氷河龍の轍10………6年生。
氷河は学校が終わった後、習い事を消化してから、《ミカリン》の見舞いへ出掛けていた。
《ミカリン》は徐々に回復に向かい、漸く、お粥が食べれる様になりました。
『《ミカリン》‼️……お見舞いに来たよッ❗』
【氷河ちゃん‼️♡……来てくれたの❓……嬉しいな‼️
《ジョセフ・西園寺》さん❓……最近見ないけど……元気してるのかな❓(・_・?)】
『《ジョセフ・西園寺》叔父ちゃんは、海外赴任をしている見たいだよッ❗』
《ミカリン》はゆっくりとお粥を食べていた。
氷河は《ミカリン》に心配掛けない為、《優しい嘘》をついた。
【大運動会に行けなくって御免なさい‼️】
《ミカリン》は氷河に申し訳なさそうに謝罪した。
『大丈夫だよッ❗……まずは《ミカリン》の身体が大切だから、早く元気になってね‼️……( v^-゜)♪』
バイバイッ❗……《ミカリン》ーーーーーーーーーーー‼️
氷河は毎日の様に、《ラファエル》の《秘密の部屋》へ遊びに来ていた。
ルンルンルン♪…ルンルンルン♪…ルンルン♪…ルン♪
パサパサッ❗…パサパサッ❗…パサパサッ❗…パサッ❗
遠くから氷河の純白な《天使の羽》を動かしながら、地面に寝っころがって、宿題をしていた。
〖‼️……何の音だ❓………誰だ❓……あッ❗〗
《ラファエル》は氷河を発見。
氷河はいつの間にか、背中に可愛い《天使の羽》を生やしていた。
コンッ❗……コンッ❗
氷河は《ラファエル》に、軽く頭を叩かれた。
『痛い‼️……何すんだよッ❗』
〖コラコラッ❗……《天使の羽》を使うなッ❗
あれ程言っただろうが❓……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))
右手首の《特別ブレスレット》が【100%】になる迄は、《神の力》を使うんじゃない‼️
寿命が縮まるぞッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》に逢えなくっても良いのか❓(・_・?)〗
『‼️……嫌だッ❗……。゜(゜´Д`゜)゜。』
〖だったらさっさと《天使の羽》を仕舞いなさい‼️
《寿命》は減らすのは簡単だッ❗
但し、《寿命》を増やす事は出来ないから、命を大切にしなさい‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〗
『分かったよッ❗……御免なさい‼️…(*- -)(*_ _)ペコリ』
《ラファエル》は本気で、氷河を叱った。
氷河は《天使の羽》を引っ込めてから、《ラファエル》に謝罪しました。
《ラファエル》は氷河に《禁断》の質問をした。
〖( ・ω・)∩シツモーン‼……《氷河龍》は何で❓
《ジョセフ・バレンタイン》を慕うのかな❓〗
《ラファエル》の疑念を払拭出来ないでいた。
氷河は悲しい表情で《ラファエル》に、本音で答えた。
『‼️……両親の境遇が似ているからかなッ❗
俺は虐待とネグレクトで、両親に捨てられた‼️
両親に捨てられた事、幸せを知らずに生きて来き事、人生に絶望してしまった事も同じッ❗……(´Д`|||)
今回お兄ちゃんが《神の力》を授かったから、俺と同じだから一層、強くなったんだ。一緒だねッ❗
……( ☆∀☆)
【絶望】を知った同士だから、《ジョセフ・バレンタイン》に無理に、お兄ちゃんになってくれッ❗と懇願したんだッ❗……( v^-゜)♪』
〖そうだったのかッ❗………(ーωー)〗
《ラファエル》は《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》が必然で、《兄弟の絆》を結んだ事を理解しました。
『お兄ちゃんはとても優しくって、勉強を教えてくれたり、遊んでくれたり、稽古してくれたりして、俺の心の支えになってくれた、大切なお兄ちゃんなんだッ❗
だから助けたいんだ‼️……( ・`д・´)』
氷河は満面な笑みで喜んでいた。
《ジョセフ・バレンタイン》の前で、楽しく宿題に取り掛かる氷河。
《ジョセフ・バレンタイン》は静かに見守っている。
『また来るねッ❗……お兄ちゃん‼️……( v^-゜)♪』
シュッ❗
氷河は帰宅した。
家に帰ると早苗が、氷河の帰宅を待っていた。
〖おかえりッ❗……龍‼️
学校はどうだった❓……稽古に参加して楽しかったかい❓(・_・?)〗
氷河は手洗いうがいをしてから、リビングにやって来た。
リビングテーブルに《花火大会》のチラシが飾ってあった。
〖今週末にねッ❗…《隅田川花火大会》が開催だよッ❗
家族3人で、花火を見に行きましょうね‼️
龍は何か、予定とか入ってるかなッ❓〗
『行きたい‼️……《隅田川花火大会》へ行きたい‼️』
〖良かった‼️……《隅田川花火大会》は場所取りして、《隅田川花火大会》を楽しみましょう‼️〗
氷河は心が揺れている。
氷河の本心は《ミカリン》《ジョセフ・バレンタイン》と一緒に、《隅田川花火大会》へ行きたかったからだ。
しかし、2人の病状は思わしくない。
氷河は心の中で、《ミカリン》《ジョセフ・バレンタイン》の完治する事を願っていた。
《隅田川花火大会》当日、氷河一家は《隅田川花火大会》へ出掛けていた。
場所取りも前日に、輝が場所取りを確保していた為、並ばずに済んだ。
7月だと言うのに、毎日、30℃以上の真夏日が続出し、熱中症対策は万全を期した。
『花火が上がるよッ❗』
氷河一家は《隅田川花火大会》を楽しんでいた。
ヒューヒューーーーーーーッ❗……バンッ❗……バンッ❗
『あッ❗……ピカチュウだ‼️……( ☆∀☆)』
ヒューーーーーーーーーーーーーッ❗……バァンッ❗
パチパチッ❗……キラキラッ❗
〖大玉だッ❗……大玉の柳だッ❗〗
見事な《隅田川花火大会》の花火の祭典だった。
氷河一家は大興奮していた。
ヒューヒューーーーーーーッ❗……バァンッ❗
ヒューヒューーーーーーーッ❗……パンパンッ❗
ヒューヒューッ❗……バンバンバンッ❗
ヒューヒューッ❗……バンバンバンッ❗
ヒューヒューッ❗……バンバンバンッ❗
最後は《スターマリン》で、《隅田川花火大会》はあっという間に終了した。
氷河の絵日記には、《隅田川花火大会》へ行って来た事を記録した。
数日後、《ミカリン》はお粥から通常食へと回復しつつあったが、《ジョセフ・バレンタイン》は変わりはない事に、心配をしていた氷河。
《ジョセフ・バレンタイン》に毎日、逢いに行ってるが、無言の《ジョセフ・バレンタイン》に段々、怒りが沸々と沸いていた。
『どうして❓……意識が戻らないのは、おかしいよ‼️
おかしくないですか❓……《ラファエル》さん‼️』
《ラファエル》は沈黙した。
『神様なら早く治してよッ❗』
氷河が苛立っている。
《ラファエル》は氷河の問いに答える事が出来なかった。
《ラファエル》自身も、昏睡状態から意識が戻らない原因が、分からなかったからだった。
『もういいよッ❗……ふんだ‼️……(#`皿´)』
シュッ❗
氷河はイライラしながら、帰宅の途についた。
一週間後、再び、氷河が遊びにやって来た。
シュッ❗
『お兄ちゃん‼️……こんにちわッ❗』
トントトッ❗……トントトッ❗……トントトッ❗……
氷河はルンルン気分で、スキップしていた。
日頃の話・楽しかった話を、《大型バイオ液水槽》に眠っている《ジョセフ・バレンタイン》に話し掛けていた。
『お兄ちゃんに見て欲しかったなぁ~‼️( >Д<;)
《大運動会》でいつも~お兄ちゃんが、場所取りしてくれてありがとうね‼️……お兄ちゃん‼️』
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
「………………………………」
《ジョセフ・バレンタイン》の右手首には、氷河と同じ、《特別のブレスレット》が光輝いていた。
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
『(お兄ちゃん…………)』
《大運動会》で色々楽しかったよッ❗……( ☆∀☆)
■騎馬戦では1位でゴールしたんだよ‼️
■移動玉入れでは……コケてしまった‼️'`,、('∀`) '`,、
■リレー徒競走では、2位でゴールしたんだッ❗
後少しで1位だったんだよッ❗……でも、1位の女子に負けた…………(っ-_-)っ畜生ーーーーーーッ❗
■借り物競争……【恋人】とあったから、退院したばっかりの《ミカリン》を使命したんだッ❗……♡(〃´ω`〃)♡
でもクラスメイトの女子が、泣いていたのは意味が分からなかった。
氷河は自分自身がモテモテだって事を知らなかった。
氷河の【恋人】発言に、氷河を好きだった女子達が大号泣していた。
女子の大号泣に一時的、競技を中断した。
女子達は大号泣していた。
ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。
『何で❓……女子が泣いてるの❓(・_・?)』
氷河は《女心》が理解出来なかった。
■仮装リレーでお兄ちゃんを真似して、【暗殺者】の服装で、1位でゴールしたんだよッ❗
【暗殺者】の服装はこんな感じで、出場したんだ‼️
カッコイイだろ❓……お兄ちゃん‼️
氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の真似をして、一流の殺し屋を演じた。
《西園寺理事長》はドン引きしていたけどねッ❗
■ゴミ拾い競争
『【リチウムイオン電池】を拾ったせいで、固まってしまったよッ❗……┐('~`;)┌……
燃えるゴミ❓……不燃ゴミ❓……資源ゴミ❓……分からなくってさッ❗……'`,、('∀`) '`,、
母さんから聞いたんだけど、乾電池は《回収箱》に回収だって‼️……知らなかったよッ❗……(((*≧艸≦)ププッ‼』
氷河は苦笑いをしていた。
《ラファエル》は薬を調合しながら、笑っていた。
〖早く目覚めろッ❗……《ジョセフ・バレンタイン》‼️……可愛い《弟》が待っているぞ‼️'`,、('∀`) '`,、〗
氷河は諦めずに、《ジョセフ・バレンタイン》の見舞いへやって来た。
氷河は《ラファエル》にあるお願いをしました。
それは……《ジョセフ・バレンタイン》の《大型バイオ液水槽》の中に入る事を懇願したのでした。
『こんなに長く昏睡状態が続く何て、絶対におかしい‼️
俺が《ジョセフ・バレンタイン》の精神へダイブして、原因を探って来るよ‼️』
バカ野郎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
〖そんな危険な真似を許可する訳が無いだろ❓
考え直せッ❗……《氷河龍》よ‼️〗
《ラファエル》は慌てて、氷河を辞めさせようとするが、氷河の意思は固かった。
〖《精神世界へダイブ》は危険が伴うぞッ❗
ヘタすると死んでしまうかも知れないんだぞッ❗
それでも……やるのか❓……《氷河龍》よ‼️〗
氷河はコクリと頷いた。
《ラファエル》は氷河に掛けてみる事にしました。
氷河は洋服を脱いで水着に着替えた後、酸素マスクを顔に付けてから、《大型バイオ液水槽》の中へと潜って行った。
ゆっくりと潜りながら、《ジョセフ・バレンタイン》へ近付いてゆく。
○o。.ブクブク.。o○……○o。.ブクブク.。o○
『(お兄ちゃん…………)』
氷河は漸く、《ジョセフ・バレンタイン》に近付く事が出来ました。
氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の首元に抱き付いた。
『(待っててねッ❗……お兄ちゃん‼️……( ≧∀≦)ノ)』
氷河はゆっくりと《ジョセフ・バレンタイン》のオデコをくっ付けた途端、オデコ密着している部分が、光輝き出した。
ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗
氷河は《ジョセフ・バレンタイン》の《精神世界》へダイブした。
〖無事に戻って来い‼️……《氷河龍》‼️〗
《ラファエル》は《氷河龍》《ジョセフ・バレンタイン》を見つめていた。




