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【イチャラブ編開始】同棲しているあざとかわいい後輩が俺を退学させようとしてくるのでわからせる。  作者: 松竹梅竹松
第4章 その先の未来

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第4章 第8話 後輩の狙い

〇瑠奈




「ちょっっっっっっっっろ!」



 病院から帰ってきた雑木さんの話を聞いて、わたしはそう言わざるを得なかった。



「そっかー泣いちゃったかー。会いたくなっちゃったかー。くふふ。チョロすぎて笑いが止まらないよくふふふふ」

「リラが言えたことじゃないけど性格悪いね……」



 何とでも言うといい。これがわたしとせんぱいのやり方だ。



 直接話したところで効果がないのは有栖ちゃんの話でわかっていた。好感度で言えば絶対にわたしより高い有栖ちゃんを一刀両断したんだ。わたしが話したところでたいした効果があるとは思えない。



 だからこその、手紙。手紙なら反論できないし、言葉も上手く纏められる。そして入院中暇なせんぱいの手にも残る。自分では読めないらしいから自然と人との関わりが増えるし、なんだかんだ強がるせんぱいの頭を働かせることもできる。そう思ってのことだったけど、成果は想像以上だったようだ。



 あんな嘘の手紙に踊らされて……いや全部が全部嘘ってわけじゃなくて結構本心で書いてて普通に書きながら泣いちゃったりもしたんだけど……とにかく。上手くいってよかった。



「くふふ。そうなんだそうなんですかー。そんなにわたしのことが大好きなんですねーせんぱいは。しょうがないなーほんとにもう。くふふふふ」

「自分の世界に入ってるところ悪いけど、緒歳先生が今にでも連れて行きたいって。面会時間は過ぎてるけど無理矢理何とかするみたい」


「入ってないけど? それに……くふふ。わかってないなー。もっと焦らして弱らせないとだめでしょ?」

「……あたしが言えた義理じゃないけど、そんな遊びみたいな気持ちで考えないでほしい。実際に顔を見たけど、本当に弱ってるみたいだから」



 まぁそう思うだろうな。これは仮面恋愛の意地の張り合いを大きく超えた問題。命が懸かっているのだから、不謹慎だと言われてもおかしくない。でも。



「わたしとせんぱいはそれでいいんだよ」



 命が懸かっていようが関係ない。もしわたしとせんぱいと立場が逆でも同じことをしただろう。だってわたしたちは、何よりも真剣に相手をわからせたいと思っているのだから。



「まぁ後はわたしに任せて」



 そう言ってわたしは部屋から2人を追い出す。後は轟さんから聞いておいた番号に電話かけて……と。



「どちら様ですか?」

「もしもし。わたし、久司せんぱいの後輩の金銅瑠奈と言います。今井森夏さんですね?」



 わたしは粛々とせんぱいをわからせる準備を続けた。

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