この世界の事情。
色々設定とか大体の所を書いています。なるべくこの設定を頭に入れて読んでもらうとありがたいです。
デュランは無言でそれから家までの道のりを案内した。一応レクセムには家に着いたら話をすると言う事を前もって言っていたので、黙ってみんな付いてきていた。何人かはデュランを見て何故か、えっ?何で?という顔をしていたがまあ何となく事情は分かっていたのでそのままにしておいた。
デュランの家に着いてから家の中に入り話を先にレクセムから聞くことにした。
今の時点でレクセム達はデュランの土地?に入ろうとした不法侵入者達、つまり彼等に先に何故入ろうとしたのかを聞く必要があった。
それに正直レクセム達からの話によってはこっちからの情報もどこまで出すか考えなくてはならない。
10人を机と椅子に座らせ話を聞いた。それまでに入った瞬間全員が「綺麗!」とか「何この風呂!!!」とか色々突っ込まれたが、レクセムに目配せして仕方なしに何とか座ってもらった。
「皆さんは何故この土地に来たんですか?」デュランは質問した。
レクセム達から話を聞く。話を纏めると…
・レクセム達はこことは全然違う場所にあるマリウス城と呼ばれる所の城下町にある冒険家のギルドに所属している。
・ここにはワープゲートと呼ばれる物で来たらしい。ワープゲートというのは、冒険家だけではなく全世界の種族が使うゲートの事で必ずその町や村等にあり、近くの狩りの場所やかなり遠い町などに行く場合に安全のため使用されるらしい。
・そのワープゲートに狩り場などを検索して設定してその場所に行く機能があるらしいのだが、その検索欄にいきなりこの【神のみぞしる森】が出てきたらしい。なのでそれがちょうど一週間ほど前だったらしく、流石にいきなりどんな場所かも分からない所に半端な実力の奴等を行かせるのは忍びないので、最初に経験豊富なメンバー…今のメンバーを召集して今日がその1日目なのだそうだ。
ここからは世間話の延長線上で聞いた話なのだが…
・この世界は4つの地方に別れているらしい。まずこの世界の北にあるマリウス地方、この地方にあるからマリウス城と呼ばれる事らしい。そして西にユステス、東にセクマセラ、そして南にゴラマシアス。そしてその4地方は全て海で別れておりその全ての地方の真ん中の土地にこの【神のみぞしる森】があるらしい。今まで何故か海から入ろうとしても行けないし、空から行こうとしても何故か阻まれていたのだそうだ。なので今回のゲートで行けるなんて…正直かなり今マリウス地方は、いや全地方が話題になっているらしい。
なので今回全地方から厳選されて選ばれたそうだ。確かに10人の肌の色も違うし、よく見てみると耳の形や身長、体の形も全然違っていた。
ここまでがレクセム達からの話の全てだ。デュランが机の上に置いていた飲み物も、最初は氷を入れていたのだがそれももう溶けきってしまって、最初は少しずつ飲んでいたが今では話を真剣にしすぎて全く手を付けていなかった。
そして今は話終わったのでゆっくりそれをみんな飲み干していた。
さて、俺はどこまで話していいのかな~。デュランは混乱した。
まだまだ説明の話になります。長い目で見てもらうと幸いです。