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処刑人ZERO  作者: 月未来
38/60

闇の襲来‼️

 氷河は《ジョセフ・バレンタイン》と比べ症状が重く、7ヶ月入院を余儀なくされました。


 《ジョセフ・バレンタイン》は3ヶ月後に退院した。

先に退院した《ジョセフ・バレンタイン》は、毎日の様に、氷河の見舞いに訪れていた。



「龍‼️……誕生日おめでとう‼️

誕生日プレゼント‼️……気に入ってくれるかなコレ❓」



 《ジョセフ・バレンタイン》は《スペースシャトルの模型》《月のポストカード》《宇宙飛行士のフィギュア》を氷河にプレゼントした。



『ありがとう‼️……お兄ちゃん‼️……♡(〃´ω`〃)♡』



 氷河はNASA のグッズに大喜び。

満面な笑みで喜んでいた。♡(〃´ω`〃)♡








 その頃……[鶴神神矢]は[鶴神鶴実]母親の殺害罪で現行犯逮捕された。

[鶴神神矢]は不気味な笑いをしながら、ニヤケていた。


 【鶴神グループ】の株価暴落、会社の倒産危機に見舞われた。

【鶴神グループ】財閥の息子が[鶴神鶴実][母親]を殺害した罪で、【殺人容疑】で逮捕された事件で、マスコミ各社はスキャンダルに報道した。

 [鶴実][神矢]の父親は、マスコミ対応で心が病んでしまう。


 [鶴神神矢]の父親は、疲れきった顔して自宅へと戻って来た後…………。



〈どうしてだ❓…[鶴実]と母親を殺してしまったんだ❓

父さんは分からないよッ❗……[神矢]‼️〉




 精神的に疲れた父親は踏み台を1段ずつ階段をのぼって行き、目の前に【もやい結び】で輪っかを作り、首を輪っかに入れた途端、父親は踏み台を蹴っ飛ばした。




バターーーーーーンッ❗……ピシッ❗……ブラブラ……

ブラブラ…………ブラブラ…………




 父親は首吊り自殺をしてしまいました。

父親の身体が左右に揺れている。



 取調室で取り調べ中だった[鶴神神矢]に、訃報が届いたが、表情を変えず、無表情だった。

今の[鶴神神矢]には何も聞こえず、心が閉じたまま、不気味な笑いを繰り返していた。



〈父さん❓……誰❓……キィヒヒヒヒィ…(ФωФ)〉




 完全に精神を病んでしまった[鶴神神矢]。

【独居房】の中で、右親指の爪をずーっと噛み続けていた。



パリパリッ❗……カジカジカジカジッ❗…………

カジカジカジカジッ❗……パリパリッ❗……カジッ❗



〈右親指噛むのを辞めなさい‼️……( `_ゝ´)〉



 [鶴神神矢]は看守に注意されても、右親指の爪を噛む行為は辞めなかった。



パリパリッ❗……カジカジカジカジッ❗…………

カジカジカジカジッ❗……パリパリッ❗……カジッ❗



 [鶴神神矢]の最高裁判所の裁判は、1審2審とも【死刑判決】が確定。

[鶴神神矢]は死刑執行なる日を、【独居房】の中で待ち続けるのでした。


 [鶴神神矢]は裸電球のオレンジ色の光が【独居房】の周囲を照らしていた。

呆然と天井を眺めている[鶴神神矢]。


 




 時の流れは7ヶ月を経過した頃、漸くして、氷河が退院する運びとなった。



〖わたしがうでにのりをかけ、美味しい夕食を作ってあげるわッ❗……何が食べたいの❓〗



『【マック】が食べたいな~‼️……♡(〃´ω`〃)♡』



(¬_¬)ギロリッ❗



 早苗は氷河を鋭く睨んでいた。



『‼️……アワワッ❗……( ̄□ ̄;)!!』



〖聞こえなかったな~‼️…何が食べたいのかな❓〗



 早苗は圧力で、氷河を追いつめた。



『はいッ❗……母さんの手料理が食べたいです‼️

母さんの手作り【ハンバーグ】が食べたいです‼️』



〖……………………………………!Σ( ̄□ ̄;)

(こう言う時の早苗は強いからな‼️……ガンコだし

……龍も形無しだな‼️……( ̄□ ̄;)!!)〗



 氷河は【マック】を食べ損なってしまいました。


『‼️……あゝ【ビックマック】セット食べたかったな~‼️

……σ(・ε・`●)』



〖何か言ったかな❓……龍‼️……(¬∀¬)ギロリ〗



『‼️……言えッ❗…何も言ってません‼️…(≧ヘ≦ )』



 氷河家は早苗の手料理が、晩御飯に並べられていた。

どれもこれも美味しそうな手料理が、氷河の食欲に火をつけた。

 両手を合わせて、合唱‼️



いただきまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす‼️



パクパクッ❗……モグモグッ❗……モグモグッ❗



 氷河家のモグモグタイムが始まてしまった。

いつもと変わらない食卓に、氷河夫妻は幸せを感じていた。



 季節は1月……正月を迎えていた。

退院したバッカリの氷河を連れて、近くの神社に3人で初詣に出掛けた。

 氷河夫妻は【病気平療】のお守りを購入。

氷河に持たせた。



〖落とさないでねッ❗……龍‼️〗



〖【交通安全】のお守りも失くすなよッ❗……龍‼️〗



『分かったッ❗……りょ☆(*>▽<*)ゞ』



 氷河はお守りを大事そうに、財布の中に入れた。



『参拝が終わったら、露店へ行っていいよねッ❗


【焼きそば】【じゃがバター】【お好み焼き】が食べたい‼️

…………ダメかな❓……(。・´_`・。)』



〖さっき1000円渡しただろ❓……自分のお小遣いで、購入しなさい‼️

お金の管理は自分でやりなさい‼️……(ーωー)〗



『エエッ❗……Σ(Д゜;/)/』



〖龍はもう中学生になったんだから、それ位出来なくってどうするのだ❓〗



『しかし…………( ゜д゜)ポカーン❓』



〖龍‼️……お金は大切だから大事に使いなさい‼️〗



『はいッ❗…分かったよッ❗…父さん…母さん‼️』



 氷河は【お好み焼き】【じゃがバター】を選択しました。

 残りの小銭は、財布の中へと入れました。

入院していた期間が【7ヶ月】のブランクは想像以上に、大変な作業となりました。










 その頃……【死刑囚】となった[鶴神神矢]は【拘置所】の【独居房】に収容された部屋は、広さ3畳・トイレ・洗面所があるだけの個室だった。

外界と接触させない為、窓は一切ない。


 [鶴神神矢]はドアの正面を向いたまま、正座してその場を動こうとはしなかった。

 [鶴神神矢]は死んでいるのか、生きているのか分からない程、痩せ細ってしまった。

 身体には骨が剥き出し、生きた(しかばね)状態の骸骨が露になっていった。



〈……………………………………〉



 [鶴神神矢]は少し動き、体育座りをしている。表情は顔が真っ青、呆然としていた。



…………ククク…………ククク…………


突然、不気味な笑いが木霊する。



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



〈‼️……❓………誰❓…………〉



 [鶴神神矢]は遠い目をしていた。



……ククク……イヒヒィ…アハハ……'`,、('∀`) '`,、…



〈煩いなッ❗……出て行け‼️〉



 [鶴神神矢]は不機嫌な態度を取ってしまった。

右親指の爪を噛み始めた。



パリパリッ❗……カジカジカジカジッ❗…………

カジカジカジカジッ❗……パリパリッ❗……カジッ❗



……折角、お前にいい話を持って来たのに冷たいね‼️……



〈何の冗談だよッ❗俺はもう人生詰んでるんだよ‼️

……死刑囚の俺には何も無いんだ‼️〉




……力……が……欲し…くな………い……のか❓…




〈誰だッ❗……俺の事はほっといてくれ‼️〉



…………お前は……何も悪くないぞッ❗…………



〈俺は何も悪くない❓……(○_○)!!〉




 [鶴神神矢]の閉じていた心が開いた瞬間、両瞳に生気が戻って来た。




…………お前の妹も母親も《氷河龍》に洗脳されたから、お前を【拒絶】したに過ぎない‼️

なのに、世間はお前が一番悪いと言う❓

おかしいとは思わないのか❓……お前は騙されてるぞッ❗

このまま【死刑執行】を受け入れるのか❓

お前の家族を壊した元凶《氷河龍》を殺したいとは思わないのか❓……[鶴実]が泣いてるぞ‼️……



〈《氷河龍》を許せない‼️……ゴルァ!!٩(╬ఠ༬ఠ)و〉



………ククク……(復讐心に火がついたか❓)………



 不気味な笑いをした声の主は、[鶴神神矢]の神経を逆撫する行為を繰り返していた。



…………バカな男だッ❗……《氷河龍》にまんまと踊らされるとは情けない男だな‼️

………お前は……(ФωФ)…



〈何だとッ❗……もう一変言ってみろ‼️〉



……怒るなッ❗…………小僧‼️……



 声の主は畳み掛ける。



…………お前の妹[鶴神鶴実]は《氷河龍》に騙されてるのに気がつかないとは、お前も[鶴神鶴実]も【同じ穴のむじなだな】‼️…………



〈バカにするなッ❗〉



 突然、立ち上がった[鶴神神矢]。



………《氷河龍》に復讐する気はあるか❓…………




〈《氷河龍》を八つ裂きにしてやりたい‼️

《氷河龍》をブッ殺したい‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉


 防犯カメラを監視していた看守達は、[鶴神神矢]が収監されている【独居房】の異変を感じ、防犯棒を持参してから、[鶴神神矢]の【独居房】へと走って行った。




…………全ては《氷河龍》の企みだったのだッ❗

お前はハメられ、全てを失ってしまった‼️

このままでいいのか❓………………




〈全てがデタラメだったのか❓〉



 怒りが込み上がってきた[鶴神神矢]。



…………(後もうひと押しで、この男は堕ちる‼️)


《氷河龍》は嘘つきな男ッ❗……お前はもう騙されてるんだよ‼️……いい加減目を覚ませ‼️……( ・`д・´)……




〈私が騙されていたのか❓……(・_・?)〉



……今頃、邪魔が居なくなったから、【鶴神グループ】の財産は全て、《氷河龍》の物になるだろう‼️


全ての財産が《氷河龍》に譲渡されるだろう‼️

短い期間とはいえ、《氷河龍》と[鶴神鶴実]は付き合っていたのだから‼️……!!(゜ロ゜ノ)ノ


[鶴神鶴実]は身籠ったから、《氷河龍》に捨てられたんだよッ❗………酷い男だよな‼️……(ФωФ)

兄として《氷河龍》を許せるのか❓…………



〈出来ちゃった婚だと‼️……[鶴実]は妊娠していたと言うのか❓

だから《氷河龍》は[鶴神鶴実]が邪魔になり、捨てたと言うのかッ❗

絶対に許さないぞ‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉



 [鶴神神矢]は勝手な妄想を膨らまして、《氷河龍》に対する憎しみが倍増した。




…………このまま好き勝手に財産を奪われ、黙っていられるのか❓(・_・?)……………………




[鶴実]お兄ちゃん‼️……《氷河龍》を地獄へ堕として❗

《氷河龍》を殺して‼️………殺してよ‼️

私の怨みを晴らして……お兄ちゃん‼️……………




 偽物の[鶴神鶴実]のホログラム映像を作り出し、[鶴神神矢]の憎しみを煽った。



 [鶴神神矢]は怒りと怨みと憎しみで、一杯になってしまった。



…………力が…………欲しい……か❓……………

お前なら…………力を与えてやっても良いぞッ❗


どうするのだ❓……[鶴神神矢]‼️……



 [鶴神神矢]は天に向けて…………。



〈力が欲しい‼️《氷河龍》を殺せる位、強い力が欲しい‼️

無料じゃないだろ❓……対価は何なんだ❓〉



 シーーーーーーーンッ❗となった所で、声の主は静かに、ゆっくりと伝えた。




……お前の【魂】だッ❗……お前に強力な力を与える代わりに、お前の【魂】を生け贄として頂くが、良いのか❓

力を求めし者よ‼️……ククク……どうする❓

我と契約するか❓……(ФωФ)………



〈力が欲しい‼️……強い力が欲しい‼️……

(((壊゜∀゜)))ァヒャヒャヒャヒャヒャヒャ………〉



 [鶴神神矢]は迷う事なく、力を求めた。




〈《氷河龍》をブッ殺せるッ❗強い力が欲しい‼️〉




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗




……(愉快だッ❗…人間はつくづくバカなんだろうなッ❗

愚かな人間がいるお陰で、我々は【魂】を狩り放題だけどなッ❗……




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗




ククク…キィヒヒヒヒィーーーーーッ❗……(ФωФ))





……我と契約すれば、2度と人間に生まれ変われないけど、それでも…力が欲しいなら…我と契約するのだ‼️…



〈《氷河龍》に復讐が出来るなら、俺の魂なんかくれてやるぜ‼️

アイツを殺さないと気が済まない‼️………(ФωФ)〉



………(その言葉を待っていた‼️)……で……は……

この【血の契約書】に【血判】を押してくれたら、力を授けてやるが……本当に契約を結ぶのか❓

後で後悔しても知らないぞ‼️


我と【血の契約書】に【血判】を押すか❓……




〈クドーーーーーイ‼️……さっさと俺に力を与えろ‼️〉




 [鶴神神矢]は右親指に噛んで出血させた後、【血の契約】に【血判】を押した。



………確かに頂きました‼️……ククク………では…

私の力を与えてやろう‼️…受け取るが良い‼️……(ФωФ)




 [鶴神神矢]に【闇の力】が授かった。

[鶴神神矢]の両瞳は真っ黒になっていた。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 [鶴神神矢]の魂は真っ黒に染まってゆく。

踠き苦しむ[鶴神神矢]。



〈力だッ❗…(みなぎ)るッ❗……これが力か❓〉



 [鶴神神矢]は不気味な笑いをしながら、力が漲るのを感じ、絶叫していた。



〈これが力かッ❗…素晴らしい力だーーーーーーー‼️〉



 狂った様に大笑いをしている[鶴神神矢]。



〈((ノ∀`)・゜・。 アヒャヒャヒャヒャ……皆殺しにしてやるッ❗〉




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



〈お前をブッ殺してやる‼️……《氷河龍》‼️〉




ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️




ピューーーーーーーーンッ❗……ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 [鶴神神矢]を中心とした嵐が吹き荒れている。

看守達が到着した頃には、【独居房】の扉が突風で吹き飛ばされていた。

 [鶴神神矢]は天井の壁を突き抜けて脱走した。

嵐が止むと【独居房】の中にいたはずの[鶴神神矢]の姿が何処にもなかった。



脱獄だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️



ウィーンッ❗……ウィーンッ❗……ウィーンッ❗…

ウィーンッ❗……ウィーンッ❗……ウィーンッ❗…



 けたたましく鳴り響くサイレン音は、刑務所全体に響いていた。



 全警察署に【緊急招集】の命令が下した。

全警察署に【検問】を実施。

 脱獄した[鶴神神矢]の行方を追っていた。














 [鶴神神矢]が脱獄したニュースを知らずに、氷河は学校の帰り道をゆっくりと歩いていると、目の前の電柱に人影らしき人物が立っていた。



パチンッ❗……ジジィッ❗……パチンッ❗…ジジィッ❗



 電柱のライトがついたり、消えたりと点滅していた。



『‼️……誰かが居る❓……誰だッ❗』



 人影は照明のまん中で立ち止まった時、囚人服を来た男が立っていた。




…………ククク…………キヒヒヒィ……………………

'`,、('∀`) '`,、…………




 氷河は立ち止まり、人影の方を向いていた。

氷河のオーラが危険を察知して、《ジョセフ・バレンタイン》に【SOS】サインをテレパシーで送った。




キィイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河の危機を察知した。



「龍‼️……龍が‼️……龍が危ない‼️……( ̄□ ̄;)!!」




【《氷河龍》ちゃんがどうしたのだ❓】



「龍がッ❗……龍がッ❗……怖がってる‼️」



【何だと❓……《ジョセフ・バレンタイン》❓

《氷河龍》ちゃんから《救難信号》を察知したのなら、早く行きたまえッ❗】



「しかし……仕事が途中ですよッ❗……BOSS‼️」



〈何を言ってるのですか❓……西園寺理事長‼️〉



 秘書達は西園寺理事長の仰ってる意味が、理解出来ないでいた。



【早く行けッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️

《氷河龍》ちゃんを助け出す事が《勅命》だ‼️】



「了解しました‼️……BOSS‼️」




シュッ❗




〈‼️…《ジョセフ・バレンタイン》さんが消えた❓

嘘でしょ❓……嘘だろ❓……(゜ロ゜)〉



 秘書達は困惑していた。



【君達‼️…ここだけの秘密だよッ❗……( ´,_ゝ`)】



〈アワワッ❗……はい‼️……(;´゜д゜)ゞ

了解しました‼️……西園寺理事長‼️〉








 その頃……氷河は得体の知れない不気味な男と対峙していた。

電信柱に現れた男は、ゆっくりと氷河に近付いてゆく。




………ククク…………キヒヒヒィ……アハハ………

'`,、('∀`) '`,、…


イヒヒィ……み……見ーーーーーーーーーつけた‼️


見ーーーーつけた‼️……逃がさない‼️……(ФωФ)…





 氷河はゆっくりと後退りしてゆく。



『何なんだよッ❗……お前はッ❗……( ̄□ ̄;)!!


こっちに来るなーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗』



 氷河はその場から逃げ出した。



バタバタッ❗……バタバタッ❗……バタバタッ❗



ピューーーーーンッ❗……バターーーーーンッ❗…

コロコロッ❗……コロコロッ❗…コロコロッ❗…




 男が瞬間移動で、氷河の目の前にやって来て、氷河は男にぶつかり、跳ね飛ばされてしまった。

 



『痛い‼️……痛いなッ❗……あれ❓……マジか❓』



 男の顔は闇の衣に包まれ、両目は真っ赤に光っていた。



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーー!!



 氷河は腰を抜かしてしまった。



『お前は……何なんだよッ❗……こっちに来るなッ❗』



 氷河は両手を使って、後退りしてゆく。




…………やっと逢えたッ❗……《氷河龍》‼️……




『お前なんか知らないッ❗……あっちへ行け‼️』



 氷河は恐怖の余り、泣き出した。



ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。




『誰かッ❗……誰かッ❗……助けて‼️……(╥﹏╥)』




シュッ❗…バシッ❗…ピューーーーーーーーーーンッ❗




 氷河が身が軽くなった。

氷河は両瞳を開けると、目の前に《ジョセフ・バレンタイン》が見えた途端、安堵したのか、氷河は大粒の涙を流しながら、《ジョセフ・バレンタイン》に抱きついた。 



『お兄ちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️


ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。』



 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河をお姫様抱っこし、空中へ飛び去った。




「遅くなった‼️……龍‼️……大丈夫か❓」




『お兄ちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️


ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。』



 《ジョセフ・バレンタイン》は《氷河救出》に成功しました。

《ジョセフ・バレンタイン》は氷河の命を守る為、氷河を【パーフェクトcube】バリアで覆う事で、氷河の命を死守していた。



『お兄ちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️』



「龍‼️……そこで待っていなさい‼️……龍の敵は私が排除する‼️」



 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河の叫びが嬉しかったのか、満面な笑みで微笑んでいた。



「氷河を死守する事が、お兄ちゃんの役目だ‼️

お兄ちゃん‼️……頑張っちゃおうかなッ❗」



 《ジョセフ・バレンタイン》は得体の知れない男と対峙する。



「おいッ❗……貴様は誰だ❓」




〈…………ククク………キヒヒヒィ……アハハハハハ……

'`,、('∀`) '`,、〉





「貴様‼️……何者だッ❗……化物め‼️……( ̄□ ̄;)!!」



〈化物❓……誰の事だ❓〉



 男は立ち止まり、立ち尽くしていた。



「お前だよッ❗……お前だ‼️……(#º言º)」



 男はいきなり、不気味な笑いをし始めた。



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



 男は不気味な笑いをした後、顔を左側に傾き、右目を閉じて、左目をでかく開いたまま、ニヤリと威嚇していた。



「何だ❓……コイツ❓……気持ち悪いなッ❗」



邪魔するなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗




ピューーーーーーーーンッ❗……ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は突風に吹き飛ばされた。

男から凄まじい突風が吹き荒れた。



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



〈氷河……氷河……《氷河龍》は何処に行ったのだ‼️

《氷河龍》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️〉



 《ジョセフ・バレンタイン》は男性の心を読んで、男の正体を探った時、男が[鶴神神矢]本人だと悟った。

《ジョセフ・バレンタイン》は呆れた顔して、深いタメ息をついていた。



ハァーーーーーーーーーーーーッ❗……(ーдー)



「また貴様かッ❗……[鶴神神矢]ッ❗


しつこいんだよッ❗……お前は‼️……いい加減にしろッ❗


貴様は拘置所にいるはずだッ❗…何故ここに居るのだ❓」



『‼️……エエッ❗……嘘でしょう‼️……Σ(Д゜;/)/

男が[鶴神神矢]❓……雰囲気がまるで別人だ‼️』



 氷河はあ然していた。

男の正体は[鶴神神矢]でした。




〈全…て………貴……様の………せい………だ‼️〉



『何❓……ハァーーーーーーッ❓(・_・?)』



「さっさと失せろッ❗……クズ野郎が‼️……(#`皿´)」


 

 氷河が上空に居る事を知った[鶴神神矢]は、本性を現した。



〈《氷河龍》を殺す‼️……殺す‼️……殺す‼️……殺す‼️〉



キィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗

 


「殺らせないッ❗……貴様に《氷河龍》を殺させないからな‼️」



〈邪魔するなッ❗……邪魔するなら貴様も殺してやるッ❗

ゴルァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!٩(╬ఠ༬ఠ)و〉



 [鶴神神矢]の前に立ち塞がる《ジョセフ・バレンタイン》。



 

ムクムクッ❗……ビリビリッ❗……バリバリッ❗……

ビリビリッ❗……グチャッ❗……グチャグチャッ❗……

 



 《ジョセフ・バレンタイン》の目の前で、[鶴神神矢]が徐々にデカくなってゆく。



「何なんだッ❗……コイツッ‼️」



 《ジョセフ・バレンタイン》は[鶴神神矢]の影に隠れてしまう程、巨大化になっていった。




ムクムクッ❗……ビリビリッ❗……バリバリッ❗……

ビリビリッ❗……グチャッ❗……グチャグチャッ❗……




 約7mの【狼男】に変身した[鶴神神矢]は、《ジョセフ・バレンタイン》に接近して来た。




ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……




「‼️……嘘だろ❓……巨大化するのは反則だぞ‼️

((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」




ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 【狼男】は雄叫びを上げた。




ガガルルルルルーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗




 【狼男】は右手を上げて、爪の刃で《ジョセフ・バレンタイン》に襲いかかった。




バキンッ❗……ピューーーーーーーーンッ❗……ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 《ジョセフ・バレンタイン》は両腕をクロスにして受け流したが、吹き飛ばされ、壁に激突してしまった。





「ペッ❗……ペッ❗……【ESP防御】バリアをしなかったら、即死だったッ❗……危ない危ないッ❗」



 《ジョセフ・バレンタイン》は血反吐を吐きながら焦っていた。

今迄の敵とは次元が違う相手に、冷や汗をかいていた。




「これはもう……甘くみたら殺られる‼️

ならば…………【最後の手段】に出るしかないなッ❗」




 《ジョセフ・バレンタイン》は【禁忌の力】を解放した。

【黒騎士】となった《ジョセフ・バレンタイン》からは、激しい突風が吹き荒れた。




ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️




「俺の大切な《氷河龍》を殺らせない‼️」



 氷河は【黒騎士】となった《ジョセフ・バレンタイン》を誇らしげに見ていた。

【黒騎士】は【ESP】の力で作った【光の(ほこ)】を手に、【狼男】へ戦いを挑んだ。




『お兄ちゃん‼️……カッコイイ‼️……(*>▽<*)ゞ』




 氷河は【パーフェクトcube】バリアの中から、《ジョセフ・バレンタイン》の戦いの行方を見ていた。


 【黒騎士】は【光の矛】を10本製造し、右手を上に移動した後、右手を前に出した途端、10本【光の矛】は一気に【狼男】を総攻撃した。



「食らえーーーーーーーーーーッ❗……【化物】めッ❗」




ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗×10




ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



「‼️……うん❓……効かないか❓……ならば…………」



 【黒騎士】は最大攻撃で、再び、20本【光の矛】を製造し、両手を横に広げた後、両手を目の前に移動させた。




「テメーはしつこいんだよーーーーーーーーーーーッ❗」




ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗×20




ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 煙の中から飛び出した【狼男】は、【黒騎士】に攻撃して来た。




シュッ❗




ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗……バタンッ❗




 【黒騎士】は【狼男】の攻撃を、瞬間移動で瞬時に交わした。



「俺の総攻撃が効かない❓………………ならば………………

これならどうだ❓………((( ̄へ ̄井)」



 【黒騎士】は両手を使って目の前で、斜めに切り裂き、鋭い刃が【狼男】の顔面目掛けて放たれた。



シャキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗


シャキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



パキンッ❗……パキンッ❗



 【狼男】は鋭い刃を叩き落として、鋭い爪が【黒騎士】に襲いかかった。 



「‼️……嘘だろ❓……化物めッ❗……( ̄□||||!!」



 鋭い爪は【黒騎士】を攻撃したが、瞬時に瞬間移動した為、大ダメージは防げたが、【狼男】の攻撃するスピードが徐々に上がっていき、瞬間移動して逃げても、攻撃を完全には防ぐ事が出来なかった。



「チッ❗……奴の攻撃を食らってしまった‼️…( ̄□ ̄;)!!」


 【狼男】の鋭い爪の攻撃が、【黒騎士】の腹を(えぐ)られた。

 抉られた傷から大量出血していて、【黒騎士】はつらそうな表情を始めて見せた。



「(マズイなッ❗…奴のスピードが徐々に上がって来ている‼️

…………このままでは…………)」



『‼️……お兄ちゃんッ❗……( ̄□||||!!』



 氷河は心配そうに、【黒騎士】を見つめていた。

【黒騎士】は決死の覚悟を決めた。



「《氷河龍》は俺の大切な弟だッ❗

貴様なんぞに殺らせてたまるもんかーーーーーーーー‼️」





シュッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗……ボカボカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗バキバキッ❗…




 【黒騎士】はあらゆる場所へ攻撃するが、歯が立たない。



「そんな馬鹿な‼️……馬鹿な‼️……( ̄□ ̄;)!!」




シュッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗……ボカボカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗バキバキッ❗…



ピューーーーーーーーンッ❗……ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




 【黒騎士】の攻撃は効果無く防戦一方で、【狼男】にボコボコにされてゆく。



ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗




バキンッ❗……ガチャンッ❗……ドスンッ❗……バタンッ❗……


ゴンッ❗……ドスンッ❗……バタンッ❗…ドスンッ❗



 【黒騎士】のダークスーツが破壊されてゆく。



ガチャンッ❗……ドスンッ❗……バタンッ❗……


ゴンッ❗……ドスンッ❗……バタンッ❗…ドスンッ❗



 【黒騎士】は【狼男】に両腕でボコボコに殴られ、サンドバックされている【黒騎士】を見て、氷河は大粒の涙を流しながら、叫んだ。



ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……

ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……


ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……

ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……



「辞めてッ❗……お兄ちゃんが死んじゃう‼️



辞めてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗」



ドスンッ❗……バコンッ❗……龍‼️………………



「ボコボコに殴ってくれたなッ❗」



シュッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗……ボカボカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗バキバキッ❗…



 【黒騎士】は死に物狂いで反撃するが、分厚い皮膚に阻まれ、ダメージを与える事が出来ない。



「マジかッ❗……こんな化物は始めて…………」



ボキッ❗……ボキッ❗……ボキッ❗……ボキッ❗……



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 【黒騎士】は両腕・両足の骨を折られ、万事休す。

骨折した痛みで、精神が集中出来ず、【ESP】能力が使えない。



 【黒騎士】は人生初めて、【死】を覚悟した。



 【黒騎士】は全力で【狼男】と対峙しても、敵わないと悟ってしまった。

絶望してしまった【黒騎士】は、戦う力が出なかった。


「俺はゴホゴホッ❗……どうなってもいい‼️

《氷河龍》の命だけは……(;´Д`)ハァハァ……助けて‼️」



ガツンッ❗……ガガガオオオォーーーーーーーーーンッ❗



 【狼男】はグッタリしている【黒騎士】の頭部を右手で掴み、持ち上げた。



「(クソッ❗……身体が動かない‼️……ならば………)」



 【黒騎士】は全身の痛みを忘れ、精神を集中し、【AAAサイキック】の【ESP】能力を最大限に引き出し、《光の玉》を複数作成。

《光の玉》全てを【狼男】に最後の攻撃を仕掛けた。



ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 だが、【狼男】にはダメージを与える事が出来なかった。



「まだだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗」



ドバドバドバドバドバーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 【黒騎士】は最後の力《光の玉》で総攻撃。

【狼男】は全弾食らったが、傷1つ付ける事が出来なかった。

【黒騎士】の頭部を掴んだ右手が、頭部を潰す勢いで、握り潰そうとしていた。



メキメキッ❗……ピシッ❗……ボキボキッ❗……ギュー……


ギシギシッ❗……メリメリッ❗……ピシッ❗……ピシッ❗


 【黒騎士】の頭部を潰そうとしている音が響いていた。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗




『もう……辞めてッ❗……お兄ちゃんを殺さないで‼️


ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。』



 泣き崩れた氷河。



「龍‼️…………(逃げろッ❗……逃げてくれ‼️

誰か…………龍だけで……も…………助け……てッ❗)」



 意識が朦朧としながら、最後の願いを神に祈った血塗れの【黒騎士】。

【黒騎士】は意識が無くなり、《氷河龍》を守っていた【パーフェクトcube】が消えてしまった。


 【パーフェクトcube】に守られていた氷河は、近くにあった小石を【狼男】にぶつけた。



ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗……ゴンッ❗



〈ガオッ❓……(¬∀¬)〉




『お兄ちゃんを離せッ❗……【化物】め‼️』




ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗……ゴンッ❗



ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 【狼男】は雄叫びを上げた。



『俺はココだッ❗……お兄ちゃんを苛めるなッ❗』



ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



ドスンッ❗……バコンッ❗……バコンッ❗……バコンッ❗……



シュッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗……ボカボカッ❗……ボカボカッ❗……シュッ❗バキバキッ❗…



 氷河は【狼男】を翻弄し、攻撃するがビクともしない。

それを見ていた【黒騎士】は地面にヘバリ付いたまま、氷河に【逃げろッ❗】と叫び続けた。



「逃げろッ❗……《氷河龍》ーーーーーーーーーーー‼️」



 氷河は【狼男】の攻撃を避けながら回避し、【黒騎士】の元へ駆け付けた。

氷河はグッタリしている【黒騎士】を、頭を抱き抱えた。



「ダメだッ❗……逃げろッ❗……《氷河龍》‼️」



『俺のせいだねッ❗……御免なさい‼️

俺のせいで《ミカリン》に続いて、お兄ちゃん迄酷い目に合わせてしまったッ❗……本当に御免なさい‼️

お兄ちゃん‼️……(;つД`)』



 氷河の大粒の涙が《ジョセフ・バレンタイン》の頬に、ポタポタと落ちていた。



「違うぞッ❗……お前のせいでは無い‼️」



『俺は本当に【疫病神】だね‼️……俺は本当に【生きる価値】があるのだろうかッ❓』



 ボロボロに泣いている氷河。

《ジョセフ・バレンタイン》は温かみのある声で、氷河を励ました。



「龍は【生きる価値】があるに決まっているだろ❓

生きていいんだよッ❗……《氷河龍》ちゃん‼️」




『お兄ちゃん‼️……お兄ちゃん‼️…………ウウゥ………



ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。』




 大号泣する氷河。

氷河は顔に寄り添い、《ジョセフ・バレンタイン》を優しく抱き締めた。



『お兄ちゃんだけ死なせないッ❗……死ぬ時は一緒だよ‼️

……お兄ちゃん‼️……。・゜・(ノ∀`)・゜・。』



「守ってあげられず御免なッ❗……龍‼️」





ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……




〈( ´,_ゝ`)クックック・・( ´∀`)フハハ・・

(  ゜∀゜)ハァーハッハッハッハ!!・・キヒヒヒィ…………〉




 【狼男】は不気味な笑いをしながら、氷河達に近付いてゆく。



〈氷……河………氷…………河……《氷河龍》を……殺……

殺す‼️

こ……殺❓…(((壊゜∀゜)))ァヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…〉



ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗



 【狼男】は氷河の目の前にやって来た。



〈殺殺殺殺殺……殺す‼️………ガルルルルルルーーーッ❗〉




「龍‼️………………」


『お兄ちゃん‼️………………』



 氷河は《ジョセフ・バレンタイン》を必死に守り、《ジョセフ・バレンタイン》は、氷河と共に死ぬ事を覚悟した。



 【狼男】は両手の拳を合わせ、頭上へ持っていき、トドメを刺そうと拳を一気に振り下ろした。



ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



 氷河と《ジョセフ・バレンタイン》は突然の突風に吹き飛ばされそうになった。



『お兄ちゃん‼️…………何………この突風は❓』


「龍‼️……大丈夫か❓」



 突風は漸く、収まってゆく。

土ぼこりが酷く、視界が悪かった。



『ゴホゴホッ❗……お兄ちゃんッ❗……大丈夫❓』



「ゴホゴホッ❗……龍は怪我無いか❓

俺達は生きている❓……どうなってるんだ❓」












…………全く持って………迷惑千万だ‼️………………




 氷河と《ジョセフ・バレンタイン》が見た物は、【狼男】の攻撃をたった1本の人差し指で防いでいる《ラファエル》の姿でした。





………こんな【雑魚モンスター】1匹に何手こずっているのだッ❗……それでも《氷河龍》のお兄ちゃんか❓

愚か者め‼️……(╬ Ò﹏Ó)…………





「面目次第も御座い……ませ…………ん……(*- -)(*_ _)ペコリ」




シャキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



ボトンッ❗




ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーッ❗




 《ラファエル》は直様、《光の剣》で【狼男】の両腕を華麗にブッタ切った。



 《ラファエル》は氷河のお兄ちゃん想いに答え、助けに参上したのでした。



〖だらしないぞッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️

敵にダメージを与えられなかったのはこれが原因だッ❗

愚か者め‼️……(#º言º)〗



 《ラファエル》は右手の人差し指・中指を密着させたまま、《ジョセフ・バレンタイン》の額に触れた途端、新たな力《神の目》を授けた。



〖世話のかかる奴だなッ❗〗




 世界樹のホログラムが現れ、世界樹の葉っぱから滲み出た一雫が、《ジョセフ・バレンタイン》の頭上に落ちた。




ピューーーーーーーーーーーーーンッ❗……ポチャンッ❗




〖《God Recovery》〗




「こ…………これは…………」



 《ジョセフ・バレンタイン》は目を瞑ったまま、傷付いた身体が、全回復してゆく。



〖《ジョセフ・バレンタイン》よッ❗……己の目で【狼男】を見てみろッ❗〗



 《ジョセフ・バレンタイン》は両目を瞑った後、両目を開いて【狼男】を見た時、【狼男】の周りを【闇の衣】で覆っているのが見えた。



〖見えたか❓……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



「はいッ❗……あれが原因で、ダメージを与える事が出来なかったのかッ❓」



〖あれは【闇の衣】って言って、攻撃を防ぐ【防御バリア】だ‼️


《ジョセフ・バレンタイン》はそこで《氷河龍》を死守しながら、見ていなさい‼️〗



 《ラファエル》は大激怒。

怒りMAXで、【狼男】を睨みつけた。



〖舐めるなよッ❗……ゴルァ!!٩(╬ఠ༬ఠ)و〗



ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 【狼男】は切られた両腕が復活した。



〖ヾ(☆o☆):ヲホホホホホホ・・・・回復力が高いって訳かッ❗……そう簡単にはいかないかッ❗〗




 《ラファエル》は指をボキボキ鳴らした後、《ラファエル》の身体から凄まじいオーラが滲み出ていた。

 四大天使の《神々の力》を解放され、本業発揮。

《ラファエル》から出る《神々しいオーラ》が、心地良かった。




〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 《ラファエル》の《神々しいオーラ》に触れた途端、【狼男】が突然、苦しみ出した。



〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉



〖私の大切な友人を……よくも……よくも……ボコボコにしてくれたなッ❗……おいッ❗……〗



ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 【狼男】はヤケクソで最大攻撃で《ラファエル》に攻撃。

右手斜め、左手斜めでクロス攻撃した。


ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗


ガガガオオオォーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



シュパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗


シュパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 クロス攻撃の刃の衝撃波は、《ラファエル》の目の前で消滅した。



〈バカ……バカなッ❗〉




 《ラファエル》は右手を聖なる刃に替えて、ゆっくりと歩み寄り、【狼男】の横を横切った。



シャキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



〈❗……あ…………あれ❓〉



 《ラファエル》は【狼男】の横を横切った頃には、【狼男】のクビが()ねられていた。



コロンッ❗……コロンッ❗……コロンッ❗……




 【狼男】のクビが地面に転がっていた。




うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗

うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗

うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗


 

【狼男】の身体は徐々に小さく縮んでいく度、身体の中から、成仏出来なかった複数の【怨霊の魂】が

大量に出て来た。



うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗

うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗

うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~うおおおおぉ~~ッ❗




 【狼男】が人間サイズに戻った頃には、腐敗した

[鶴神神矢]の死骸が残っていた。

 [鶴神神矢]の顔は(おぞ)ましい表情をして、絶叫しながら絶命していた。



『恐ろしい‼️……((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル』



 [鶴神神矢]の両目は大きく白目をして、口は大きく開けて、顎が外れていた。

 死骸はウジ虫がわき、グレー色で腐敗臭が臭かった。


 氷河と《ジョセフ・バレンタイン》は鼻を摘まんで、刺激臭の臭さに耐えている。



『[鶴神神矢]を助ける事は出来ないのですか❓』



「龍を殺そうとした奴何か、助ける必要が無い‼️

さっさと地獄へ堕ちろッ❗……クズ野郎‼️」



『お兄ちゃん‼️……( ・`ω・´)』



〖バカな男だッ❗……男の【魂】は全て【怨霊】に喰われている‼️

《神の国》や《地獄》へは行けず、待っているのは生まれ代わる事が出来ない‼️……完全な【無】だ‼️〗



 《ラファエル》は[鶴神神矢]の腐敗した死骸を、人間界で一目につく場所へ廃棄した。

 《ジョセフ・バレンタイン》はブルーフェラーリーで移動し、サングラスを掛けて一目につかない某田舎のピンク電話から、警察に通報。



〈110番ですッ❗……事件ですか❓……事故ですか❓〉



「[鶴神神矢]が✕✕に潜伏しているぞッ❗」



〈貴方の名前は❓………………〉



ガチャンッ❗



シュッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》の元へと瞬間移動した。

 警察に通報した人物を、警察は必死に捜索。

唯一、望遠カメラ型【防犯カメラ映像】動画を、警視庁捜査一課の捜査員達が、くいる様にガン見していたその時。



シュッ❗



〈消えた❓……奴は何者なんだッ❗……Σ(Д゜;/)/〉


〈消えた…………❓❓(・_・?)〉


〈【化物】なのか❓……!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!〉



 警視庁捜査一課の捜査員達が、パニック状態になってしまった。



〈落ち着けーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 警視庁捜査一課課長が、パニック状態の捜査員達を一喝した。



〈この事件簿は【未解決事件簿】とするッ❗

捜査は終了したッ❗……ご苦労様でした‼️〉



 警視庁捜査一課課長は、悔しさを滲ませながら、捜査会議室を後にした。


〈しかし……奴を野放しにしたら……………………〉


 警視庁捜査一課課長の補佐が口答えした。

警視庁捜査一課課長は本音を語った。



〈補佐………お前はまだ死にたく無いだろッ❗

奴は正真正銘の【化物】だ‼️……( ;-`д´-)

警視庁捜査一課課長の命令だ‼️……この件から身を引けッ❗

さもないと命が無いぞッ❗……( ̄□||||!!〉



〈了解しました‼️……(`・ω・´)ゞ〉



 この事件簿は【迷宮入り】となりました。

しかし、1人の捜査員が【刑事(デカ)魂】で、通報者の行方を追う。










 翌日、[鶴神神矢]の死骸が見つかった事により、連日、ワイドショーや報道各社が取り上げ、大騒ぎとなっていた。






その頃…………氷河達は助けに来てくれた《ラファエル》に感謝の気持ちを伝えていた。



『ありがとう‼️……《ラファエル》‼️』



〖いきなりタメ口かッ❗……(´Д`|||)〗



「命を助けてくれてありがとう‼️……感謝します‼️」




 《ラファエル》は不機嫌な態度で応対する。



〖【雑魚モンスター】1匹に手こずる様では、《氷河龍》の命は守れないぞッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️〗



 《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》に深く頭を下げた。



「申し訳ありませんでしたッ❗……(*- -)(*_ _)ペコリ」



〖‼️……お…………おうッ❗〗



 《ラファエル》は素直に謝罪した《ジョセフ・バレンタイン》に困惑している。



『《ラファエル》‼️……俺にも《神の目》の力が欲しい‼️

下さいなッ❗……( ☆∀☆)』



 《ラファエル》は少し考えた後、微笑んでいた。



〖まぁ~いいだろう‼️〗



 《ラファエル》は氷河の額の前で、右手人差し指・中指を密着させた後、氷河の額に触れた瞬間、《神の目》が氷河に授けた。



ヤッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️



〖但し、君達には《猛特訓》を受けて貰うぞッ❗〗




『‼️……エエッ❗……嘘でしょ❓……Σ(Д゜;/)/』




「今回、俺が弱いと痛感した‼️……神々が《猛特訓》を受けられるのなら、挑む所だ‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))


このままでは《氷河龍》の命を死守出来ないから、俺を鍛え直してくれッ❗……《ラファエル》‼️」




 《ラファエル》は氷河と《ジョセフ・バレンタイン》に真実を伝えた。



〖今回の敵はハッキリ言って【雑魚モンスター】だ‼️〗



『‼️……あんな半端ねー強さの【狼男】が、【雑魚モンスター】だって、そんな~ッ❗……!!(゜ロ゜ノ)ノ』



「マズイなッ❗……あのレベルで【雑魚モンスター】❓

もっともっと強くならないと、《氷河龍》を【死守】出来ないって事かッ❓……( ͡o ͜ʖ ͡o)」



 《ジョセフ・バレンタイン》は《ラファエル》に稽古つけて欲しいと志願した。



『お兄ちゃんがやるなら、俺も稽古つけて下さい‼️』



 氷河は《ジョセフ・バレンタイン》に続いて、稽古に志願した。



 《ラファエル》は嬉しそうに、張り切って稽古する事に決めた。



〖死ぬ気で《猛特訓》を励みましょう‼️〗



『死ぬ気❓……って❓(・_・?)』



「もっと強くなって、《氷河龍》を死守するんだ‼️」



『お兄ちゃん‼️……ありがとう‼️……♡(〃´ω`〃)♡』



〖歯ごたえのある連中だ‼️〗



〖私の死の【猛特訓】ッ❗……開始だ‼️……(╬ Ò﹏Ó)〗

 


 《ラファエル》は育休の中、氷河と《ジョセフ・バレンタイン》を《猛特訓》で鍛え直し、底上げする事に決めたのでした。



〖死ぬなッ❗……もっともっともっと強くなれ‼️


それが生き残れる【最後の手段】だ‼️〗



 《ラファエル》は《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》には、生き続いて欲しいと強く願っていたからだ。



 《ラファエル》の《猛特訓》が開始された。


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