】



 氷河は初めて、《ミカリン》の本気の激怒した顔を見て、冷や汗をかいている。



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーーー!!



氷河は生まれて初めて、女性には《地雷》がある事を学習した氷河。……( ´;゜;∀;゜;)ヤバイ‼️

 《ミカリン》は大量の風呂の湯を、氷河に向けて掛け出した。



ビジャビジャビジャビジャビジャーーーーーーーーーッ❗



【このエロガキが‼️……♡(〃´ω`〃)♡】



『辞めてよ❗……《ミカリン》‼️……こっちも負けないぞ‼️』



 氷河も《ミカリン》にやり返した。



【良くもやったな❗……ホレホレホレホレ‼️】



ビジャビジャビジャビジャビジャーーーーーーーーッ‼️



 《ミカリン》も氷河も負けず劣らず、お湯掛け合いを続けていた。

リビングルームで、《ミカリン》と氷河の本音トークを聞いて、クスクス笑っていた氷河夫妻。



〖仲がいいんだな‼️……俺達も頑張ろうな❗…早苗‼️〗



〖私達も頑張って、氷河龍ちゃんを幸せにしてあげましょうね‼️〗



バターーーーーーーンッ❗



 《ミカリン》が氷河を抱き抱えたまま、リビングルームに入ってきた。



【お先にお風呂頂きました‼️

有難う御座いました‼️(*^▽^)/★*☆♪

いいお風呂でした‼️……氷河と楽しい時間を過ごせました‼️

心から感謝します‼️…ありがとう(ゝω・´★)】



『《ミカリン》……《ミカリン》‼️……ポケモンカードバトルをしようよ‼️』



【もう22時になるから、そろそろ寝る時間かな❗

洗面台に行って、一緒にハミガキしようか‼️】



〖氷河龍ちゃんのお部屋になる予定のお部屋を、御利用下さい‼️〗



 早苗は優しく笑みを浮かべていた。

《ミカリン》は顔を背後に回し、氷河夫妻に一言。



【後で大切なお話があります‼️】



 《ミカリン》は氷河を抱っこしたまま、洗面台へと向かった。



【一緒に歯磨きしようか‼️……上歯~下歯~奥歯をしとかりと磨きましょうね‼️】



 《ミカリン》は正座して太股に、氷河の頭を置いたまま、氷河の歯磨きをしている。

 《ミカリン》は心を込めて、丁寧に氷河の歯磨きをやってのけた。

これが氷河龍との最後の別れのふれあいでした。

 歯磨きを終えた氷河を、抱っこして氷河のベットへと向かいました。

氷河はいつの間にか、ウトウトして眠そうになっていた。

右手にはミュウのぬいぐるみが、掴んだままでした。

 《ミカリン》は氷河をベットに寝かした後、枕元にミュウのぬいぐるみを、置いて静かに部屋を出ました。

 リビングルームのソファーへ向かったら、既に氷河夫妻がソファーに座って待っていた。

《ミカリン》もリビングソファーに座った。



【氷河ちゃんはベットに寝かせましたから、安心して下さい‼️】



〖ありがとう御座います‼️……で❓……お話とは⁉️〗



 《ミカリン》は両目を一端つぶった後、ゆっくりと目を開き、氷河夫妻に《大切なお話》をし始めた。



【氷河夫妻に大切なお話があります‼️

氷河龍ちゃんの今後の事です‼️(*´・ω・`)b】



〖氷河龍ちゃんの事❓️〗



 氷河夫妻は困惑していた。

《ミカリン》は悲しい顔をして、氷河龍の実情の全てを氷河夫妻に打ち明けた。


 

【氷河龍ちゃんは……《無国籍状態》なのです‼️】 



〖それは……どう言う意味ですか❓️(・_・?)〗



【氷河龍ちゃんは……役所に出生届けが、出されてない事が判明しました‼️

水疱瘡予防ワクチン接種・おたふく風邪予防ワクチン接種・麻疹(はしか)予防ワクチン接種をしたか、どうかは母子手帳すらも無く、不明な状態です‼️

実母に問い合わせしたが、母子手帳は氷河龍ちゃんが生まれた直後、ゴミ箱に捨てたって事でした。

1日も早く、氷河龍ちゃんを《養子》として戸籍に登録する必要があります‼️

氷河龍ちゃんがこのまま、戸籍が無ければ、医療も学校もいけない状態になってしまいます‼️】



 《ミカリン》は突然、立ち上がり、ソファーの側で氷河夫妻に向けて、大粒の涙を流しながら、土下座をして嘆願しました。



【どうか……どうか……どうか……氷河龍ちゃんを、戸籍登録して頂けませんでしょうか?

宜しくお願いいたします‼️(*- -)(*_ _)ペコリ】



 氷河夫妻は《ミカリン》に掛けよりました。



〖頭を上げて下さい‼️……《ミカリン》さん‼️

私達は最初から氷河龍ちゃんを、戸籍登録するつもりでしたから、安心して下さい‼️(^∧^)〗



 《ミカリン》は土下座していたが、ゆっくりと頭を上げて、正座しながら号泣してました。

早苗は《ミカリン》に抱きつき、《ミカリン》の背中をトントンと叩いて、落ち着かせ様としていた。



〖大丈夫です‼️(*´・ω・`)b……私達を信じて、氷河龍ちゃんを任せて頂きませんでしょうか❓️〗



【早苗さん‼️……………】



〖《ミカリン》さんは今迄、氷河龍ちゃんの面倒を見てきた事を、理事長から聞きましたよ‼️…(*^)(*^-^*)ゞ

氷河龍ちゃんを面倒見てくれて、ありがとう御座いました‼️……(*^3^)/~☆〗



【早苗さん‼️……氷河龍ちゃんを宜しくお願いします‼️( `・ω・´)ノ ヨロシクー】



 《ミカリン》は大号泣しました。

早苗は優しい瞳で《ミカリン》に微笑み、《ミカリン》の頭を優しく撫でていた。



〖今日迄、氷河龍ちゃんを見守ってくれてありがとう御座いました‼️♡♡♡♡♡

感謝しております‼️有難う‼️…《ミカリン》‼️〗



 《ミカリン》は何も言えず、ただ大号泣していた。



〖良く頑張りましたねッ❗……《ミカリン》‼️

お互い、氷河龍ちゃんの成長を見守りましょう‼️〗



 早苗は《ミカリン》の手を取り、《ミカリン》を立ち上がらせた。



〖さぁ~ソファーに座って下さい‼️〗



 《ミカリン》は涙を拭いてから、氷河夫妻に更なるお願いをした。



【氷河龍ちゃんは氷河夫妻の事を一生、おじちゃん・おばちゃんとしか呼ばないかも知れません‼️

それでも氷河龍ちゃんを愛し続けられますか❓️】



 氷河夫妻は同時に話した。



〖例え一生、父さん・母さんと呼ばれなくっても、私達は《氷河龍》ちゃんを、無償の愛で愛し育てる事を誓います‼️……(ゝω・´★)〗



【氷河龍ちゃんはいつかきっと……お父さん‼️お母さん‼️と呼んでくれる日が来る事を、信じて待ちましょう‼️……焦らないで待ち続けましょう‼️

氷河夫妻には、親戚や叔父と叔母がいますか❓️】



 氷河夫妻は塞ぎ込んでしまいました。



【やっはり…………。】



 《ミカリン》は目をつぶりながら、静かに話をし始めた。


〖勝手に名字を改名した為、親族おろか、叔父と叔母から絶縁状態にされてしまったのです‼️(*T^T)

叔父と叔母がいない状態のまま、氷河龍ちゃんを迎えなければならないとは、本当に申し訳ありません‼️

御免なさい‼️(T△T)〗



【名字を改名するリスクが大きいとは、分かっていました‼️

輝さん‼️……早苗さん‼️……色々大変でしたね❗

氷河龍ちゃんの為に、氷河と名字を改名して頂いた事のご恩は、けして忘れません‼️( >Д<;)】



 氷河夫妻は涙を流していた。(。´Д⊂)

《ミカリン》は微笑みながら立ち上がり、氷河夫妻の後ろに周り、氷河夫妻の肩を、軽く叩いていた。



【私達が叔父と叔母になりましょう‼️】



〖えっ❗……!!(゜ロ゜ノ)ノ〗



【氷河龍ちゃんの為に、私が叔母・西園寺理事長が叔父になります‼️


氷河龍ちゃんの行事・七五三・誕生日・クリスマス・お正月等、私達にも手伝わせて下さい‼️


子供は1人では育てられません‼️……(*⌒3⌒*)

氷河龍ちゃんの為なら……エンヤ…コーラ‼️

!щ(゜▽゜щ)

私達と氷河夫妻と力を合わせて、氷河龍ちゃんと氷河夫妻を幸せにしましょう‼️】



〖西園寺理事長さん‼️……《ミカリン》さん‼️

本当にありがとう御座います‼️……( *´д)/(´д`、)

なんてお礼を言ったらいいか……私達の幸せになる為に、そこまで考えてくださってありがとう‼️♡〗



【みんなで幸せになりましょうね‼️(*^▽^)/★*☆♪】



〖はい‼️……♡(〃´ω`〃)♡〗



 氷河夫妻は涙を流しながら、コクリと頷きました。

《ミカリン》は元居た場所へ戻り、ソファーに座っていた。

 《ミカリン》は満面な笑みで微笑んでいた。



【やっと……やっと……やっと氷河龍ちゃんの愛すべき両親を見つける事が出来ました‼️……嬉しいな❗

本当に良かったネ❗……氷河龍ちゃん‼️♡

氷河龍ちゃんを宜しくお願いします‼️(*- -)(*_ _)ペコリ】



アハハハハハハーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️


 《ミカリン》と氷河夫妻は静かに笑っていた。



【氷河龍ちゃんと一緒に眠ってもいいですか❓】



〖構いません‼️……遠慮なさらず、一緒に眠ってあげて下さい‼️……その方が氷河龍ちゃんが喜びます‼️〗



【ありがとう御座います‼️】



 《ミカリン》は氷河がいる部屋に入り、グッスリ眠ってる氷河の側に寄って、一緒に眠っていた。



【(今までありがとう‼️♡……氷河龍ちゃん‼️♡

絶対に忘れないよ❗

氷河龍ちゃん‼️……愛してるよ‼️( *´・ω)/(;д; )】



 《ミカリン》は氷河龍の頬にキスをした。



チュッ❗



【(幸せになってね‼️……氷河龍ちゃん‼️( 〃▽〃)♡)】



 《ミカリン》は氷河龍ちゃんを軽く抱き締めながら、グッスリ眠ってる氷河龍の寝顔を見ながら、《ミカリン》も眠りました。


 早朝、朝早くリビングルームから、美味しい焼きパンの臭いが漂って来た。

 《ミカリン》は美味しそうな焼きパンの臭いで、目覚めた。

 隣にはグッスリと眠ってる氷河。

《ミカリン》は起き上がり、氷河の体をクチュクチュした。



『‼️……アハハハハハハーーーーーッ❗…辞めて❗

くすぐったいよ❗……辞めてってばアハハハハ』



 氷河は寝起きの際、毎日、《ミカリン》に体の弱い場所を狙って、クチュクチュするのが日課でした。

これが最後のクチュクチュタイム。

 《ミカリン》は心の中では泣いていた。



【(これが最後のクチュクチュタイムなんだ~ちょっと寂しくなるね‼️)】



【おはよー❗……氷河ちゃん‼️♡】



『《ミカリン》……クチュクチュタイムしたでしょう‼️

( #・`д・´)』



【さぁ~‼️……何の事かな❓️(・_・?)】



 惚ける《ミカリン》。

《ミカリン》は窓のカーテンを開き、太陽の日差しを見て、立ったまま大の字になって、新鮮な日光を体に取り込んでいた。




【いい朝だ❗……起きなさい‼️……氷河ちゃん‼️♡】



 近くにいた氷河は、眠たそうに目を擦りながら、寝ぼけている。



【さぁ~行こうか‼️……洗面台へレッツゴー‼️】



 《ミカリン》と氷河が駆け出し、一番誰が洗面台へ行けるか競争していた。

 速かったのは氷河だった。



【負けた❗……速いな氷河ちゃん‼️♡】



 氷河が一番に洗面台に到着、次に《ミカリン》が到着した。

 《ミカリン》と氷河は仲良く顔を水で洗い、コップに水を入れてから、うがいをした。

 氷河は《ミカリン》の手を繋ぎ、一緒にリビングルームへと移動した。

 リビングルームのテーブルには、早苗の愛情こもった朝食が、複数用意されていた。

《ミカリン》は朝食の料理は、栄養バランスを考えた体の良い料理ばかりで、スゴすぎて言葉が出なかった。…………( ´゜д゜`)エー



〖顔洗って、うがい、手を洗って来た❓️(・_・?)〗


『顔洗って、うがいをしたよ‼️』


〖洗面台で石鹸つけて、洗ってきなさい‼️〗


『分かったよ‼️……おばちゃん‼️』



 氷河は急いで洗面台へ向かい、石鹸で手を洗った後、そのままリビングルームへ走って行った。



『手を石鹸で洗って来たよ‼️……おばちゃん‼️』


〖よろしい……ちょっと待ってね‼️♡〗



 早苗は氷河を止めた。

まだ輝が起きて来ないからだ。

早苗は氷河に、お父さんを起こしに行ってくれないかな❓️と、氷河にお手伝いを頼む。



『分かったよ‼️……起こしてくるね‼️♡』



 氷河は急いで輝の部屋へ出向き、乱暴に輝の体を揺らした。



『起きて❗……起きて❗……おじちゃん‼️』


〖う~ん……まだ眠いよ~(ー_ー;)〗


『おじちゃん‼️……起きて❗……朝だよ‼️(*^^*)』



 輝が目を覚ますと、目の前に氷河が居た。

輝は初めて、子供に起こされた事が嬉しかった。



〖氷河……おはよー‼️(=^ェ^=)〗



 氷河は輝が起きた事を確認した後、すぐさまリビングルームへ走って行った。

リビングルームには、《ミカリン》と早苗が待っていた。

 リビングテーブルに用意されている朝食の中から、氷河は目玉焼き2個を見た瞬間…………。



『まるで……《ミカリン》の……オ❗』



 《ミカリン》は激怒し、氷河を睨み、指をボキボキと鳴らして挑発している。

氷河は再び、《ミカリン》の地雷を踏んでしまった様だ。

 氷河は青ざめていた。(;゜0゜)

氷河はすぐさま、早苗の背後迄移動し、震えていた。((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル



【氷河ちゃん‼️……((( ̄へ ̄井)】



 《ミカリン》が激怒している。



『御免なさい‼️……《ミカリン》‼️』



 氷河夫妻は《ミカリン》と氷河の会話を、聞いて笑っていた。



〖(氷河は《ミカリン》の事が大好きなんだねッ❗

まるで……兄弟ゲンカみたいだわ‼️……( ^∀^)

私達も負けてられないわね‼️……( ^ω^ ))〗



 リビングテーブルに4人が揃った所で、一緒に《いただきます‼️》をしてから、朝食タイムが始まった。

 氷河夫妻は子供が居るか、居ないかで、こんなに楽しい食卓は、久々ぶりでした。

氷河夫妻は感動して、涙ぐんでいる。

 氷河は氷河夫妻を見て…………。



『大丈夫❓️……何処か痛いの❓️(・_・?)』



〖氷河ちゃんとの食事が、とても楽しくって嬉しかったんだよ‼️〗



『おじちゃん‼️……おばちゃん‼️……泣かないで❗』



 氷河夫妻は涙を拭いて、朝食を堪能していた。



〖(氷河ちゃんに心配させてしまうとは、親として失格だな‼️……俺もしっかりしないと、氷河龍ちゃんの父親にならなければならないのたから‼️(*´,_ゝ`)

私も氷河龍ちゃんの母親になれる様、頑張らなければならない‼️(; ・`ω・´))〗



 氷河夫妻は《氷河龍》ちゃんを、本気で命を掛けて、最後迄、育てる事を心に誓ったのでした。


 朝食後、氷河は《ミカリン》との別れが待っていた。

《ミカリン》は支度を整えた後、玄関へと移動してゆく。



『《ミカリン》‼️……待って❗……《ミカリン》‼️』



 《ミカリン》は靴を履き始めた。

氷河はベットにあった《ミュウ》のぬいぐるみを持って、《ミカリン》の前に現れた。

 氷河は大粒の涙を流しながら、《ミュウ》を抱き締め、号泣していた。



『《ミカリン》‼️……俺を置いてかないで‼️

置いて行かないでッ❗……《ミカリン》‼️

俺を見捨てないでッ❗……俺を又捨てるの❓

《ミカリン》‼️……ずっと俺の側に居て欲しい‼️』



 《ミカリン》は玄関先の扉の前で、立ち止まっていた。

氷河は大粒の涙を流しながら、今までのうっぷんをぶちまけたかの様に、次から次へと《ミカリン》に向かって涙の訴えをした。



『俺を置いてけぼりにするの❓️(・_・?)

俺の事が大嫌いになった❓️(・_・?)

俺が《ミカリン》の《オッパイ星人》と言ったから怒ってるの❓』



 《ミカリン》のこめかみに、#怒りのマークが1つ浮き出た。



【‼️……(オッパイ星人‼️( ̄へ ̄井))】



『《ミカリン》の《オッパイ星人》って言ったから、俺の事……嫌いになったの❓️(・_・?)』



【(ムムムムムムムムムッ……❗(#`皿´))】



 《ミカリン》のこめかみに、#怒りマークが2つ出現し、《ミカリン》は怒りで体を震わせていた。

《ミカリン》の体から、ドス黒いオーラに包まれた。


 《ミカリン》は怒りが大爆発‼️((( ̄へ ̄井)



【このエロガキが❗……おんどりゃーーーーーーッ‼️

ヽ(♯`Д´)ノコラャーッ❗……氷河ーーーーーッ‼️

誰がオッパイ星人だ‼️


ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーーー!!】



 《ミカリン》の右手が上に移動した後、素早い動きで右手を、氷河龍ちゃんの頭に降ろし、怒りのチョップを3回した。



ヒューーーーーーーーンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗



『痛い‼️……痛い‼️……痛い‼️』



 氷河が目にしたのは、大激怒している《ミカリン》の姿だった。(#`皿´)

《ミカリン》の頭には角が2本はえた鬼の表情で、仁王立ちをしていた。

 


【氷河龍ちゃん‼️……私言ったよね❗(#`皿´)

デリカシーの無いエロトークは、女の子が嫌がるから辞める様にと、教えたはずだよね❓(#゜Д゜)

氷河龍ちゃん‼️……みんなに嫌われたいの❓️(・_・?)

デリカシーの無いエロトークをしたら……今後こそ❗

半殺しにするからね‼️……(#゜Д゜)ノ】



『何で言っちゃいけないの❓️(・_・?)』



パーーーーーーンッ‼️



 《ミカリン》は大激怒して、氷河は右頬を本気のビンタした。



『‼️……((゜□゜;))』



 《ミカリン》は氷河がみんなに嫌われてしまう事を恐れ、ダメな物はダメだと教える為、愛情から来た本気のビンタだった。



【女の子・女性・早苗さんには、エロトークは絶対に言ってはいけない‼️……言ってはいけないの‼️

何で❓氷河ちゃんは、分かってくれないのかな❓️

((ヾ(≧皿≦メ)ノ))

氷河ちゃん……友達に嫌な事を言われたら、氷河ちゃんは嫌でしょ!?

自分が嫌な事は、他人にしてやってはいけません‼️】



 《ミカリン》は普段見せない表情で、本気で大激怒していた。

氷河はいつもと違う《ミカリン》の表情にあ然。

(;゜Д゜)


やっと《ミカリン》が言った事が理解出来たのだ。



『《ミカリン》……御免なさい‼️……御免なさい‼️

もう2度と言わないから、俺の事を嫌わないで❗

俺の事を捨てないで‼️( TДT)

俺は……俺は……もう独りぼっちは嫌だよ‼️

《ミカリン》と一緒にいたいよ‼️( >Д<;)

俺の事嫌いにならないで‼️…。゜(゜´Д`゜)゜。』



【バカ‼️♡……氷河龍ちゃんを嫌いになる訳がないでしょう‼️

氷河龍ちゃん‼️……。・゜・(ノД`)・゜・。】



 《ミカリン》は大粒の涙を流している氷河を、強く抱き締めたのでした。



『‼️……(;゜0゜)』



 氷河は大粒の涙を流していた。



【氷河ちゃんの事を嫌いじゃないよ❗

氷河ちゃんを捨てる訳ないじゃないか‼️……バカ♡】



 《ミカリン》は氷河の頭を優しく撫でている。



【私達の宝物……《氷河龍》ちゃんを幸せにしてくれる、輝お父さんと早苗お母さんだからこそ、氷河夫妻に《氷河龍》ちゃんを託したんだよ‼️♡

私達はこれからも…《氷河龍》ちゃんと関わるから、安心してね‼️……(*^▽^)/★*☆♪】



『もう逢えなくなる訳じゃないんだね‼️(^з^)-☆

また逢いに来てくれるの❓️(・_・?)』



【当たり前でしょ‼️……大切な《氷河龍》ちゃんの行く末を見守る事も、私達の仕事だ‼️♡("⌒∇⌒")♡

安心して……氷河夫妻の事を信頼して欲しいな‼️♡】



 《ミカリン》は氷河を抱き締めながら、氷河の背中を優しくトントンと叩いて、落ち着かせた。



【私が《氷河龍》ちゃんの叔母ちゃん、理事長が《氷河龍》ちゃんの叔父ちゃんになるから、これからも……宜しくね‼️……( `・ω・´)ノ ヨロシクー‼️♡】



 氷河は大粒の涙を流しながら、ミカリンを強く抱き締めた。



『《ミカリン》……ありがとう‼️( v^-゜)♪』



【ミュウのぬいぐるみを私だと思って、大切にしてくれたら……嬉しいな‼️♡】



『俺の宝物…《ミカリン》と思って大切にするかね‼️』



【デリカシー発言は禁止だからね❗…((( ̄へ ̄井)】



『《ミカリン》‼️……分かったよ❗……御免なさい‼️

( >д<)』



 氷河は心から反省していた。

《ミカリン》とのお別れの時間がやって来てしまった。


 氷河は目に涙を一杯に貯めて、悲しい顔をしていた。

 《ミカリン》は大粒の涙を流しながら、微笑みながら名残おしそうに、氷河を抱き締め続けた。



【当分の間……逢えなくなるけど、輝お父さんと早苗お母さんの言う事を聞いて、良い子で居るんだよ❗

氷河夫妻を困らせてはダメだからね‼️♡( ´~`)ゞ】



『うん……分かったよ‼️』



【氷河夫妻は《氷河龍》ちゃんを、幸せにしてくれる優しい人達だから……安心してしてね‼️♡】



 氷河は涙を拭いて頷いた。



【輝お父さん……早苗お母さん……氷河龍ちゃんを宜しくお願いいたします‼️♡(*- -)(*_ _)ペコリ】



『《ミカリン》……《ミカリン》……』



 《ミカリン》は立ち上がり、氷河の頭を優しく撫でた後、玄関先の扉のノブに手を掛けて、《氷河龍》ちゃんに最後のメッセージを伝えた。

 《ミカリン》は涙を拭いて、満面な笑顔で氷河龍ちゃん顔を見た後、氷河夫妻に盛大に送り出した。

《ミカリン》にとって、《氷河龍》ちゃんの新しい旅立ちは、身を切られる程の辛かった。

 《ミカリン》は満面な笑顔で、玄関先の扉を開けて…………。



【《氷河龍》ちゃんを宜しくお願いします‼️♡】



バターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ‼️



 《ミカリン》は玄関の扉を閉めた後、ドアの前でゆっくりと座り、号泣していた。



【(氷河ちゃん……氷河ちゃん‼️……氷河ちゃん‼️……

・゜・(ノД`)・゜・。)】



 氷河はミカリンが玄関先にいた場所から、離れようとはしない‼️



ドンッ❗……ドンッ❗……ドンッ❗……ドンッ❗


ドンッ❗……ドンッ❗……ドンッ❗……ドンッ❗



 氷河が泣きながら、ドンを叩く音でした。



『《ミカリン》‼️……居るんでしょ❓

俺を連れてってくれ❗……やっぱり❗

《ミカリン》の側にいたい‼️……居たいんだよ‼️(*・∀・*)♡♡♡

もうわがまま言わないから、もう嫌な事は言わないから、孤児院施設へ戻して❗



《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️』



【(ありがとう♡……《氷河龍》ちゃん‼️♡

その言葉だけで、私は幸せだよ‼️♡(^з^)-☆)】



 《ミカリン》は扉を閉めたまま、氷河に話し掛けた。



【氷河龍ちゃんの本音を聞けて、とても嬉しかったんだよ‼️

私には《氷河龍》ちゃんの本音が聞けただけで、とても幸せだったよ❗……ありがとう‼️♡(ゝω・´★)

《氷河龍》ちゃんには、幸せになる権利があるの‼️

どうしても《氷河龍》ちゃんには、幸せになって欲しいの❗

それが私と理事長の《氷河龍》ちゃんが幸せになる事が、幸せなのだから‼️♡(=^ェ^=)

幸せになるんだよ❗…氷河龍ちゃん‼️♡(ゝω・´★)】



『《ミカリン》……《ミカリン》………』



 氷河は大粒の涙を流しながら、必死にミカリンの名前を連呼する。



《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 《ミカリン》は大粒の涙を流しながら、その場を後にした。

夢中で走り去り、いつの間にか、公園の入口にいた。

 《ミカリン》は公園内のベンチに座って、大きなため息と涙が止まらなかった。

《ミカリン》は両手で顔を覆いながら、思いっきり泣いていた。



ワァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 《ミカリン》は突然、絶叫した。

《ミカリン》の脳裏に、氷河と過ごした日々が甦った。

 《ミカリン》は天を向き、大号泣していた。


【分かってたじゃんか……氷河ちゃんとはいつか別れが来る事を、分かってたのにどうして……涙が止まらないよッ❗……涙が止まらない‼️( TДT)】


 《ミカリン》が公園のベンチで泣いていた時、突然、スマホに着信が鳴った。



ブルブルッ❗……ブルブルッ❗……ブルブルッ❗




 ミカリンは大粒の涙を流しながら、スマホ画面を見たら、氷河輝からのテレビ電話着信だった。



【どうしたんですか❓……輝さん❓️(・_・?)】



 《ミカリン》は涙を拭いてから、テレビ電話に出たら、輝が出た。



〖《ミカリン》さんですか❓……輝です‼️

氷河ちゃんが家に入りたくないと拒否され、玄関の扉から全く動かず、困っています‼️

《ミカリン》さん……助けて下さい‼️〗



 輝はスマホを氷河に手渡したら、スマホ画面に《ミカリン》が映っていた。



【どうしたの❓……氷河ちゃん❓️(・_・?)】



 氷河は黙り込んで泣いていた。



【氷河ちゃん❓️(・_・?)】



『‼️…《ミカリン》……❓️(・_・?)……俺……俺は❗』



【氷河ちゃん❓️(・_・?)】



 氷河は涙を流しながら、口唇を噛み締めている。

氷河は《ミカリン》に本音を喋った。



『俺は……やっぱり孤児院施設に戻りたい‼️

《ミカリン》と離れる位なら、父さん……母さんなんかいらない‼️……父さんや母さんはいらないんだ‼️

又俺を虐待するに決まってる❗……誰も信じない‼️

大人なんか……大人なんか……信じてたまるものか‼️』



 氷河は大号泣していた。

《ミカリン》は氷河の心の闇を、見落としていました。

氷河夫妻の前ではペルソナをかぶり、怒りと恐怖を隠し、偽物の笑みで演技を続けていた氷河。

 氷河がペルソナをかぶり出したのは、母親の虐待がキッカケでした。

泣けば打たれる、笑っても打たれる日々が、氷河龍の心に闇が広がった。

 氷河の中で、何かが《プチンッ❗》と切れた。



〖氷河ちゃん‼️……どうしたの❓️(・_・?)〗


『煩いッ❗……煩いッ❗……煩いッ❗……煩い』



 テレビ電話を見ていた《ミカリン》。



【これはかなりマズイ状態だ‼️……何とかしなければこのままでは、氷河龍ちゃんの心が壊れてしまう‼️】



 《ミカリン》はすぐテレビ電話を切って、氷河夫妻家へ急いで走って行った。



【闇にのまれないで❗……氷河龍ちゃん‼️】



 突然、《ミカリン》のテレビ電話が切れてしまい、氷河は混乱していた。

 


『《ミカリン》❓……何で❓……切るの❓️(・_・?)

《ミカリン》迄、俺を裏切るのか‼️…(#゜Д゜)』



 氷河は大粒の涙を流しながら、握りしめたスマホを、床に叩きつけた。



ガチャーーーーーーーーーーーンッ‼️



 床に叩きつけたスマホが、割れる音がした。

早苗は思わず、悲鳴をあげた。



キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️



 氷河はドアの前から微動だにしない。

氷河夫妻は氷河の突然の変貌に絶句。!Σ( ̄□ ̄;)

 氷河夫妻は困ってしまい、《ミカリン》に助けを求めたのでした。



【しまった……氷河ちゃんの心の闇に、もっと配慮すべきだった‼️……これは私の失態だ‼️( >Д<;))】



 《ミカリン》の予想通り、氷河は堪忍袋の尾が切れてしまい、怒りが大爆発してしまったのだった。

《ミカリン》は氷河夫妻がいるタワーマンションの入口迄、戻って来た。



ピッ❗……ピッ❗……ピッ❗……ピッ❗…ピコリンッ❗



《ミカリン》は氷河夫妻の部屋の番号を押した。



【《ミカリン》です‼️……オートロックを解除して、ドアの鍵を開けて下さい‼️】



 氷河夫妻は《ミカリン》に言われた通りに、オートロックを解除し、玄関ドアをリモコンで開けた。

 《ミカリン》はエレベーターで7Fへと急いで行った。

その頃、氷河夫妻は氷河龍ちゃんに、諦めずに話し掛けていた。



〖氷河ちゃん‼️……《ミカリン》が来たよ‼️〗



カチャッ❗……キィーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 玄関のドアを開けたら、息を切らせながら、《ミカリン》が仁王立ちで立っていた。



【氷河ちゃん‼️……これはどう言う事❓️(・_・?)】



 《ミカリン》が見たのは、氷河が全くの別人の姿だった。

氷河の瞳は暗黒色に染まり、《ミカリン》を睨んでいた。

 《ミカリン》が来た途端、《ミカリン》がプレゼントをした《ミュウ》のぬいぐるみを、手から落とした。



『今さら何しに来た……《ミカリン》‼️

俺を捨てた癖に、何しに来たんだと聞いてるんだ❗


《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗』



《ミカリン》ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️



 氷河はキッチンへ行き、戻って来た時には、手にはハサミを持って現れた。



【❓️(・_・?)……氷河ちゃん( ̄□||||!!】



 《ミカリン》は凶器を持った氷河の姿を見て、ビックリしていた。

 《ミカリン》は内心、恐怖心で一杯だった。

《ミカリン》は自らの使命を思い出した。

氷河の体が邪悪なオーラで包まれている。



〖辞めなさい‼️……氷河ちゃん‼️

怪我するから……ハサミを捨てなさい‼️〗



 氷河夫妻がハサミを捨てなさい‼️と言っても、氷河は言う事を聞かなかった。

 《ミカリン》は黙って、氷河夫妻に対し、右手を前に出し《こっちへは来るな‼️》と合図を送った。



『煩いッ❗……煩いッ❗……煩いッ❗……煩いッ❗

《ミカリン》迄、俺を捨てた‼️

《ミカリン》は俺を裏切った‼️……裏切ったんだ…

裏切った‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))

許さない‼️……絶対に許さない‼️……(#`皿´)』



 氷河は怒りで、我を忘れていた。

氷河の両目が闇に包まれ、邪悪なオーラが体から漏れ出ていた。



【氷河ちゃん‼️……私は氷河ちゃんの事を裏切ってないよ‼️♡……氷河ちゃんを捨てる訳ないでしょう‼️

何を言ってるの❓️(・_・?)……元の氷河ちゃんに戻って来て❗……氷河ちゃんーーーーーーーーーーッ‼️】



『煩いッ❗……黙れ❗…嘘つき‼️((ヾ(≧皿≦メ)ノ))』



 氷河はハサミを持ちながら、《ミカリン》に突っ込んで行った‼️



【(氷河龍ちゃん‼️……私はどんな時でも……君を……

君を守ってあげるからね‼️(ゝω・´★))】



〖《ミカリン》さんーーーーーーーーーーーーーーッ❗

ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜ノ!!〗



ドスッ❗



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 氷河夫妻は絶叫した。

氷河が持っていたハサミは、ミカリンの右腕の前腕部の真ん中を突き刺した。

突き刺した所から、真っ赤な血がポタポタ垂れていた。



【ヴウッ……❗ 痛いッ❗……痛すぎるッ……❗】



ポタッ……❗ポタッ……❗ポタッ……❗ポタッ……❗



『ウウウゥーーーーーーーーーーーーーーーッ❗』



 氷河は唸っている、まるで狼の様に唸っていた。

《ミカリン》は前腕部に刺されたまま、氷河を強く抱き締めた。

 氷河を強く抱き締めた瞬間、氷河のハサミは《ミカリン》の右腕部を貫通した。



グサッ❗……グサッ❗



〖(ヒヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗)〗



 氷河夫妻は固まっていた。

《ミカリン》の右腕部を貫通した場所から、大量の血が流れ出ていた。

 《ミカリン》は自分の事よりも、氷河夫妻の事を心配していた。



【輝さん‼️……早苗さん‼️…お怪我はありませんか❓】



〖《ミカリン》さん‼️……血が出ています‼️

救急車を呼びますから‼️〗



【救急車を呼ぶのは待って下さい‼️】



〖しかし…………〗



【紐か、新しいタオルを下さい‼️】



 早苗は急いで、紐と新しいタオルを取りに、部屋へ走って行った。

部屋から戻って来た早苗の手には、布製の紐と白い

新しいタオルを持って現れた。

 《ミカリン》は輝に、布製の紐で上腕部を強く締める様にお願いしていた。



〖《ミカリン》さん‼️……痛いと思いますが、これ以上の出血は命取りなので、上腕部を強く締めます‼️

痛いですよ❗……ガマンして下さい‼️〗


 輝は布製の紐で、《ミカリン》の上腕部を強く縛った。



【(痛いッ‼️……激痛だ‼️)】



 《ミカリン》は氷河が輝に危害を加えない様に、氷河の上着を左手で強く握り、体をはって、氷河の身動きを止めていた。

 氷河は唸ったまま、ハサミを深く突き刺す。

それでも《ミカリン》は氷河を放そうとはしなかった。


 《ミカリン》は自分のオデコを、氷河のオデコにくっつけながら、氷河に優しく話し掛けた。

《ミカリン》と氷河のオデコをくっつけた瞬間、眩しい光で輝き出した。



ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️



 《ミカリン》の背中から、天使の純白の羽がはえた。

純白の天使の羽は、暖かく氷河を包み込んだ瞬間、マリア様のお姿が現しました。

 聖なる眩い光が辺りを照らし、暖かい日差しの様に暖かった。

 聖なる光はいつの間にか、氷河夫妻の心さえも救っていたのでした。



〖(エエッ……❗Σ(Д゜;/)/……天使の羽❓

マ……マリ……マリア様❓)〗



 氷河夫妻は目の前で《神の奇跡》を目撃し、言葉を失った。

《ミカリン》は目をつぶって、氷河の精神に話掛け続けた。



【氷河龍ちゃんを、堕天なんかさせない‼️】



 《ミカリン》は必死に、氷河の意識に呼び掛けた。



【氷河ちゃん‼️…氷河ちゃん‼️…氷河ちゃん‼️…

戻っておいで‼️

氷河ちゃん‼️…私の事❓忘れちゃったのかな❓️】



『ウウウゥーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗』



 唸っている氷河。

《ミカリン》は左手で、氷河の背中をトントンと優しく叩き始めた。



【氷河ちゃん‼️本当に御免なさい‼️(*- -)(*_ _)ペコリ

氷河ちゃんの苦しみを、分かってあげなくって御免なさい‼️


氷河ちゃんの悲しみを、わかってあげなくって御免なさい‼️


氷河ちゃんの痛みを、分かってあげなくって御免なさい‼️


氷河ちゃんの心の痛みを、分かってあげなくって御免なさい‼️


氷河ちゃん‼️……これだけは信じて下さい‼️


私は氷河ちゃんを捨てた訳じゃないし、裏切ってもいないよ‼️♡


氷河龍ちゃんは《神々に愛された特別な子供》だ‼️

私が《氷河龍》ちゃんを死守します‼️(*ゝω・*)


氷河龍ちゃんが道を間違えぬ様、これからも私が手助けするからね‼️♡( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

安心してね‼️……氷河ちゃん‼️♡】



 精神世界で……闇へ堕ちていく氷河。

氷河は何か恐ろしい者に、じっと見つめられてる気がした。

 その恐ろしい者の手が、氷河を強引に闇の中へと引きずり込んでいきました。

徐々に暗闇に包まれていく間に感じていたのは、痛みから解放される安らぎではなくて、命を奪われる《悔しさ》と《憎しみ》でした。



『(ここは……何処❓️(・_・?)……俺は……何を…しているんだろう❓

………ここで……死ぬのかな❓️(・_・?))』



 恐ろしい者の手が複数現れ、氷河の体を包み込み、闇の中へ引きずり込んでゆく。

 氷河は意識が薄れてゆく中、氷河の耳に何かが聞こえて来た。



……ひ…………ひょ…………う…………が……ちゃ…………ん……



『(‼️❓……だ……れ…………❓️(・_・?))』



 氷河は闇の中へと堕ちてゆく。



……ひ…………ひょ…………う…………が……ちゃ…………ん……




『(誰な……の…………❓️(・_・?)…………誰❓

……体……が…………動か……な……い‼️)』



 氷河は闇の中へ、深く深く堕ちて行った時、氷河の体に強い眩しい光が照らし出した。

強い眩しい光の中から、光輝く女性の姿を現した。

 輝く女性は少しずつ、氷河に近づいてゆく。

輝く女性は漸く、氷河の右手を掴む事が出来た‼️


……氷河ちゃん……迎えに来たよ‼️

君の死に場所は……ここではないよ❗

死んでは行けない‼️……死んではいけないよ‼️

君は《神々に愛された特別な子供》なんだから‼️

さぁ~帰ろう‼️……君の元いた居場所へ帰ろう‼️

私が氷河龍ちゃんを守ってみせるから‼️………


 輝く女性は氷河の右手を掴んだまま、光の中へと上昇してゆく。

 輝く女性に右手を握られた瞬間、太陽の日差しの暖かさの様な暖かさが、氷河の体にジーンと伝わって来た。

まるで…マリア様に抱き締められたかの様だった。

 氷河は輝く女性と一緒に、光の射す方へと昇って行く。

輝く女性と氷河は光の中へと消えて行った。


 《ミカリン》は氷河を抱き締めながら、天使の羽で全体を覆い、満面な笑みを浮かべていた。

 《ミカリン》は氷河の別人格を消去、及び氷河の壊れた心を完治、氷河の記憶を消去した。

 氷河は《ミカリン》に記憶を消去された際、深い眠りに入った。

 氷河は《ミカリン》の胸の中で、静かに眠っている。

氷河はハサミで《ミカリン》を刺した時、右手の平にハサミで切った切り傷があり、出血していた。

 《ミカリン》は回復呪文を唱えながら、氷河の右手の平の切り傷を触るとミルミル回復し、完治した。



【氷河龍ちゃん‼️……氷河ちゃんの気持ちを分かってあげられなくって御免なさい‼️(*´・ω・`)ノ】



 《ミカリン》はグッスリ眠っている氷河の頭を、優しく撫で続けた。

《ミカリン》は氷河の心臓に手をあてて、眩い光が輝いていた。



【神々に愛されし特別な子供‼️……氷河龍ちゃん‼️

私の神々の力の一部を氷河龍ちゃんに託すね‼️】



 《ミカリン》は氷河龍の心臓に、神々の力で魂に結界を張った。

まるで《ミカリン》がマリア様に重なって見えた。


 《ミカリン》は氷河龍の魂に結界を張った後、眩い光は収まって消えていった。



〖《ミカリン》貴方様は誰なのですか❓️(・_・?)〗



 《ミカリン》は天使の羽を閉じたまま、グッスリ眠っている氷河を床に寝かせた。


 《ミカリン》は突然、立ち上がった。

《ミカリン》は神々しい光に包まれ、女神様が降臨した。


 神々しい光が収まっていく。

《ミカリン》は女神様の様な服装で姿を現した。


 《ミカリン》は右椀部をお腹のおへそ部分に移動し、左腕部を後ろの背中へと移動させた後、一礼をした。



【この姿でお逢いするのは……初めてでしたね‼️♡

私はあるお方のご命令により、闇の亡者から《氷河龍》ちゃんの命を守る為、神々から遣わされた《氷河龍》ちゃんの守護天使です‼️


私の本当の名前は《月の女神ダイアナ》と申します‼️

お察しの通り‼️……私は天使です‼️……( ^ω^ )


今迄通り《ミカリン》で、お願いします‼️

西園寺理事長には内緒でお願いします‼️】



 《ミカリン》は右手の人差し指を1本立てた状態で、《ミカリン》の唇の前に持っていき《内緒だよん‼️♡》と可愛いポーズをとっていた。


 氷河夫妻は言葉を失った。

《ミカリン》は天使の羽を閉じた。

 《ミカリン》は氷河のダイヤモンド・ネックレスを触って、暗黒色から聖なる光へと戻っていた事を確認した後、《ミカリン》の天使の羽が煙りの様に姿を消し去った。



【氷河ちゃんの右手の切り傷は完治しました‼️

輝さん‼️……早苗さん‼️……御迷惑かけて申し訳ありませんでした‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ】 



 《ミカリン》は氷河夫妻に、頭を下げて心から謝罪しました。

 氷河夫妻は困惑している。

《ミカリン》の右椀部には氷河が刺したハサミが、深く貫通し、大出血していました。

 それでも《ミカリン》は氷河を責めず、右椀部にハサミが深く貫通しているのが痛々しい。

 《ミカリン》は突き刺したハサミを抜かず、放置していた。



【氷河ちゃんをベットに寝かせてあげて下さい‼️

氷河ちゃんはもう……牙を向いたりしません‼️】



〖何故❓……そういいきれる‼️〗



【氷河ちゃんの《私を刺した記憶》だけを消しました‼️

氷河ちゃんの別人格も消去しましたし、壊れた心も完治させました‼️…もう大丈夫です‼️(*´・ω・`)b】



〖…………………………〗



 《ミカリン》は激痛に耐えながら、氷河夫妻を説得しましたが、氷河夫妻の表情は暗かった。



【(やはり‼️……難しいかな‼️(ー_ー;))】



 《ミカリン》は奥の手を出した。



【輝さんッ❗……早苗さんッ❗……今日起きた出来事の記憶を全て消去しましょうか❓】



〖❓❓❓……消去❓Σ(Д゜;/)/〗



【怖い思いをさせてしまった事、深くお詫び致します‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ

親からの虐待を受けた子どもは、ペルソナを被り、別人格となって、その場を乗り越え様とする癖が、ある事をご理解下さい‼️】



 《ミカリン》は事実を述べた。



【子供は平気で嘘をつく生き物です‼️

今日の出来事は、痛感しました。

特別養子縁組を白紙にしても構いません‼️

氷河龍ちゃんを養子に出すのは、早すぎた様です‼️

特別養子縁組は別の子供を紹介します‼️♡】



 《ミカリン》はある事を氷河夫妻にお願いした。



【氷河龍ちゃんは後日、受け取りに来ます‼️

守護天使は他人は治せますが、私の天使のレベルが低い為、自分自身の回復魔法は使えないのですッ❗

救急車を呼んでくれると、非常にありがたい‼️♡】



 早苗は直ぐ様、119番に連絡した。

《ミカリン》は氷河夫妻に1つ、お願いをしていた。



【私がたまたま転んでしまい、床に落ちてたハサミに刺さってしまったと、救急隊に伝えて下さい‼️

口裏を合わせて下さい‼️…宜しくお願いします‼️】



 10分後、救急車が到着した。

救急隊が3人、氷河夫妻の家へ駆けつけた。


 《ミカリン》は真剣な眼差しに、氷河夫妻は従うしかなかった。

《ミカリン》の指示通りに、救急隊に現状を伝えた。

 《ミカリン》は瀕死の状態で、タンカーに乗せられ、救急病院へ搬送した。

《ミカリン》はタンカーで横になりながら、意思が薄れる中、氷河龍ちゃんの事を心配していた。



【(私はどんな事があろうとも、氷河龍ちゃんをけして見捨てない‼️……♡( *´・ω)/(;д; )

私は氷河龍ちゃんの事が大好きだからね‼️♡

戻ってこい‼️…戻って来なさい‼️…氷河龍ちゃん‼️

君の人生はこれからだよ‼️(*^3^)/~☆

私が氷河龍ちゃんを、絶対に守ってみせる‼️♡)】



 《ミカリン》は意識を失ってしまった。

《ミカリン》は救急病院へ着いた途端、オペ室へ誘導され、緊急手術をしました。

 救急病院から連絡が来た理事長は、手術室の待合室で、《ミカリン》が助かる事を強く願っていた。



【何で❓️(・_・?)……こんな事に❓❓】



 理事長は《ミカリン》の事が、心配して眠らず、無事手術が成功する事を願っていた。

 その頃、氷河夫妻は《ミカリン》が救急車に運ばれた後、氷河龍の今後について、良く話し合った。



〖《ミカリン》さんとの秘密は、他人にけして話しませんから、安心して下さいね‼️(⌒‐⌒)

私は氷河龍ちゃんを引き取り死ぬ迄、育てるつもりです‼️……輝はどう思ってるの❓️(・_・?)〗



〖早苗❗……俺も同じ意見だよ‼️♡

氷河ちゃんが朝起こしに来てくれた事が、一番嬉しかったよ‼️♡( ´ ▽ ` )ノ〗



〖じゃあ~特別養子縁組は、白紙はしないって事で良いか❓️(・_・?)〗



〖私達は《氷河龍》ちゃんの透き通った瞳が、とても綺麗で美しかった‼️


♡(*⌒∇⌒*)♡気に入った‼️


私は《氷河龍》ちゃんを一目惚れ‼️♡

私は特別養子縁組を白紙にしません‼️〗



〖《氷河龍》ちゃんを引き取り、どんな困難が来ようとも、夫妻で力を合わせて、《氷河龍》ちゃんを幸せにしてあげましょう‼️……♡(*^o^)/\(^-^*)〗



 氷河夫妻は《氷河龍》ちゃんを引き取る事を、固く誓いあったのでした。





 その頃、《ミカリン》の手術は成功した。

《ミカリン》は西園寺理事長に、全ての事実を伝えた。


 西園寺理事長は直様、氷河夫妻の家へと向かい、氷河龍を引き取りに来たのだが、氷河夫妻は特別養子縁組を、白紙する意思が無い事を伝えた。

しかし、西園寺理事長は氷河龍を引き取りに来たと、自分の意見を頑固に譲らない。



【今回は我々の落ち度です‼️……申し訳ありませんでした‼️(*- -)(*_ _)ペコリ

特別養子縁組を白紙にし、次回、別な子供を手配しても構いませんが如何でしょうか❓】



 氷河夫妻は特別養子縁組を白紙にしないと、反論する始末。



〖私達は《氷河龍》ちゃんを一目惚れしました。

私達は良く話し合った結果、《氷河龍》ちゃんを死ぬ迄、育てる決意しました‼️

必ず《氷河龍》ちゃんを幸せにします‼️

……♡(〃´ω`〃)♡〗



 西園寺理事長の前で、氷河夫妻が本気で《氷河龍》ちゃんを育てる決意を誓いました。



【分かりました‼️…氷河夫妻の熱意に負けました‼️

《氷河龍》ちゃんを宜しくお願いします‼️

……(*- -)(*_ _)ペコリ】



 西園寺理事長は微笑みながら、玄関ドアを開けて、その場を後にした。

 《氷河龍》は色々あったが、ようやく……やすらぎのある氷河夫妻の家に、正式に引き取られたのでした。

 《ミカリン》は失血大量で危なかったが、回復へと向かっていった。

《ミカリン》は3ヶ月の入院を、余儀なくされました。

 理事長は《氷河龍》が無事、氷河夫妻家に引き取られた事をミカリンに知らされた。



【(氷河龍ちゃん‼️…良かったね‼️♡(*≧∀≦*))】



 《ミカリン》は安心したのか、眠ってしまいました。

理事長はミカリンの頭を優しく撫でている。



【良く頑張った‼️…エライぞッ❗《ミカリン》‼️♡】



 理事長はミカリンの病院ベットから、離れ様とはしなかった。

ミカリンは3ヶ月後、無事に病院を退院したのでした。

 《氷河龍》は氷河夫妻の元で、新しい生活が始まったのでした。


☆初めてのBIRTHDAYケーキ☆

■SEMBIKIYA(日本橋 千疋屋総本店)

■【店頭受取/新宿店】苺ショートケーキ 4号

■商品番号:0002199848-001-1-01■

■税込 5,400 円 (税率:軽減8%)■


★《氷河龍》ちゃんが生まれて初めて食べた記念すべき1回目の《BIRTHDAYケーキ》!!♡(〃´ω`〃)♡


★《氷河龍》ちゃんは生まれ初めて食べる《BIRTHDAYケーキ》に感動し、涙を流しながら、美味しい~♪美味しいよ~♪

と無我夢中で食べていた。……美味しい~♪( ☆∀☆) 



■ふわふわのスポンジケーキに、軽やかな風味のホイップクリームをたっぷりと。一番人気のショートケーキです。※苺の収穫状況により、使用する苺が変更になる場合がございます。(6月頃から11月頃アメリカ産苺を使用、12月頃から5月頃国産苺を使用。)


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☆新宿高島屋の大人気ロールケーキ☆

■奈良県産の《ひのひかり》の米粉を使用。

大豆と米粉のロールケーキ ¥3240円。


☆新宿高島屋デパ地下一番美味しいケーキランキングからの引用。


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☆新宿高島屋の大人気の【アイスティー&アイスコーヒー】☆


■〖ウェッジウッド〗

一番人気のアイスティー&アイスコーヒー。

¥3240円。


☆新宿高島屋デパ地下一番美味しいドリンクランキングからの引用。


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☆RISTORANTE ALPORTO……(リストランテアルポルト)☆

イチゴチーズタルト………¥3240円。


 園長がミカリンと一緒に食べる為の《イチゴ チーズタルト》を購入しました。

とても美味しい【イチゴチーズタルト】……("⌒∇⌒")


☆新宿高島屋デパ地下一番美味しいケーキランキングからの引用。


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☆chocolaterie tsumugi……(ショコラトリーツムギ)


 tsumugi ガドーショコラ  ¥3800円。


 氷河早苗が一目惚れで購入した、ガドーショコラケーキ。


☆新宿高島屋デパ地下一番美味しいケーキランキングからの引用。


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☆OGGI……(オッジ)☆


 メープルプランタンエ……【20枚】  ¥4104円。


 氷河輝が一目惚れで選んだ、とても美味しいケーキ。


☆新宿高島屋デパ地下一番美味しいケーキランキングからの引用。


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☆《シンカリオンSRG……E5・E6・E7合体セット》☆

《氷河龍》が生まれて初めて、誕生日の日に貰った誕生日プレゼント。


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☆《ラウドボーンex》《ミュウツーex》☆

大人気のポケモンバトルデッキ。

《氷河龍》の初めての誕生日プレゼント。


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☆ミュウのぬいぐるみ☆

《ミカリン》から《氷河龍》に初めての誕生日プレゼントとして貰った【ミュウのぬいぐるみ】。



(わだち)とは……通った車が道を残した車輪の跡の事。

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