《ミカリン》
氷河は生死の境をさまよっていた。
氷河の魂は幽体離脱し、天井から自分の体を見つめていた。
氷河の瞳に映し出していたのは、《ミカリン》が号泣しながら、氷河の右手を優しく握っている姿を見た瞬間、氷河の魂は一気に空へと飛ばされ、病院から離れて行く。
『あ……ああ………………』
氷河は必死に手を伸ばして助けを求めたが、氷河の魂は天へと上ってゆく。
氷河は哀しい顔して、遠くなってゆく病院を見つめていた。
《ミカリン》は泣き疲れたのか、いつの間にか眠ってしまいました。
《ミカリン》深い眠りに入り、《ミカリン》の意識は無意識領域で彷徨っていた。
《ミカリン》は目覚めた。
【(ここは何処(゜Д゜≡゜Д゜)?)】
《ミカリン》の目の前には、透き通った青空と、何処迄も続く地平線が広がっていました。
《ミカリン》は地平線の大地に横たわっている。
その時、遠くから謎の声が聞こえてきた。
……〖《ミカリン》………《ミカリン》……〗……
【(誰❓️……(・_・?)】
透き通った声が、頭の中に響いてきた。
《ミカリン》は声が出ず、困惑している。
謎の声は《ミカリン》に問い掛けた。
〖《ミカリン》…《ミカリン》…少年の命が危ないッ❗
少年は闇の亡者共に、命を狙われている‼️
少年の首に《光の守護神の宝珠》が、闇の亡者共から命を守ってくれるだろう。
《光の守護神の宝珠》を絶対に外すなよッ❗〗
【(あ……あなた様は❓️)】
…〖《ミカリン》……少年の命を守ってくれ‼️〗…
【あ……あなた様は……一体何者ですか❓】
……〖儂か❓️……儂は《神の代行者である‼️》
あるお方のご命令により、伝言を伝えに来たのだ‼️
少年を守ってやってくれ‼️
頼んだぞッ❗……《ミカリン》‼️〗……
【か……かか………神の代行者❓️……神様❓️】
《ミカリン》は戸惑いを隠せない様子。
神の代行者が突然、慌てた様子で落ち着きを無くしていた。
〖‼️……ヤバイなこりゃ~❗……少年の魂が天へ向かって上がっている‼️
このままでは……少年が死んでしまう‼️
少年が死んでしまってはあるお方が激怒するであろうて‼️〗
突然、神の代行者が姿を現した。
神の代行者は体全体を眩い光で輝いている。
神の代行者の背中には、天使の羽が微かに見えていた。
神の代行者は右手を天に向けて、光の玉を作り出している。
〖普段はやらないが、あるお方のご命令だ‼️
特別サービスだぞッ❗…少年の魂を肉体へ戻してやろう‼️
もう一つ、儂からの《特別ギフト》を、少年にプレゼントしてやるぞ‼️〗
神の代行者は作り出した光の玉を天に放った瞬間、辺り一面、光の閃光がはしった。
余りにも眩しい光に、《ミカリン》は目をつぶってしまった。
……〖頼んだぞッ❗……《ミカリン》‼️〗……
《ミカリン》の意識が戻った。
【‼️……!Σ( ̄□ ̄;)】
《ミカリン》は飛び起き、ビックリした顔して、氷河の顔を覗き込んでいた。
ベットで横たわる氷河。
《ミカリン》は直様、氷河の右手首を手にとり、脈がある事を確認後、安堵した表情で号泣していた。
【氷河ちゃん‼️……氷河ちゃんが生きている‼️
有難う御座います‼️……神様‼️
私は《神の啓示》を受けたんだ‼️】
氷河は深い眠りについた。
【氷河ちゃんは……私が絶対に守ります‼️】
《ミカリン》は氷河を守る事を決意するのでした。
1ヶ月後、氷河は病院を退院し、孤児院施設へと戻って来た。
氷河以外の子供達は、大半が迎え入れてくれたが、ごく一部の子供達は氷河を嫌っていた。
《ミカリン》に手を引かれて、孤児院施設へと戻って来た氷河の事が、気にくわなかったらしい。
氷河を嫌っている子供達は、氷河を見る度舌打ちして睨んでいたからだ。
孤児院施設内には、大浴場があり、大型露天風呂完備で、何時でも入れる温泉かけ流しの有名な孤児院施設だった。
《ミカリン》は西園寺理事長に頼んで、氷河と2人きりで入浴する事を懇願し、西園寺理事長は《ミカリン》に事情も聞かず、2人で入浴する事を許可したのでした。
《ミカリン》は大浴場に入る時、誰も入っていない時間帯で入浴する事が多かった。
西園寺理事長は《ミカリン》の行動に薄々気付いていたが、あえて《ミカリン》に問い掛ける事はしなかった。
氷河は《ミカリン》に連れて行かれて、大浴場の前で、入りたくないと暴れ、だだをこねていた。
【大丈夫‼️……一緒に入ろう‼️……(⌒‐⌒)】
『嫌だッ❗……お風呂何か大嫌いだ‼️…入りたくない‼️
嫌だってッ❗……嫌だーーーーーーーーーーーーーー‼️』
【(いつの間にか……喋れる様になっている⁉️
言葉を何処で覚えてたのかな❓️
神の代行者様が、氷河に《特別ギフト》を送ったと言ってたけど、この事だったのかな❓…(⌒‐⌒))】
《ミカリン》は氷河を見て、笑みを浮かべていた。
だだをこねる氷河を、大浴場の更衣室迄、無理矢理引っ張って強引に連れて行く《ミカリン》。
ミカリンは更衣室の扉に鍵を閉めてから、大浴場に誰もいない事を確認後、氷河に話し掛けた。
【氷河ちゃん‼️……ここは大浴場露天風呂だぞ‼️
温泉かけ流し付きだぞッ❗温泉に入った事があるかな❓️】
《ミカリン》が氷河の洋服を脱がそうとしたが、氷河は悲しい顔して『辞めて❗』と拒絶した。
《ミカリン》は一瞬で理解した。
氷河は自分自身の虐待の痣が見られる事が、氷河にとっては苦痛しかない事を悟った《ミカリン》。
《ミカリン》は自ら、洋服と下着を脱いで、氷河に自分自身の背中を見せた。
氷河は《ミカリン》の背中を見てあ然した。
《ミカリン》の背中には痣だらけ、長い物で散々、叩かれた傷痕が数ヶ所と、刺された傷痕が2箇所あった。
刺された傷痕は、腹と右腕に痛々しく残っていた。
傷痕は古い傷だらけだったのだ。
【氷河ちゃん‼️……私も虐待の被害者なんだよ‼️】
《ミカリン》は自分自身が、親の虐待の被害者だと告白した。
《ミカリン》の母親・父親・義理の父親はシャブ中毒で、毎日、《ミカリン》を虐待していた。
《ミカリン》が幼き頃、父親と義理の父親に、性的虐待を毎日受けていた。
父親と義理の父親の性的虐待を、見てみぬふりをして、《ミカリン》を助けなかった母親。
《ミカリン》の家からは尋常ではない、《ミカリン》の鳴き声、父親・義理の父親・母親の怒鳴り声が、近所でも問題になっていた。
《ミカリン》は義理の父親に腹を出刃包丁で刺された瞬間を、目撃した近所のおばさんは警察に通報。
駆けつけた警察に身柄を保護された《ミカリン》。
義理の父親は、殺人未遂の現行犯で緊急逮捕となりました。
父親と母親も犯行を防げなかった罪で、緊急逮捕となった。
《ミカリン》を救ってくれたのは、近所のおばさんだったのだ。
《ミカリン》は父親に右腕を出刃包丁で刺された時、《ミカリン》の母親が警察通報を拒否した為、近所のおばさんは何も出来ず、悔やんでいた。
何とかして助けないと、あの子供が死んでしまうと《ミカリン》の事を、気にかけてくれた近所のおばさん。
《ミカリン》は病院退院後、西園寺理事長が運営している【孤児院施設】へと預けられたのでした。
《ミカリン》は自分自身の背中の傷痕を見せて…
【私は両親と義理の父親から、虐待と性的虐待を受けていたんだよッ❗……2回程、死にかけたけどね‼️】
《ミカリン》は笑みをこぼしながら、氷河を見つめる。
【氷河ちゃん‼️……良く生きぬいたッ❗……エライぞ‼️
私は氷河ちゃんの傷ついた気持ちが分かるから、氷河ちゃんだけじゃない事……分かって欲しいな‼️】
《ミカリン》は笑顔で笑っていた。
《ミカリン》は氷河を優しく抱き締める。
【氷河ちゃん‼️……氷河ちゃんが生まれた事嬉しいよ‼️
良く頑張ったねッ❗……良く頑張ったね‼️】
《ミカリン》は頭を優しく撫でた瞬間、氷河は突然、大声で泣き出してしまった。
『ワァ----------ーーーー----ーーー‼️』
【辛かったねッ❗…痛かったねッ❗良く頑張ったね‼️】
氷河は《ミカリン》の胸の中で大号泣した。
大浴場露天風呂の扉の外で、西園寺理事長はガッカリした表情で、氷河と《ミカリン》の会話を聞いて、男泣きしていた。
西園寺理事長は知らなかったのだ。
《ミカリン》が施設の職員と一緒に入浴しないのは、《ミカリン》の身体中に虐待の傷痕だらけだったからだ。
西園寺理事長は《ミカリン》が施設職員が入った後、最後に入浴する事を始めて知ったのだった。
【私は理事長失格だなッ❗……済まなかったね‼️
《ミカリン》‼️】
西園寺理事長は《ミカリン》については、役所の関係者から《家族のすれ違いが原因》としか聞かされていなかったからだ。
ド-------ーーー----ーーーーーーーーーン❗
孤児院施設内に鈍い音が響いた。
西園寺理事長は右こぶしを、壁に思いっきりぶつけた‼️
西園寺理事長の右こぶしは血塗れになってしまった。
【あのクソッタレの役所職員共め‼️…(#゜Д゜)ノ】
西園寺理事長は大粒の涙を流しながら、大激怒していた。……(#`皿´)
【役所の《ミカリン》対応は絶対に許さないぞッ❗
私の子供達は、命に代えても絶対に守る‼️】
西園寺理事長は心に誓ったのでした。
氷河は《ミカリン》に心を許したのか、《ミカリン》に服を脱がされても、抵抗しなくなった。
《ミカリン》はこの日から、大浴場露天風呂に最後に氷河と共に、入浴する事を担当になったのでした。
氷河と《ミカリン》との絆は、徐々に増えていく。
だが、氷河と《ミカリン》との関係性に、苦々しく思う子供達が居た。
《ミカリン》が用事で不在の時、氷河はいじめのターゲットにされてしまったのだった。
氷河が無口だった事をいい事に、数人の子供達は氷河を目の敵にして、殴る・蹴るの暴行し始めた。
氷河は酷い時は2~3時間位、殴る・蹴るの暴行を受ける毎日。
〈さっさと死ねッ❗……死ね‼️…死んでしまえ氷河‼️〉
氷河は身の危険を感じ、トイレへ逃げ込み、トイレの扉の鍵をして身を隠したが、突如上から水や生ゴミが投げられ、苛めを辞めない子供達‼️
苛めを発見した西園寺理事長は、氷河を救いに氷河の元へ走って行った。
【何をしているんだッ❗……辞めなさい‼️】
西園寺理事長は鬼の顔で、苛めをした子供達を捕まえて、反省部屋に隔離した。
【何でこんな事をしたんだい❓️】
西園寺理事長は激怒している。…(*`Д´)ノ!!!
〈氷河が生意気だし、ムカツクからッ❗〉
西園寺理事長は絶句した。……( ̄□ ̄;)!!
〈《ミカリン》一人占めするから、懲らしめただけだよ❗
……何が悪いの❓️〉
【どんな理由があっても、苛めは犯罪だよ‼️
殴る蹴る事は暴行罪‼️……【死ね】は恐喝罪だよ❗
もう一度言うよ❗……苛めは犯罪‼️
君達は警察に捕まり、刑務所へ行きたいのですか❓】
〈!!?……刑務所(・_・?)〉
苛めをした子供達が、一斉に黙り込んでしまった。
【刑務所は犯罪を犯した者が、罪を償う場所‼️
君達の人生で、無縁の場所であって欲しいなぁ~‼️
人を殺したら、一生〈人殺し〉と言われるからね。
罪を犯したら刑務所行きだ、罪を犯して欲しくないな‼️
一生‼️……刑務所で暮らしたいのかい❓(・_・?)】
西園寺理事長は苛めをした子供達を諭した。
【氷河ちゃんは両親から虐待を受けていました‼️】
〈えっ⁉️……私と同じなの❓️……僕と同じだ‼️〉
子供達はザワついていた所に、《ミカリン》が現れた。
現れた《ミカリン》は普段見せない怒った顔して、激怒していた。
【私はハッキリと言います‼️
氷河ちゃんを、苛めた子供達は大嫌いです‼️】
〈えっ⁉️……《ミカリン》……《ミカリン》❓〉
子供達からすすり泣く声が聞こえてきても、《ミカリン》の怒りはおさまらない。
【どんな理由があっても、苛めはダメだから‼️
苛めは犯罪だよ‼️……(*`Д´)ノ!!!】
〈《ミカリン》……ご免なさい‼️〉
子供の1人が謝り出すと、次から次へと謝り出した。
【謝る相手は私じゃないでしょ❓️】
《ミカリン》の影に隠れていた『氷河』が、ひょっこりと現れた。
子供達は一斉に、氷河に謝罪した。
〈氷河ちゃん‼️……本当にご免なさい‼️〉
苛めをした子供達からの、心からの謝罪に驚く氷河。
氷河はビックリした表情で《ミカリン》を見つめていたら、《ミカリン》は氷河にウィンクして、笑みをこぼした。………( v^-゜)♪
〈本当にご免なさい‼️〉
氷河に対する謝罪が止まらない。
西園寺理事長は激怒しながら、子供達に《苛めは犯罪‼️……悪い事だ‼️》と諭したのだ。
【今回、苛めをした子供達は、最後のチャンスをあげましょう‼️
又弱い者苛めをした子供達は、他の施設へ移って貰うので、覚悟して下さい‼️】
〈嫌だッ❗……嫌だッ❗……ここがいい‼️
西園寺理事長‼️……ご免なさい‼️〉
子供達は泣きながら、西園寺理事長に謝罪を繰り返す‼️
施設職員達がザワついていた。
【施設職員達の中にも、氷河を弱い者苛めをした人がいますねッ❗…知らないとでも思ってましたか⁉️
氷河に弱い者いじめをした職員達は全員クビです‼️
荷物を持ってさっさとここから出て行きなさい‼️】
孤児院施設職員5人を《クビ》にした西園寺理事長。
名だしされた職員達は、施設から立ち去って行った。
西園寺理事長は大声を出して…………。
【私の孤児院施設は《苛め》を撲滅します‼️
苛めは犯罪です‼️……絶対に許しません‼️】
西園寺理事長は高々と誓いを立てたのでした。
氷河に対する《苛め》は無くなり、氷河の周りには施設の子供達に囲まれていた。
氷河は虐待の被害者だったと知った子供達は、同じ境遇の虐待の西園寺被害者だと知ったからでした。
施設の子供達は、氷河の接し方が変わった。
施設の子供達は初めて、氷河を受け入れた瞬間だった。
氷河に友達が出来た瞬間だった。
その光景を見た西園寺理事長と《ミカリン》は、笑顔で微笑んでいた。
《ミカリン》にとって、西園寺理事長は《命の恩人》だった。
《ミカリン》の親権を譲渡されたのち、数年後、刑務所から出て来たミカリンの母親は、《ミカリン》の親権を返せと西園寺理事長を裁判所に訴えたのだ。
《ミカリン》にとって、母親は世界一最低な母親。
《ミカリン》は母親の元に帰りたくないと、西園寺理事長に自分の意思を伝えた。
西園寺理事長も《ミカリン》の気持ちをくんでか、《ミカリン》の母親と《ミカリン》の親権を巡って、裁判で争う事になる。
裁判は泥沼となり、西園寺理事長は最高裁判所でも争う姿勢を見せたが、《ミカリン》の母親は最高裁判所で争うのは不利と判断し、身勝手な和解案を西園寺理事長に送りつけた。
内容は《1000万円で和解する‼️》
西園寺理事長は母親に対し、更に条件を付け加えた。
①母親と父親、義理の父親には、《ミカリン》に一切、接触しない。絶対に逢わない事。
②《ミカリン》の親権は西園寺理事長に譲渡する事。
③父親と義理の父親には、《ミカリン》が20歳迄、養育費を支払い続ける事。
《ミカリン》の母親は直様、和解に応じた。
西園寺理事長は笑みを浮かべながら…………。
【《ミカリン》の命を助けられるなら、1000万円何て安いもんだ‼️】
《ミカリン》は西園寺理事長に命を救われた。
《ミカリン》は大人になってから、西園寺理事長が運営している孤児院施設へ派遣社員として勤務し、《ミカリン》は西園寺理事長に恩返しをしたかったからである。
【西園寺理事長‼️……西園寺理事長は私の命の恩人です‼️
西園寺理事長の元で、働かせて下さい‼️】
《ミカリン》は孤児院施設の社員となり、家族に問題がある子供達を助ける為、毎日、奮闘しています。
のちに《氷河》が、孤児院施設へとやって来るのでした。
《ミカリン》の母親はシャブの薬の代金欲しさに、《ミカリン》を売ったのだ。
《ミカリン》の母親はシャブ中毒となり、早死にしたと西園寺理事長宛に、訃報電報が届いていたが、西園寺理事長は目を通した後、無言のまま、訃報電報を破り捨てた。
【《ミカリン》は私の娘だッ❗
《ミカリン》に指一本触れさせないからな‼️(#`皿´)】
西園寺理事長は《ミカリン》がいずれ、新聞やテレビで《ミカリンの母親の死》が伝わるだろう。
西園寺理事長はミカリンを呼び出し、《ミカリン》の《母親の死》を告げた。
《ミカリン》は体を震わせている。
《ミカリン》は恐怖の感情がフラッシュバックし、酷く怯えていた。
西園寺理事長は《ミカリン》を強く抱き締めた。
【《ミカリン》も子供達も、私が命懸けで守る事を誓おう‼️
《ミカリン》……私の大切な娘よ‼️】
《ミカリン》は大粒の涙を流し、大号泣していた。
西園寺理事長は《ミカリン》と子供達の未来を守ると、心に決意したのでした。
数日後、突然、電話がかかってきた。
西園寺理事長が受話器を取って、電話に出た瞬間、絶句した。
西園寺理事長は直様、電話内容を録音した。
電話の相手は《ミカリン》の父親と義理の父親だった。
【何の様だっ❓……貴様( ̄□||||!!
(何故❓️……《ミカリン》の居場所がバレたんだ⁉️
何故❓️孤児院施設の電話番号を知ってるんだ❓)】
理事長は戸惑いを隠せない様子。
〈西園寺理事長‼️……《ミカリン》居るんだろ❓️
いい女に成長したみたいじゃないか、水商売で働けば、いい金づるになるだろうよッ❗
さっさと《ミカリン》を返しな‼️…《ミカリン》を出せ❗
《ミカリン》を返せよ‼️……クソジジィが❗〉
《ミカリン》の父親は怒鳴っていた。
【何の事かね❓️……《ミカリン》はここにはいないぞッ❗
もう電話かけてくるなッ❗……人間のクズ共が‼️】
西園寺理事長は怒鳴って、大激怒していた。
〈知ってるんだよッ❗…母親に1000万円あげたんだろ❓️
俺が殺すと殴ったら、打ち所が悪く、母親は頭をぶつけて死ぬ間際、《ミカリン》の居場所をはいて死んでくれたんだよ‼️
まさかお前の孤児院施設に匿われていた何て、驚いたぜ‼️〉
《ミカリン》の父親は平然と、母親殺しを自慢していた。
【(こいつら……まともじゃない‼️)】
〈俺の《ミカリン》は何処にいるんだッ❗
もっと楽しめたいんだよ‼️……もっと激しく抱いて《ミカリン》が壊れる迄、強姦続けたいんだよ‼️〉
【クズ野郎‼️……それでも父親か‼️…(#`皿´)】
〈《ミカリン》は俺の女だ‼️……《ミカリン》を出さないと孤児院施設の子供達を全員ぶっ殺してやるからなッ❗
覚悟しろッ❗……クズ野郎‼️……ゴルァ!!٩(╬ఠ༬ఠ)و〉
電話が代わって電話に出たのは、《ミカリン》の義理の父親からの脅迫電話だった。
また電話が代わって父親が、ある要求した。
〈金だ……金をよこせ‼️
そうだな~1億円出して貰おうか‼️
孤児院子供達を殺されたくなければ1億円を出せ❗
さもないと子供達と《ミカリン》を殺すよ‼️〉
西園寺理事長は冷静に対処する。
【1億円は直ぐには用意が出来ない‼️】
〈俺の口座番号に振り込めばいい‼️〉
【それは出来ない相談だ❗……金が欲しいんだろ❓️
だったら5日後、お金を用意するから、取りに来てくれないか❓️】
〈分かった……5日後だな❗……必ず取りにくるから、金を用意しておけ‼️……クソジジィ‼️〉
電話は一方的に切れた。
西園寺理事長は直様、警察に通報。
警察が沢山、孤児院施設へとやって来た。
殺人課の捜査一課の刑事に、事の顛末をあらいざらい、伝えたのでした。
西園寺理事長は電話の内容を録音したテープを、殺人課の捜査一課の刑事に渡した。
運命の5日後の朝が来た。
西園寺理事長はミカリン・子供達・施設の職員達を、ホテルに避難させ、孤児院施設には西園寺理事長だけが残り、《ミカリン》の父親と義理の父親が来るのを待っていた。
西園寺理事長室のテーブルには、ジュラルミンケースが置かれており、中身は1億円が入っていた。
西園寺理事長室の個室2箇所、殺人課の捜査一課の刑事達と、機動部隊達が待機していた。
警察は西園寺理事長がおとりになるのは危険過ぎると反対した。
西園寺理事長は…………。
【娘と子供達の命を守る事が私の使命です‼️
覚悟は出来ております‼️】
と、おとりになる事を承諾した。
約束の時間が訪れた。
西園寺理事長は孤児院施設の門から、《ミカリン》の父親と義理の父親がやって来るのが見えた。
西園寺理事長が警察が付けた【盗聴器】に、彼らが来た事を告げた。
待機している警察官達は、一斉に緊張している。
ペタペタ……ペタペタ……ペタペタ……ペタペタ…
ペタペタ……ペタペタ……ペタペタ……ペタペタ…
《ミカリン》の父親と義理の父親が、遠くの方から歩いて迫ってくるクツの足音が、孤児院施設に響き渡っていた。
段々、近づいてくる‼️
クツの足音が、理事長室の前で止まった。
息を飲む警察官達。
扉が乱暴に蹴られ、扉が吹き飛んで壊れてしまった。
【器物損壊罪だねッ❗……後で弁償して貰うぞ‼️】
理事長室に入って来たのは、《ミカリン》の父親と義理の父親だった。
〈ゴチャゴチャうるせーーーーーーーーーーーーーなッ❗
来てやったぜッ❗……クソジジィが‼️〉
【《ミカリン》は物ではない‼️……生きてるんだ‼️
命があるんだよ‼️
それが分からないのなら、親になる資格がない‼️
大バカ野郎が‼️……(#`皿´)】
〈テメーの説教はウザイんだよッ❗
さっさと1億円をよこせッ❗……クソジジィが‼️〉
《ミカリン》の父親と義理の父親は、一斉にサバイバルナイフを出して、脅迫してきた。
警察はその瞬間を待っていた。
〈身柄確保しろ‼️ーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉
待機していた殺人課の捜査一課の刑事達と機動部隊が、一斉に《ミカリン》の父親と義理の父親を、捕まえて身柄を確保された。
〈騙しやがったなッ❗……クソジジィ‼️〉
《ミカリン》の父親と義理の父親は、悪態つきながら警察署へ連行されて行った。
その姿を見た瞬間、西園寺理事長は腰が抜けて倒れてしまいました。
【お手柄ですよッ❗……理事長先生‼️】
殺人課の捜査一課の刑事の1人が、西園寺理事長の勇気ある行動に感謝を述べた。
【後は任せて下さい‼️……あいつらにはキッチリと落とし前をつけさせてあげるので安心して下さい‼️】
殺人課の捜査一課の刑事は、警察署へと戻って行った。
《ミカリン》の父親と義理の父親には、警察署の取り調べが待っている。
殺人課の捜査一課刑事達が、完落ち【犯人に全ての真実を暴露させる事】させるぞ‼️と、気合いが入っている。
取り調べ室で刑事は厳しい取り調べを開始した。
【たっぷり時間があるからな‼️
母親殺しと全ての真実を話す迄、ここから出れないから覚悟しろよ‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))】
《ミカリン》の父親は、母親殺しの罪、脅迫罪・《ミカリン》に対する性的暴行の罪と虐待の罪、覚醒剤所持と使用の罪で追起訴になった。
《ミカリン》の父親は、真っ青になって怯えていた。
義理の父親には、脅迫罪・《ミカリン》に対する性的暴行の罪と虐待の罪、覚醒剤の所持と使用の罪で追起訴となった。
当分、刑務所からは出られない。
《ミカリン》の父親は、母親殺しの罪・性的暴行罪・虐待の罪・覚醒剤取締法違反で無期懲役が確定になった。
義理の父親は、《ミカリン》を刺した殺人未遂の罪・性的暴行罪・虐待の罪・覚醒剤取締法違反で、懲役35年の判決を確定した。
《ミカリン》の父親と義理の父親は、無罪だと主張を繰り返したが、西園寺理事長が録音したテープが物的な証拠となり、裁判官は被告人の訴えを退けた。
西園寺理事長は孤児院施設の外で、元気に遊んでいる子供達を見て喜んでいた。
数ヶ月後、西園寺理事長宛に、刑務所からの手紙が届いた。
手紙の内容に西園寺理事長は驚く。
【誰かッ❗……《ミカリン》を呼んでくれ‼️】
施設の職員が、《ミカリン》を呼びに飛び出して行った。
《ミカリン》は西園寺理事長室に入って来た。
【どうしましたか❓……西園寺理事長‼️】
《ミカリン》は何事か❓️と戸惑っている。
【西園寺理事長…私何かご迷惑をかけたのでしょうか❓️】
西園寺理事長は《ミカリン》がいる方向へ向いて、笑顔で微笑んでいた。
【西園寺理事長❓……(・_・?)】
【《ミカリン》の父親と義理の父親が、獄中で死亡したよ‼️
シャブのやり過ぎで死亡したとの事‼️】
【えっ⁉️……今何と❓️】
【《ミカリン》父親と義理の父親が獄中で死んだ‼️
もう怯える事が無い‼️
《ミカリン》‼️……君は自由だ‼️】
《ミカリン》は大粒の涙を流して大号泣した。
【ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。】
西園寺理事長は《ミカリン》を優しく抱き締めながら……………。
【私の大切な娘よッ❗……もう怖くないからね‼️】
【私は恐怖から解放されたのですね(ToT)】
【誰も君を傷付けさせないから安心して下さい‼️】
【西園寺理事長…い……言え……お…お父さん‼️】
【‼️……お父さん‼️】
西園寺理事長は《ミカリン》を優しく抱き締めながら、大号泣した。
【ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。】
西園寺理事長は感激の余り、大号泣しながら《ミカリン》を強く抱き締めた。
【お父さん‼️……痛いよッ❗……苦しいよ‼️】
【あッ❗……御免なさい‼️】
西園寺理事長は《ミカリン》を優しく抱き締めた。
【(やっと……親子になれたんだッ❗
一生掛けて、《ミカリン》を守っていくぞ‼️)】
【お父さん‼️……恥ずかしいよ‼️】
【《ミカリン》もう少しだけ抱き締めさせてくれ‼️】
【仕方ないなッ❗……お父さんたら♡(〃´ω`〃)♡】
西園寺理事長と《ミカリン》の関係は、本当の親子の様な《絆》が、生まれた瞬間でした。




