《ラファエル》の《猛特訓》【第1難関】
《ラファエル》は根気強く、《ジョセフ・バレンタイン》を教える事にした。
〖《ジョセフ・バレンタイン》‼️……出来ないのは当たり前だぞッ❗
《氷河龍》は《奇跡の子供》だから、簡単に出来たに過ぎない‼️
気にするで無いわッ❗……愚か者め‼️〗
「(気にするよッ❗………(◦`꒳´◦)ᵎᵎ)」
《ジョセフ・バレンタイン》は落ち込んでいた。
そこへ氷河が歩み寄る。
『お兄ちゃん‼️……魔法を真っ向から否定したでしょ❓
非科学的だけど、魔法を信じてみたらどうかな❓
お兄ちゃん‼️……(⌒‐⌒)
お兄ちゃんなら、きっと出来るよッ❗
俺は信じているからねッ❗……( v^-゜)♪』
《Lightning strike》の魔法を唱えた氷河は、【第1難関】を突破した。
〖氷河は合格だ‼️……今日は帰って良いぞッ❗
次の【第2難関】はとても難しいから、覚悟しなさい‼️
少しずつ強くなっていこうなッ❗……《氷河龍》‼️〗
『またねッ❗……お兄ちゃん‼️……《ラファエル》‼️』
シュッ❗
氷河は柔道の稽古へと帰った。
〖《氷河龍》は天才だよッ❗……そしてメチャクチャ可愛い子供だ‼️……本当に……( v^-゜)♪
《氷河龍》の死守はお前にかかっているのだ‼️
守ってやりたいなッ❗《ジョセフ・バレンタイン》よ‼️〗
「はいッ❗」
《ジョセフ・バレンタイン》の両瞳は真剣な瞳へと変わった。
〖《ジョセフ・バレンタイン》には死ぬ気で、底上げして貰うぞッ❗……覚悟はいいか❓〗
「はいッ❗」
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の右肩を触って、ある場所へ瞬間移動した。
シュッ❗
〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉
〈キャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉
〈うわわッ❗〉
秘書達が突然現れた《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》に対し、一斉に悲鳴を上げた。
【うわわッ❗ビックリした‼️…!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!
これはこれは…………《ラファエル》様‼️】
《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》が瞬間移動した先は、《西園寺理事長室》のオフィスでした。
突然、現れた《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》に驚き、秘書達が大騒ぎしていた。
〖突然の来訪失礼しました‼️……《西園寺理事長》‼️
緊急事態の為、無礼を不問にして頂きたい‼️
《西園寺理事長》‼️……人払いをお願い出来ますか❓〗
【君達済まないが、ちょっと席を外してくれないかな❓】
〈分かりましたッ❗……《西園寺理事長》‼️〉
〈《ラファエル》❓……《ラファエル》さんって、何者何だろう❓…まさか❓…《神様》❓(・_・?)〉
〈聞かなかった事にしましょう‼️〉
《西園寺理事長》オフィスに居た秘書達が、オフィスから出て行った。
《西園寺理事長》・《ラファエル》・《ジョセフ・バレンタイン》の3人が、オフィスに残っていた。
〖《西園寺理事長》‼️……急な来訪で済まないッ❗
火急な案件が出来た為、当分の間、《ジョセフ・バレンタイン》を借りても宜しいかッ❗〗
普段と違い、真剣な表情での申し出に、《西園寺理事長》はただならぬ雰囲気で、【危機的状況】だと察知した。
《西園寺理事長》は重い口で、《ラファエル》に問い掛けた。
【《ラファエル》様‼️……何があったのですか❓(・_・?)】
《ラファエル》は《西園寺理事長》に真実を告げた。
〖《氷河龍》が【闇堕ち】した[鶴神神矢]に殺され掛けたんだ‼️〗
【‼️……( ̄□||||!!】
【《氷河龍》ちゃんが[鶴神神矢]に殺され掛けた❓】
バンッ❗
【そんなバカなーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️】
《西園寺理事長》は余りにも衝撃な内容に、デスクから立ち上がった。
〖残念ながら事実だよッ❗…《西園寺理事長》‼️〗
【まさか…………そんな…………】
絶句する《西園寺理事長》。
《ラファエル》は《西園寺理事長》に大事な話をした。
〖《ジョセフ・バレンタイン》は《西園寺理事長》‼️
貴方の所有物ですよね❓(・_・?)〗
【いいえッ❗……私の大切な息子です‼️……( ´,_ゝ`)】
「‼️……BOSSの《息子》❓…………(TдT)
(私の事を《息子》って、言って下さるだけで幸せです‼️
有難う‼️……MY BOSS‼️……(;´Д⊂))」
《ジョセフ・バレンタイン》はうっすらと涙を流していた。
《ラファエル》は《西園寺理事長》に、あるお願いをした。
〖このままでは《氷河龍》の命が死守出来ません‼️
私が《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》を鍛え直したいので、当分の間、《ジョセフ・バレンタイン》を借りても宜しいですか❓〗
【《氷河龍》ちゃんの命を死守する為、《ジョセフ・バレンタイン》の力が必要なのですね❓
《ジョセフ・バレンタイン》はどうじゃ❓】
《ジョセフ・バレンタイン》は《西園寺理事長》に、騎士のポーズの構えをしてから、頭を下げていた。
「このままでは《氷河龍》ちゃんの命を、死守出来ないと実感しました‼️
もっともっともっと……強くならなければいけないんだ‼️
我が儘言って申し訳ありません‼️……BOSS‼️
済みません‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」
【まさか❓……【デストロイ】の君が、歯が立たなかった何て、どんだけ強敵だったんだね‼️】
《西園寺理事長》は《ジョセフ・バレンタイン》の右肩を、優しく2回叩いた。
【思い詰めるなよッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️
相手がどんなに強くても、諦めるなッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》なら必ず、《氷河龍》ちゃんの命を死守出来る事を、信じるぞッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》‼️……( ゜_ゝ゜)ノ】
「BOSS‼️…………。・゜・(ノД`)・゜・。」
《ジョセフ・バレンタイン》は歓喜余って、泣き出してしまいました。
【君は泣き虫なのは、変わらないねッ❗】
「(ノ_・、)グスン…………BOSS‼️」
【私は《ジョセフ・バレンタイン》を息子だと思ってるからね‼️
君は独りぼっちじゃないぞ‼️……( ´,_ゝ`)】
「BOSS‼️………有難う御座います‼️」
【《氷河龍》ちゃんの命を死守する為、修行へ行って来なさい‼️
これが【勅命】だッ❗……(◦`꒳´◦)ᵎᵎ】
「了解しました‼️……BOSS‼️」
《西園寺理事長》は椅子に座り、デスクに両膝をついたままの状態で、両手を組んで、オデコをくっ付けた。
《西園寺理事長》は長く考え込んだ後、《ラファエル》に告げた。
【私の息子……《ジョセフ・バレンタイン》を頼みます‼️
無事に帰って来い‼️……《ジョセフ・バレンタイン》‼️】
「もっともっともっと……強くなって戻って来ます‼️
《氷河龍》の命を死守出来る様、頑張ります‼️」
《ジョセフ・バレンタイン》の両瞳が光輝いていた。
【《ラファエル》様……《ジョセフ・バレンタイン》を宜しくお願いします‼️……( 〃▽〃)】
《ラファエル》は《西園寺理事長》に頭を下げた後、《ジョセフ・バレンタイン》の左肩に触ったのち、瞬間移動しました。
シュッ❗
【頼んだぞッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》‼️】
《西園寺理事長》は《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》が無事に帰って来る事を、心から願っていた。
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》と一緒に、《ラファエル神殿》に辿り着きました。
石柱にある松明に、火を付けた《ラファエル》。
《ラファエル》は松明を片手で歩く度、松明に火を付けて、周辺に松明の灯りを付けた。
氷河が辺りを見渡すと、石作りの建物だと分かった。
〖ここは……長年使ってなかった私の《別荘》だった
《ラファエル神殿》だ‼️……エッヘン( ̄^ ̄)〗
《ラファエル》は下界の服装から、グレーの賢者の服装へと変わった。
「《ラファエル》さんの服装が変わりました‼️
何故ですか❓(・_・?)」
〖良い質問ですねッ❗……流石《奇跡の子供》だねッ❗
私は最高神《ZEUS》の《逆鱗》に触れてしまい、父上から絶縁され、《天界》から追放された‼️
【罪人】の元四大天使の《ラファエル》になってしまったんだ‼️
住みかも追い出され、挙げ句の果てには、4枚羽ではなく、2枚羽になってしまったんだッ❗……(´-ω-`;)ゞ〗
「4枚羽が無くなった原因は❓(・_・?)」
〖《ジョセフ・バレンタイン》に《神の力》の一部を与えたからさッ❗……後悔はしてないよ‼️
2枚羽で十分さッ❗……四大天使の座に未練は無いさ‼️〗
〖兄弟同士で殺し合いする等、最高神《ZEUS》であっても、やってはいけない事だッ❗……( ・`д・´)〗
《ラファエル》は突然、立ち止まった。
小さな声で…………。
〖済まなかったッ❗…許してくれ‼️…(*- -)(*_ _)ペコリ〗
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》に頭を下げて、謝罪しました。
「《氷河龍》ちゃんを助けてくれたんでしょ❓
《氷河龍》ちゃんを助けてくれてありがとう‼️
(*- -)(*_ _)ペコリ
私は《氷河龍》ちゃんと同じ、《神の力》を授かったんですね‼️
じゃあ~血の繋がった兄弟よりも、《兄弟の絆》は誰にも引き裂かれないんだね‼️…♡(〃´ω`〃)♡」
〖《ジョセフ・バレンタイン》………………〗
「《氷河龍》のお兄ちゃんになれて本当に嬉しい‼️
……( 〃▽〃)』
《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、笑顔で喜んでいました。
《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》の後をついて行くと、広い空間が見えて来た。
広い空間は薄暗かった。
《ラファエル》は魔法を唱えた。
〖Lighting〗
光の球が上空に浮かんで、辺りを明るく照らされていた。
広い空間の一番奥に、丸い紋章らしき物が地面に描かれていた。
《ラファエル》は丸い紋章に近付いてゆく。
「ここは❓……何ですか❓(・_・?)」
〖まぁ~見てろッ❗〗
《ラファエル》は丸い紋章で右手出して、魔力を出した瞬間、丸い紋章が反応した。
カチャンッ❗…ウウィーーーーーーーーーーーーンッ❗
ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️
丸い紋章の奥で、地面から《黄金の扉》が出現した。
「デカイ‼️……《黄金の扉》だッ❗……(゜ロ゜)」
〖驚いたか❓……私の《秘密の部屋》だ‼️〗
「スゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイッ❗」
ガラガラッ❗……ガタンッ❗
《黄金の扉》が開かれた。
〖来るが良いッ❗《ジョセフ・バレンタイン》よ‼️〗
《黄金の扉》の中に、《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》が入った後、《黄金の扉》が煙の様に姿を消した。
「‼️……ここは研究所❓………!!(゜ロ゜ノ)ノ」
《ジョセフ・バレンタイン》が目にしたのは、左右に数多くの《バイオ液水槽》が並んでいた。
《バイオ液水槽》の中は、黄金の液体が満たしていた。
《バイオ液水槽》の中身は、色々な天使が入っていた。
「ゴクンッ❗……これは何んですか❓(・_・?)」
〖仲間を治療中だ‼️……《ジョセフ・バレンタイン》
君は懐かしいだろ❓〗
「❓……懐かしい❓」
《ジョセフ・バレンタイン》は思い出そうとするが、何も思い出せなかった。
《ラファエル》は笑顔を見せながら、奥へと進んで行く。
《ラファエル》に案内された先には、《バイオ液水槽》が3本分の大きさがある《大型バイオ液水槽》が見えてきた。
ピッ❗
《ラファエル》は部屋の電気を付けた。
〖私の研究室へようこそッ❗……客人を入れたのは《氷河龍》に続いて、これで2人目だッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》‼️……( 〃▽〃)〗
《ジョセフ・バレンタイン》の目の前には《大型バイオ液水槽》があり、《大型バイオ液水槽》の中身は空っぽでした。
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
〖君が治療された場所さッ❗〗
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
《ジョセフ・バレンタイン》はゆっくりと《大型バイオ液水槽》へ近付いてゆく。
フラっとふらついた《ジョセフ・バレンタイン》は、頭の中に微かな記憶が甦った。
毎日、氷河は無我夢中で走り出して、《大型バイオ液水槽》に近付いて、《ジョセフ・バレンタイン》の名前を連呼して叫んでいた。
『《ジョセフ・バレンタイン》お兄ちゃーーーんッ❗』×7
「こ…この記憶は……頭が痛い‼️…( ̄□||||!!」
《ラファエル》は右手人差し指と中指をくっ付けた状態で、《ジョセフ・バレンタイン》の額に触れた途端、ここで起きた全ての出来事を映像で見せた。
《ジョセフ・バレンタイン》の頭の中に、映像が浮かびあがった。
《ジョセフ・バレンタイン》は両目を瞑ったまま、静かに見ていた。
【追憶……映像】
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
「…………………………………………」
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
《ジョセフ・バレンタイン》は両膝付いたまま、頭を抱えていた。
『お兄ちゃんッ❗俺を助ける為、命を落としたんだよね❓
お兄ちゃんの声は聞こえていたけど、身体の自由を奪われてしまって、どうする事も出来なかった‼️
俺がお兄ちゃんを殺した‼️。・゜・(ノД`)・゜・。』
〖それは違うぞッ❗……《氷河龍》‼️〗
『エエッ❗……Σ(Д゜;/)/』
〖断じてッ❗……君のせいでは無い‼️〗
《ラファエル》は《大型バイオ液水槽》の中に居る《ジョセフ・バレンタイン》を見つめていた。
〖一番悪いのは《ジョセフ・バレンタイン》の身体を弄んだ《神々》【闇の者】が悪いのだッ❗
《神々》を代表として、本当に済まない事をした‼️
許してくれッ❗…《氷河龍》‼️…(*- -)(*_ _)ペコリ〗
氷河は《大型バイオ液水槽》に身体をくっ付けて、《ジョセフ・バレンタイン》を感じていた。
『お兄ちゃんッ❗……助けてくれてありがとう‼️
お兄ちゃんのお陰で、何処も怪我無く元気だよッ❗
お兄ちゃんが《俺の命》を助けてくれた事、一生忘れないからね‼️
今度は俺がお兄ちゃんを、助ける番だ‼️…( 〃▽〃)』
〖《氷河龍》‼️…君って子は…。・(つд`。)・。〗
《ラファエル》は氷河の《兄弟の絆》の強さに涙した。
《ジョセフ・バレンタイン》は全ての記憶が甦った。
〖頼みたい事があるんだッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》の身体は完治しているのに、意識が戻らないんだッ❗
血が足りないのが原因かも知れない‼️
私の血では輸血にならないから、困っています‼️
《氷河龍》‼️……どうか《ジョセフ・バレンタイン》の為、輸血に協力してくれないかな❓〗
『いいよッ❗……俺の血全部、お兄ちゃんにあげるから、お兄ちゃんを助けて下さい‼️……m(_ _)m』
〖ありがとう‼️……じゃあ~こっちの手術台に横になってくれるかい❓〗
『はいッ❗』
氷河は手術台に乗って、寝っころがった。
〖じゃあ~ッ❗……チクッ❗と痛いよ‼️〗
チクッ❗
氷河は右腕に、輸血用の注射針が突き刺さった。
『お兄ちゃんッ❗……今助けてあげるからね‼️』
氷河の右腕から輸血用のチューブに、真っ赤な血が流れ込んでゆく。
ジッとしている氷河の姿に笑みを溢した《ラファエル》。
〖(お前は《氷河龍》に愛されてるぞッ❗
さっさと戻って来い《ジョセフ・バレンタイン》‼️)〗
氷河の輸血の血が《ジョセフ・バレンタイン》の体内へと流れてゆく。
〖これでも目覚めないのか❓
何が原因で、目覚めないのだろうかッ❓(・_・?)〗
氷河から限界迄、《ジョセフ・バレンタイン》へ輸血を行った。
『全部の血を使ってくれッ❗』
〖これ以上、血を採血したら、お前は死んでしまうぞ‼️〗
『お兄ちゃんが助かるなら…………』
《ラファエル》は氷河に呆れていた。
〖お前はバカか‼️……お前が死んだら、《ジョセフ・バレンタイン》が命懸けで助けた事が無駄になるだろうが‼️
((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〗
『あゝッ❗……ヽ(´Д`;)ノ』
《ラファエル》は氷河の輸血を終了し、血止めの為、突き刺さった輸血の注射針を抜いてから、絆創膏を貼った。
《ラファエル》は輸血を怖がらずに、頑張った氷河の頭をソッと撫でていた。
〖協力してくれてありがとうな‼️…《氷河龍》‼️〗
〖何をしてるんだ❓(・_・?)〗
『お兄ちゃんに《初段の形》を見て貰うんだッ❗
オッスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
《ラファエル》さんも協力お願いします‼️』
〖私は何をすればいいんだ❓〗
『投げられる役ですッ❗』
〖エエッ❗…ちょっと待ちなさい‼️( ´;゜;∀;゜;)〗
『待てませんッ❗……始めますよッ❗』
氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の前で、昇格した《初段の形》を見せた。
手技➡浮き落とし➡背負い投げ➡肩車➡腰技➡浮きごし➡払いごし➡つりこみごし➡足技➡おくり足払い➡ささえすりこみあし➡内股➡正座して礼➡正面に礼➡畳を出てから一礼➡終了。
氷河は《初段の形》の一連の動作を、《ジョセフ・バレンタイン》に披露した。
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
「………………………………」
オッスッ❗……オッスッ❗……オッスッ❗……
オッスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
氷河は柔道着を着たまま、気合いを入れた。
《ラファエル》は悶絶していた。
氷河は手加減無しの《初段の形》を、《ジョセフ・バレンタイン》に見せた。
《ジョセフ・バレンタイン》との約束だったからだ。
氷河は約束を果たす事が出来て、上機嫌だったのに比べ、《ラファエル》は腰を押さえながら、苦笑いをしていた。
氷河はあるお願いをした。
『《ラファエル》さん‼️……ここに自由にこれる様にしてくれませんか❓…ダメですか❓("⌒∇⌒")』
《ラファエル》は《氷河龍》の左手首を掴んだ時、左手首には《黄金ブレスレット》で《ブルーダイヤモンド》が輝いていた。
〖《黄金ブレスレット》に触れたら、ここへ転送されるぞッ❗
いつでも《ジョセフ・バレンタイン》に逢いに来なさい‼️
♡(〃´ω`〃)♡〗
氷河は脱いだ洋服を畳んで、リュックの中に入れた。
『ありがとう‼️…《ラファエル》さん‼️…( 〃▽〃)
また来ますねッ❗お兄ちゃんの事、宜しくお願いします‼️
(*- -)(*_ _)ペコリ』
〖任せておけッ❗……気をつけて帰るんだぞ‼️〗
はーーーーーーーーーーーーいッ❗
氷河は下界へ瞬間移動した。
残された《ラファエル》は、《大型バイオ液水槽》を見上げていた。
〖可愛い弟が待っているんだから、早く戻って来いよ‼️
……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
「…………………………………………」
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
【追憶……映像終了】
《ジョセフ・バレンタイン》は静かに目を開けた。
「真実の映像を見させて貰いました‼️
フウ~ッ❗……《氷河龍》ちゃん‼️……君って子は何て、優しい子なのだろうかッ❗
。・゜・(ノ∀`)・゜・。」
《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、笑顔で微笑んでいた。
〖君は《氷河龍》のお兄ちゃんだ‼️……しっかりと《氷河龍》の命を死守しなければならないだろ❓
なッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
「はいッ❗……《氷河龍》を死守します‼️
私との約束……忘れてなかったッ❗
《氷河龍》ちゃんの《初段の形》……見事でした‼️
有難う‼️……《氷河龍》ちゃん‼️……ウウゥ……」
ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。
《ジョセフ・バレンタイン》は大号泣した。
「私が生きていられるのは、《ラファエル》《氷河龍》ちゃんのお陰だッ❗
私の身体の中には《氷河龍》ちゃんの血が流れている‼️
身も心も《氷河龍》ちゃんのお兄ちゃんになった。
《兄弟の絆》は本物になった訳ですね‼️…(;´Д⊂)」
〖そうだぞッ❗……《氷河龍》の血を受け継がれたって事は、《神の力》を得た事になる訳だ‼️
お前はもっと強くなれるはずだッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》‼️Ψ(`∀´)Ψケケケ〗
「《神の力》かッ❗……想像出来ません‼️」
〖《神の力》の事は忘れろッ❗
今は己の力を限界迄高めて、強くなる事が先決だ‼️
《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
《秘密の部屋》の奥へ進む《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》。
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の為、【Battlefield】空間を用意していた。
〖さぁ~‼️……さっさと《Lightning strike》を覚えて貰うぞッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
《ジョセフ・バレンタイン》の目の前に、空中に浮いた黄色の扉が1つあった。
カチャッ❗
《ラファエル》が黄色の扉の鍵を開けた。
《ラファエル》は黄色の扉を開けて、《ジョセフ・バレンタイン》を招き入れた。
《ジョセフ・バレンタイン》は黄色の扉へ入ると、天井が高い、グレー色の広々とした空間が広がっていた。
「ここは❓(・_・?)」
〖魔法防御バリアで覆われた【Battle field】空間だッ❗
さぁ~ッ❗……魔法練習しようか‼️
やりたまえッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
《ジョセフ・バレンタイン》は精神集中し、カッコイイポーズをとり、魔法を唱えた。
「Lightning strike‼️」
プッ❗
〖先が長いね~ッ❗〗
「( 〃▽〃)……あれ❓」
《ラファエル》は根気強く、《ジョセフ・バレンタイン》を1から教えた。
〖魔法とは全身に回っている《気》を身体の中心に集め、溜まった《気》で放つッ❗
まずは身体の《気》の流れを感じなさい‼️
両目を瞑ったまま、精神集中‼️〗
《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》の指示通りに、両目を瞑ったまま、両手・両足を目一杯開き、精神集中をした。
「……………………………………」
《ラファエル》は腕組みして、見守っている。
「………………………………………(  ̄ー ̄)
(…………………………………………‼️
これは何だ❓……身体中、温かい流れを感じる❓
これは血管か❓……血の流れと他に温かい感じがするのは何故だろう❓……(  ̄▽ ̄))」
〖それが《気》だッ❗……《気》の流れを感じたら、身体の中心に集めるんだ‼️〗
「はいッ❗」
《ジョセフ・バレンタイン》は全集中。
身体の中心に《気》を集め始めた。
〖(ヾ(☆o☆):ヲホホホホホホ・・・・短時間で、《気》を集める迄、出来る様になったかッ❗
こいつは化けるぞッ❗……人智を越えた【Psychic:サイキック】になるかも知れないぞ‼️
嬉しい誤算だッ❗……( ≧∀≦)ノ)〗
《ジョセフ・バレンタイン》の全身が、うっすら白色のオーラに包まれた。
「これが《気》か❓温かいッ❗何て温かい《気》何だ‼️
まるでお日様の日差しを浴びている様に感じます‼️
(  ̄ー ̄)」
《ジョセフ・バレンタイン》の身体の中心に、光輝くオーラが集まってゆく。
〖オオォーーーーーーッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》のオーラは清々しいオーラだ‼️
何て気持ちいいオーラ何だろう‼️
《ジョセフ・バレンタイン》‼️……身体の中心にオーラが、集まって来ているのが分かるか❓〗
「はいッ❗……分かります‼️
これが…《気》なのですねッ❗……♡(〃´ω`〃)♡」
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》に質問した。
〖私が《ジョセフ・バレンタイン》の側に近付く‼️
私の《気》を感じるか❓〗
《ラファエル》はゆっくりと歩み寄り、《ジョセフ・バレンタイン》の背後へ移動した。
〖私の《気》を感じるか❓〗
「はいッ❗」
〖なら……私が《ジョセフ・バレンタイン》の右腕を触り、前方へ移動させるぞッ❗〗
カチャッ❗……ウィーンッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》の目の前に案山子が出現した。
〖さぁ~ッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️
魔法を唱えてみなさい‼️〗
「ハァーーーーーーーーーーーーッ❗」
深く深呼吸した《ジョセフ・バレンタイン》。
「(私にも漸く、《家族》が出来ました‼️
《BOSS》《ミカリン》《氷河夫妻》《氷河龍》‼️
掛け替えのない大切な《家族》です‼️
私は大切な《家族》の死守する為なら、命を掛けて死守する‼️)」
《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の右手人差し指を前、右親指を90度立て、ピストルの構えをとった。
ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️
右人差し指の前に、《気》のオーラが一点集中で集まって来る。
〖唱えなさい‼️……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
「ウウウオオォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️
イケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
《Lightning strike》ーーーーーーーーーーーーーーー‼️」
バキューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》から放たれた一撃が銃弾の様に速いスピードで飛んで行き、案山子に炸裂した。
ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗
放たれた一撃は案山子と炸裂した瞬間、木っ端微塵に吹き飛んでしまい、激しい突風が吹き荒れた。
ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️
〖な……何❓………………〗
《ラファエル》は激しい突風に吹き飛ばされそうになったが、その場にとどまった。
《ラファエル》は言葉を失った。
《ジョセフ・バレンタイン》が放たれた一撃は、《氷河龍》よりも10倍以上の威力があったからだ。
《ジョセフ・バレンタイン》はもう~とっくの昔に、人類最強の到達点に辿り着いていた。
「(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……どうですか❓
私の《Lightning strike》の威力は❓(;´Д`)ハァハァ
もう……(;´Д`)ハァハァ……笑わせないから‼️」
〖(君は以外と根に持つタイプなんだねッ❗)〗
《ラファエル》は満面な笑みで、喜びを爆発させた。
〖【第1難関】突破おめでとう‼️凄い威力じゃないかッ❗
大したものだなッ❗……まさかッ❗……人間が魔法を唱えるとは、夢にも思わなかったよ‼️
もっと時間が掛かるだろうと覚悟していたが、君には《才能》があるみたいだなッ❗
君を選んで正解だった‼️……間違いではなかったッ❗
良くやったなッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️
頼りになる《氷河龍》のお兄ちゃんだ‼️…(^-^ゞ〗
ドスーーーーーーンッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》は突然、地面に座り込んでしまった。
〖今日はここ迄にしようか‼️
明日からはもっとキツイぞッ❗……自宅へ戻って、体力を回復して来なさい‼️
食事をシッカリと摂らないと、身体が持たないので、一時帰宅を許します‼️
ゆっくりと休んで来なさい‼️〗
「はいッ❗……了解しました‼️
明日も宜しくお願いします‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」
シュッ❗
《ジョセフ・バレンタイン》は自宅へテレポーテーションした。
《ラファエル》は研究所へ戻り、機械の椅子に座り込み、考え事をしていた。
〖漸く、《Lightning strike》をマスターかッ❗
まだまだ…………これからが【本番】です‼️
生死をかけた戦いが始まるよ‼️
《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
《ラファエル》は研究に没頭し始めた。
〖やれやれですわッ❗……助けると決めた以上、見捨てる訳にもいかない‼️
死ぬなよッ❗《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗
《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》は、《ラファエル》の《猛特訓》……【第1難関】を無事、突破しました。




