異世界に立つ1 改稿版
よろしくお願いします。
2019/02/02 改稿
4 流星異世界に降り立つ
ここが異世界・今いる辺りは広い草原で何もない。
「マップ!近くで人が住む所。」
村と指定して町がでなかったら嫌だったし、先ずは自分がどんな状況か確認しないとね。
自分の位置が地図の真ん中の光点で、村かな?
側にある青い点は右下で、徒歩8時間?
所要時間がわかるのは便利だが、少し遠いな。
そうこう思うと赤い点に囲まれた、なんだこれ?
見回すと狼の群れらしい、7・8匹くらいか?
どうしよう、俺戦ったこと無いぞ?
しかも狼だ、でけぇー!これ、群れで襲ってくるんだっけ?
うわぁー、?そうだ!
『すいません、見逃してもらえますか?』
全語理解で狼に話してみた、通じなかった?
すげー唸られた。
剣で戦うにも経験が無いしなぁ、あ!そうだ!!おれは狼に銃を真似した人差し指を突き出し
「インパクト!」
と唱えた。
指から単発で発射する衝撃波は打ち出された玉のようになり、命中した狼は体を真後ろに跳ばされ絶命した。
いける!おれは両手で構えインパクトを放つ。
次は2体同時に倒す。
残り4体は唸りながら後ずさりを始めた・・・と思ったらおれの後から一際大きい狼が飛び掛かってきた。
振り向いた直後に飛び付かれ前肢をおれの腹に突き、押し倒しながら俺を咬もうとする。
が、反射的にインパクトを放ちその狼は宙に打ち上げられ絶命した。
残り4体は一目散に逃げていったので、あえて撃たなかった。
「異世界に来て早々初戦闘になるとはね。」
倒した4匹を収納して、村に向かい歩き出す。
歩きながら全語理解について考えていた。
もしかして人属のみか・ある程度知的レベル高い生き物か?食用になる生き物は規制入れて通じないとか?
話わかったら食べづらいしな。
あそうか!アシストオン。
『はい、こちらアシストナビです♪』
・・・なんだこの不穏な流れは・・・
「アシストさん宜しくお願いしますね。」
なんか予想と違いフレンドリーに話された、どなたか電話の向こうに居るような感じが・・・。
『流星さんこちらこそ宜しくお願いします。』
「先程の全語理解で、なぜ狼には通じなかったのでしょう?」
アシストさんは恐ろしいことを答えた。
『私がブロックしました。』
な・なぜ?もしかしたら上手く避けられたかもしれないのに。
『あいつらは、「旨そうな人間が何やら命乞いしているぜ」とか「許すそぶりして他の奴を後から飛び掛からせよう」とか「間抜けな奴は相手にしないで喰っちまおう」などブロックサインしていたのです。』
なにそれ?
狼ってブロックサインするの?
そして、アシストさんはそんなの見抜けるの?
更には狼のしゃべり方のような感じで感情を込めて伝えられても。
『まあそんなわけで、これは流星さんが全語理解で会話して騙されるより接続しない方が警戒する分、危険率が減るかと思ったのです。』
「わかりました、アシストさんがそういうなら間違いないですね。」
『ありがとうございます、これからもよろしくお願いしますね。』
この口調ならアシストさんの事はメイドさんのように接しよう、そのうち優しく怒ってくれるかな?ん?なんか変な感情が・・・俺はそんな人間じゃなーいと・・・思う。
おいといて、このままでは何時人が居る処へ着くやら、そうか!
読んでいただきありがとうございます。