22/22
月のまなざし
夕空の遠くから
雲が晴れて
残照は終わり、月は輝く
初夏の夕方
青葉の影から
木の枝の影から
星は揺れるように瞬いて
眠る街に月あかり
七夕も過ぎた宵に
しまい忘れた短冊の代わりに
葉が風に流されているのを見た
さらさら、さら
星には願い事を
月に祈りを
届いたのか
届かなくても
楽しければ、それでいいのか
答えはない夜風に
今年も夏が来たことを知る
月の照らす道を行く
夏を探しに
願い事たちは
届くといい
誰かは知らない
月は金色に傾く
世界を見つめているかのように
夕暮れも終わる時刻は8時
風は吹き抜けていく
この季節にしては乾いた風が




