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処刑人ZERO  作者: 月未来
40/60

《ラファエル》の《猛特訓》【第1難関】

 《ラファエル》は根気強く、《ジョセフ・バレンタイン》を教える事にした。




〖《ジョセフ・バレンタイン》‼️……出来ないのは当たり前だぞッ❗


《氷河龍》は《奇跡の子供》だから、簡単に出来たに過ぎない‼️


気にするで無いわッ❗……愚か者め‼️〗




「(気にするよッ❗………(◦`꒳´◦)ᵎᵎ)」



 《ジョセフ・バレンタイン》は落ち込んでいた。

そこへ氷河が歩み寄る。



『お兄ちゃん‼️……魔法を真っ向から否定したでしょ❓

非科学的だけど、魔法を信じてみたらどうかな❓

お兄ちゃん‼️……(⌒‐⌒)


お兄ちゃんなら、きっと出来るよッ❗

俺は信じているからねッ❗……( v^-゜)♪』



 《Lightning strike》の魔法を唱えた氷河は、【第1難関】を突破した。



〖氷河は合格だ‼️……今日は帰って良いぞッ❗

次の【第2難関】はとても難しいから、覚悟しなさい‼️

少しずつ強くなっていこうなッ❗……《氷河龍》‼️〗



『またねッ❗……お兄ちゃん‼️……《ラファエル》‼️』



シュッ❗



 氷河は柔道の稽古へと帰った。



〖《氷河龍》は天才だよッ❗……そしてメチャクチャ可愛い子供だ‼️……本当に……( v^-゜)♪

《氷河龍》の死守はお前にかかっているのだ‼️

守ってやりたいなッ❗《ジョセフ・バレンタイン》よ‼️〗



「はいッ❗」



 《ジョセフ・バレンタイン》の両瞳は真剣な瞳へと変わった。



〖《ジョセフ・バレンタイン》には死ぬ気で、底上げして貰うぞッ❗……覚悟はいいか❓〗



「はいッ❗」



 《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の右肩を触って、ある場所へ瞬間移動した。



シュッ❗





〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉


〈キャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉


〈うわわッ❗〉



 秘書達が突然現れた《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》に対し、一斉に悲鳴を上げた。




【うわわッ❗ビックリした‼️…!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!


これはこれは…………《ラファエル》様‼️】



 《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》が瞬間移動した先は、《西園寺理事長室》のオフィスでした。

 突然、現れた《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》に驚き、秘書達が大騒ぎしていた。



〖突然の来訪失礼しました‼️……《西園寺理事長》‼️

緊急事態の為、無礼を不問にして頂きたい‼️

《西園寺理事長》‼️……人払いをお願い出来ますか❓〗



【君達済まないが、ちょっと席を外してくれないかな❓】


〈分かりましたッ❗……《西園寺理事長》‼️〉


〈《ラファエル》❓……《ラファエル》さんって、何者何だろう❓…まさか❓…《神様》❓(・_・?)〉


〈聞かなかった事にしましょう‼️〉



 《西園寺理事長》オフィスに居た秘書達が、オフィスから出て行った。




 《西園寺理事長》・《ラファエル》・《ジョセフ・バレンタイン》の3人が、オフィスに残っていた。




〖《西園寺理事長》‼️……急な来訪で済まないッ❗

火急な案件が出来た為、当分の間、《ジョセフ・バレンタイン》を借りても宜しいかッ❗〗



 普段と違い、真剣な表情での申し出に、《西園寺理事長》はただならぬ雰囲気で、【危機的状況】だと察知した。

 《西園寺理事長》は重い口で、《ラファエル》に問い掛けた。



【《ラファエル》様‼️……何があったのですか❓(・_・?)】



 《ラファエル》は《西園寺理事長》に真実を告げた。




〖《氷河龍》が【闇堕ち】した[鶴神神矢]に殺され掛けたんだ‼️〗



【‼️……( ̄□||||!!】



【《氷河龍》ちゃんが[鶴神神矢]に殺され掛けた❓】



バンッ❗




【そんなバカなーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️】





 《西園寺理事長》は余りにも衝撃な内容に、デスクから立ち上がった。



〖残念ながら事実だよッ❗…《西園寺理事長》‼️〗



【まさか…………そんな…………】



 絶句する《西園寺理事長》。




 《ラファエル》は《西園寺理事長》に大事な話をした。



〖《ジョセフ・バレンタイン》は《西園寺理事長》‼️

貴方の所有物ですよね❓(・_・?)〗



【いいえッ❗……私の大切な息子です‼️……( ´,_ゝ`)】



「‼️……BOSSの《息子》❓…………(TдT)

(私の事を《息子》って、言って下さるだけで幸せです‼️

有難う‼️……MY BOSS‼️……(;´Д⊂))」



 《ジョセフ・バレンタイン》はうっすらと涙を流していた。




 《ラファエル》は《西園寺理事長》に、あるお願いをした。



〖このままでは《氷河龍》の命が死守出来ません‼️

私が《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》を鍛え直したいので、当分の間、《ジョセフ・バレンタイン》を借りても宜しいですか❓〗



【《氷河龍》ちゃんの命を死守する為、《ジョセフ・バレンタイン》の力が必要なのですね❓


《ジョセフ・バレンタイン》はどうじゃ❓】



 《ジョセフ・バレンタイン》は《西園寺理事長》に、騎士のポーズの構えをしてから、頭を下げていた。



「このままでは《氷河龍》ちゃんの命を、死守出来ないと実感しました‼️

もっともっともっと……強くならなければいけないんだ‼️

我が儘言って申し訳ありません‼️……BOSS‼️

済みません‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」



【まさか❓……【デストロイ】の君が、歯が立たなかった何て、どんだけ強敵だったんだね‼️】



 《西園寺理事長》は《ジョセフ・バレンタイン》の右肩を、優しく2回叩いた。



【思い詰めるなよッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️



相手がどんなに強くても、諦めるなッ❗



《ジョセフ・バレンタイン》なら必ず、《氷河龍》ちゃんの命を死守出来る事を、信じるぞッ❗


《ジョセフ・バレンタイン》‼️……( ゜_ゝ゜)ノ】



「BOSS‼️…………。・゜・(ノД`)・゜・。」



 《ジョセフ・バレンタイン》は歓喜余って、泣き出してしまいました。



【君は泣き虫なのは、変わらないねッ❗】



「(ノ_・、)グスン…………BOSS‼️」



【私は《ジョセフ・バレンタイン》を息子だと思ってるからね‼️

君は独りぼっちじゃないぞ‼️……( ´,_ゝ`)】



「BOSS‼️………有難う御座います‼️」



【《氷河龍》ちゃんの命を死守する為、修行へ行って来なさい‼️

これが【勅命】だッ❗……(◦`꒳´◦)ᵎᵎ】



「了解しました‼️……BOSS‼️」



 《西園寺理事長》は椅子に座り、デスクに両膝をついたままの状態で、両手を組んで、オデコをくっ付けた。

 《西園寺理事長》は長く考え込んだ後、《ラファエル》に告げた。



【私の息子……《ジョセフ・バレンタイン》を頼みます‼️


無事に帰って来い‼️……《ジョセフ・バレンタイン》‼️】



「もっともっともっと……強くなって戻って来ます‼️

《氷河龍》の命を死守出来る様、頑張ります‼️」



 《ジョセフ・バレンタイン》の両瞳が光輝いていた。



【《ラファエル》様……《ジョセフ・バレンタイン》を宜しくお願いします‼️……( 〃▽〃)】




 《ラファエル》は《西園寺理事長》に頭を下げた後、《ジョセフ・バレンタイン》の左肩に触ったのち、瞬間移動しました。



シュッ❗



【頼んだぞッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》‼️】



 《西園寺理事長》は《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》が無事に帰って来る事を、心から願っていた。










 《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》と一緒に、《ラファエル神殿》に辿り着きました。



 石柱にある松明に、火を付けた《ラファエル》。

《ラファエル》は松明を片手で歩く度、松明に火を付けて、周辺に松明の灯りを付けた。

 氷河が辺りを見渡すと、石作りの建物だと分かった。

 


〖ここは……長年使ってなかった私の《別荘》だった

《ラファエル神殿》だ‼️……エッヘン( ̄^ ̄)〗




 《ラファエル》は下界の服装から、グレーの賢者の服装へと変わった。




「《ラファエル》さんの服装が変わりました‼️

何故ですか❓(・_・?)」



〖良い質問ですねッ❗……流石《奇跡の子供》だねッ❗

私は最高神《ZEUS》の《逆鱗》に触れてしまい、父上から絶縁され、《天界》から追放された‼️

【罪人】の元四大天使の《ラファエル》になってしまったんだ‼️


住みかも追い出され、挙げ句の果てには、4枚羽ではなく、2枚羽になってしまったんだッ❗……(´-ω-`;)ゞ〗




「4枚羽が無くなった原因は❓(・_・?)」




〖《ジョセフ・バレンタイン》に《神の力》の一部を与えたからさッ❗……後悔はしてないよ‼️


2枚羽で十分さッ❗……四大天使の座に未練は無いさ‼️〗




〖兄弟同士で殺し合いする等、最高神《ZEUS》であっても、やってはいけない事だッ❗……( ・`д・´)〗



 《ラファエル》は突然、立ち止まった。

小さな声で…………。



〖済まなかったッ❗…許してくれ‼️…(*- -)(*_ _)ペコリ〗



 《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》に頭を下げて、謝罪しました。



「《氷河龍》ちゃんを助けてくれたんでしょ❓


《氷河龍》ちゃんを助けてくれてありがとう‼️

(*- -)(*_ _)ペコリ


私は《氷河龍》ちゃんと同じ、《神の力》を授かったんですね‼️

じゃあ~血の繋がった兄弟よりも、《兄弟の絆》は誰にも引き裂かれないんだね‼️…♡(〃´ω`〃)♡」




〖《ジョセフ・バレンタイン》………………〗




「《氷河龍》のお兄ちゃんになれて本当に嬉しい‼️

……( 〃▽〃)』



 《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、笑顔で喜んでいました。

《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》の後をついて行くと、広い空間が見えて来た。


 広い空間は薄暗かった。

《ラファエル》は魔法を唱えた。



〖Lighting〗



 光の球が上空に浮かんで、辺りを明るく照らされていた。

 広い空間の一番奥に、丸い紋章らしき物が地面に描かれていた。

 《ラファエル》は丸い紋章に近付いてゆく。



「ここは❓……何ですか❓(・_・?)」



〖まぁ~見てろッ❗〗



 《ラファエル》は丸い紋章で右手出して、魔力を出した瞬間、丸い紋章が反応した。




カチャンッ❗…ウウィーーーーーーーーーーーーンッ❗



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️




 丸い紋章の奥で、地面から《黄金の扉》が出現した。




「デカイ‼️……《黄金の扉》だッ❗……(゜ロ゜)」



〖驚いたか❓……私の《秘密の部屋》だ‼️〗




「スゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイッ❗」




ガラガラッ❗……ガタンッ❗




 《黄金の扉》が開かれた。



〖来るが良いッ❗《ジョセフ・バレンタイン》よ‼️〗



 《黄金の扉》の中に、《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》が入った後、《黄金の扉》が煙の様に姿を消した。




「‼️……ここは研究所❓………!!(゜ロ゜ノ)ノ」



 《ジョセフ・バレンタイン》が目にしたのは、左右に数多くの《バイオ液水槽》が並んでいた。

《バイオ液水槽》の中は、黄金の液体が満たしていた。

《バイオ液水槽》の中身は、色々な天使が入っていた。




「ゴクンッ❗……これは何んですか❓(・_・?)」



〖仲間を治療中だ‼️……《ジョセフ・バレンタイン》

君は懐かしいだろ❓〗



「❓……懐かしい❓」



 《ジョセフ・バレンタイン》は思い出そうとするが、何も思い出せなかった。



 《ラファエル》は笑顔を見せながら、奥へと進んで行く。

 《ラファエル》に案内された先には、《バイオ液水槽》が3本分の大きさがある《大型バイオ液水槽》が見えてきた。



ピッ❗



 《ラファエル》は部屋の電気を付けた。



〖私の研究室へようこそッ❗……客人を入れたのは《氷河龍》に続いて、これで2人目だッ❗

《ジョセフ・バレンタイン》‼️……( 〃▽〃)〗



 《ジョセフ・バレンタイン》の目の前には《大型バイオ液水槽》があり、《大型バイオ液水槽》の中身は空っぽでした。




○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○



〖君が治療された場所さッ❗〗



○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○




 《ジョセフ・バレンタイン》はゆっくりと《大型バイオ液水槽》へ近付いてゆく。


 フラっとふらついた《ジョセフ・バレンタイン》は、頭の中に微かな記憶が甦った。


 毎日、氷河は無我夢中で走り出して、《大型バイオ液水槽》に近付いて、《ジョセフ・バレンタイン》の名前を連呼して叫んでいた。




『《ジョセフ・バレンタイン》お兄ちゃーーーんッ❗』×7




「こ…この記憶は……頭が痛い‼️…( ̄□||||!!」




 《ラファエル》は右手人差し指と中指をくっ付けた状態で、《ジョセフ・バレンタイン》の額に触れた途端、ここで起きた全ての出来事を映像で見せた。

 《ジョセフ・バレンタイン》の頭の中に、映像が浮かびあがった。

《ジョセフ・バレンタイン》は両目を瞑ったまま、静かに見ていた。







【追憶……映像】


○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○



「…………………………………………」



○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○




 《ジョセフ・バレンタイン》は両膝付いたまま、頭を抱えていた。



『お兄ちゃんッ❗俺を助ける為、命を落としたんだよね❓

お兄ちゃんの声は聞こえていたけど、身体の自由を奪われてしまって、どうする事も出来なかった‼️

俺がお兄ちゃんを殺した‼️。・゜・(ノД`)・゜・。』



〖それは違うぞッ❗……《氷河龍》‼️〗



『エエッ❗……Σ(Д゜;/)/』



〖断じてッ❗……君のせいでは無い‼️〗



 《ラファエル》は《大型バイオ液水槽》の中に居る《ジョセフ・バレンタイン》を見つめていた。




〖一番悪いのは《ジョセフ・バレンタイン》の身体を弄んだ《神々》【闇の者】が悪いのだッ❗

《神々》を代表として、本当に済まない事をした‼️

許してくれッ❗…《氷河龍》‼️…(*- -)(*_ _)ペコリ〗



 氷河は《大型バイオ液水槽》に身体をくっ付けて、《ジョセフ・バレンタイン》を感じていた。



『お兄ちゃんッ❗……助けてくれてありがとう‼️

お兄ちゃんのお陰で、何処も怪我無く元気だよッ❗

お兄ちゃんが《俺の命》を助けてくれた事、一生忘れないからね‼️

今度は俺がお兄ちゃんを、助ける番だ‼️…( 〃▽〃)』



〖《氷河龍》‼️…君って子は…。・(つд`。)・。〗



 《ラファエル》は氷河の《兄弟の絆》の強さに涙した。

《ジョセフ・バレンタイン》は全ての記憶が甦った。

 



〖頼みたい事があるんだッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》の身体は完治しているのに、意識が戻らないんだッ❗


血が足りないのが原因かも知れない‼️

私の血では輸血にならないから、困っています‼️


《氷河龍》‼️……どうか《ジョセフ・バレンタイン》の為、輸血に協力してくれないかな❓〗



『いいよッ❗……俺の血全部、お兄ちゃんにあげるから、お兄ちゃんを助けて下さい‼️……m(_ _)m』



〖ありがとう‼️……じゃあ~こっちの手術台に横になってくれるかい❓〗



『はいッ❗』



 氷河は手術台に乗って、寝っころがった。



〖じゃあ~ッ❗……チクッ❗と痛いよ‼️〗



チクッ❗



 氷河は右腕に、輸血用の注射針が突き刺さった。



『お兄ちゃんッ❗……今助けてあげるからね‼️』



 氷河の右腕から輸血用のチューブに、真っ赤な血が流れ込んでゆく。

ジッとしている氷河の姿に笑みを溢した《ラファエル》。



〖(お前は《氷河龍》に愛されてるぞッ❗

さっさと戻って来い《ジョセフ・バレンタイン》‼️)〗



 氷河の輸血の血が《ジョセフ・バレンタイン》の体内へと流れてゆく。



〖これでも目覚めないのか❓

何が原因で、目覚めないのだろうかッ❓(・_・?)〗



 氷河から限界迄、《ジョセフ・バレンタイン》へ輸血を行った。



『全部の血を使ってくれッ❗』



〖これ以上、血を採血したら、お前は死んでしまうぞ‼️〗



『お兄ちゃんが助かるなら…………』



 《ラファエル》は氷河に呆れていた。



〖お前はバカか‼️……お前が死んだら、《ジョセフ・バレンタイン》が命懸けで助けた事が無駄になるだろうが‼️

((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〗



『あゝッ❗……ヽ(´Д`;)ノ』



 《ラファエル》は氷河の輸血を終了し、血止めの為、突き刺さった輸血の注射針を抜いてから、絆創膏を貼った。

《ラファエル》は輸血を怖がらずに、頑張った氷河の頭をソッと撫でていた。



〖協力してくれてありがとうな‼️…《氷河龍》‼️〗




〖何をしてるんだ❓(・_・?)〗



『お兄ちゃんに《初段の形》を見て貰うんだッ❗



オッスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


《ラファエル》さんも協力お願いします‼️』



〖私は何をすればいいんだ❓〗


『投げられる役ですッ❗』


〖エエッ❗…ちょっと待ちなさい‼️( ´;゜;∀;゜;)〗


『待てませんッ❗……始めますよッ❗』



 氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の前で、昇格した《初段の形》を見せた。



手技➡浮き落とし➡背負い投げ➡肩車➡腰技➡浮きごし➡払いごし➡つりこみごし➡足技➡おくり足払い➡ささえすりこみあし➡内股➡正座して礼➡正面に礼➡畳を出てから一礼➡終了。



 氷河は《初段の形》の一連の動作を、《ジョセフ・バレンタイン》に披露した。





○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○



「………………………………」




オッスッ❗……オッスッ❗……オッスッ❗……



オッスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 氷河は柔道着を着たまま、気合いを入れた。




 《ラファエル》は悶絶していた。

氷河は手加減無しの《初段の形》を、《ジョセフ・バレンタイン》に見せた。

 《ジョセフ・バレンタイン》との約束だったからだ。

氷河は約束を果たす事が出来て、上機嫌だったのに比べ、《ラファエル》は腰を押さえながら、苦笑いをしていた。



 氷河はあるお願いをした。



『《ラファエル》さん‼️……ここに自由にこれる様にしてくれませんか❓…ダメですか❓("⌒∇⌒")』



 《ラファエル》は《氷河龍》の左手首を掴んだ時、左手首には《黄金ブレスレット》で《ブルーダイヤモンド》が輝いていた。



〖《黄金ブレスレット》に触れたら、ここへ転送されるぞッ❗


いつでも《ジョセフ・バレンタイン》に逢いに来なさい‼️

♡(〃´ω`〃)♡〗



 氷河は脱いだ洋服を畳んで、リュックの中に入れた。



『ありがとう‼️…《ラファエル》さん‼️…( 〃▽〃)

また来ますねッ❗お兄ちゃんの事、宜しくお願いします‼️

(*- -)(*_ _)ペコリ』



〖任せておけッ❗……気をつけて帰るんだぞ‼️〗



はーーーーーーーーーーーーいッ❗



 氷河は下界へ瞬間移動した。

残された《ラファエル》は、《大型バイオ液水槽》を見上げていた。



〖可愛い弟が待っているんだから、早く戻って来いよ‼️

……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○



 

「…………………………………………」




○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○


【追憶……映像終了】










 《ジョセフ・バレンタイン》は静かに目を開けた。



「真実の映像を見させて貰いました‼️

フウ~ッ❗……《氷河龍》ちゃん‼️……君って子は何て、優しい子なのだろうかッ❗

。・゜・(ノ∀`)・゜・。」



 《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、笑顔で微笑んでいた。




〖君は《氷河龍》のお兄ちゃんだ‼️……しっかりと《氷河龍》の命を死守しなければならないだろ❓


なッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗




「はいッ❗……《氷河龍》を死守します‼️

私との約束……忘れてなかったッ❗

《氷河龍》ちゃんの《初段の形》……見事でした‼️

有難う‼️……《氷河龍》ちゃん‼️……ウウゥ……」



ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。



 《ジョセフ・バレンタイン》は大号泣した。



「私が生きていられるのは、《ラファエル》《氷河龍》ちゃんのお陰だッ❗

私の身体の中には《氷河龍》ちゃんの血が流れている‼️

身も心も《氷河龍》ちゃんのお兄ちゃんになった。

《兄弟の絆》は本物になった訳ですね‼️…(;´Д⊂)」



〖そうだぞッ❗……《氷河龍》の血を受け継がれたって事は、《神の力》を得た事になる訳だ‼️

お前はもっと強くなれるはずだッ❗


《ジョセフ・バレンタイン》‼️Ψ(`∀´)Ψケケケ〗



「《神の力》かッ❗……想像出来ません‼️」




〖《神の力》の事は忘れろッ❗

今は己の力を限界迄高めて、強くなる事が先決だ‼️


《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗





 《秘密の部屋》の奥へ進む《ラファエル》《ジョセフ・バレンタイン》。

《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の為、【Battlefield】空間を用意していた。



 


〖さぁ~‼️……さっさと《Lightning strike》を覚えて貰うぞッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



 《ジョセフ・バレンタイン》の目の前に、空中に浮いた黄色の扉が1つあった。



カチャッ❗




 《ラファエル》が黄色の扉の鍵を開けた。

《ラファエル》は黄色の扉を開けて、《ジョセフ・バレンタイン》を招き入れた。

 《ジョセフ・バレンタイン》は黄色の扉へ入ると、天井が高い、グレー色の広々とした空間が広がっていた。



「ここは❓(・_・?)」



〖魔法防御バリアで覆われた【Battle field】空間だッ❗

さぁ~ッ❗……魔法練習しようか‼️


やりたまえッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



 《ジョセフ・バレンタイン》は精神集中し、カッコイイポーズをとり、魔法を唱えた。



「Lightning strike‼️」



プッ❗



〖先が長いね~ッ❗〗



「( 〃▽〃)……あれ❓」



 《ラファエル》は根気強く、《ジョセフ・バレンタイン》を1から教えた。



〖魔法とは全身に回っている《気》を身体の中心に集め、溜まった《気》で放つッ❗


まずは身体の《気》の流れを感じなさい‼️


両目を瞑ったまま、精神集中‼️〗



 《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》の指示通りに、両目を瞑ったまま、両手・両足を目一杯開き、精神集中をした。



「……………………………………」



 《ラファエル》は腕組みして、見守っている。



「………………………………………(  ̄ー ̄)

(…………………………………………‼️

これは何だ❓……身体中、温かい流れを感じる❓

これは血管か❓……血の流れと他に温かい感じがするのは何故だろう❓……(  ̄▽ ̄))」



〖それが《気》だッ❗……《気》の流れを感じたら、身体の中心に集めるんだ‼️〗



「はいッ❗」



 《ジョセフ・バレンタイン》は全集中。

身体の中心に《気》を集め始めた。



〖(ヾ(☆o☆):ヲホホホホホホ・・・・短時間で、《気》を集める迄、出来る様になったかッ❗


こいつは化けるぞッ❗……人智を越えた【Psychic:サイキック】になるかも知れないぞ‼️


嬉しい誤算だッ❗……( ≧∀≦)ノ)〗



 《ジョセフ・バレンタイン》の全身が、うっすら白色のオーラに包まれた。



「これが《気》か❓温かいッ❗何て温かい《気》何だ‼️

まるでお日様の日差しを浴びている様に感じます‼️

(  ̄ー ̄)」



 《ジョセフ・バレンタイン》の身体の中心に、光輝くオーラが集まってゆく。



〖オオォーーーーーーッ❗…《ジョセフ・バレンタイン》のオーラは清々しいオーラだ‼️

何て気持ちいいオーラ何だろう‼️


《ジョセフ・バレンタイン》‼️……身体の中心にオーラが、集まって来ているのが分かるか❓〗



「はいッ❗……分かります‼️

これが…《気》なのですねッ❗……♡(〃´ω`〃)♡」



 《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》に質問した。



〖私が《ジョセフ・バレンタイン》の側に近付く‼️

私の《気》を感じるか❓〗



 《ラファエル》はゆっくりと歩み寄り、《ジョセフ・バレンタイン》の背後へ移動した。



〖私の《気》を感じるか❓〗



「はいッ❗」



〖なら……私が《ジョセフ・バレンタイン》の右腕を触り、前方へ移動させるぞッ❗〗



カチャッ❗……ウィーンッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》の目の前に案山子が出現した。



〖さぁ~ッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️


魔法を唱えてみなさい‼️〗



「ハァーーーーーーーーーーーーッ❗」



 深く深呼吸した《ジョセフ・バレンタイン》。



「(私にも漸く、《家族》が出来ました‼️

《BOSS》《ミカリン》《氷河夫妻》《氷河龍》‼️

掛け替えのない大切な《家族》です‼️

私は大切な《家族》の死守する為なら、命を掛けて死守する‼️)」




 《ラファエル》は《ジョセフ・バレンタイン》の右手人差し指を前、右親指を90度立て、ピストルの構えをとった。



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



 右人差し指の前に、《気》のオーラが一点集中で集まって来る。



〖唱えなさい‼️……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



「ウウウオオォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️


イケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


《Lightning strike》ーーーーーーーーーーーーーーー‼️」




バキューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 《ジョセフ・バレンタイン》から放たれた一撃が銃弾の様に速いスピードで飛んで行き、案山子に炸裂した。




ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 放たれた一撃は案山子と炸裂した瞬間、木っ端微塵に吹き飛んでしまい、激しい突風が吹き荒れた。



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️




〖な……何❓………………〗



 《ラファエル》は激しい突風に吹き飛ばされそうになったが、その場にとどまった。



 《ラファエル》は言葉を失った。

《ジョセフ・バレンタイン》が放たれた一撃は、《氷河龍》よりも10倍以上の威力があったからだ。


 《ジョセフ・バレンタイン》はもう~とっくの昔に、人類最強の到達点に辿り着いていた。




「(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……どうですか❓

私の《Lightning strike》の威力は❓(;´Д`)ハァハァ


もう……(;´Д`)ハァハァ……笑わせないから‼️」




〖(君は以外と根に持つタイプなんだねッ❗)〗



 《ラファエル》は満面な笑みで、喜びを爆発させた。



〖【第1難関】突破おめでとう‼️凄い威力じゃないかッ❗

大したものだなッ❗……まさかッ❗……人間が魔法を唱えるとは、夢にも思わなかったよ‼️

もっと時間が掛かるだろうと覚悟していたが、君には《才能》があるみたいだなッ❗


君を選んで正解だった‼️……間違いではなかったッ❗

良くやったなッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️


頼りになる《氷河龍》のお兄ちゃんだ‼️…(^-^ゞ〗


 

ドスーーーーーーンッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は突然、地面に座り込んでしまった。



〖今日はここ迄にしようか‼️

明日からはもっとキツイぞッ❗……自宅へ戻って、体力を回復して来なさい‼️


食事をシッカリと摂らないと、身体が持たないので、一時帰宅を許します‼️


ゆっくりと休んで来なさい‼️〗



「はいッ❗……了解しました‼️

明日も宜しくお願いします‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」



シュッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は自宅へテレポーテーションした。



 《ラファエル》は研究所へ戻り、機械の椅子に座り込み、考え事をしていた。



〖漸く、《Lightning strike》をマスターかッ❗

まだまだ…………これからが【本番】です‼️

生死をかけた戦いが始まるよ‼️


《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



 《ラファエル》は研究に没頭し始めた。



〖やれやれですわッ❗……助けると決めた以上、見捨てる訳にもいかない‼️


死ぬなよッ❗《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



 《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》は、《ラファエル》の《猛特訓》……【第1難関】を無事、突破しました。


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