公園のボートデート
朝日で目が覚めた。
シロちゃんは既に起きている。
【月月日】を素振りしていた。
だいぶ剣速が早くなっているなぁ
シロちゃんの格好はTシャツに短パンにスニーカー。
健康的な女の子の格好である。
今日の髪色が黒色だ。
肩から30㎝ほど下までの長さだ。刀を素振りしている時は後ろに纏めてポニーテールにしている。
だいぶ髪色を変えるのにも慣れてきているのかな?
カナデと直人はまだ寝ている。
精神的に疲れたのかな?
素振りをしていたシロちゃんと目が合う。
「おはよう、シロちゃん。刀の扱いが上手くなっているんじゃない?」
「おはよう、ナギ。そう言ってもらえると嬉しいんだけど、まだまだ刀に振り回されているわ」
「どれ、奴等を起こして、朝食を食べたら帰宅しようか」
俺はカナデ達に近づく。
寝袋は用意していたみたいだな。
「起きろ!飯食べて帰るぞ!」
俺の声に反応する2人。モゾモゾと寝袋から出てくる。
カナデは狐姿だ。
初めて見るな。
カナデは白狐だ。
白い毛並みが特徴なはず。
なんか少し燻んで見える。
白狐にも個人差があるのかな?
やっと動き出す2人。
カナデはこのまま狐姿で行くようだ。
直人は昨日からずっと喋らない。
まだショックが残っているのか?
まぁ俺が気にすることでもないか。
シロちゃんのところに戻り朝食の用意をする。
狐火で食パンを炙る。
少し焼いてもらうだけで、味が劇的に変わるなぁ。
バターとハムを乗せて美味しくいただいた。
飯も食べたし帰るか。
カナデと直人を先に歩かせる。
一応、変な事をしないか見ていないとな。
直人は黙々と歩いていく。カナデは狐姿で後に続いていく。
結構懲りたんだろうな。
俺は相変わらずシロちゃんのお尻に誘われて進んでいく。
富士の樹海の遊歩道に出る。
シロちゃんが直人に話しかける。
「貴方も久礼家の人間ならば、眷属としての責務をしっかりと果たしてください。家まで真っ直ぐ帰って、その後神格管理局にカナデと一緒に出頭してください。それではここでお別れです。道中気をつけてください」
頭を少し下げる直人。
2人と別れて俺たちは仙森市に帰る事にした。
仙森市までの道中、カツ丼で有名な店があった。
どうせなら食べて行くか。30分ほど待って店内に入る。
カツ丼は普通の卵とじのタイプだった。
味は評判通り美味しい。
興奮していたシロちゃんだけど狐耳は出る事がない。
もう変化の術は物にしたかな?
お腹がいっぱいになった。
仙森市に帰る途中に大きな公園があったな。
確かボートにも乗れるはずだ。
時間もある事だし遊んで行くか。
シロちゃんには何も告げずに車の行き先を変える。
シロちゃんは相変わらずハードロックにノリノリだ。
公園の駐車場に車を止める。
キョトンとするシロちゃん。
「シロちゃん、少し遊んでいこう!ほら車降りて!」
一瞬で顔が笑顔になるシロちゃん。
それだけで来て良かったと思える。
公園の入り口を抜けるとすぐにソフトクリームが売っていた。
2人で食べながら歩く。
口の周りがソフトクリームだらけになりながら食べるシロちゃん。
ソフトクリームはとても気に入ったようだ。
俺もついスマホで写真を撮ってしまった。
化粧室で口周りを洗わせる。
ハンカチ程度でどうにかなる状態ではなかったから。
公園には大きな池があり、ボートを貸し出しをしている。
二人乗りの手漕ぎボートを借りた。
途中でシロちゃんが漕ぎたいと言い出したので交代してみる。
案の定、下手くそだ。オールを水面から出す時に勢いよくやるため水を多いに被ってしまった。
まぁ夏だからすぐ乾くけど。
濡れてTシャツが透けるシロちゃんにドキドキしてしまう自分。
シロちゃんは終始無邪気に楽しんでいる。
邪な心を持ってしまった自分に嫌悪感を少しだけ感じた。
そこそこの時間になったため帰宅する事にする。
家の途中のスーパーで肉を大量に購入した。
やっぱり洞妖窟の遠征の後は焼き肉パーティーだよね。
帰宅するとナラクさんは漫画を読んでいた。
「最近の漫画は面白いのじゃ。ここには漫画がいっぱいあるから妾は当分動けんな」
生きる核弾頭が漫画か。
なんかほのぼのするなぁ。
ナラクさんは食事はしないけど、食卓は三人で囲んだ。
楽しい焼き肉パーティーになった。
ナラクさんに確認すると、やっぱり俺が倒した怪僧は封印されていた山蜘蛛だったみたいだ。
倒したことに対してナラクさんに褒められた。
師匠に褒められるのは嬉しいもんだ。
今回もビールの飲み過ぎでシロちゃんにベッドまで運んでもらってしまった。
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