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七夕に
七夕の宵、笹飾り
黄色、桃色、水色、緑……
村の鎮守のお社に
風に揺られる星飾り
幼い目に映る世界は広くて
毎日は、新しい
朝の光、夏の日は過ぎて
白い世界に夕日が照らす
日暮れの空に流れる短冊は
特別、きれいに見えていた
織姫と彦星のお話を聞いて
恋を知らない子どもながら
一年に一度しか逢えない恋人たちは
天の川を白鳥に連れられて
逢えたらいいなと願ってあげた
七夕の、夕暮れ時
あの日によく似た空の下で
遠くから手を振っている
影絵になったーーさんを見つけた
会う前から何日も
何日も想っていた人
その人がいて
想像よりはるかに優しい笑顔に
暖かい気持ちになっていく
嬉しい、とても
私、この人が、好きみたいだ
信じられないことに
織姫を意識したはずが……。
やはりハートですよ。ハート。見た目は次の次くらいで、最後にはハートが優しい人がよかとよ。




