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恋の弾丸に心臓を貫かれる

 決闘で射殺されたアンディーブ・ストロガノフ(仮名)を知る人たちは、彼は誇り高く勇気のある青年だったと褒めたたえ、その早すぎる死を惜しんだ。別の意見もあった。プライドが高く思慮に欠け、勇気だと彼が思い込んでいたものは蛮勇または軽率な振る舞いに過ぎないと言うのである。死んだのは、そのせいだと。

 アンディーブ・ストロガノフが決闘したのは女の取り合いのためだ。彼が恋していた娘フィアンマネメッタ(仮名)は他の男とも交際していた。そのことを責められると、こう言い放ったという。

「アンディー、アンディー、アンディー、あたしはあンたが好きだけど、お金も好きなの」

 実際フィアンマネメッタは金のかかる女だった。贅沢な暮らしをSNSに投稿し悦に入る。しかし、その演出に要する費用は多額で自分の金だけでは足りない。牧童をやっているアンディーブ・ストロガノフの貢ぐ額は微々たるものだ。太い金づるが欲しかったのだ。

 そんな女をアンディーブ・ストロガノフは愛していた。しかし同じような男が他にもいて、フィアンマネメッタの愛を独占しようとした。憎き恋敵に警告する。手を引け。さもなくば殺す、と。

 警告を受けたときアンディーブ・ストロガノフは放牧している牛たちに水をやっているところだった。牛を狙う野獣がいる荒地なので、拳銃を携帯している。そこで、それを使って決闘することにした。

 受けて立つ。アンディーブ・ストロガノフがそう言うと、相手の男は笑った。

 その男は根っからの悪党だった。決闘が大好きで、以前にも決闘をやって、何人か射殺していると噂が付いて回っていた。そんな奴でも、この辺りでは尊敬の対象になる。たとえ法律を破ろうとも、強い男が何よりも尊ばれる土地なのだ。

 二人は離れた場所に立ち、撃ち合った。アンディーブ・ストロガノフの弾丸は相手の左肩をかすめた。相手の撃った弾は勇気ある青年の心臓を貫いた。

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