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願い事の一つ。

「お。やった…!」

あれから数日が経ち、俺は私立大学の本命の合格通知を手に思わず声が漏れた。願い事の一つが叶ったことになる。できれば国公立大学に行きたい俺としては、願い事はあと二つ。あと二つとは、国公立大学の合格と、美玲に会うこと。


どうして国公立に行きたいかというと、もちろん就職のこともあるが、自宅から国公立に通うのなら、車を買ってくれると親が約束してくれたからだ。安いものという約束なので、軽かもしれないが、自分の車があるのとないのとではかなり便利さが違う。

大樹のたちようなお坊ちゃま軍団はいきなり外車を買ってもらえるだろうが、我が家はサラリーマン家庭なので、お坊ちゃま軍団と同じというわけにはいかない。奴らと違って、バイトをしないといけない。くぅー!お坊ちゃまがうらやましいぜ。

そんなわけなので、あとは卒業を待つのみ、というわけにはいかないが、浪人からは免れたことでホッとした。


『久しぶり。私立の本命に合格したよ。』

ダメ元で久しぶりにLINEを入れてみる。今まで既読にすらならなかったのだから、もし既読になったとしたら、それだけでも御の字だ。

ブロックをしなかったのは、『一年後に会いましょう』という約束に対する美玲の誠意だろう。

「…あ。」

画面を眺めていると既読がついた。やった。一歩前進。いや半歩かな。


『おめでとう。』


そして一言だけメッセージが届いた。やっぱり一歩前進だな。


『卒業式の日、会える?』


約束の日のことを聞きたくて俺はメッセージを送信した。…が、待てど暮らせど返信がない。既読にもならない。俺は実は何か嫌われることをしたのだろうか?約束とはいえ、会うことは叶わないのだろうか?この一年足らずの間、あの約束を励みに生きてきたんだぞ。やっぱりマークの存在があるんだろうか?

いや、返信が来ただけでも良かったんだ。しかし約束の日まであと一ヶ月足らず。俺はその間を悶々として過ごさないといけないようだ。


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