本編 ここはどこ?おいらは誰?
俺は死んだのか、彼女はどうしているのだろうとつい物思いに更けていると、遠くから懐かしき声がする。
【 死ね、死ね、死ね、死ね〜⠀】
【⠀ギャオオォォ!グオォォン!!!】
あ〜あのベビードラゴンいいな!俺も彼女にそんな事言われたいっと眺めていると、既にベビードラゴンを屈服させた彼女が目の前で、死んだ魚のような目で俺を観ていた。
【⠀変態的な目でわたしを観てる人が居ると思ってきたら、聖也じゃない!?相変わらずね!】
【⠀香織〜!四六時中会いたかった!好き過ぎて辛かったー!】
【⠀もう〜再開早々それ!?ま、悪い気はしないけど、私も気づいたらそこの林に居ていきなりそいつに襲われたのよ!】
【⠀どっちかと言うと香織がベビードラゴンを追い回してたような、、、】
【⠀気のせいね!】
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運命的な再会を果たした俺たちは、街を探そうと歩いているのだが、後ろから香織が服従させたドラゴンが付いてくる、雰囲気ぶち壊しである。
もう居ないものとして接するしかないか。
【香織、手繋ごうか⠀】
【手くらいなら別にいいけど】
か、かわいい、なにこれ、夢ですか現実ですか、はい、異世界転生でございます、と考えながら手を繋いだ。
【ピコンッ】
【ヒューマン 聖也 のレベルが1→100に上がった。⠀】
【えっ!笑、香織と手を繋いだだけなんだけど、レベル99アップのアナウンスと共に、めちゃ力がみなぎる!!!】
【当然ね、私レベル高いから!】
【えっ、いくつなの?】
【こっちに来た時点でレベル100だったんだけど、そのドラゴンを屈服させたら110になったわ!ちなみにそこのドラゴンはレベル105みたいよ】
【レベル100スタートとかなんのチートだよ笑、俺も香織と手を繋いだらいきなり100になってるからあれだけど、、、】
【キスしてみる?】
【えっ、、、ずっと香織としたいと思ってた、、、】
【嘘よ!】
【相変わらずいたずらだよなぁ、そんなとこもひっくるめて全部好きなんだけど】
【ふんっ!】
【、、、可愛い】
そしてドラゴンおとなしい、まさか空気を読めるいいやつなのか!ちょっと撫でてあげよう
【よしよし】
【ガブッ】
【え?、、、痛ぇええ!なにしやがる!】
【あ、その駄竜、私以外になつかないと思うけど、名前呼んだら行けるかも】
【じゃあ名前教えて】
【駄竜】
【うん、その駄竜の名前を知りたいんだけど】
【だから〜、 だ り ゅ う】
【そんな名前付けたの?可哀想すぎん!?w】
【仕方ないでしょ、ぶちのめした後、この駄竜が〜って言ってたら気に言ったみたいなのよ】
【ドMか!まぁ、人、じゃないや駄竜の事言えないけど】
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その後、名前を呼んでみるも、無視されてたんだけど、ダメ元で、そこに成っている木の実をあげると、すんなり懐いた、チョロい、この竜、チョロすぎない?