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drip

作者: 森林

とある深夜の手慰み。ほんとは誰に見せるなんてものでもないけれど、置かせてください。

 書くという事で自分の中にある何かを減らす、カッコいい言い方をしてみれば「解き放つ」。そんな面が自分にあることを、最近の自分には否定できない。

 イライラしたとき、喜んだとき、眠いときですら、僕はなにかを書こうとする。それはきっとパソコンやスマートフォンのおかげで自分の汚い字でなく、きちんと整った字が出てくるからかもしれないし、話し相手がいないからかもしれない。あるいは、Twitterを通じて誰かと話していたい、そんな欲求もあるのかもしれない。

 誰が今日銀行に行きそびれたことを知りたいだろうか?誰が住んでもいない街の中華屋の話を聞きたがるだろうか?俺にはわからないし、書きながらもきっと知ろうとすらしていない。僕はそんなことに興味はなくて、きっと自分のなかに生まれた感情をどこかへ吐き出してしまいたいだけなのだ。

 夜眠れない。昼は眠たい。そう思ったから、感じたから呟いた。たぶん、それだけ。純度の高い、思考のドリップがそこにある。感じたものを、感じたままに、それがポエムに見えるのならそうなのかもしれないし、そう見えないならそうじゃないんだろう。俺にはそれはわからないし、わかる気もない。書きたいかすらわからないものが何に分類されるのかなんて、まったくもって興味ないのだ。

 誰のために書くのか、という問がある。たとえば小説であれば児童小説から官能小説まで、読んでほしい相手ともいえるし、ターゲットともいえるが、それはきっとある程度きまってるはずだ。このばーばーと字数だけが増えていく文章は違う。自分すら後で読むことはきっとない。書きたいという気持ちだけで指を動かしていく。初めの数行で何を書いたのかなんてとうに忘れている。感情のままに、一文字一文字を落としていく。純粋な、混じりけのない、感情の吐露。そんなかっこいいものじゃない。悩みですらないもっと原始的な、考えよりむしろ欲求と呼んだ方がいいそれが消えるまで、きっと僕はインターネットの海に潜る。


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