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勉強
「こんな球体が喋りだすとは、ファンタジーだね」
<球体から音声が出ているのではなく、内臓されているスピーカーから音声が出ています>
「そんなことを聞くと雰囲気もあったものじゃないね」
<不快にさせる発言をしてしまったようです。お詫び申し上げます>
「なにか、機械に気を使われたんだけど」
<冗談の会話パターンは高度な処理が必要になるため機嫌を損ねる発言をするかもしれません。この点を留意して聞いていただけるようにお願いします>
「は、はぁ、そんなことより、5-(-2)=」
<答えは7です>
「次は、-13+7+(-9)=」
<学校の宿題との類似点が見受けられるためお答えできません>
「なんと!」
<論理から説明を受けてもらえればお答えできます。どうしましょうか?>
「わかったよ。自分で解きますよ」
<分かりました。この選択が楓様の学力向上に役立てることを願っております>
「そんなにうまいこといかないか」