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処刑人ZERO  作者: 月未来
37/60

氷河龍の轍14…………中学1年生。③

 真っ暗な広々とした部屋で、男はスマホで連絡していた。


〈何だと❓……もう一度言って見ろッ❗〉



 男は激昂している。



……失敗した‼️……面目無い‼️……( `_ゝ´)…………



〈ハァーーーーーーッ❓……話が違うぞッ❗


コラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 男は怒鳴っていた。

男は突然立ち上がり、近くにあったガラス灰皿を壁にぶつけた。



ガシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 ガラスの灰皿が壁に激突し、粉々に割れた。



パラパラッ❗……パラパラッ❗



〈クソガキを殺す‼️……簡単な仕事だろが❓

グダグダ言ってねーでさっさと殺して来いやッ❗

それでもプロの【殺し屋】か❓……ふざけんなッ❗



殺せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



役立たずがッ❗……簡単に殺られやがってさッ❗……どう言う事だ❓

ターゲットをブッ殺さない限り、成功報酬は出さないからな‼️

ヽ(♯`Д´)ノコラァーーーーーーーーーーーッ‼〉



…………相手が悪すぎるッ❗………

相手は伝説の【暗殺者集団】【デストロイ】だ‼️…



〈【デストロイ】❓……何だソイツらは❓〉



………知らないのか❓…………かの有名な【暗殺者集団】【デストロイ】‼️……別名【死神】。


【裏社会】で有名な【デストロイ】‼️

【デストロイ】に命を狙われたら最後ッ❗

生きて帰った奴はいないと言われている‼️


俺は降りるッ❗……相手が【デストロイ】なら、命が幾つあっても足りないからなッ❗


【デストロイ】に喧嘩を売りたくない‼️……( ´;゜;∀;゜;)

依頼はキャンセルだ‼️……ピィッ❗……………



〈おいッ❗……待てよ‼️……(☄◣ω◢)☄〉



 男の電話は一方的に切られた。




〈クソタレがッ❗……何が【デストロイ】だッ❗

ビビリやがってッ❗……それでもプロの【殺し屋】か❓〉



 男は大激怒し、激昂している。

左手に持っていたドリンクを、怒り任せに握り潰した。



グチャッ❗……プシューーーーーーッ❗



ポタポタッ❗……ポタポタッ❗



 男が潰したドリンクからは、ジュースが零れ、滴り落ちていた。



パリパリッ❗……カジカジカジカジッ❗…………


カジカジカジカジッ❗……パリパリッ❗……カジッ❗



 男は右親指の爪をカジカジと噛み続けている。

噛み続けいる右親指の爪からは、真っ赤な血が出て出血しても、男の右親指の爪を噛む癖は止まらなかった。



ポタッ❗……ポタッ❗……ポタッ❗……ポタッ❗……



 右親指から真っ赤な血が滴り落ちている。



〈おのれッ❗……ただでは済まさないぞ‼️



《氷河龍》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️



いい事思い付いたッ❗……ククク……(ФωФ)ギラリ


必ず、息の根を止めてやるからな‼️……(ꐦ°᷄д°᷅)〉



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗






 放課後……体育館で氷河達がバスケの練習中、黒の集団が再び、妨害しにやって来た。

 氷河は遂に堪忍袋の緒が切れました。



『また来たなッ❗……俺達のバスケ練習に邪魔すんじゃないよッ❗……貴様らッ❗……何者だッ❓』



〈あんたらッ❗……何者だ❓〉



〈今いい所なんだから、邪魔すんなよな‼️〉



 氷河に続いて、【シン】【タカ】が異議を申し出た。



…………ククク……それは済まなかった‼️

我々は《鶴神神矢》様からの依頼を受けて、《星々学園》新バスケチームとして発足ッ❗

チームは【セミプロ】【プロ】で構成されている最強のチームだ‼️


アマチュアのお前らには絶対に負けないぜ‼️……………




〈《星々学園》の公式試合に出れるのは1チームのみだ‼️

勝利するのは《黄金の龍》が勝つ‼️……(*`ω´*)〉



………‼️……何だってッ❗……聞こえないな‼️…………



〈俺達が勝つと言ってるんだよッ❗……ボケ‼️〉



 黒の集団はカチンとしたのか、突然、怒りが爆発した。



…………何だとコラーーーーーーーーーーーーーーーッ❗


…………俺達に勝気でいやがるぜ‼️…(☄◣ω◢)☄



……俺達のプロの底力を見せてやるわッ❗

レベルの違いを思い知らせてやるぜッ❗……(ꐦ°᷄д°᷅)……



……コテンパンにしてやる‼️……(☄◣ω◢)☄……



 急遽、《黄金の龍》vs【黒の集団】とのガチ勝負が開始された。



………時間は15分、得点を多く取った方が勝ちとする‼️

異存は無いなッ❗…………



『もち……ろん‼️』



 試合開始‼️……ピィーーーーーーーーーーーーーー‼️



 真剣な試合が開始された。

ボールを奪ったのは【黒の集団】。



キューッ❗……キューッ❗……トントンッ❗……

パシッ❗……キュキュッ❗……バンバンッ❗……



 龍はドリブルで敵のコートに攻めようとしたが、氷河の前に、身長2倍の男が立ち塞がる。



『何だコイツ❓……デカすぎッ❗……【シン】‼️』


 氷河は【ナツメグ】で【シン】にパスした。

【シン】はそのまま、デフェンダーを突破した。



〈ハァ~ッ❗〉


パサッ❗……トントンッ❗



 【シン】が投げたボールは、ゴールネットを揺らした。



〈ナイスショットッ❗……【シン】‼️〉



『流石だッ❗……【シン】先輩‼️』



 《黄金の龍》に3pointが入った。

【黒の集団】はキレてしまった。


 【黒の集団】は猛反撃し、《黄金の龍》を翻弄した結果、【シン】の得点以降、得点出来ず、《黄金の龍》は、【3 vs 45】で【黒の集団】に完敗したのでした。



『エエッ❗……嘘だろ❓……Σ(Д゜;/)/』



〈(;´Д`)ハァハァ…(;´Д`)ハァハァ…何だこの強さは❓〉



〈これが【セミプロ】との力の差なのか❓…(・_・?)〉


…………分かったかッ❗……お前達ド素人に俺達が、負ける訳が無いだろう‼️……ザマーみろ‼️……



 氷河は笑顔で握手を求めた。


『あんたら強いなッ❗……俺達も精進せねばならないな‼️

試合してくれて有難うな‼️……(灬ºωº灬)』



…………お…………お前らも中々手強かったぜ‼️………



 《黄金の龍》と【黒の集団】は握手を交わした。


〈次は負けないからなッ❗〉


〈次迄にはレベルアップするからなッ❗〉


『次は負けたくないから、俺達が勝つよッ❗』



…………好きに言ってろッ❗……次も俺達が勝つ‼️……



 試合終了後、現地解散になった氷河達。









 氷河が《星々学園》の門へ出ようとした時、誰かに呼び止められた。



〈氷河‼️……こっちへ来てくれないか❓〉



『誰だよッ❗……あゝお前は❓……(ꐦ°᷄д°᷅)』



 呼び出した人物は、氷河を学校の裏側に誘導した。



『何❓……俺は忙しいんだけど………(ꐦ°᷄д°᷅)』



 氷河は呼び出した相手を見るなり、嫌いな態度をとっていた。



〈氷河‼️……君に大事な話があるんだよッ❗〉



 氷河の目の前に現れたのは[鶴神神矢]だった。



『何だよッ❗……何か用かよ❓(・_・?)』



〈御免なさい‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ〉



『エエッ❗……Σ(Д゜;/)/』



〈君を誤解していたみたいだ‼️……今迄の無礼を許して欲しい‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ〉



『❓……何の真似だ❓……ヽ(♯`Д´)ノコラァーッ‼』



〈本当に済まなかった‼️……許して下さい‼️

この通りです‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ〉



 真剣な顔して謝罪する[鶴神神矢]には、嘘がなかった。



〈俺の謝罪を受け入れてくれるか❓〉



『本当に反省しているの❓』



〈この通りだ‼️……御免なさい‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ〉



 謝り続ける[鶴神神矢]に、一度は信じてみようと思った氷河。

[鶴神神矢]は頭を下げながら、右手を差し出している。



『もう意地悪しない❓……本当に❓(・_・?)』



〈もうしませんから、許して下さい‼️……氷河‼️〉



 氷河は[鶴神神矢]の謝罪を受け入れ、[鶴神神矢]の右手に仲直りの握手したが、[鶴神神矢]の握手は力強く握って来た。



チクッ❗……ギューーーーーーーーーーーーーーーッ❗



『痛い‼️……右手痛いから手を離してくんないかな‼️』




〈ククク…引っ掛かってやんのッ❗…バカじゃないの❓

俺の白熱した演技に騙されてやんのッ❗……(ФωФ)



バカッ❗…バカッ❗…バーーーーーーーーーーーカッ❗



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーッ❗〉



 [鶴神神矢]は氷河の手を強く握り続けた。

数分後、氷河が左膝を地面に付いてから、息遣いが荒くなってゆく。



『フラッ❗……あ……ああ……あれ❓(・_・?)

身体が熱い❓……身体の関節が痛い❓……(☍﹏⁰。)❓』



 氷河は[鶴神神矢]を鋭く睨んだ。



『貴様ッ❗……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……何を……したんだッ❗……この野郎‼️……心を入れ替えたのではないのかッ❗



[鶴神神矢]ーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️』



 氷河が息遣いが荒い、異常な汗が大量に出てきた。

関節痛・内臓・心不全・鼻や口から吐血し、苦しんでいる氷河。

 氷河が苦しんでいるのを見て、不気味な笑いをしながら、勝ち誇ったドヤ顔になっている[鶴神神矢]。



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



〈俺様が貴様の様な貧乏人に、頭を下げて、謝罪する事は一生無い‼️……(ꐦ°᷄д°᷅)〉




『‼️……酷い‼️……信じていたのに……( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )』



バターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 [鶴神神矢]は握手していた手を離した途端、氷河はくの字で倒れ込んでしまった。

[鶴神神矢]は倒れた氷河に、殴る蹴るの暴行しながら、不気味に笑っていた。




ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……

ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……




『‼️……痛い‼️……辞めてーーーーーーーーー‼️』




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



〈死ねッ❗……死ねッ❗……死ねッ❗……死ねッ❗

死ねッ❗……死ねッ❗……死ねッ❗……死ねッ❗


俺に逆らう奴は死んでしまえーーーーーーーーーーッ❗〉



 氷河は頭をガードして、耐えていた。



ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……

ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……



('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……

ボカボカッ❗……ドカドカッ❗……ボカボカッ❗……




『((;´Д`)ハァハァ……お兄ちゃん…助…け…て)』




ピューーーーーーーーンッ❗……ドドドドバババァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 [鶴神神矢]は突然、突風が吹き荒れた。



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



〈何だ❓この突風は❓…吹き飛ばされそうだッ❗〉



 突然、嵐が吹き荒れた。



……ドスンッ❗……ドスンッ❗……ドスンッ❗…

ドスンッ❗…




 真っ赤なオーラに、身に(まと)っていた人影が姿を現し、ゆっくりと[鶴神神矢]に近付いてゆく。



〈誰だ❓…………〉



シュッ❗…………バシッ❗




 人影は[鶴神神矢]の背後へ瞬間移動し、羽交い締めで、[鶴神神矢]の動きを封じた。

人影の正体は、真っ赤なオーラに身に纏った、ブチギレた《ジョセフ・バレンタイン》の姿でした。



「テメーーーーーーーーーーーかッ❗

俺の《龍》に何しやがったーーーーーーーーーーーー‼️

……(☄◣ω◢)☄」



〈誰だ❓お前は❓(・_・?)…汚い手を離せよッ❗〉




ボキッ❗




ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は、[鶴神神矢]の右手首を折った。



〈‼️……ち……畜生ーーーーーーッ❗……俺の右手首を折りやがったなッ❗………(ꐦ°᷄д°᷅)〉



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



 《ジョセフ・バレンタイン》は折った右手首から、透明な手袋を回収した。

 [鶴神神矢]は背後から現れた《ジョセフ・バレンタイン》を見た瞬間、【鬼の形相】で両瞳が真っ赤に光っていた。



〈化物め‼️……((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル〉



《ジョセフ・バレンタイン》は[鶴神神矢]の行為に対し、大激怒していた。……(っ`Д´)っ・:∴



 《ジョセフ・バレンタイン》は回収した手袋には、小さな針が仕込まれている事を知った《ジョセフ・バレンタイン》は【鬼の形相】で無言のまま、[鶴神神矢]の左手の甲に、針を突き刺した。



ブスッ❗




〈ああああぁーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



貴様ッ❗……何をしたか分かっているのか❓

……Σ(Д゜;/)/



針には【致死率】の高い【殺人ウィルス】が、仕込んであったんだぞ‼️



【殺人ウィルス】だぞッ❗……バカ野郎が‼️

( ´;゜;∀;゜;)〉



「だから……何だ❓……ゴルァーーーーーー!!

……٩(╬ఠ༬ఠ)و」




 [鶴神神矢]は慌てて、隠し持っていた【ワクチン】を取り出した瞬間、《ジョセフ・バレンタイン》に奪われてしまった。




〈何をするッ❗……それは俺が使うんだッ❗


返せッ❗……返せーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 [鶴神神矢]は必死になって、【ワクチン】を奪おうとするが、《ジョセフ・バレンタイン》からは奪う事が出来なかった。



「お前はダメだ‼️……俺の《氷河龍》の命を奪おうとした大罪人ッ❗……【万死】に値するッ❗

【ワクチン】は《氷河龍》に使わせて貰うぞ‼️


恨むならッ❗……バカな真似をした己を恨むがいい‼️


俺は貴様を絶対に許さない‼️…(☄◣ω◢)☄ブチギレ‼」



〈妹の【鶴実】をビンタし、傷付けた《氷河龍》を絶対に許さない‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉



 《ジョセフ・バレンタイン》は呆れている。



「龍が女性を殴る事は絶対に無いッ❗

龍には将来結婚を誓った《フィアンセ》が居る‼️

あり得ないさ‼️……バカかテメーーーーーーは❓

断言出来る‼️……お前と違って、俺の龍は心優しい人間だからな‼️……何かの勘違いでは❓(・_・?)」



〈違う‼️……[鶴実]は大粒の涙を流しながら、俺に必死に訴えたんだッ❗お前は(#º言º)嘘付きだ‼️〉



「ついでに言っとくが…………[鶴実]はなッ❗

龍にフラれた腹いせに、龍の命よりも大切なフィアンセを、あろう事が卑劣にもボコボコにして、意識不明の重体にしたんだぞ‼️

龍は[鶴神]と聞くだけて、猛烈に怨んでいた‼️」



〈嘘だ‼️……嘘を言うなッ❗……[鶴実]がそんな事する子じゃないんだッ❗…デタラメを言うな‼️〉



「嘘じゃない‼️……[鶴実]に聞いてみろッ❗」



 [鶴神神矢]は涙を流しながら必死に訴えた。




嘘だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️




〈[鶴実]から聞いたんだッ❗……俺の妹は嘘偽りのない可愛い[鶴実]なんだ‼️

それを貴様が[鶴実]に暴力を降るった時点で【万死】に値するッ❗

だから《氷河龍》を殺そうと策略を考えたんだ‼️〉



「❓……何を言ってるんだ❓……どんな理由があろうとも人殺しはダメだろ❓!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!」



『(;´Д`)ハァハァ❓何を言ってるの❓…Σ(Д゜;/)/』



 氷河は身に覚えが無かった。


 [鶴神神矢]の真剣な顔に、どうも話が噛み合わない。

《ジョセフ・バレンタイン》は[鶴神神矢]の頭を潰そうと殴りかかった時、殴る手を氷河に掴まれ、止められてしまった。



シューーーーーーーーーーーーッ❗……ピタッ❗




『ダメだよッ❗……お兄ちゃん‼️…( ´;゜;∀;゜;)』



 《ジョセフ・バレンタイン》の拳は氷河に掴まれて、[鶴神神矢]の顔寸前で止められていた。



「何で❓……止めるのですか❓……龍を殺そうとした大罪人ですよッ❗…何で❓…庇うのですか❓…(ꐦ°᷄д°᷅)龍❓」



 氷河は高熱に魘されながらも、《ジョセフ・バレンタイン》の処刑を止めたかった。

氷河はこれ以上、《ジョセフ・バレンタイン》の両手を血で染めたくなかったからでした。



『(;´Д`)ハァハァ…(;´Д`)ハァハァ……辞めてッ❗

彼を殺さないで‼️…お兄ちゃん‼️(。・´_`・。)』



「どうしてですか❓(・_・?)」



『俺は……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……女性に暴力……してない‼️』



〈嘘つくなーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️〉



 [鶴神神矢]は怒りが大爆発した。



『俺は……(;´Д`)ハァハァ……絶対に……やっ……て………な…』




バタンッ❗




「龍ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️」



 《ジョセフ・バレンタイン》は倒れた龍を担ぎ、おんぶした。


「龍‼️……しっかりしてッ❗……龍‼️……龍‼️( ̄□ ̄;)!!」



〈殺して……(;´Д`)ハァハァ……(;´Д`)ハァハァ……やる‼️〉



 埒が明かないと思った《ジョセフ・バレンタイン》は、[鶴神神矢]にオデコに右薬指で触った。



「埒が明かないから、貴様に一時的に《心が読める力》を授けたぞ‼️

《心が読める力》で妹の心を読んで見るんだなッ❗

但し、地獄を見るかも知れない‼️


一応警告したからなッ❗……どうなっても知らんぞ‼️

そんなに妹[鶴実]を信じてるなら、心を読んでも問題なかろうッ❗……好きにすれば良い‼️……⳻_⳺」



〈俺の妹は美人で、俺似なんだ‼️

俺の事が大好きな[鶴実]なんだッ❗……♡(〃´ω`〃)♡〉






 倒れている氷河をおんぶし、[鶴神神矢]は首根っこを掴んだまま、《✕✕救急病院》へ瞬間移動した。




シュッ❗




 《✕✕救急病院》に辿り着いた《ジョセフ・バレンタイン》は、《✕✕救急病院》へ連絡した。



「済みませんッ❗……あのですねッ❗……ワケ有りでして……カクカクッ❗……シカシカでッ❗

警察に通報しないでッ❗……【殺人ウィルス】が発覚すると、都心が大パニックになるからです‼️



いつも……(;´Д`)ハァハァ……無理言って……(;´Д`)ハァハァ……

済み…………ませ…………ん………( ´;゜;∀;゜;)」





〈成る程、では【隔離病棟】へご案内します‼️〉



 《✕✕救急病院》から数人のドクターと看護師達が、完全武装でやって来た。

その光景を見ていた《ジョセフ・バレンタイン》が安堵したのか、倒れ込んでしまいました。



バタンッ❗



〈しっかりして下さい‼️……ここは《✕✕救急病院》ですから、安心して下さい‼️〉



「私より弟の《氷河龍》を助…け……て……下さい‼️

これが………【ワクチン】です‼️……龍を助けて下さい‼️」




フラッ❗……(@_@)……バタンッ❗




 《ジョセフ・バレンタイン》は酷い熱で意識を失ってしまった。



〈全員助けるぞッ❗……オオオォーーーーーーーーッ❗〉







 《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》は同室、[鶴神]家の強い要望で[鶴神神矢]は、特別室に案内された。



 《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》[鶴神神矢]はギリギリ助かる見込みだが、意識が戻らない。

 【殺人ウィルス】の【ワクチン】があったお陰で、《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》[鶴神神矢]の3人の命は助かった。

しかし、意識不明状態でした。



 《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》には、《西園寺理事長》と《ミカリン》と《氷河夫妻》が毎日、面会に来てくれた。



 [鶴神神矢]にはカズコンの[鶴実]と友達、母親が面会に来ていたが、父親はメッタに面会に来なかった。

 [鶴実]は兄[神矢]の面会にやって来たのだ。

意識不明の[鶴神神矢]を良い事に、[鶴実]の本音を包み隠さず、暴露し始めた。



……バカな奴ッ❗……あれを本気にする何て、何処迄、[鶴神]の名に泥を塗ればいいのかしらッ❗……



ピィッ❗……ピィッ❗……ピィッ❗……ピィッ❗……



〈………………………………〉



 特別室の病室で、[鶴神神矢]が病院ベットの上で、意識不明で眠っていた。




キャハハハハ……((ノ∀`)・゜・。…… アヒャヒャヒャヒャ




……本当バカな兄貴ですねッ❗……アホ草ww……



…………バカな奴よッ❗……[鶴神神矢]は‼️……



……[鶴実]お嬢様の演技は天才ですわッ❗……



 [鶴実]は仲良しの友達を2人呼んで、[鶴神神矢]の特別室で騒いでいた。



……腹違いの癖に[神矢]は、生意気なのよッ❗

[神矢]は次期社長に選ばれる何て、不公平だわ‼️

財産全てが[神矢]の物になる何て、納得出来ない‼️……



…[鶴実]はイケメンの兄[神矢]が居るじゃん‼️

私から見たら羨ましいわ‼️♡………



…血の繋がりが無いのに、小さい頃から[神矢]がウザかった…………キモ‼️……((゜□゜;))…………




ピィッ❗……ヒピィッ❗……ピィッ❗……ピィッ❗……




 [鶴神神矢]の心拍数に微かに反応した。



……小さい頃から金魚の糞の様な奴よッ❗

彼氏でも無いのに束縛するわッ❗……兄ぶるし、鬱陶しいの一言だわ……((ノ∀`)・゜・。 アヒャヒャヒャヒャ……



………束縛キーかッ❗……それはクズ男だ‼️……




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗




 [鶴実]は狂った様に不気味な笑いをしていた。



……あの《氷河龍》に纏わり付く女を痛ぶった時、最高な気分だったわッ❗

だってさ…………私をフッタ何て大罪でしょ❓

だから人を使って、ボコボコにしてあげたんだ‼️

《氷河龍》のフィアンセの女をねッ❗……(ФωФ)……




ヒピィッ❗……ヒピィッ❗……ピィッ❗……ピィッ❗……




 [鶴神神矢]は意識不明だったが、[鶴実]の声で意識が戻りました。

目を瞑ったまま、[鶴実]の《心の声》が聞こえて来る。



…………私をフッタ《氷河龍》が悪いのよッ❗

迫真の演技で[神矢]を利用したッ❗

ザマーみろッ❗……クズ兄‼️……(ФωФ)


一層の事…………死んでくれ‼️……( ͡o ͜ʖ ͡o)

財産は全て私の物だから、安心してクタバレッ❗

私の為に……死・ん・で・ね‼️♡……お兄ちゃん‼️……




 [鶴神神矢]右目から1つの涙が溢れた。



〈(………知りたくなかった…………こんな…………

残酷な真実知りたくなかったよ‼️……[鶴実]‼️

《氷河龍》は[鶴実]に何もしてなかったのに………

俺は…………。・゜゜(ノД`))〉



 [鶴神神矢]は2代目と実母と間に生まれた子供でした。

 実母は結婚後、失踪してしまった。

失踪した母親は、2代目に殺されたんだと噂が後をたたない。



 結婚する前に浮気相手の女性と再婚。

[鶴神鶴実]は2代目と浮気相手との出来ちゃった婚で出来た子供。


 2代目は[神矢]は失踪した母親にソックリだった為、冷たく接していた。

 失踪した母親は2代目が殺したのでは❓と、噂が後をたたない。


[鶴実]は異常な溺愛ぶりに、周囲の人間はドン引きする程でした。

 しかし、[鶴実]の異常な浪費癖があり、頭を悩ませていた。

最終的には全ての財産分与は[神矢]に遺言書を書き直した2代目。

 [鶴実]がチョッカイを出した為に、ブティック店を潰したり、チェーン店に面白い半分に、炎上動画をネットに載せて、大炎上させて、動画再生数を稼いだりと、社員からクレームが後を立たない。

 流石に経営がマイナスになり、[鶴実]を叱った2代目。

それでも迷惑行為を辞めようとはしない。

 [鶴実]は反抗期で、父親に逆らい続けた結果、今に至る。



……この点滴装置の電源を落としたらどうなる❓……


 母親は[鶴実]の好きにさせていた。



……電源OFFにしたら、クズがくたばるかな❓

ゴミッ❗……鬱陶しいッ❗……束縛キー野郎‼️……




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーーーッ❗



 [鶴実]が不気味な笑いをしながら、点滴装置の電源をOFF にしようとした瞬間、寝ていた[神矢]が病院ベットから立ち上がり、片手で[鶴実]の首を掴み、壁ドンした。




ドスンッ❗




……あらッ❗……お兄ちゃん❓……死んだのではなかったのですか❓(・_・?)…………




〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗

何するのッ❗……辞めなさい‼️……[鶴神神矢]‼️〉



 母親は狂乱し、絶叫していた。



〈俺を騙したのかッ❗……[鶴実]‼️……(#º言º)

全部嘘だと言ってくれ‼️……(T△T)

母さんはいつも……いつも……俺を名前で呼んだくれた事は、一度もなかったッ❗

[鶴実]だけ名前で呼んで、俺だけは[鶴神神矢]とフルネームだったよ‼️……何故だッ❗…何故だ‼️


何故なんだ母さんーーーーーーーーーーーーーーーー‼️〉




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗




 [鶴実]は甲高い声で、愉快そうに大笑いしていた。




…………バカもここ迄くればもはや病気ねッ❗

そうよッ❗……テメーーーーーーが居なくなれば、全ての財産は私の物‼️


[神矢]‼️……テメーーーーーーは邪魔なんだよッ❗

ウザイッ❗……テメーーーーーーはキモイんだよッ❗

クソがッ❗……彼氏でも無い、彼氏の資格が無いお前が、私に触れるなッ❗……下僕がッ❗

地面を這いつくばって、泥水を舐めとけッ❗


[鶴神神矢]……貴様は根っからのクズ野郎だ‼️…




('・c_,・` )プッ❗……アハハハハハーーーーーーーッ❗



 [鶴神鶴実]は勝ち誇った声で笑っていた。

[鶴神神矢]は大粒の涙を流しながら、両手で[鶴神鶴実]の首を絞め殺そうとしていた。

 母親が慌てて、[鶴神鶴実]を助けようと必死に、[鶴神神矢]の身体を引き離そうとしたが、ビクともしない。



〈誰かッ❗……誰かッ❗……助けてーーーーーーーーー‼️〉



ギューギューッ❗ギューギューッ❗…ギューッ❗



 [鶴神鶴実]の首を絞め続ける[鶴神神矢]。

時間が経過する度、首を締める力が段々と強くなっていった。



〈信じていたんだぞッ❗…[鶴実]‼️……(*T^T)

何でなんだよッ❗……どうして何だよ‼️〉



……ウザイッ❗……キモッ❗……気色悪いわッ❗

消えろッ❗……ゴミがッ❗……………………




〈バカ……な…男………………フフフ(ФωФ)〉




ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。




ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



……………………ボキッ❗…………………………




キャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



=(;゜;Д;゜;;)⇒グサッ!!



 [鶴神神矢]は悲鳴をあげる母親を、側にあった【万年筆】で額を深く刺してしまった。



バタンッ❗




 母親は[鶴神神矢]に【万年筆】で刺された事による致命傷となり、【外傷性ショック】で殺害されました。




 [鶴神神矢]は地面に倒れた母親の額に、突き刺した【万年筆】を離そうとはしなかった。

[鶴神鶴実]は壁に寄り掛かったまま、角度90度に曲がった首がブラブラしていた。


 漸くして、異変に気が付いたドクターと看護師が大勢駆け付けたが、【惨劇の現場】に血の気が引いた。

戸惑っている医療従事者達。

 

[鶴神神矢]は大粒の涙を流しながら、母親の額を【万年筆】で突き刺している。




〈奴を離すんだッ❗〉



〈何をしている辞めろッ❗……離せーーーーーーーー‼️〉




 男性看護師が[鶴神神矢]を引き離す事に成功。

[鶴神鶴実]は、病院にあった【AED】を使って直様、蘇生処置を施したが間に合わなかった。

[鶴実]と母親はその場で死亡が確認された。



 病院側はすぐに警察に通報。

【殺人課捜査一課】が大勢駆け付け、病院は警察・消防のサイレンが激しく鳴り響き、周囲は一時騒然となっていた。

 財閥の息子が殺人❓と、フリージャーナリストや報道機関の記者達が、捜査一課課長に詰め寄って来た。



〈何があったのですか?〉

〈事件ですか❓……事故ですか❓〉

〈何か情報を……………………〉



〈ノーコメント‼️〉



 【捜査一課課長】は冷静沈着、言葉少なめで、規制線の内側に入り、病院へと向かって行った。

 病院内は大騒ぎになっていた。



〈しんどい現場になるぞッ❗……覚悟しておけ‼️〉



はーーーーーーーーーーーーいッ❗



 【捜査一課課長】の部下達が、一斉に気合いを入れた。






 《✕✕救急病院》で【殺人事件】が起きた事を知らずに、《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》は特別室で意識を回復せず、意識不明状態でした。



 《氷河龍》の左右には、輝と早苗が《氷河龍》の手を優しく握って、回復する様願っていた。



 《ジョセフ・バレンタイン》の左右には、《ミカリン》《西園寺理事長》が駆け付けてくれました。



【《ジョセフ・バレンタイン》さんッ❗……私のフィアンセの《氷河龍》ちゃんを、いつも気に掛けてくれて有難う‼️……♡(〃´ω`〃)♡

《ジョセフ・バレンタイン》さんは、誰が何と言おうとも、《氷河龍》ちゃんのお兄ちゃんです‼️】



 《ミカリン》は大粒の涙を流しながら、《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》の手を優しく握り、1日でも早く回復する事を心から願いました。



 半年の月日が去り、意識不明の無いまま、《氷河龍》は誕生日を迎えました。



☆《氷河龍》身長:166.6cm 体重:58.3kg。満13歳。

☆《ダイヤモンド・ネックレス》:2.5cm。

☆《神々ブレスレット》:20%




 2日前に《ジョセフ・バレンタイン》の意識を回復しましたが、氷河は意識不明のままでした。

 隣の病院ベットに眠っている《氷河龍》を見て、《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、氷河の手を優しく握り、早く目覚める時を待っていた。





 2週間後、外出許可が出た《ジョセフ・バレンタイン》は人気の無い場所から、NASAの関係施設へと瞬間移動した。



シュッ❗



 《ジョセフ・バレンタイン》は氷河の誕生日プレゼントを購入する為、アメリカ合衆国のNASAへ足を運んだ。

 《ジョセフ・バレンタイン》はNASA航空宇宙局のお土産屋で、沢山購入しました。

ホテルへ戻ってから、氷河が大喜びしそうなプレゼントを2~3個を厳選し、スーツケースに入れた。




「龍‼️……喜んでくれるかな❓……( ͡o ͜ʖ ͡o)」




 《ジョセフ・バレンタイン》は瞬間移動で日本へ帰って来た。




 その頃……《✕✕救急病院》の氷河は長い眠りから漸く、目覚めの時がやって来たのだ。





…………う…………う…………う……ん…………



〖さ…………な…………早苗‼️……( ̄□ ̄;)!!〗



〖り…………りゅ…………龍❓〗



【龍❓………龍‼️】



【《氷河龍》ちゃんッ❗】




『…………う…………う…………う……ん……❓…………こ………こ…………………ど…………こ…………❓(・_・?)』



〖龍‼️…良かったッ❗。・゜・(ノ∀`)・゜・。〗



〖早苗‼️…龍が目覚めたよッ❗。・(つд`。)・。〗



ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。



 輝と早苗は抱き締め、大号泣していた。

氷河は隣の病院ベットに眠っていたのは《ジョセフ・バレンタイン》であり、互いの顔を見て目が合ってしまった。



『(((*≧艸≦)ププッ‼……お兄ちゃん‼️……どうたの❓』



「お帰りッ❗…龍‼️……。・゜・(ノД`)・゜・。」



 《ジョセフ・バレンタイン》は大粒の涙を流しながら、微笑んでいた。



『ただいま~‼️…お兄ちゃん‼️…♡(〃´ω`〃)♡』



 氷河は無事に《ジョセフ・バレンタイン》に逢えた事が嬉しかったのか、瞳に涙を一杯貯めて、微笑んでいたのでした。


NASA の正式名称は、アメリカ航空宇宙局 (National Aeronautics and Space Administration) 。

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