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処刑人ZERO  作者: 月未来
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【認識番号:No.77】

 《西園寺理事長》は冷たい雨の中、出逢ったある人物を思い出していた。



 ある日の深夜、都内は冷たい雨が降っていた。

《西園寺理事長》は臨時会議で夜遅く迄掛かってしまい、帰りが夜遅くになってしまった。



【嫌な雨だな‼️……( ;-`д´-)】



 《西園寺理事長》は急いで孤児院施設への帰り道。



パンッ❗……パンッ❗



 《西園寺理事長》は遠くの方から、銃の発砲音が2回聞こえた途端、運転手に車を止める様に指示した。



〈《西園寺理事長》‼️……ヤバイですよ‼️

本当にヤバイ‼️……ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!〉



【様子を見てくるよッ❗……ドアを開けてくれッ❗】



〈何を言ってるんですか❓……ダメです‼️

とても危険です‼️……帰りましょう‼️

《西園寺理事長》‼️……( ̄□||||!!〉



【開けろ‼️……開けるんだ‼️】



〈分かりました‼️〉



 運転手は車のドアを開けた途端、《西園寺理事長》は、発砲音がした場所へ急いで駆けつけた。

続いて運転手も、理事長の後を追って走って行った。


 目の前に数人の黒スーツ男が、1人の男を逃がさないと取り囲んでいた。

 《西園寺理事長》と運転手は口を閉じて、段ボールの物陰に隠れて様子を伺っていた。

 取り囲まれている男は、体に2発銃弾を受け、血だらけの状態だった。

取り囲んでいた黒スーツの男達は一斉に、銃を構え、撃ち殺そうと引き金に指を当てた瞬間、男は死を覚悟した。



「(終わったッ❗……殺される‼️……( ̄□||||!!))」



 黒スーツの男達は銃を、男に銃口を向けている。



〈死ねッ❗……裏切者めーーーーーーーーーーーーー‼️〉



 男は日本でスパイ活動していた中、仲間の裏切りと敵の罠にハマリ、敵に囲まれ、万事休す。



 遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。



ウゥゥゥッ❗……ウゥゥゥッ❗……ウゥゥゥッ❗……

ウゥゥゥッ❗……ウゥゥゥッ❗……ウゥゥゥッ❗……



〈チッ❗……Policeかッ❗……命びろいだったなッ❗

裏切者め‼️……次こそッ❗……貴様を殺すからな‼️〉



 黒スーツの男達は、警察のサイレンに怯え、散々と一斉に逃げ出した。

黒スーツ男達がその場を去った後、パトカーのサイレンが近づいて来る。


 《傷だらけの男》は、必死に立ち上がろうとするが、出血多量でフラフラで、その場に倒れ込んでしまった。

 パトカーのサイレンの音が近づいて来る。

血塗れで道端に倒れている《傷だらけの男》を、理事長と運転手に発見された。

パトカーのサイレンの音は、《西園寺理事長》がスマホで鳴らした音でした。


 深夜、冷たい雨が降る裏道で、《西園寺理事長》と《傷だらけの男》との偶然な出会いを果たした。


 《西園寺理事長》と運転手の会話が聞こえて来た。



〈ヤバイですよ‼️……《西園寺理事長》( ̄□||||!!〉



【ヤバイ‼️……このままでは、この男は危険だ‼️

直ぐに病院へ運ぶぞッ❗

傷口を押さえろッ❗……止血手伝え‼️】



 《傷だらけの男》は、見ず知らずの日本人に助けられるのは、初めての経験で、屈辱的だった。



「何で❓……見ず知らずの俺を助ける❓」


 

【目の前に死にそうな人間がいたから、助けたいだけだ‼️

君の私情は興味がない‼️……だから頑張れ‼️】



「ジャポンは信用出来ない‼️……死にたくなければ

失せろ‼️……クソジジィが‼️……(#゜Д゜)ノ」



【死にそうな奴が居るのに、見捨てられるはずが無いだろう‼️……お前はバカか‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))】



「………………バカだと( ・`д・´)」



【バカだよッ❗…命を粗末するなッ❗……愚か者め‼️】



「何だと……グブッ❗」



 《傷だらけの男》は喋り過ぎて、吐血した。



【吐血した‼️……ヤバイ‼️……(;゜0゜)】



「何で❓……俺を助けるんだ❓(・_・?)」



【もう喋るな‼️……死ぬぞ‼️( ̄□||||!!】



「どう……し…………て……だッ❓」



 《西園寺理事長》は真剣な顔して、真顔で一言。



【君の瞳がとっても……綺麗だったからさッ❗

綺麗な瞳をしている人に、悪い人はいない‼️】



 《傷だらけの男》の顔に、風が吹いた。

《傷だらけの男》は目が点になっていた。



「エッ❗……( ・д・)」



 俺の人生……【瞳が綺麗だッ❗】と褒められたのは、生まれて初めてだった。


 《傷だらけの男》は吐血し、意識が失わない様、ギリギリで踏ん張っていた。

《西園寺理事長》は《傷だらけの男》に話し掛けた。



【殺す気ならとっくにやっているよッ❗

頼むから、喋るなッ❗……死ぬぞ‼️……( `_ゝ´)】



 《西園寺理事長》は《傷だらけの男》の最低限の処置が終えた瞬間、《傷だらけの男》がいきなり大笑いした。



ウフフフフフ……アハハハハハーーーーーーーーーーッ‼️



 《傷だらけの男》が突然、大笑いし始めた。



【‼️……( ̄□||||!!……(バカなのか❓)】 



バサッ❗



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!ーーーーーーーーーーーーーッ❗



【オヤッ❗……!Σ( ̄□ ̄;)】


 運転手はビックリして、腰を抜かした。

《西園寺理事長》は《傷だらけの男》に、いきなり手を掴まれても、反撃しなかった。



〈《西園寺理事長》‼️……ヤバイですよ‼️

こんな事が世間にバレたら、大炎上ですよ‼️〉



 《傷だらけの男》は意識が無くなる前に、《西園寺理事長》に尋ねた。



「貴様は誰だ❓……俺をどうするつもりだ❓」



【助けるつもりだけど、何か文句あるのかい❓】



「❓……ウフフッ❗……この俺を助ける❓(・_・?)

笑わせるぜッ❗……《暗殺者》のこの俺をか❓」



《暗殺者》ーーーーーーーー!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!



 《西園寺理事長》と運転手は凍り付いた。



【《暗殺者》❓……ホォ~❓……( ゜д゜)ポカーン】



 《西園寺理事長》と運転手は苦笑い……(;^∀^)



「本気か❓~この俺を助ける気か❓」



【そうだけど……早く病院へ運ばないと手遅れになるぞ‼️

口が硬い執刀医が居る病院は、△△病院だ‼️

運転手……怪我人を運ぶの手伝ってくれッ❗】



〈本気ですか❓(・_・?)……俺は…俺は…俺は……

《殺し屋》だぞ‼️……それで……も……助けるのか❓〉



【助けるよ‼️……(^_^ゞ】


「(こんなクズな俺を、本気で助ける奴がいたんだ❓

(・_・?)

理事長の瞳は、嘘偽りの無い真剣な瞳だった‼️

負けた…………ぜッ❗)」



バタンッ❗



 《傷だらけの男》は意識を、失って倒れてしまった。



【‼️……早くしないかッ❗……バカ者め‼️】



〈《西園寺理事長》‼️……(*゜∀゜)=3ハァ~分かりましたよ‼️〉



 運転手は《西園寺理事長》と協力して、《傷だらけの男》の両手を担いで、車迄運んだ。

《西園寺理事長》と運転手は《傷だらけの男》を、後部座席に乗せてから、《西園寺理事長》は親友の△△病院の院長に緊急連絡。



【もしもし‼️……私だッ❗……西園寺隼(さいおんじはやぶさ)だ‼️

急で済まない‼️……ワケ有りの患者で死に掛けだ‼️

緊急オペが必要な患者さんです‼️

また極秘の緊急オペをお願いが出来ませんか❓】



〈もしもし‼️……西園寺かッ❓

《西園寺理事長》の頼みなら仕方がないな‼️

うちの△△病院で、口の硬い腕の良い執刀医と看護師を待機させて置くよッ❗

安心して患者を連れて来い‼️……( ・`д・´)〉



【毎度……毎度……済まないね‼️】



〈《西園寺理事長》には沢山の借りがあるからな‼️

次に逢った時は、一杯を(おぐ)れよ‼️……西園寺‼️〉



【最高級の酒を一杯を(おぐ)るよ‼️……(*^-゜)vThanks!】



〈約束だからなッ❗……忘れるなよッ❗……

《西園寺理事長》‼️〉



 《西園寺理事長》はスマホを切る頃には、△△病院へたどり着いていた。



〈オッ❗……久々ぶりだな‼️〉



【患者の命を助けてくれ‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ】

〈じゃ~始めるか❗……命を救うぞ‼️〉



〈オオオォォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗〉



【血塗れ重傷者を他の病院へ運ぶ事は出来た‼️

しかし……このままではヤバかった‼️( ̄□||||!!

君の体に2発の銃弾の傷跡は、警察に報告しなければならない義務が発生するからだ‼️

私の親友の△△病院で内密に、緊急オペする必要があったのだ‼️

病院は口が硬い執刀医がいるから、安心して緊急オペを受けてくれ❗

これは君の命を助ける大事な事だ‼️……安心してくれ‼️

大丈夫だよ‼️……(⌒‐⌒)】



 《傷だらけの男》は△△病気の緊急オペに入りました。



【これで助かれば良いが‼️……( ̄□||||!!】



 《西園寺理事長》は運転手と共に、オペ室の椅子に座り込んでしまった。

《西園寺理事長》と運転手は緊張感から解放され、疲れがどっと出てしまう。

《西園寺理事長》と運転手は眠ってしまいました。


 《傷だらけの男》は全身麻酔をかけられ、執刀医と看護師達は《傷だらけの男》の命を助ける為、懸命に全力を尽くした。

《傷だらけの男》は全身麻酔に掛けられた後、深い眠りについた。

 《傷だらけの男》は昔の自分を、思い出していた。

《傷だらけの男》の魂の記憶が甦った。








 俺はロロアと言う国で誕生した。

ロロアの国は社会主義の国。人身売買が盛んで、とても貧しいお国柄でした。

 俺は生まれた直後、お金欲しさに両親が、生まれたばっかりの赤ん坊を人身売買に売った。

父親・母親の顔は何か覚えていない。

 ある秘密組織では、生まれたばっかりの赤ん坊を、人身売買で買い取り、英才教育で《暗殺者》として育てられた。



■俺の名前は……【認識番号:No.77】



 赤ん坊の時点で《暗殺者》に才能がない子供は、【ゴミ】として抹殺された。

 英才教育で《暗殺者》の才能がある子供達だけが、生き残れる世界。

 秘密組織では《AAAサイキック》を誕生させる為、人体実験を繰り返した。




 俺が人を殺したのは……2歳の頃だった。

人間を殺しても何も感じなかった。

任務で《暗殺者》が出来る子供達を、ロロア国は欲している。

 俺の名前は生まれてから《No.77》と名付けられた。

それ以外の子供達も同様だった。

 命令で子供達同士で殺し合い、勝った子供だけ生き残れる。

最初にいた大勢の子供達が、日を追う事に人数が減っていった。

 ロロア国の秘密は、任務で子供達を他国へ差し向け、《暗殺》する。

ロロア国には各国で、《暗殺》して欲しい依頼は、後を絶たない。

 世は戦争時代だった。

英才教育で《暗殺者》の技術を植え付けた子供達は、各国では人身売買で高く売れる。

子供達を売ったお金を、ロロア国の高貴貴族や王族が絞り取る仕組みだ。

 俺は殺してきた人間の数は覚えてない。

任務で失敗したら、殺されるだけ。

生き延びるには《暗殺者》となって、人を殺す事が仕事だった。

 《No.77》は伝説の《暗殺者》となる。

英才教育が終了する時、最後の試験が待っている。

《No.77》は司令官に呼ばれ、卒業試験を受ける事になった。

 部屋に入ると、目隠しされた男女が椅子に縛られ、身動きが取れず、口には猿轡(さるぐつわ)されている状態で、椅子バタバタと動いていた。

男女は今何が起きているのか分からず、パニック状態だった。



〈奴らを殺したら……卒業だッ❗……やれッ‼️〉



 司令官は冷たい視線で、《No.77》に命令した。

《No.77》に命令した途端、サバイバルナイフで男女の喉を切り裂いた。



シュパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 切り裂いた時、大量の血痕が《No.77》の顔にベッタリ付いていた。

 司令官は《No.77》の暗殺は完璧だった。

死亡した男女は……《No.77》の両親だったのだ。

両親だとは知らず、暗殺した《No.77》。


 《No.77》は卒業した《(あかし)》として、《コードネーム》を貰う事が出来るのだ。

《コードネーム》があれば、世界中から《暗殺者》の依頼を受ける事が出来る。


《No.77》のコードネーム:《ジョセフ・バレンタイン》。


 《ジョセフ・バレンタイン》は《暗殺者》としての功績はトップクラス。

 No.1《暗殺者》の《赤い死神》として恐れられていた。

大人になっても、任務が大事だった。

任務の失敗は【死】を意味していた。

 25年間、《暗殺者》として生きて来た《ジョセフ・バレンタイン》には、裏家業しか生きていけない。


 長年……洗脳された《英才教育》は、そう簡単には洗脳は解けなかった。

 秘密施設の赤ん坊の時は100人居たが、卒業後には7人しか生き残れなかった。

7人は立派な《暗殺者》になっていた。

 7人の《暗殺者》グループを裏社会では、《デストロイ》と呼ばれていた。


 しかし……時間が経過すると、ロロア国がクーデターが発生し、ロロア国が地球から消滅した。

 秘密施設も空爆で粉々に吹き飛ばされた映像を、テレビで観ていた《デストロイ》は、全員洗脳が解けた。

 《デストロイ》の活動は無くなりました。


《No.23》〈俺達は洗脳が解けて、自由になった‼️〉

《No.11》〈俺達を縛る者はいない‼️〉

《No.91》〈もう《暗殺者》しなくていいんだね‼️

( TДT)〉

《No.77》「自由になったら何をすればいいんだ‼️」

《No.33》〈あのクズ国《ロロア国》が、消えて嬉しかった‼️〉

《No.57》〈《暗殺者》は廃業か❓傭兵になろうかな‼️〉

《No.34》〈《暗殺者》はいつか無くなるから‼️

丁度良かったかも知れないね‼️……( >Д<;)〉


 《デストロイ》は解散、世界中に散って行った。


 《No.77》の《ジョセフ・バレンタイン》は、困惑していた。

俺はこれからどうすればいいのか、混乱していた。

とても《暗殺者》の依頼は、受ける事が出来ない精神状態でした。

 《ジョセフ・バレンタイン》は、《暗殺》する技術しか知らなかったからだ。

普通の生活がどんな物か、ピンと来ない。


 そんな中、心がモヤモヤしている中、某日本大手企業の《企業スパイ》の依頼が入って来た。

 俺は気乗りしないが生きて行く為、《企業スパイ》の依頼を受けた。






 日本へ初来日した《ジョセフ・バレンタイン》。

直様、就職先へ移動した。

 《ジョセフ・バレンタイン》は、羽田空港からタクシーで東京駅へ向かう途中、《企業スパイ》の依頼内容を再度、確認していた。



■依頼内容。

大手企業の《最新技術》を奪う事でした。



 依頼内容を確認した。

《ジョセフ・バレンタイン》はタクシーの窓から観る東京の景色を観ていた。

久々《暗殺者》以外の依頼に、心を踊らせていた。



「《暗殺者》以外の初依頼だ‼️……依頼を必ず、成功させよう‼️……( ≧∀≦)ノ」



 この時は、俺自身の無知だった事を痛感するのであった。


 ターゲットの《大手企業》へ無事に就職した。

就職先では、普通に勤務して信頼を勝ち取っていった。

 《ジョセフ・バレンタイン》の俺は語学堪能でイケメンだ。

そうきたら、女子社員達は《付き合いたい‼️♡》と熱烈なラブコールして来る。

 《ジョセフ・バレンタイン》は女性と付き合った経験が皆無に近い。

女性社員の熱烈なアタックに困惑していた。



「何なんだ❓……この女性達は❓(・_・?)

(任務に邪魔なんだけどッ❗……勘弁してくれ‼️)」



 《ジョセフ・バレンタイン》は、女性社員から距離を置いた。

飲み会やデートの誘いを受けるが完全無視。

《ジョセフ・バレンタイン》の冷たいツンデレが新鮮だったのか、女性社員は婚活に必死な様だ。

 遠くから……冷ややかな視線で、羨ましいそうに見つめている男性社員達。

 《ジョセフ・バレンタイン》は依頼しか興味がないから、女性社員達には申し訳ない気持ちになった。

 《ジョセフ・バレンタイン》が人間らしい一面を見せたのも、人間としての感情が戻りつつあったからだ。

 こんな冷たい男の俺に対し、けして女性社員は諦めない。


 《ジョセフ・バレンタイン》はハーレム状態から抜け出す為、《最新技術研究所》をターゲットに絞った。

 《ジョセフ・バレンタイン》は周りの上司には認められ、信頼を勝ち取っている中、怪しい男が接近して来た。



〈君はもしかしたら……俺と同じ匂いがする‼️〉



「‼️……ハァ~( ̄□||||!!」



〈ターゲットも同じだったりして…………〉



「(何だこの男は❓…出来る奴だッ❗…用心せねば‼️)」



〈怖がらなくてもいいよッ❗……《No.77》さん‼️〉



「‼️……( ̄□||||!!」



 《ジョセフ・バレンタイン》は直様、銃を出して、怪しい男に照準を向けていた。



「貴様は誰だ❓何で❓【認識番号】を知ってるんだ❓」



 接近して来た男は、自分のクビ裏を見せた。

クビ裏には《No.25》と刺青があった。



 《ジョセフ・バレンタイン》は困惑している。



〈俺は3年前、ロロア国で育った《暗殺者》だ‼️〉



「‼️……まさか❓……(゜ロ゜)❓」



 《ジョセフ・バレンタイン》はクビ裏を見せて、《No.77》と見せた。


 《No.25》は色々な《企業スパイ》を経験を積んだ《暗殺者》だった。


 《No.25》と《No.77》は互いに握手した。



「まさか……仲間に逢えるとは思わなかったよ‼️」



〈君はやり方は間違いだらけだ‼️……特に女性社員の対応を間違えると、依頼成功率が下がるぞ‼️

言える事は……女性を敵に回すと厄介だって事‼️〉



「成る程❗……勉強になります‼️……先輩‼️(^_^;)))」



〈依頼者は複数人に、同じ依頼をしているみたいだから、お互いに協力して、依頼を成功させよう‼️〉



「了解しました‼️……先輩‼️……( ̄□||||!!」



〈君は《企業スパイ》は初めてだろ❓

俺が鍛えてやろうか❓(・_・?)〉



「お願いします‼️……先輩‼️」



 《No.25》と《No.77》は、企業側にどうすれば信頼を勝ち取り、最新技術を盗み出すかが課題だった。



〈お前❓……家借りてるか❓(・_・?)〉



「アッ❗……しまった‼️……( ̄□||||!!」



〈マジかよ❗……その様子では家を借りて無いだろう❓

俺の家に来いよ‼️……家賃半年は出してくれよな‼️

困った奴だぜッ❗……┐('~`;)┌〉




 《No.25》の家に、同居する事になってしまった自分が恥ずかしい。

 《No.25》はとても優しい男性だった。

お風呂とトイレ、ベットも2つあり、近くにコンビニが有り、《企業スパイ》活動には便利な家だった。

 《No.77》はいつの間にか、《No.25》に甘えて同居してから、都内の暮らしが半年を経過していた。

 《No.25》が同じ秘密施設出身者で、仲間意識が強くなっていた。

 《No.25》《No.77》は協力して、信用を勝ち取り、《最新技術の研究所》に出入りが可能になっていた。



〈焦って墓穴掘るなよ‼️……《No.77》‼️〉



「(焦ってはダメだ‼️……俺はプロだ‼️

失敗は許されない‼️……慎重に進めるだけだ‼️)」



「お前も墓穴掘るなよな‼️……《No.25》」



 《No.25》の言われた通りに、《No.77》は《ペルソナ》の仮面を被り、密かに研究者の人達の心を鷲掴み、信用を得ていた。



「(第1関門突破‼️……後は《情報の在り(ありか)》だけだ‼️

何処に隠しているのだろう❓……( ´~`))」



 《No.25》はニヤリと笑みを浮かべた。

《No.77》は緊張しながら、作業を手伝っている。

 2人で協力して漸くして、《最新技術のデータ》の在り処が分かったのだ。



「(第2関門突破‼️……後は《最新技術データ》を奪うだけだ‼️)」



〈やっとお宝が見つける事が出来たなッ❗〉



「やっとですッ❗……先輩‼️」



 作戦実行日は明日に決定。

明日の依頼成功を祝って、《No.25》と《No.77》は缶ビールで乾杯していた。



「ドキドキします‼️……先輩‼️」



〈そろそろ《企業スパイ》の技術を覚えてくれよッ❗

ガキじゃないんだから‼️……(  ̄▽ ̄)〉



「イエッサーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗」



 《No.25》と《No.77》は遅く迄、飲んで騒いでいた。








……………………決行の日…………………………



 《No.25》《No.77》は、普段と変わらず、出勤した。

《No.77》は仕事をさっさと終わらせてから、《最新技術の研究所》へ入った。

既に《No.25》が入って、研究者と協力して仕事をしていた。

 研究者に信頼されている《No.25》は、《No.77》の協力の元で、目の前に《最新技術データ》が入ったパソコンを特定が出来た。

 《No.25》はパソコンに触って操作していた。

《No.25》の目の前には、《最新技術データ》を目にした瞬間…………。



〈(やっとこの時がやって来た‼️)

アイツは《企業スパイ》だーーーーーーーーーーーッ‼️〉



 《No.25》は《No.77》を指さして、名出しで大声で叫んだ。



「ハァ~❓……(・_・?)……何を言ってるんだよ❓」



 俺は《No.25》を疑う事なく、信じた事が、そもそも間違いだったと後悔する事になる。

 研究者達は一斉に白の研究服を脱ぎ捨て、銃を構え、銃口は俺に向けられた。



〈何を言っているのか❓……分からない先輩‼️〉



「バカな奴だなッ❗……お前は‼️……┐('~`;)┌」



〈先輩❓……何で❓……( ̄□||||!!〉



 《No.25》は不気味な笑いをしていた。



〈《企業スパイ》めッ❗…観念しろッ❗…クズ野郎‼️〉



「何でだ❓………答えろッ❗……《No.25》( `Å´)」



〈バカは早死にするんだよッ❗〉



シュッ❗



 《No.25》がサイレンサーの銃で、《No.77》に向かって射撃した。

射撃した銃弾が、《No.77》の左肩に命中。



「いてーーーッ❗…俺を騙したな‼️……《No.25》‼️」



〈騙されるのが悪いんだよ❗……バーーーーカ‼️〉



 《No.77》の周りは、《No.25》の手下達でした。

《No.77》の左肩から、血が垂れて、地面に落ちる。



ポタッ❗……ポタッ❗……



 《No.77》は撃たれた場所を押さえながらも踠き苦しみ、ゆっくりと後退して行った。



「仲間を撃つのか❓(・_・?)」



〈仲間❓……仲間じゃねーーーーーーーーーーーーよ‼️〉



「でも……クビ裏の刺青は……ハァハァ……」



 《No.25》は不気味な笑いをしながら、得意げに暴露した。



〈俺が殺した生意気な女のクビ裏に、《No.25》と付いていた刺青さ❗

《No.25》刺青の皮膚をサバイバルで切って、俺のクビに移植したんだ‼️……カッコイイだろ❓……(ФωФ)〉



「俺達の同胞を殺したのか‼️……クズ野郎‼️( ;゜皿゜)」



ウフフ……アハハハハハハハハーーーーーーーーーッ❗



〈何がおかしいんだ?〉



「《No.25》の番号は、厳しい訓練を耐え抜いた者のみ、刺青される《特別な認識番号》だ‼️」



〈《特別な認識番号》❓……何の事だ❓…( ̄□||||!!〉



「3分でいいだろう‼️」



〈3分だと❓……生意気な奴を殺せ‼️〉



シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……

シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……



 男の手下が、サイレンサー銃で一斉射撃した。


 《No.77》は銃弾を華麗に交わしながら、サイレンサー銃で手下を次々と射殺した。

時間はたった3分の出来事だった。



〈嘘だろ❓……何をした❓……(゜ロ゜)❓〉



「お前は俺達の《デストロイ》を敵に回した‼️

お前は《企業スパイ》は優れてるが、俺達は《暗殺》の英才教育を受けた《暗殺》のプロだ‼️

《暗殺》は朝飯前だ‼️……覚悟しろッ❗

仲間の仇を討たせて貰うぞ‼️…クズ野郎‼️…(#゜Д゜)」



〈能無しのクズ野郎がーーーーーーーーーーーー‼️〉



 男は《No.77》を撃ち殺そうとサイレンサーの銃に、引き金に指を置いた瞬間…………。



シューーーーーッ❗……=(;゜;Д;゜;;)⇒グサッ!!



 男の額に、《No.77》が素早く投げた《サバイバル》が、深く突き刺さっていた。



〈バカな…………この俺が…………〉



 男はフラフラしながら、デスクへ向かい、デスクの裏に隠してあった《緊急ボタン》を、死ぬ前に押してから死んだ。



ブオォーーーーンッ❗……ブオォーーーーンッ❗……

ブオォーーーーンッ❗……ブオォーーーーンッ❗……



 緊急ボタンが押され、建物全体が厳戒態勢のサイレンが、大音量で鳴っていた。


 《No.77》は左肩を押さえながら、《最新技術データ》を盗み逃亡した。


 急いで逃げる《No.77》

会社内で銃撃戦が勃発した。



シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……

シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……シュッ❗……



 逃亡した《No.77》。

《No.77》が逃げ回る度、銃撃戦となってしまい、肩と腹に1発ずつくらい、死に物狂いで外へ逃亡していた。


 冷たい雨が降る中、壁を伝って逃亡していたが、腹の失血が酷く、その場に座り混んでしまった。

いつの間にか……男の数人の手下に囲まれ、サイレンサー銃で引き金に指に触り、万事休す‼️

( ̄□||||!!


 遠くからサイレンが聞こえて来た。

男の手下達は散々と立ち去ったのち、2人の日本人《西園寺理事長・運転手》に助けられた。




 麻酔が覚めた《傷だらけの男》は目を覚ますと、見知らぬ白い天井と見知らぬ部屋にいた。

隣には看護師が点滴の機械をいじっていた。



「……………ここ…は……何処(`Д´≡`Д´)?」



見慣れぬ白い天井と病気ベットにいた。

身体の腹と左肩に、包帯でグルグル巻き状態だった。



【目を覚ましたかい❓……後10分遅かったら、君は手遅れだったよ‼️

緊急オペは無事成功したよッ❗……助かって良かった‼️】



 《傷だらけの男》は助けてくれた命の恩人である、《西園寺理事長》と運転手の姿だった。

《傷だらけの男》は安心したのか、にこやかな顔をしていた。



【大丈夫だよ‼️……ここは私の親友が運営している病院だから‼️……君は寝不足だろッ❗……ゆっくりと眠れ‼️……(  ̄- ̄)】



「貴方は《暗殺者》の俺を、本気で助けてくれたんだね‼️……信じられない‼️」



 《西園寺理事長》は満面な笑みで、微笑んでいた。



【殺し屋に殺される危機は回避出来た‼️

後は自分自身が、これからどう生きて行くかが、君次第だよ‼️

手術は成功した‼️……後は好きにすれば良い‼️】



 《西園寺理事長》と運転手は安心したのか、病室を出て行った。

残された《傷だらけの男》は、考え事をしていた。



「これからどう❓…生きていけば良いのだろうか❓

……(・_・?)」







 数日後、《西園寺理事長》が見舞いに訪れた。



【気分はどうですか❓……痛みは収まりましたか❓】



 病院ベットの隣には、点滴の機械を操作している看護師の姿があった。



〈大丈夫ですよッ❗……ここは安全ですから、ゆっくりと治療していきましょうね‼️……(*^▽^)/★*☆♪〉



「………………………………」



 《西園寺理事長》は椅子に座り、《傷だらけの男》にこれからどうすれば良いか、話し合いに来た。



【完治したら……君は自由だ‼️

また仕事に戻るも良し、別な人生に生きて行くのも良し、もう君を縛る物は無くなった‼️】



「こんな俺を救ってくれる人間が、居たのは驚いたよ‼️……こんな俺を………………」



 《西園寺理事長》は《傷だらけの男》を救った事は、後悔していない。

だからこそ《傷だらけの男》に、生きていて欲しいと強く願った。



【私は君が生きていて欲しい‼️】



「‼️……( ̄□||||!!」



【君が幸せになりたいのなら私が手助けしよう‼️】



「俺に幸せになる資格は無い‼️……( ´~`)ゞ」



【君は命が助かった‼️……人並みの幸せを願っても、いいんじゃないかな❓……(・_・?)】



「どうして❓……俺に構うんだ❓(・_・?)」



【君の瞳が綺麗だから、見捨てられないよ‼️】



「‼️……(〃▽〃)」



 《傷だらけの男》は《西園寺理事長》を、信じられる人物だと認め、自分の身の上話を隠さず、話した。



「俺のコードネーム:《ジョセフ・バレンタイン》

【認識番号】:《No.77》



ロロア国の秘密施設で育ち、《暗殺者》として英才教育された事を包み隠さず、全て話します‼️

《暗殺者》として殺した人間の数は、覚えていません‼️

両親の顔も知りません‼️」



 《西園寺理事長》は《ジョセフ・バレンタイン》の話を真剣に聞いていた。



「こんなクズの俺を助けた事、後悔はあるのか❓」



 《西園寺理事長》は微笑んでいた。



【後悔はない‼️……あるとしたら、君をもっと早く見付けて、保護出来なかったのは心残りだよ‼️】



 《ジョセフ・バレンタイン》に再び、顔に風があたった。



 《西園寺理事長》にこんな俺に【生きて欲しい‼️】と言われた事が初めてだったからだ。



【大丈夫ですよッ❗……警察に通報しませんから、安心するが良い‼️(ゝω・´★)】



 《西園寺理事長》は本気で、俺を助けたいとしているのだ。

こんな人に逢えた事が、俺の救いになった。



「俺の命を救ってくれた事、感謝しかない‼️

俺は生きていいのだろうか❓」



 《ジョセフ・バレンタイン》は悲しい顔して、《西園寺理事長》に問い掛けた。

《西園寺理事長》は迷いもなく…………。



【生きていいんだと思うよ‼️】



と返答で答えた。



 《ジョセフ・バレンタイン》は全ての判断を、《西園寺理事長》に委ねた。

《西園寺理事長》が【死ね‼️】と言われたら、死ぬつもりでした。


 《西園寺理事長》は立ち上がり、右腕を差し出した。



【君‼️……私の直属の部下にならないか❓

君に名前を与えよう‼️

《ジョセフ・西園寺》ってのはどうだ❓(・_・?)】



「《ジョセフ・西園寺》とは❓」



【私の名字を君に与えよう‼️……《ジョセフ・西園寺》

君には私の会社で《海外支部》に所属して貰う‼️

住むマンションと日本国籍も与えよう‼️

日本パスポートを配布する。

昼間はビジネスマンとして働き、私からの《勅命》が出た時、《影の秘書》として《スパイ活動》をして貰いたいのだが、どうかな❓

《ジョセフ・西園寺》‼️……(ゝω・´★)】



「大恩人に恩返しが出来る‼️(*^▽^)/★*☆♪

願ってもない好条件です‼️

《スパイ活動》も出来るのも嬉しい‼️

お金はいらない‼️……貴方の側で働かせて下さい‼️」



【働いた分だけ、お金を貰いなさい‼️

君は私にとって、大切な部下なのだから‼️(ゝω・´★)

後1つ問題があって、西園寺を名乗る事で、財産分与が発生した時、財産は譲る事が出来ないが、それでも良いかな❓《ジョセフ・西園寺》‼️】



「《西園寺理事長》のお側で働けるだけで、幸せです‼️

《西園寺理事長》の財産はいらないです‼️

……(ゝω・´★)」



【ありがとー‼️……《ジョセフ・西園寺》‼️

今日から生まれ変るんだ‼️

こちらこそ宜しくお願いします‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ】



 《西園寺理事長》と《ジョセフ・西園寺》は絆が出来て、握手した。



「私こそ宜しくお願いします‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」



【頼もしい部下が出来た‼️……会社で働いた分は給料で支払い、《影の秘書》で働いた分は別払い‼️

人並みの幸せを掴みなさい‼️《ジョセフ・西園寺》‼️】



「了解しました‼️……BOSS‼️(^з^)-☆」



 《ジョセフ・西園寺》は安息の地を見つけた。


 《西園寺理事長》の直属の部下に、《ジョセフ・西園寺》が加わった事で、西園寺グループの不正を未然に防ぎ、西園寺グループは末長く続く、大企業として、日本代表の大企業として、いつまでも栄えるのでした。


■《秘密組織》■

【暗殺者】育成する為の組織。

《AAAサイキック》を開発の為、人体実験を繰り返した。

人体実験を繰り返す中、死亡した子供達は星の数程いました。


唯一《AAAサイキック》開発に成功例は《ジョセフ・バレンタイン》ただ1人。

【暗殺】《AAAサイキック》を持った《ジョセフ・バレンタイン》は事実上、No.1。


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