1/7
出会い
<起動>
「動いた」
<私は人生支援AI AI生です>
「学校から配布された教育ロボットか、なんだか不安だね」
<学校の勉強から私生活の生活リズムまで、人生を快適に過ごすための手助けができるようプログラムされてます>
「プライバシーなんてあったものじゃないね」
<情報が外部に流れないよう管理されてますからご安心してください>
「不安になるようなことしかいってないけど」
<必要ないと感じていましたら電源を切ってもらってもかまいません>
「評価の点数に反映されそうだし、どうしようかな」
<私には、評価に対しての詳報は遮断されています。お答えすることはできません>
「はぁ、役に立つのか立たないのか」
<楓様の人生が快適に過ごせるため尽力いたします。今後ともよろしくお願いします>
「わたしの名前? そっか、わたしの家に送られて来たんだから名前ぐらいわかっていても何も不思議じゃないね」
<はい、もう伺っております>
「こっちこそお願いします」