23夜目 会社の皆、ただいま。
まさかの2回データ消えるハプニングのせいで萎えすぎて小説書くの辞めてたんですけど、期間が結構長くて前書いてた内容を忘れちゃって…(ᯅ̈ )
覚えてる範疇で書きました。久しぶりに私の推しキャラ課長さんも出せてちょっと嬉しいです。
「ぅ...んん...っぷはっ!!」
ググッと伸びをして溜め込んだ息を吐く。
帰ってきた。東京に。
「ふぅ...疲れたね。」
そう言いながら栞菜はほっと息を吐いた。
そりゃ疲れたもんなー。気も身体も休まることを知らない2日間だった。
とりあえず...
「寝ようか。」
「うん...はぇ!?え!?ね、寝るって...。」
そう言うと栞菜は奇声を上げ、顔を真っ赤にしながらわたわたと焦りだした。
「え、なになに怖。どうしたのよ。」
「え…いや、…あ!(寝るってそういう……)ボソ」
一人で納得したようて、うなずいてから私達は寝た。
現在6月21日午前5時47分
「あぁ、おはよう。栞菜。」
コーヒーを飲んでいるとベッドの上からムクっと起きてきた栞菜。
まだ寝ぼけてるみたいで目を擦りながらぽやぁとした目私を見る。
「ひゃよぉございましゅ……。」
敬語……。
「栞菜…そんな可愛い顔してたらちゅーするわよ。」
「うぅ?んーっ。」
ちょっと軽口を叩くと、栞菜はまさかの行動に出た。
唇を軽く突き出し寝ぼけ眼で私を見上げて……
「ん。……んっ。」
我慢できるわけがないでしょ!?
「ぅ…はぁ……んんっ。……?なぎしゃ……?」
「あ、起きた?」
やっと頭が起きたのか虚ろな目がシャキッとしてきた。
栞菜の唇に着いたヨダレを舌で舐めとってから顔を離し頬を撫でる。
「へ……?あっ…やっ、ええ!?ちょ……/////」
盛大に戸惑う栞菜。初めてって訳でも無いのに顔が真っ赤。可愛すぎないかしら。
午前6時12分
「…今から仕事行かなきゃなのに。バカ。」
結局ディープキスをひたすらにした後、栞菜のソレに触れようと指を下に滑らした所で栞菜に怒られた。
「そう言う割には首に腕をまわしていたけれど?」
「……っ早く支度するよ。朝ご飯食べらんないじゃん。」
そう言うと、栞菜は逃げる様に洗面台に向かった。
「ふふ、私も歯磨きする。」
軽く栞菜の頬にキスをすると困った様な顔をして歯ブラシに歯磨き粉をたっぷりと着けた。
歯ブラシ置き場には2つの歯ブラシ。なんか、一緒に住んでるみたいね。
「……思春期が逆戻りしたのかしら。」
「ほぇ?」
「何でも。」
そう言ってから私も歯ブラシに歯磨き粉を少しだけ着けた。
「……なぎはっては、はみはひにはて?(渚ってさ、歯磨き苦手?)」
「…はひはきこまふい。(歯磨き粉まずい)」
弱味を知られた気がして無愛想にそう呟くと、栞菜は何だか嬉しそうな顔をして笑った。
現在午前8時
「……あのさ、私も一緒に会社に連れて行って貰っていいの?」
そう言い、心配そうに私の顔を覗き込む。
「同じ家から出るんだから、一緒に行った方が楽じゃない。ほら、シートベルトして?」
「あっはい。」
午前8時30分
「おはよう〜!佐藤ちゃん……と、一条ちゃん?なにぃ?一緒にきたの?」
いつも通り、課長は年に見合わないほど明るい笑顔で私達に挨拶をしてきた。
「あぁ、偶然コンビニで会っちゃって。」
「え?でも、一条ちゃんの家って逆方向じゃ…」
課長は私の言葉に、不思議そうにコテンと首をかしげる。
「たまたま遠回りして違うコンビニ入りたかったらしくて、ほんと偶然でしたね。」
「あは、あはは。」
乾いた笑いすぎるわよ栞菜。
「あらぁ!それは凄い偶然ね!あ、そうそう、佐藤ちゃん達も来たし言っとくわね。明日から派遣の子が来るからよろしくね〜!佐藤ちゃんにはちょっとその子に簡単な仕事内容だけ教えてくれると嬉しいわ。その子仕事できる人だからきっと助かるわよ。」
へぇ?今の時期に珍しいわね。確かに最近寿退社する人が増えたせいで少し人数不足だった気もするし。派遣だけど間を繋ぐのにはいいかもしれないわね。
「分かりました。」
「ありがと〜!」
そう言って課長はパチンと両手のひらを合わせウインクした。
「っはよ!」
ペシッと私の背中を叩くのは
「……凛子。痛いんだけど。」
「はははっ!……それでよう、ほんとに実家言ったのかよ?(ボソ)」
「…ええ。兄さんが事故にあったらしくて。次期会長決め直しかと思ったらただの話だけだったわ。(ボソ)」
「……ふーん。で、綾乃さんとは?(ボソ)」
「会ってないわよ。(ボソ)」
「っはーーー!よかったぁぁぁ。おかえりいいぃ。」
「声がでかい!」
空気が抜けたボールのようにくたりと私の肩に倒れ込む。
「っちょっと!重たいんだけど!」
「うっへへ、安心したァ。」
「はぁ……。」
凛子なりに凄い心配してくれてたんだろう。良い奴だ。
「…おはよ、なぎ。あとおかえり。」
麻木先輩は、ベリッと凛子を私から離してから、私に笑顔を向けて挨拶をした。
「いだだ、辞めてくださいようミニマムせんぱ……っぶしっ!」
超高速チョップを凛子の頭にかましてから、何も無かったように私に話しかけた。
……あれ?この二人なんか…。
「大丈夫やったか?」
「ぇ!?あ、大丈夫でした。ご心配おかけしてすみません。」
「えーよえーよ。凛子がアホみたいに心配しとったから心配移ったみたいや。」
そう言って座っている私の頭をぽん、と撫でた。
「…ふふ、ありがとうございます。」
「へいへい。萌たん仕事戻りまーす。」
そう言って凛子の屍を引きずって麻木先輩は席に戻った。
午後0時30分
「っぷはーっ!キリもいいしお昼いきますかぁ。」
ぐいーっと伸びをしてからぷはっと息を吐く。
「凛子、ご飯行かない?」
凛子にそう言うと、凛子はハッとした顔で
「ごめん!今日は先輩と食べるから。パスで。」
先輩とは多分麻木先輩の事だろう。やっぱりこの二人……。
「へー?ふふ、じゃあ他の子に頼むわ。」
「っなんだよその顔!!」
ヒラヒラと手を振ってから八神ちゃんの席に行く。
「八神ちゃん?」
ポンと肩を叩くとビクーッと体を跳ねさせた。
「びゃっ!ひゃい!ふぇ?あ、佐藤先輩…。」
「ふふ、ビビり過ぎよ。お昼一緒にどう?」
「あ、すみません。私今日お弁当で…その。」
そう言って八神ちゃんは申し訳なさそうに目を伏せる。
「あー、分かったわ。また今度誘うわね。明日とかどうかしら。」
「はっはい!明日楽しみにしてます!」
「ふふ、じゃあ私は栞菜と食べるかしら。」
「あ、はい。行ってらっしゃい…。…栞菜……?(ボソ)」
「はーい。」
今一瞬八神ちゃん怪訝な顔した?気の所為かしら。
一人の疑いを確信に変え、そんなことも知らずに私は栞菜の元へと向かった。
「かん…とと、一条、一緒にご飯どう?」
「あっはい、分かりました。」
栞菜はゴソゴソと机の上を整頓してから、鞄をもって行きましょうかと笑った。
現在午後0時57分
「こんな所にこんな食堂が……!」
栞菜は感動していた。
「ぷっ、そんなに嬉しい?」
「昔ながらの感じって凄い好きなの。住宅街とかいっぱいくぐるなって思ってたけど、すごい。秘密基地みたい!」
目をキラキラさせ、店内をぐる〜っと眺めている。
その姿に店主と女将さんもクスクスと笑った。
「ふふ、可愛い。私は塩さば定食にするわ。」
「……あ、私もそれでお願いします。」
はい。と言ってから女将さんは調理場へと入っていった。
「ここってどうやって見つけたの?」
「凛子と会社の内定が決まってから会社の周りの地形を確認するために住宅街やら路地裏やら色々散歩してた時にたまたま見つけてね。そこからはずーっとここに通ってたわ。」
「へぇ!見つけれるのも凄いよね。でもここのお店分かりにくいからお客さんとかは…。」
「それが結構多いのよ。みんなどうやって見つけたのかは知らないけど常連客が結構いるわよ。」
「いやー、秘密基地感凄いよ。」
ほんとに嬉しそうだな。可愛すぎて抱きたくなってきた。
ご飯を食べたあと、仕事に戻り仕事が終わったら、余った時間で、明日の派遣さんの為に簡単な説明資料を作った。
次はデータ消えないよう適度に上書き保存します。