異世界に立つ3 改稿版
おはようございます。
もうすぐストックがつきそうです。(汗)
何とかがんばります。
あ!最初の通り不定期投稿です。
よろしくお願いします。
2019/02/02 改稿
6 初めての村
「こんにちは、この村に入りたいのですがよろしいでしょうか?」
門の側に立っている人に話す、軽装備で帯刀しているので守衛さんかな?
「旅の人かい?こんな朝早く辺鄙な村によく来たね、てか、でかい馬だな?
まぁいいや、身分証はあるかい?」
村の木のゲート入り口にいた門番さん(30才位の男で背が低く体格よく髭を蓄えている)に言われたが、身分証なんて・・・
「身分証は有りません、遠くから来たのですが・・・、」
「あぁ、無かったらいいよ、保証金5千ゼニ払ってくれ。
何も悪さすることも無く退村すればその時に返すよ。
あと宿屋があるけどそこで冒険者ギルド出張所が併設されているから。
ギルド加入すればギルドカードが身分証になるから、俺の処に来れば補償金はすぐ返すよ。
それと馬は宿屋に預けられるけど、馬の世話は飼い主でやる事になっているぞ。」
冒険者ギルド、異世界物でよく聞くが実在していたとは。
どうにか異世界から帰った人が小説に書き記したのだろうか?
でも俺は帰れないって聞いたし、まぁしょうがないか。
門番さんに言われる通りに、名前を伝えて5千ゼニ支払い、木札を受け取った。
「俺は門番でこの村の警備を担当しているドランゴていうんだ、宜しくな。
7:00から19:00まではこのゲートを開けておく、もし閉まっていたらそこの脇にある小さい扉の処にハンマーと小さい鐘があるからそれを叩いてくれ。
それで来なかったら諦めてくれな。
それでは、ようこそジェミナ村へ!」
どうやらこの世界も24時間制で30日で一月の12ヶ月で一年らしい。
ジェミナ村はゲートから見ると真正面に広場・左奥と右奥に居住区と畑があり、合間に生活水路のような細い細い水路が流れている。
広場の奥ににきれいな水の沼があるようで生活水路はここから引いている様だ、側には女神像が奉られている。
その奥には小高い山と森がある、この村の家はざっと数えて40あるかないか。
先ずは村長に挨拶を済ませる。
「ごめんください、旅の者ですがご挨拶に参りました。」
中から返事が聞こえてきて出てきたのは・・・13歳位に見える背の低い茶髪のロングをひとまとめにしてアップにした髪型で、茶眼の少しがっちりとした体形の女の子。
「おれは流星というもので、旅の途中こちらの村で少しお世話になりたくご挨拶に参りました。
滞在許可を頂きたく宜しくお願いいたします。」
出来うる限り丁寧にお願いすると、
「あらご丁寧に、私は村長のバダデルと言います。
この村の村長を任されていますので何か困ったことがあったら話してくださいね、ようこそジェミナ村へ!滞在許可しますよ。」
バダデルさんはにっこりと笑顔で迎えてくれた。
バダデルさんに宿屋の場所を教えてもらった。
「こんにちは、宿をお願いたしいたのですが、それと冒険者ギルドの加入もお願いいたします。」
奥の方から声が聞こえたので待つと、
「いらっしゃい、芳醇な香りと琥珀色亭へようこそ!
うちは一泊素泊まり4000ジェニ・朝食付きで4500ジェニ・朝夕付きで5000ジェニだよ!」
受け付けに現れたのはここの一人娘のセシルさんだそうだ、やはり茶髪茶眼で背の低い体格の良い娘だった。
「それでは6泊2食付きで、後冒険者登録もお願いしたいのですが?」
まずは身分証を作り、この村でこの世界の事を知らなければ。
「では先ず宿泊料金30000ジェニで。」
小金貨3枚を渡した。
「毎度あり、部屋は2階に上がった階段1番手前201だよ。
次は冒険者登録だね、この石板に手を置いて!」
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村長宅にて
「そんちょー、ドランゴだ!今旅のもんが挨拶に来たか?」
ドランゴは流星が話してた事を実行しているか確認しに来た。
いきなり最初から話していることが違うと監視対象にしないといけないと思ったからだ。
「ドランゴさんお疲れ様です、先程宿屋に宿泊と冒険者登録の手続きに行かれましたよ♪」
「なら問題ないか、いつもこの村に来るのは商人か自前の武器防具に拘る冒険者しか来ないからな。」
ここはドワーフの村、この世界、人間族はドワーフやエルフ・魔族に獣人族にも良い顔をしない、いや、しないものが多い。
だからと言って他の部族迄人間族を悪い眼で見ているわけではい。
「流星さん・素敵ですね♪」
ポロッと出たバダデルの本音をドランゴは聞き逃さなかった。
「そんちょーもお年頃だしそろそろ良い男捕まえないとな、さっき来た旅のもん・リュウセイだったか、なかなか男前だったな!
だがあいつは旅のもんなのに何故冒険者登録もしてなくて身分証もない・・・どうしたんだろうな?」
バダデルは確かにと不思議がった、でもまぁそんな旅人は良くいるので補償金制度があるのだが。
「それとなく聞いてみますね。」
バダデルの言葉にドランゴはまぁ問題ないとは思うが頼むと答え門に戻っていった。
読んでいただきありがとうございます。