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処刑人ZERO  作者: 月未来
46/60

氷河龍の轍16……中学2年生。②

 氷河は久々ぶりに我が家に帰宅した。



『ただいま~‼️』



トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗


トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗…トンッ❗



バサッ❗……ギューッ❗



 早苗は玄関迄走って行き、無言のまま、氷河を強く抱き締め、涙を流した。



『母さん…………』



〖無事に帰って来てくれて嬉しい‼️


龍ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️


ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。〗



 氷河の久々ぶりの御帰宅に、歓喜極まったのか、早苗は大号泣していた。

氷河は心配させてしまった早苗を抱き締め、大粒の涙を流していた。



『心配掛けて御免ッ❗……母さん‼️』



〖お帰りなさい‼️……龍‼️……お腹空いたでしょ❓

今日は龍の大好きな【デミグラスハンバーグ】と【サイコロステーキ】を作っちゃおうかな‼️〗



『【サイコロステーキ】‼️……( ☆∀☆)

滅多に出ない、裏メニューだねッ❗……(ゝω・´★)』



〖龍が無事に帰って来たんだもんッ❗……最高の晩飯を作らないで、いつ作るんだよ‼️〗



 早苗は最近、昼ドラにハマってしまい、影響受けやすい性格だった。

何処かで聞いた事のあるセリフや、韓国ドラマ・K-POPに夢中になっていた。

 早苗は韓国ドラマの俳優の話をすると、笑顔で楽しく井戸端会議をしてしまう程、人と喋る事には抵抗無いらしい。

 輝に龍に内緒で、【韓国旅行一人旅】をしたいとお願いしている。

氷河は悪いと思っているが、母親が元気なら、【韓国旅行一人旅】には文句はなかった。

 早苗の腕1本での日常生活は、苦労の連続だったから、母さんが笑顔になるなら、氷河は腕のハンデの話は一切しない。

 本当は無くなった腕を治せるかも知れないが、切断された腕を無くしたままだったので、治す機会を失ってしまいました。

 早苗は腕のハンデがあっても、龍を立派に育てる自信があったからだ。

早苗は氷河の目の前では、泣き言は一切言わない。

それが早苗の母親としての強さだった。


 早苗は氷河を見つめた後、優しく頭を撫でていた。

氷河は早苗に撫でて貰えるのは嬉しかった。



〖神様の《猛特訓》はどうだったの❓〗



『しんどかったけど、頑張って乗り越えたよッ❗

母さん‼️……(ゝω・´★)』



〖エラーーーーーーイッ❗……良く頑張ったね‼️〗



 早苗は氷河のヘアスタイルをモミクチャにして、撫でていた。



『母さん‼️……ヘアスタイルが…………』



〖いいのッ❗……いいのッ❗……私の龍は天才だし、超イケメンなんだからね‼️……( ☆∀☆)

自慢の息子です‼️……♡(〃´ω`〃)♡〗



『ありがとう‼️……母さん‼️……( 〃▽〃)』



〖晩御飯を食べたら、補習勉強しましょうねッ❗〗



『ゲッ❗……忘れてたのに……Σ(・∀・|||)』



〖勉強も自分の為だから、遅れを取り戻さないといけないよね‼️〗



『分かったよッ❗……母さん‼️……(ー。ー#)』



 晩御飯を食べた後、肩を落として自分の部屋へと入って行った。



『トホホホホ…………』



 氷河は勉強机に向かって、宿題と補習をしていた。



『お兄ちゃん………今頃、何をしているのかな❓』



プルプルッ❗……プルプルッ❗……ピィッ❗



〖もしもーーーーーーしッ❗……早苗か❓……輝だけど、仕事は終了したよッ❗

帰り道何か買って欲しい物があるか❓〗



〖丁度良かったッ❗……龍ちゃんが久々ぶりにに帰宅しているのよ‼️

龍の大好物の《マスクメロン》を3~4個買って来て欲しいのッ❗……龍が喜ぶわ‼️〗



〖了解‼️……《マスクメロン》を買って帰るからねッ❗

待っててねッ❗……早苗ッ❗……龍‼️〗



 輝は帰り道、スーパーマーケットに寄って、《マスクメロン》を購入しました。



〖龍が喜ぶぞッ❗……( 〃▽〃)〗



 輝はスキップしながら、帰宅して行った。









 その頃……《ジョセフ・バレンタイン》は、会社から離れた位置にある《森林公園》の森の中へテレポーテーションした。

《ジョセフ・バレンタイン》は、ゆっくりと立ち上がった。



「ここは近くの《森林公園》だなッ❗……会社へ戻らないと…………」



 《ジョセフ・バレンタイン》はゆっくりと会社へと向かいました。

 会社の入口に着いた《ジョセフ・バレンタイン》は、受付嬢に近付いた。



「済みませんッ❗……私は《西園寺理事長》の秘書である《ジョセフ・バレンタイン》です‼️


《西園寺理事長》にお取り次を願います‼️」




 《ジョセフ・バレンタイン》は水色のビジネスマンスーツを着用、伊達メガネを触って、エリートビジネスマンを演じていた。


〈お待たせしましたッ❗……《西園寺理事長》がお逢いするそうです‼️

《西園寺理事長室》は最上階にありますので、一番奥の《西園寺理事長専用エレベーター》で最上階へ向かって下さい‼️……《ジョセフ・バレンタイン》様‼️〉



「ありがとう‼️……受付嬢さんッ❗……( v^-゜)♪」



〈(イケメンだわッ❗……食べちゃいたい‼️♡)〗



 受付嬢は《ジョセフ・バレンタイン》の清々しいイケメンスタイルが、ウットリさせてしまう。

 《ジョセフ・バレンタイン》のあだ名は、別名【OL殺しのモテ男】として、社内の女性社員から【熱いラブコール】を受けまくっている。

余りの人気ぶりに、【雑誌の取材】【BOOWY雑誌】の表紙に飾ってしまった。

 《ジョセフ・バレンタイン》は一躍、有名な【ビジネスマン】として、雑誌に取り上げられた事から、いつの間にか、《ジョセフ・バレンタイン》の【FUNCLUB】が出来てしまう程、大人気になってしまった。

 人気が出た時、弊害も発生している。

《ジョセフ・バレンタイン》の【暗殺任務】【勅令】の活動が、自粛せざるおえなかった。


 しかし、《ジョセフ・バレンタイン》は折れなかった。



「俺を誰だと思っているんだッ❗

《デストロイ》No.1の【暗殺者】だ‼️」



 《ジョセフ・バレンタイン》は大人気者になろうとも、【暗殺任務】【勅命】を辞めるつもりは、1㍉もなかった。


 闇夜に《東京SKYSKY》の天辺に、聳え立つ【黒装束】姿の《ジョセフ・バレンタイン》が、目を光らせていた。



「《氷河龍》を死守するのが、私の生きる糧だ‼️」



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



シュッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は大笑いした後、姿を消した。






 《ジョセフ・バレンタイン》は頭の痛い問題を抱えていた。

会社へアポ無し、来訪が後をたたないからだった。


 《ジョセフ・バレンタイン》は会社退職も考えたが、《西園寺理事長》に止められてしまう。

 山程の【残業】と【溜まってる仕事】が、やってもやっても減らない事に、心が折れそうになった。


 そんな時は…………《氷河龍》のスマホに連絡して、逐一報告し合うのが日課になっていた。

《氷河龍》のスマホに連絡する事が、唯一の楽しみとなっていた。



プルプルッ❗……プルプルッ❗……ピィッ❗



『どうしたの❓……お兄ちゃん❓』



 《ジョセフ・バレンタイン》は《氷河龍》の前では、嘘つかない事がもっとうでした。



「夜遅くに御免なッ❗……どう❓……宿題の方は❓」



 氷河も《ジョセフ・バレンタイン》の前では、嘘つかない事を決めている。

 氷河は本音で語り始めた。



『俺は《お兄ちゃん》・《父さん・母さん》・《西園寺理事長》・《ミカリン》が大好きだよ‼️


でも……………………』



 氷河は黙り込んでしまった。

《ジョセフ・バレンタイン》はスマホから、氷河の悲しい気持ちが伝わって来る。



『俺はこのまま……人界で居ていいのだろうか❓

周りに迷惑が掛かりそうで、正直怖いんだ‼️』



「私はこのまま……人界で龍が生きても良いと思うよッ❗

《氷河龍》が例え、《神の子》だろうが、《奇跡の子供》だろうが、関係無いよ‼️


《氷河龍》は《氷河龍》‼️……この世界で《氷河龍》はただ1人ッ❗……代わりはいないんだからね‼️

命はただ1つだッ❗……大切に生きて下さい‼️


龍は私の大切な弟ッ❗……頼りない兄ちゃんだけど、困った時、遠慮なく、頼ってくれよな‼️


私達は《兄弟の絆》で結ばれた《兄弟》なんだからね‼️」



『有難う‼️……お兄ちゃん‼️……』



 氷河もスマホから《ジョセフ・バレンタイン》が、メンタルが殺られている事を知った。



『お兄ちゃんは1人ぼっちで残業しているの❓』



「やってもやってもキリが無いから困ってるんだ‼️

困ったなッ❗……ヽ(´Д`;)ノ」



『一息の《ブレイクタイム》をしよう‼️


今からそっちへテレポーテーションするからね‼️』



「エエッ❗……Σ(Д゜;/)/」



シュッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》の目の前に、氷河が荷物を持って○まった状態で突然、現れた。



「龍‼️………………」



トントンッ❗……トントンッ❗……バサッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は慌てて、氷河が落下して怪我するのを阻止する為、飛び付いて氷河をキャッチした。



「ふ~‼️……無茶をするなッ❗……龍‼️」



『お兄ちゃんの仕事場に、テレポーテーション成功だにゃ~‼️』



「私がキャッチしなければ、どうなっていた事か‼️」



『お兄ちゃんに早く逢いたかったから、つい出来心で無理しちゃったにゃ~‼️』



 氷河は可愛い猫かぶりで、《ジョセフ・バレンタイン》に甘えていた。



「猫マネして許してッ❗……通用しません‼️」



『チッ❗』



「舌打ちもダメですよッ❗」



『チェッ❗……お兄ちゃんには適わないな‼️

でも……………………』



トントンッ❗……トントンッ❗……バサッ❗




 氷河が突然、《ジョセフ・バレンタイン》の胸の中へ飛び込んで来た。



『やっとお兄ちゃんに逢えたッ❗……( ☆∀☆)』



 《ジョセフ・バレンタイン》は落ち込んでいたブルーを、氷河が一気に吹き飛ばした。

氷河を優しく抱き締める《ジョセフ・バレンタイン》。



「龍はまるで、《太陽》みたいな存在だね‼️

龍は落ち込んでいる人をほっとけないんだねッ❗

有難う‼️……《氷河龍》‼️……(*´∀`*)ポッ♡」



『お兄ちゃんッ❗……流し台使わせて貰うね‼️』



 氷河は家から持って来た《マスクメロン》を、風呂敷からゆっくりと取り出して、まな板をセットした。

 氷河は包丁を取り出してから、《マスクメロン》を豪快に真っ二つにした。



ザクッ❗……ザクッ❗…スパッ❗……コロンコロンッ❗



『気持ちが落ち込んでいる時は、美味しい物を食べて、元気を出す事だッ❗……母さんの受け売りだよ‼️』



 《マスクメロン》の真ん中の種をくり抜いた後、真ん中に【生クリーム】をタップリと掛けてから、ソフトクリームの様に仕上げた。



「《マスクメロン》【生クリーム】添え‼️……( ☆∀☆)


私の大好物だッ❗……(*⌒∇⌒*)」



『準備出来たよッ❗……お兄ちゃん‼️

さぁ~食べようかッ❗…ヾ(☆o☆):ヲホホホホホホ』



「食べましょうかッ❗」



頂きまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーすッ❗



2人揃って…………美味しい‼️……♡(〃´ω`〃)♡



 氷河と《ジョセフ・バレンタイン》は美味しそうに、《マスクメロン》を堪能していた。



『俺も【宿題と補習】頑張るから、お兄ちゃんも仕事大変だけど、頑張ろうね‼️……(ゝω・´★)』



 《ジョセフ・バレンタイン》は《マスクメロン》を口に運んで、涙ぐんでいた。



「有難う‼️……龍‼️……。・(つд`。)・。」



『お兄ちゃんッ❗……《マスクメロン》もういらないの❓

だったら俺が食べるけど…………』



「‼️……ダメ‼️」



『子供かよッ❗……大人気ないな‼️』



 《ジョセフ・バレンタイン》は自分の分の《マスクメロン》を奪い、片手で《マスクメロン》を持ちながら、美味しそうに食べていた。



『冗談で言ったのに、冗談が通じないねッ❗』



 モクモクと食べている《ジョセフ・バレンタイン》。



「(龍ちゃんッ❗……有難う‼️……♡(〃´ω`〃)♡)」



 《マスクメロン》を食べ終わった後、《ジョセフ・バレンタイン》は氷河に忠告した。



「テレポーテーションは余り使うなよッ❗……特に…

人前や友達、御両親の前ではけして、テレポーテーションを使わないで欲しい‼️」



『何で❓……❓(・_・?)』



「《ラファエル》様の忠告を忘れたのか❓


世間では【ESP】は誰も使えないからだ‼️

人前で【ESP】何か使ってみろッ❗……一瞬で【化物】扱いになるぞ‼️……【化物】と呼ばれたいか❓」



『嫌だ‼️…【化物】何て言われたくない‼️…(´д`|||)』



「龍の両親や《西園寺理事長》《ミカリン》迄、迫害を受ける可能性があるんだぞ‼️


人前で【ESP】を絶対に使うなよッ❗」



『分かりました‼️……お兄ちゃん‼️』



「《命の危険》が迫っている時、人気の無い場所を選び、【ESP】を使っても良いッ❗


だが、《神の力》は人界での使用は厳禁とする‼️


分かりましたかッ❗……龍‼️」



『了解しました‼️……( ̄▽ ̄)ゞ』



「宜しい‼️……では私が自宅へ送ってあげよう‼️

頑張れよッ❗……《氷河龍》‼️

《マスクメロン》美味しかったッ❗……有難う‼️♡」



 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河の右肩に触り、氷河の部屋の前にテレポーテーションした。



シュッ❗




「シーッ❗……じゃあ待たねッ❗……龍‼️」




チュッ❗



 氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の左頬にキスをした。




「頑張れーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️


《氷河龍》‼️……ദ്ദി^._.^)」




シュッ❗




『有難う‼️……お兄ちゃん‼️……♡(〃´ω`〃)♡』



 氷河は自分の部屋へと戻りました。





 《ジョセフ・バレンタイン》は会社のオフィスへテレポーテーションした。



「さてと……さっさと終わらせますかッ❗」



 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河のお陰で、元気を取り戻しました。




『さぁ~てッ❗……お兄ちゃんも頑張ってるんだッ❗

俺も頑張るぞッ❗……《Plus ultra!!》』



 氷河は頑張って、遅れていた勉強を猛勉強して危機を乗り越えた。

 半年ぶりの《星々学園》は、平凡でいつもの《星々学園》の生活が待っていた。

 学園長が氷河と赤点ギリギリの学生達が数人の為、【特別補習授業】が行われていた。

 述べ一週間、氷河は【特別補習授業】に参加して、何とか進級に合格が出来た。



 氷河は【特別補習授業】に解放されたのが嬉しかったのと、脳を使い過ぎてヘトヘトになっていた。



『カッタルイッ❗……【特別補習授業】はコリゴリだよ‼️

真面目に勉強しようかなッ❗……( ´Д`)=3』



 氷河の目の前に、古い学ランを着たヤンキー2人組が、氷河にチョッカイ掛けてきた。



〈おいッ❗……お前が《氷河龍》か❓〉



〈アニキ……コイツぜっせッ❗〉



『あゝ(#º言º)……何の様だ❓』



 氷河は氷の様な瞳で、相手を威嚇している。



〈貴様があの有名な【氷のナイフ】なのか❓〉



『❓……【氷のナイフ】❓……ダサッ❗

【氷の刃】と言って欲しいなッ❗


名乗った覚えが無いんだけど、誰から聞いた❓

バカトリオ君達‼️……( ・`ω・´)』



〈うるせーーーーーーなッ❗……クソガキがッ❗

やっちまいましょう‼️……(☄◣ω◢)☄〉



『‼️……面倒クセーーーーーーなッ❗』



ドカッ❗……ドカッ❗



 先に動いた氷河は一瞬で、バカトリオの前に来た途端、金玉を思いっきり蹴っ飛ばした。



〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 悶絶するバカトリオ達。



『これにコリて、俺の前に2度と現れるなッ❗


次逢ったら……【殺すよッ❗】』



覚えてろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 トンズラしたバカトリオ達。



『何で❓……俺の名前がバレたんだろう❓(・_・?)

うーーーーーーんッ❗……まっいいかッ❗』



 氷河は家に帰って行った。








パラリラパラリラ~パラリラパラリラ~ブゥンッ❗

ブゥンッ❗……ブゥンッ❗……ブゥンッ❗…ブゥンッ❗

パラリラパラリラ~ブゥンッ❗…ブゥンッ❗ブゥンッ❗


 次の日、氷河が授業中、《星々学園》のグランドに、見慣れない暴走族達が数人乱入して来た。

授業中に暴走族の音で、授業どころではなくなった。

 《星々学園》の学生達が一斉に、グランドを見ようとモミクチャになっていた。



『‼️……まさかね~ッ❗…………( ´;゜;∀;゜;)』 



 暴走族の頭が《星々学園》の校舎へ向けて、ある男の名前を呼んだ‼️



〈《氷河龍》‼️……出て来ーーーーーーーーい‼️〉



『‼️……やっぱしッ❗……!Σ( ̄□ ̄;)』



〈俺のダチの子分達を、良くも可愛がってくれたなッ❗


俺達【男気一筋】が相手になってやるから、出て来い‼️


逃げるんじゃねーーーーーーよッ❗……クソガキが‼️〉



〈氷河君❓……これってどう言う意味ですか❓〉



 先生はオドオドしていて、顔が真っ青になっていた。

氷河は先生の肩を軽く叩いて、励ましていた。



『ここは俺に任せて下さい‼️』



〈氷河君‼️……行っちゃダメですよッ❗〉



『サクっと片付けますから‼️』



 氷河は教室を出て、グランドに向かった。

教頭先生や先生達が【さすまた】を用意して、暴走族から本校の学生を守ろうか、警察に連絡するか迷っていた。

 《星々学園》の創立以来の出来事に、学校関係者はビビっていたのでした。

氷河は1人でグランド迄、来ると歓声が揚がった。



〈キャーーーーーーーーーーーーッ❗〉



〈キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



〈氷河様‼️……カッコイイ‼️♡〉



 氷河は暴走族に対し、1人で対応した。



バーーーーーーーーーーーーンッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は仕事中、突然デスクを叩いて、立ち上がった。



〈どうしたんだい❓…《ジョセフ・バレンタイン》君‼️


また……トイレかね❓〉



 《ジョセフ・バレンタイン》は会社へ戻る時、社内にいた秘書全員の記憶を、書き換えた。

【ESP】を使った事を削除していた。


 しかし、氷河が暴走族に絡まれている事を知り、助けに行こうとしたが、《ラファエル》の言葉を思い出していた。




〖お前は《氷河龍》を甘やかし過ぎだぞッ❗


甘やかす事が《愛情》では無い‼️〗




 《ジョセフ・バレンタイン》は静かに座った。



「(龍は私より強い‼️……大丈夫だッ❗)」



 《ジョセフ・バレンタイン》は仕事を再開した。





 氷河の目の前には、25人のヤンキーが勢揃いしていた。



『勉強の邪魔だから……帰ってくんない❓』



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



 ヤンキーが一斉に、大笑いしていた。



〈貴様が《氷河龍》かッ❗〉



『貴様に名乗る名前はねーーーーーーよッ❗


帰れーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️』



 暴走族の頭は右手を上げると…………。



パラリラパラリラ~パラリラパラリラ~ブゥンッ❗

ブゥンッ❗……ブゥンッ❗……ブゥンッ❗…ブゥンッ❗

パラリラパラリラ~ブゥンッ❗…ブゥンッ❗ブゥンッ❗


 

 煩い爆音出して、氷河を威嚇。



『やるのか❓……あゝ(#º言º)』



 氷河は氷の様な冷たい瞳で、リーダー格を睨んでいた。



 リーダー格は右手を下ろした瞬間、一斉に氷河を襲いかかって来た。



〈死ねッ❗…………クソガキが‼️……(☄◣ω◢)☄〉



〈ブッ殺してやるぜ‼️〉



〈【男気一筋】を舐めるなよ‼️〉



〈【男気一筋】だってさッ❗……ダサッ❗

氷河頑張れーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️〉



 氷河は右手拳を上げて、勝利宣言をした。



〈舐めやがってッ❗……奴をブッ殺せ‼️〉



ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗


ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗



『【貴様らはもう死んでいる‼️】』



 氷河は速いスピードで、ヤンキー達をボコって行った。


 かかった時間は……【3秒】の出来事だった。

倒されたヤンキー達は山積みになっていた。




ヽ(♯`Д´)ノコラァーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼



『いけねーーーーッ❗……用務員の煩い中年男性だッ‼️』




〈氷河‼️……またお前か‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉



『………………………………』



 苦笑いをしている氷河。



 学校の用務員の中年男性が、氷河を見た途端、怒鳴っていた。


 氷河は再び、右手拳を上げて、勝利宣言をした。



ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 《星々学園》の全校生徒が、氷河の勝利を称えた。



〈覚えてろーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



パラリラパラリラ~パラリラパラリラ~ブゥンッ❗

ブゥンッ❗……ブゥンッ❗……ブゥンッ❗…ブゥンッ❗

パラリラパラリラ~ブゥンッ❗…ブゥンッ❗ブゥンッ❗



 暴走族達が立ち去った。

学生達が氷河を持ち上げ、『バンザイ』と7回、胴上げして貰って、氷河は喜んでいた。



〈……………………アイツ生意気ですねッ❗〉



〈アイツを警戒しろッ❗〉



〈ラジャー‼️〉



〈《氷河龍》‼️……いい気になっていると後で痛い目にあうぞ‼️…………ククク……アハハーーーーーーッ❗〉



 氷河は知らず知らず、別な敵にターゲットされている事を知る良しもなかった。


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