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夜を追って  作者: 薄雪草
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夕暮れの後の公園に


夕暮れの後の公園に

無言の時が通り過ぎて

風がやわらかく

木々の葉を通るとき

人も木も影となる

そうして空は

宇宙に帰っていくような

そんな青さ


天を仰ぎ見る

視界に入りきらないほど

広がる空は限りなく


縁のない水瓶のように

逆さまに雲を浮かべていて

刻一刻と

変化していく


透けていく深い青は

サファイアみたいな藍色


やがてラピスラズリになる



そのあとは月の船の出航時間

夜間飛行が始まる


目を閉じて呼吸する

宇宙の深い底を

くじらが泳いでいると想像しながら

そうしたら

銀河を渡っていくうちに

静かな銀色の夢に降りていく


 

そうやって明日、目覚めたら

新しい窓を開けて

いつものように一日を始めよう


それがどんなものであっても

きっといい一日になるように




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