流星つくる 9
今回この話で完結とさせていただきます。
ありがとうございました。
22 ハッピーエンド
まずは部屋の壁用クリーン魔石を付与、これは生活魔法だけど清浄と空間魔法が基盤。
表面右に魔方陣を刻み左に魔素吸収陣を刻む。
これで外気からの魔素もとれるし、自分の魔力も流し込める。
次に壁の左右真ん中ら辺にライトの付与した魔法を付ける、触れば明かりがつく。
今は朝が寒く、昼は少し暑いので正面の壁にウォームとコールドの魔石・天井にはプロペラを作り魔石でゆっくり回るように取り付けた、所謂シーリングファンモドキだ。
後は腰くらいの高さの木製ボックスに扉付けて中を3段にして、コールドの魔石を置く。
寒いときはウォームの魔石でもよい、温・冷蔵庫モドキ。
「リュウセイ、この部屋何?」
「改造魔石部屋ですよ?」
セシルがリュウセイの部屋に入ると、リュウセイは先ず部屋の壁のライトに手を当てた。
「明るいわね、これも魔石?」
「魔方陣を触るとついて触ると消える、簡単でしょ?
でここをさわると」
「部屋が少し暖かいような?上なんか回ってるんだけど?」
「上の羽が回って部屋の中の空気が均等に暖まったり冷えたりするんですよ。」
「てことは冷えたりもするのかい?」
「はい、同じ原理でこの箱の中に飲み物とかいれると・・・そしてこの中のコップには」
それを取って触ると
「つめたいねぇ、これさっきあんたが持っていったエールかい?」
「どうぞ飲んでみて?」
セシルさんはエールを飲むと唸った。
「おのれリュウセイ・はかったな!
もう他のエールが飲めないじゃないか!」
「もう俺なしじゃエールが呑めませぬなぁ!」
「いや、この木箱があれば別に・・・。」
セシルさんはイケズだった。
「もうすぐここを引き払おうかと思います。」
セシルさんにそう告げると、寂しくなるわねと言われた。
日にちが決まったら伝えるとはなし外に出た。
「バダデルさーん!いますか?」
中からもじもじしながらバダデルさんが出てきた、どうも恥ずかしいらしく俺の顔を見てくれない。
「バダデルさん、俺宿を出ようと思います。」
そう伝えると俺をばっとみて呆けた。
「旅立つんですか?」
「旅には出ますが、この村を拠点に動こうと思うので家を建てる許可貰えると。」
バダデルさんがパッとこちらを向いた、何やら笑顔だぞ?
「それと家造るときの間取りとかね、相談にのってもらいたくて・・・あー、未だ早いか。
うん!バダデルさん、僕とお付き合いしてください。
でも答は今日の夜僕の部屋で僕の話を聞いてもらってからで良いですか?
もし僕にそんな気がなければ今ここで」
「後で、ちゃんと部屋にいきますね、では!」
・・・バダデルさんは家を飛び出していった。
「バダデルさん!ここバダデルさん家!
出ていっちゃダメ~!」
俺も思わず叫んで追っかけたが追いつけなかった、足はえ~!
しょうがない、宿で待つか。
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流星の部屋にて
「俺は違う世界からこの国にやって来たんです、これはスマホと言ってその世界のものなんです。」
流星はバデデルにスマホの中の音楽や写真ムービーなどを見せた。
「なんですかこれは?こんなのみたことがない。」
「俺は神様達からこの世界に送られてきたんです、もうもとの世界には帰れません。」
バダデルさんは黙って聞いてくれていた。
「この世界で俺は1人だけなんです、バダデルさん俺の家族に俺と結婚を前提にお付き合いしてくれませんか?」
「今すぐ結婚しましょう!リュウセイさんとあたしと子供達いっぱい作って賑やかにしましょう!」
「・・・はいっ!」
何かバダデルさん凄かった、でも良かった。
読んでいただきありがとうございました。




