喧嘩
「どうしよう」
<どうかなさいましたか?>
「……」
<悩みがあるのでしたら話していただけることを求めます。話を誰かに話すだけでも気分が楽になる情報があります>
「AIにでも」
<はい>
「友達と喧嘩したの。私が悪いの」
<……>
「どうしたらいいのかな。喧嘩しっぱなしなんてやだよ。どうにかできないのかな。ただ謝っても許してくれそうにないし」
<私には、詳しい話を聞いていませんので適切な答えをすることができません>
「……」
<それでも謝り片についていくつかの方法を提示できます。聞きますか>
「お願い、聞かせて」
<まず大前提に相手に対して謝罪の気持ちが大事です>
「うん」
<それと併用するといい方法が4つあります>
「うん」
<相手に好きなものを送る方法です。日本には、詫びの品を送る風習があります。心にゆとりができて許してくれる可能性があります>
「うん」
<次の方法は土下座、紙を切るといった見た目に変化をつける方法です。見た目に変化を加えることで心の心境の変化を表すことができるからです。普段、仲の良い関係でしたら深く頭を下げることでも効果的です>
「うん」
<次は相手の心情に寄り添う方法です。刑事ドラマなどで『私にも同じぐらいの子どもがいまして』と似た体験を持ちかけるようにします>
「うん」
<最後は、打開案を提示する方法です。問題が起こっている事柄に対して『次は~しないようにする』と約束事をします。今後、相手に不快な想いをさせない安心感を与える事ができます>
「うん」
<どうですか? 私の提案が役にたったでしょうか?>
「それでも無理だったらどうしよう」
<大丈夫です。仲直りできます>
「どうしてこんなことが言えるの!」
<相手のことを一生懸命考えることができるからです>
「……」
<先程申し上げたように仲直りするには、大前提に謝罪のする気持ちが大切です。こんなに相手と仲直りしたい気持ちがあるのでしたらきっと想いを果たせます>
「ごめん」
<何かおっしゃいましたか>
「なんでもない、頑張ってみるよ」
<楓様が友達との関係がよくなるよう心から願っております>