第一話
最後まで読んで行って下さい。
ぜひブックマーク登録お願いします。
「今度は、、私を助けてね。」
その瞬間。
「はぁ、はぁ、夢か。」
最近は何度も同じ夢を見る。同じ女性が死ぬ夢だ。あまりいい気がしない。毎回毎回夢でも人が死ぬのは、誰でも気持ちが良いものではないだろう。
「今日から憂鬱な月曜か。」
今高校3年の俺こと、高梨 薫は正直に言うと友達はいない、ぼっちだ。かと言ってラノベなどがめっちゃ好きなオタクではない。皆んなが見ているような有名な作品を少し嗜むぐらいだ。
「何もかもやりたくない。全てから逃げたい。」
「危ない。」
ガシャンという音が鳴った。なんかふわふわした気分だった。今なら空飛べるような気がする。あれ?なんか目の前が赤い。
「ハハハ。やっと全てから逃げられる。」
「ここは?どこ。」
気が付いたら周りは木だらけだった。例えを出すならジャングルだ。じぁここは、ジャングルじゃん。
「ずっと森じゃん。」
とりあえずどこにいるのかを把握する為辺りを歩いているが、ずっと木だらけ。
「マジかよ。」
やっとわかってきた。これは、異世界転生ってやつだ。だが、テンプレを考えると召喚主がいたり、女神がいたりするもんだろ。
「誰もいないってマジかよ。」
俺は、思わず叫んだ。
「ガルルル。」
「やべ。」
目の前にいるのは、前の世界ではライオンのメスに近い姿の獣だ。だが、手を見る限り爪は熊に似ている。ならするべき行動は、一つしかないだろ。
「恐るなよ、俺。俺ならいける。」
小声でそう暗示しながら、昔テレビで見ていた熊に遭遇した時の対処法を実践していた。目を逸らさずに、ゆっくり、ゆっくり後退りする。そうせれば逃げられるはずだ。まさか実践する日が来るなんて。
「まじで何だったんだよ。」
熊から無事逃げ切ったが、恐ろしいこの森で生きるためにはどうしたらいいのだろうか。
「チート能力さえ、あればなぁ。何だっけこうゆう時なんていうんだっけ。、、あ、そうだこれだ。ステータスオープン。」
俺は半信半疑だった。だがまさか、ステータスが見られるとは。
「なになに?俺のステータスは。」
能力は全て、30だった。
「何だよ、比較対象がいないからいいのか、悪いのかわからねぇじゃねぇか。なになに?スキル。」
スキル欄に書かれていたのは3つ。
1つ目は、根性・・・君は根性がありますね。あんな獣見たら普通失禁しますよ。
「おい。ふざけてんじぁねぇかよ。何だよ根性って、人をおちょくるのも大概にしろよ。で次は?」
2つ目は、逃げ腰・・・前世でも逃げ腰だった君にはぴったりだね。
「はぁ?まじなんなんだよ、このスキルボード。逃げ腰は、否定しないけどもっと書くことあっただろ。で、最後は。どうせろくなもんじゃないだろうが。」
3つ目・・・運命が決められし者。
「何だよ。これ。」
最後の1つだけ何も説明がなかった。見落としてるだろうと思い見直したが、やはり何も書いてなかった。
「何だよ、この現状を打破できるもんはなにもなにやんけ。」
ここから、俺のジャングルサバイバルが始まった。