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処刑人ZERO  作者: 月未来
14/60

氷河龍の轍1

 氷河龍にやっと○○幼稚園の入園が決まり、氷河夫妻は大喜びしていた。



【やったねッ❗……龍ちゃん‼️……( 〃▽〃)】



【龍ちゃん‼️…○○幼稚園へ行けるよ‼️……( 〃▽〃)】



 輝は氷河を持ち上げながら、クルクルと回っていた。

早苗は大号泣で万歳していた。……。・(つд`。)・。



バンザイ‼️……バンザイ‼️……バンザイ‼️



 氷河夫妻が大喜びしている中、氷河が入園する○○幼稚園に不穏な動きがあった事を、氷河夫妻は知るよしもなかったのでした。



 ○○幼稚園に深夜、1本の電話が掛かってきた。


プルプル……プルプル……ピッ❗


〈もしもし…………〉


 ○○幼稚園の理事長は慌てて、対応し始めた。

○○幼稚園は理事長自宅兼、幼稚園の構造だった。

 理事長は突然の連絡に機嫌が悪かった。



〈○○幼稚園です‼️……何の御用ですか❓(・_・?)

深夜ですよ❓……失礼ですよ‼️

非常識も程がありますよ‼️……明日にして下さい‼️

切りますよ‼️……(#`皿´)〉



 ○○幼稚園の理事長は怒りを通り越して、本当に呆れていた。



〈電話を切るなよッ❗……理事長に大事な話がある‼️

私の頼みを断れないはずだが⁉️…今から逢えないか❓〉



〈もしかして……あなたは‼️……( ̄□||||!!〉



〈私の頼みを断るなら【アレ】を世間にバラしてもいいんだぞ❗……それでもいいのか❓〉



〈グクッ❗……それは…………〉



〈いいのかね~私の頼み事を断ったら~どうなるか~分かってるんだろうなぁ~❓〉



 ○○幼稚園の理事長は渋々、深夜に突然の来訪者と出逢う約束をした。

深夜……○○幼稚園に冷たい雨が降っていた。


 ○○幼稚園の前に黒塗りの高級車が止まった。

全身ブランド服装でやって来た謎の男。

ゆっくりと○○幼稚園の入口から入り、理事長室へと歩いてゆく。



ペタペタッ❗……ペタペタッ❗……ペタペタッ❗


ペタペタッ❗……ペタペタッ❗……ペタペタッ❗



 謎の男は黒スーツ男の手下を数人連れて、理事長室へ入って来た。

謎の男は理事長室のフカフカソファーにズッシリと座って、ニヤニヤしながら足を組んでいた。

 理事長はため息をつきながら、フカフカソファーに座った。



〈こんな深夜に……何の御用ですか❓(・_・?)〉



 謎の男はニヤニヤしながら、本題に入った。



〈私の可愛い孫がね~ここの○○幼稚園を気に入って、どうしても入園したいと言ってるんだ‼️

入園させてくれないかな❓〉



〈(黒スーツ男達は一体何者だ❓

こいつら堅気(かたぎ)では無いなッ❗)

済みませんが最後に入園者が決定しまして、定員が満員になったばっかりです‼️……お断りします‼️〉



 謎の男はニヤニヤしながら、《分厚い茶色の封筒》を乱暴にテーブルへ置いた。



ドスーーーーーーーンッ❗



〈何の真似ですか❓(・_・?)〉



〈これでどうかな❓……最後に入園した合格者の情報を、教えてくれないかな❓〉



 テーブルに乱暴に置かれた《分厚い茶色の封筒》の中身は、100万円の札束5本が入っていた。



〈無理です‼️……個人情報なので‼️〉



 理事長はキッパリと断った。



〈じゃあ~ッ❗……【アレ】をマスコミに、バラしてもいいんだぞ‼️〉



〈そ……そそ……それは…………〉



 理事長は苦悩していた。……( ̄□||||!!



〈ゴチャゴチャと煩いなーーーーーーーーーッ❗〉



 謎の男は本性を現した。

突然、謎の男は、理事長を脅した。

理事長はビビッている。



〈さっさと……はかねーーーーーーーーーーーーか‼️

金なら好きなだけ……くれてやるよ‼️〉



ドスンッ❗



 謎の男は《分厚い茶色の封筒》もう1本を、テーブルに出した。

テーブルには、2本の《分厚い茶色の封筒》が並べていた。

 手下達が、理事長の首を掴み脅して来た。

手下の手には拳銃が握られ、拳銃の銃口が理事長の腹に向けられていた。



〈さっさと情報開示しねーーーーーか‼️……クズが‼️〉



 謎の男は裏社会のヤクザと深い仲になっていた。

理事長は謎の男に逆らおうとも、個人情報を開示する事を(かたく)なに断っていた。



〈こんな事をして、ただでは済みませんよッ❗

✕✕知事ーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️〉



 ✕✕知事はニヤリと笑いながら、手下達に合図を送った。



パチンッ❗



 手下達は突然、数人がかりで理事長を、強引に抑えた。



〈いきなり何するんだ‼️……( ̄□||||!!〉



〈やれッ❗〉



ボキッ❗



〈ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗〉



 謎の男の一声に理事長は、手下に左腕をヘシ折られてしまった。

✕✕知事は踠き苦しむ理事長を見て、大笑いをしていた。



〈私の頼み事を素直に聞いておれば、こんな痛い目に合わなくて済んだのになぁ~まだ~拒むつもりなら~貴様を殺して新しい理事長を選任しようか‼️〉



 手下達は理事長を殺す段取りを、話し合いが始まった。



〈一層の事‼️……邪魔者の理事長を殺して、東京湾に沈めたらいいじゃねーーーーーーーーか‼️〉


〈さっさと殺して、バラバラにしましょうぜ‼️〉


〈生きたまま地面のアスファルトに、コンクリートで生き埋めがお薦めだぜ‼️〉



 手下達は理事長を殺す気満々。

殺気だっている手下達を、✕✕知事が不気味な笑みで収めた。



〈辞めたまえッ❗……君達‼️( `_ゝ´)〉



 ✕✕知事は手下達を停止させた。



〈契約する前に、理事長を殺してはダメダメ‼️

書類にサインしてから、後は好きにすれば良い‼️〉



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!ーーーーーーーーーーーッ❗



 理事長は絶叫。

理事長は殺される事を察知し、✕✕知事に命乞いをしてしまった。

✕✕知事はこの時を待っていたかの様に、不気味な笑いをしていた。



〈個人情報をさっさと出しやがれッ❗クズ野郎‼️〉



 理事長はヘシ折れた左腕を庇いながら、デスクの引き出しにしまって置いた《個人情報シート》を手に取った。



〈命には変えられない‼️…さっさと受け取れッ❗〉



 理事長は《個人情報シート》を投げ捨てた。

✕✕知事の手下が、《個人情報シート》を手に取り、✕✕知事に手渡した。

 ✕✕知事は《個人情報シート》を手に取り、《個人情報シート》をじっくりと見ていた。

✕✕知事はニヤリと微笑んでいた。



〈ヘェ~‼️……クソガキの名前は……《氷河龍》かッ❗


捨て子ではないか‼️( ;`Д´)

これは面白いですね~♪……特別養子縁組か~‼️

私の孫の方が頭がいいし、賢い子なのじゃ~‼️

理事長‼️……私の孫を大至急、《氷河龍》の代わりに入園させろや‼️

さもないと……貴様を本気で殺してあげるよッ❗

どうする❓……理事長さん‼️……(ФωФ)〉



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!ーーーーーーーーーーーッ❗



 理事長は絶叫。

理事長は苦渋の決断した。



〈命を取るか❓……命を捨てるか❓……どっちだ‼️〉



 理事長は渋々観念した。


〈分かりました‼️……✕✕知事の御孫さんを、○○幼稚園の入園する事を許可しましょう‼️( ̄□||||!!〉



 理事長は激痛を耐えながら、踠き苦しんでいた。



〈始めっから、私の可愛い孫を入園させて置けば、痛い目に合わなかっただろうに‼️

理事長‼️……手付金として餞別に《分厚い茶色の封筒》をくれてやるわ‼️……(  ̄▽ ̄)アハハハハハ……

これで、うちの可愛い孫が大喜びじゃ~(^○^)〉



〈(氷河龍ちゃんの氷河夫妻さん……本当に……本当に

御免なさい‼️……( TДT))〉



 理事長は心の中で懺悔し、号泣していた。

理事長は無理矢理、ペンを持たせて強引なやり方で、入園に必要な手続き書類に、震える手でサインをしました。

 理事長は自身の命を守る為、裏口入園を許可してしまいました。

 ✕✕知事の不気味な笑いが、幼稚園内に響き渡っていた。



アハハハハハーーーーーーーーーッ‼️……'`,、('∀`) '`,、 







 2週間後、氷河家に○○幼稚園から、電話が掛かってきました。



プルプル……ブルブル……ピッ❗



〖もしもし❓……〗



〈氷河さんですか❓(・_・?)〉



〖これは……これは……理事長さん❓……どうしましたか❓(・_・?)〗



〈氷河龍ちゃんの○○幼稚園の入園の話は、無かった事にして下さい‼️〉



〖ハァ~(。・´_`・。)❓……どう言う事❓〗



〈入園予定の書類漏れが発見したからです‼️

既に定員満員になっていた事を気付かずに、氷河龍ちゃんの入園手続きをしてしまった事、誠に申し訳ありませんでした‼️……御免なさい‼️〉



〖書類漏れだからって……そんな……氷河龍ちゃんは、○○幼稚園に入園する事を楽しみにしていたのですよ‼️

それを一方的にキャンセルは納得出来ません‼️

本当は何があったのですか❓……理事長さん‼️〗



〈済みません‼️〉



ピッ❗……プープーッ❗……プープーッ❗……



 早苗は愕然していた。

余りにもショックだったのか、倒れ込んでしまいました。

 早苗は大号泣していた。



〖龍ちゃんに何て言ったら良いか、分からないよッ❗〗



〖ワァーーーーーーーーーーーーー‼️(;TДT)〗



 早苗の涙が止まらなかった。

早苗は直様、園長へ連絡した。



ドッドッドッドッ❗……ドッドッドッドッ❗……

ドッドッドッドッドッ❗……ピーンッ❗

ドッドッドッドッ❗……ドッドッドッドッ❗……

ドッドッドッドッドッ❗……ピーンッ❗



 《西園寺理事長》の着信音は独特な物だった。

昭和時代にハヤった曲らしい。

昔《8時だよッ❗全員集合》に流れた【BGM】を着信音にしている《西園寺理事長》。



ピッ❗



【もしもし❓……早苗さん❓……どうかしたのですか❓

何かあったのですか❓(・_・?)】



〖グスン……グスン……。゜(゜´Д`゜)゜。〗



 《西園寺理事長》は異変に気付いた。

早苗が電話ごしに号泣していたからだ。

《西園寺理事長》はこのままではいけないと、早苗の名前を呼び続けた。

 ただ事ではないと悟った西園寺理事長。



【早苗さんッ❗……早苗さんッ❗……早苗さんッ❗

訳を話して下さい‼️】



〖え……《西園寺理事長》さん‼️……あのですね…

○○幼稚園に入園予定だったのに、今日突然、理事長から一方的にキャンセルされたのです‼️

。・゜・(ノД`)・゜・。


○○幼稚園入園を、楽しみにしていた龍ちゃんが、不憫で…不憫で仕方がないです‼️……(;TДT)〗



【○○幼稚園から、一方的に入園キャンセル❓

……おかしいですね❓

早苗さんッ❗……大丈夫ですよ‼️……(⌒‐⌒)

○○幼稚園には、私から理由を聞いてみるよ‼️

!Σ( ̄□ ̄;)】



〖《西園寺理事長》さん❓……(・_・?)〗



【早苗さん‼️……涙を拭いて下さい‼️

早苗さんが泣いていると、氷河龍ちゃんが悲しむから、涙を拭いて下さい‼️】



〖《西園寺理事長》さん‼️……。゜(゜´Д`゜)゜。〗



【私に任せて下さい‼️……早苗さん‼️( ≧∀≦)ノ】



ピッ❗



 《西園寺理事長》は○○幼稚園の対応の不自然さに、驚きを隠せない様子。



【あの○○理事長が一方的にキャンセル❓

おかしいですね❓……そんな人では無いからッ❗

これは何かあるな‼️……( ´Д`)=3】



 西園寺理事長は直様、西園寺グループ内にいる、ある人物に電話した。

 ある人物は西園寺理事長CEOの直属の部下だった。

昼間は《海外支部》で働き、理事長CEOから《勅命》が来た時のみ、裏仕事を一手に引き受けていた。



【ピッ❗……もしもし❓(・_・?)】



「はいッ❗」



【君に依頼したい事があるッ❗】



「勅命ですねッ❗了解しました‼️……BOSS‼️」



 勤務終了後、《勅命》を受けた男が、黒スーツを靡かせて、動き出した。


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