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序
長い長い茶番劇が、いよいよ終わる。
大広間に集まった学園の生徒一同が、ソワソワしながら目を輝かせている。
その中心にいる、私と二人の令嬢。
まだ誰も何もしていないというのに、視線が矢のように突き刺さる。
この場にいる数多のご令嬢、ご子息の方々。
どんなエンディングをお望みだろうか?
望み通りの学園生活は送れたのだろうか?
さあ、、、ラストステージの開幕だ。
私は彼女を真っ直ぐに見つめ、大きく息を吸い込んだ。全てを終わらせるために。
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