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ダウンロッド洋品店 入店!

ダンスパーティの際に思いついた、貸し出し用アクセサリーの件は、生徒会の議案にしたところ、即実施が決まった。


「そうですね!今まで気が付かなかったなんて!!さすがジーニアス様!!」


 発案したときには、生徒会女子陣から、(おそらく)本気の拍手喝采を浴びた。拍手を浴びながら、サファイアの方をチラリと見ると、パッと目を逸らされてしまった。照れ、、、か?


「ありがとうございます!!私、次のダンスパーティでは素敵なアクセサリーをつけられるんですね!嬉しいです!!」


 フェイリーが感激しきった表情で、私の腕に飛びついてきた。いや、そこまで観劇されるほどのことではないのだが。


 議論の結果、現在保有しているドレス30着に合わせて、髪飾り、ネックレス、イヤリング、ブレスレットを用意することとなった。指輪はサイズも合わせにくいし、そこまでは良いだろうと。ダンスシューズは、見た目より動きやすさ重視のものを数点購入することにした。



 女性の物なので、生徒会女性陣で、予算に合わせて選んで貰うことになったのだが、やはり貴族の令嬢だけで街に行かせるわけにはいかない。武芸の嗜みもあるし、用心棒代わりに私も付き添う、、と言ったら、皇子にだって警護がいるだろうから、、とシモン、ジャックが名乗り出て、、結局全員で買い物に行くことになってしまった。総勢7名。ちょっと多めだな。


「こちらのダウンロッド洋品店、価格がリーズナブルで品物が良いと評判です。豪商のお嬢様から、貴族の男爵、子爵家令嬢が広く使われているようです。」


 下調べをきっちりこなしてくれたアンナが、皆を先導してくれる。


「そうか、、、ならば、ここには伯爵、公爵家の令嬢しかいないから、皆初めてということか。」


私がぼそっと呟くと、


「私も初めてです!平民の女子から見ると、ここ、憧れのお店なんですよ!!」


とフェイリーが嬉しそうに顔を綻ばせた。


「購入点数が多いので、予め決めていた通り、サファイア様、フェイリー様は5着分。私とマガレットは10着分ずつ、アクセサリーを選びますよ!リストはお持ちですよね?」


女性4名、ひらひらとドレスのリストの紙を取り出した。


「パーティドレスには不慣れでしょうから、フェイリー様の分は、サファイア様がフォローでしたよね!よろしくおねがいしますね!」


とマーガレットがサファイアに念を押す。


「私でお役に立てますなら。」


「サファイア様!よろしくお願いします!!」


とにかく、フェイリーはいつも元気で良い。彼女たちのウキウキした姿も、愉し気で良い。通常の地味な生徒会実務の、良い息抜きになる仕事だな。こういうのも、たまには悪くない。


 女性達は愉し気に、男性3人はおそるおそる、、、ダウンロッド洋品店に足を踏み入れた。


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