表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月光の狐  作者: 葉暮銀


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/57

山蜘蛛の怪僧

洞妖窟の奥に進むと土蜘蛛が少しずつ大きくなっていく。

既に体長が40㎝くらいだ。

数も多い。

カナデ達の安全のために急いでいるため霊片は拾わない。


10分程進んだところで蜘蛛の糸で繭状になっている二つの物体が見えてきた。

包帯を巻かれているミイラみたいだ。

その2つの物体を土蜘蛛が奥へと運んでいる。

あれがカナデ達かな。


もう少しで2つの物体に届くところで奥のほうから人影が見えてくる。

身長が2mを超えている。

これがナラクさんが言っていた山蜘蛛の怪僧か。


怪僧は凄いスピードで錫杖を打ち込んできた。

神刀【日日(ひび)(つき)】でその打ち込みを防ぐ。

スピードだけじゃなくパワーもありやがる。

これは強敵だ。

シロちゃんに指示を出す。


「あの二つの蜘蛛の糸の繭を狐火で焼いちゃって。蜘蛛の糸は狐火に弱いから中まではダメージが行かないと思う。気をつけてね」


「了解!ナギも負けないでね!」


シロちゃんは周りの土蜘蛛を斬り倒しながら蜘蛛の糸の繭に近づいていく。

俺は怪僧の相手をする。


悪いがナラクさんとの相手ばかりしていたので隙がたくさん見えるぞ。

怪僧の上からの振り下ろしを躱して胴を斬りつける。


非常に硬い。

神刀【日日(ひび)(つき)】でも傷を付ける程度だ。

怪僧は力任せに錫杖を振りまくる。

スピードもあるので厄介だ。


俺はリズムを取りながら特殊な呼吸法を始める。

心の水面(みなも)を静かにしていく。

集中力が増していく。

刀に気を送る。


神刀【日日(ひび)(つき)】がいつもより濃く光り出す。

俺は自然と上段の構えになる。

一瞬の気合いと共に袈裟斬り。

錫杖ごと怪僧を斜めに叩き斬る。


力徳(りきとく)(りゅう)刀技(とうぎ)一刀(いっとう)(ざん)である。

ナラクさんの金剛石は斬れないが、この程度の相手なら難なく斬れる。


怪僧を倒した瞬間、土蜘蛛達は洞窟の奥に逃げていった。

怪僧を倒した後には直径が40㎝を超える霊片が転がった。

土蜘蛛がいなくなったし、霊片を拾って帰るか。


シロちゃんは蜘蛛の糸の繭を狐火で焼いていた。中から出てきたカエデとその眷属の久礼(くれい)直人は気を失っていた。

息はしている。

シロちゃんが直人に回復術をかける。


「なんで先に直人なの?」


「せっかくカエデが気を失っているんだから、そのままにして運べば良いじゃん。カエデは意識が戻るとうるさいわよ。それに直人に運ばせれば楽でしょ」


なるほど、シロちゃん冴えているね。

俺はシロちゃんから神袋を受け取り、倒してきた土蜘蛛の霊片を拾い始める。


少し経つと直人の意識が戻った。

直人は震えが止まらない状態だった。

死の淵を見たからだな。

当分コイツはポンコツだな。


しょうがないのでシロちゃんが霊片を拾い、おれがカエデを背負って出口に向かう。

震えている直人は何とか歩いてついてくる。

10分程度で出口についた。

結界を抜けると日が落ちて暗くてなっていた。

続きを読みたい方、面白かった方は下の星評価とブックマークをお願いいたします。星をいただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



▼▼▼葉暮銀その他の作品▼▼▼
蒼炎の魔術師〜冒険への飛翔〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ