異世界に立つ4 改稿版
よろしくお願いします。
2019/02/03 改稿
7 冒険者ギルド加入
言われるがままに手を置くと、金板が青く輝きセシルさんは゛これは!゛と言った。
「な・何かありましたか?」
おれは何事かと思いセシルさんに聞き返した。
セシルさんは、
「・・・こういうと皆凄い力が?とかビックリするからサプライズでやってるの。」
・・・すげーいらねーサプライズ。
「はい登録完了、この金板に刺さっているカードがギルドカードになるよ。
このカードは神様から送られた鑑定鉄を使って、国家間をまたいで運営しているギルドから発行しているから身分証になるの。
依頼を達成すると受付でこのカードに蓄積させるから。
ギルドについてはこの冊子を読んで、字・読める?」
「大丈夫です、字は読めますがざっと教えて貰って良いですか?
後で解らないところは教えてください。
あと買取りとか依頼は?」
「ざっとで言うと、冒険主ギルドは請け負い屋かな?
駆除や採取・探し物など何でも依頼を受けたものをこなして対価を貰う所よ。
ただし、こなせなかった場合は違約金が発生することもあるから気を付けてね。
ランクの話だけど最初は6等級から始まるよ! 依頼をこなしていくと5・4・3・2・1等級と上がるから。
6から5・5から4は依頼達成ノルマ
4から3・3から2はギルド員か副ギルド長の推薦で試験を
2から1は副ギルド長かギルド長の推薦で試験を
その上には上級と特級があってこの二つは国を救うとかもうそんなレベルじゃないともらえないから。
ランクはカードに記入するから、ランクアップ時にギルド員に渡すようにね。
ギルドの説明でいくとギルドは冒険者・商業・農業・鍛冶・魔法・食ギルドとあるの。
王都や大都市には総合ギルドがあって、けっこう横の繋がりがあるから情報提供とか相互協力もあるわよ。
他のギルド登録もそのカード一枚で大丈夫、しかもお金を出納出来るし、ギルド加盟店なら支払いや売り上げも入れられるしカードの使用は鑑定鉄を使っているから本人しか使えないから。
解らないところは、あたしの手が空いている時は何でも聞いて。
依頼はここでは無いよ、ギルドの依頼もここまではまわってこないから。
非常時依頼と狩猟・採取買取り対応で、周2・3回午後からギルドの人が転移陣でやって来るからその時に買い取ってもらって、なかなか来れない日もあるけど。
あそこにある転移陣は、ギルドの登録された人しか使用出来ないから乗ろうとしないでね。
乗っても無駄だけど。」
成程、まぁ、最初からいきなり何でも(依頼)は出来ないからなぁ。
出だしはこれ位からスタートでいいや。
先ずは部屋に入る、真正面の窓は両開き木の扉で厚手のカーテンが掛かっていて、広さは4畳半位でベッドと机と椅子がある。
トイレは1階と2階の廊下に1ヵ所ずつ、風呂はないから桶にお湯を貰ってタオルで拭くそうだ、その料金は300ジェニ。
今着ているのは、詰め襟の制服でワイシャツに革靴、持っているのは学生鞄とバッグだ。
うちの高校は何故か男子の服装等は古風だった。
おれは収納に鞄と学生服とワイシャツ・革靴をしまい、体育用のジャージとスニーカーに着替えると村を散策することにした。
「リュウセイさん、お出掛けですか?」
バダデルさんとあった、バダデルさんは今空き時間のようで村を見回るそうだから一緒させてもらった。
「こちららの村は武器防具や鍛冶屋が多いみたいですが。」
おれの質問にバダデルさんは
「やはりドワーフの本質が訴えるのですかね。
でも、農家や商人も居るのですよぉ。
そしてそんな村に冒険者達が、自分特注の武器防具を買いに来たり試して調整したり。」
ドワーフの村だった。
いやー、女の子が少しいかついから焦っちゃった。
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流星とバダデル
「流星さんは旅をなさっているんですか?」
「僕は遠いところからやって来ました。
もう郷里には変えれないんです、両親・親友にはもう・・・。」
バダデルは聞いてはいけないことを聞いたと思った、故郷に変えれないなんて想像しても辛いのに現実に帰れない者の呟き。
(バダデルさん可愛いなぁ、ちっこいなぁ。
彼氏いるのかなぁ?まさか、あの姿で既婚者なら旦那さんはロリ男爵だな!
あっでもセシルさんも良いなぁ、なんか姉さんみたいな?なんか某アニメ映画に出てくる姉さんみたいな?
セシルさんも俺より年上なんだよなぁ、ご両親にはまだあってないけど。
セシルさんと狩りとか行けないかなぁ狩りデートみたいな?)
真顔で意外とピンクな発想をとばす逞しい流星だった。
読んでいただきありがとうございます。