シロ視点(刺激が凄いデート)
ナラクさんに言われた話が頭から離れない。
どんどんとデートの用意が進んでいく。
街中で巫女装束はおかしいからナギのTシャツと短パンを着る。
とても大きい。
私は下着をつけた事がない。
Tシャツが透けてしまうため柄のついたシャツを上に着せられた。
白髪が目立たないように帽子を借りる。
黒髪にするのには、まだ集中力が足りない。
ナギのブカブカのサンダルを履いて、車の助手席に乗り込む。
憧れていたナギの運転する助手席に座れた。
この時本当に地狐になれて良かったと感じた。
自然と鼻歌を歌っている自分に恥ずかしくなる。
車に20分ほど乗っていると大きな建物に着いた。
ナギに後ろを歩いていく。
私のサイズに合うTシャツと短パンを買ってくれる。
下の下着はナギからお金をもらって私がレジに行って購入した。
大きなトイレで着替えてくるように言われる。
初めて履いた下着は違和感があった。
次に華やかな彩りの売り場に行った。
ナギが店員にいろいろ説明してくれている。
店員のお姉さんは私をカーテンで仕切られた部屋に連れて行き、胸のサイズを測ってくれる。
ブラジャーと言う下着の装着の仕方を丁寧に教えてくれた。
そのまま購入したブラジャーをしたままだったけど、やっぱり違和感がある。
ナギは靴下と靴も買ってくれる。
靴を履くのも初めてのため、なんか変だ。
ナギが女性用のサンダルを購入してくれた。
とても歩きやすい。
その後、洋服店に入って試着をした。
白い服のワンピースというのがとても可愛く感じた。
ナギはそのワンピースと他に数着の服を買ってくれる。
お昼になっていたので建物の中にあるご飯屋さんでお昼ご飯を食べる。
ハンバーガーと言うものを初めて食べた。
これを発明した人は天才だ。
ナギがハンバーガーを食べながら話始める。
「どれ、せっかくだし、何か楽しんでいこうか?映画なんかはどうかな?テレビなんかとは比べものにならないくらい大きな画面で映像が観れるよ」
テレビより大きな画面!?
映画っていうの!
見てみたい!
ナギは大きな建物の隣りの建物に連れていってくれた。
甘い匂いのするお菓子とシュワシュワする飲み物を買って大きな部屋に入る。
椅子なのか?ソファなのか?そんな物がいっぱいある。
ナギに聞いたら座席っていうそうだ。
ナギと隣り同士で座席に座る。
甘い匂いのお菓子はポップコーンっていうみたい。
とても美味しい。
食べるのが止まらなくなる。
ポップコーンを食べていると、部屋が暗くなる。
目の前の壁に大きなテレビ画面が出てきた。
これが映画なんだ!
映画は派手に爆発する物語だった。
良くテレビで観ているのに似ている。
映画に熱中しているとナギに頭を触られる。
狐耳が出てしまっていたようだ。
気をつけないと。
映画はとても刺激的で楽しかった。
ナギは次にボウリングに私を誘う。
良くわからないけど、きっと楽しいのだろう。
両手で抱えるほどの重たいボールに穴が三つ空いている。
ボールの投げ方を教わった。奥にある棒を倒すゲームらしい。
ボールを投げるがなかなか真っ直ぐ進まない。
たまに棒を倒す事ができると、とても嬉しくなる。
ナギはボウリングがとても上手かった。
あんな風に私もなれるかしら。
途中が棒への通路の両脇の溝に入らない装置がつけられた。
これなら玉が棒に当たりやすい。
工夫をしながら棒を倒すのは楽しい。
三ゲームが終わったところでナギからご飯を食べに行こうと言われる。
そういえばお腹が空いてきたな。
ナギの車でレストランに入る。
店員に個室に案内される。
狐耳と尻尾が隠せるようになっただけで、こんなところにも行けるようになった。
注文はナギがしてくれた。
とても美味しいお肉が出てくる。
食べてる途中で狐耳や尻尾が出ないように注意しよう。
ご飯を食べながら研修中の話をする。
ナギは朝から晩まで空狐のナラクさんに扱かれていたみたい。
ついにご飯が食べ終わった。
緊張して胸がドキドキしてくる。
帰ろうとするナギに夜景をみたいとお願いしてみる。
ナギは私のお願いを簡単に聞いてくれた。
夜景を見に行く車の中で私の頭はグルグル回っていた。
ナギが何か話しかけてくれていたが、頭に入ってこない。
車が山道に入った。
心臓がバクバクしている。
車が止まった。
ナギが車を降りる。
どうやら着いたようだ。
私も車を降りたが足が地につかない。
ナギの声が聞こえる。
「シロちゃん、こっちから観える夜景が綺麗だよ」
ナギの言葉に誘われるようにフラフラとナギに近づく。
顔を上げると仙森市の夜景が広がっていた。
なんて綺麗なんだ。
こんな綺麗な風景もあるんだ。
ナギが耳元で囁くように言った。
「仙森市の夜景もなかなかのもんだな。まあ函館山には敵わないけどね」
「綺麗……」
私はその言葉しか出てこなかった。
自然とナギの手を取る私。
私はナギの前に身体を移す。
ナギに包まれる体勢を取った。
とても落ち着く。ここが私の居場所のような気もする。
自然とナギに感謝の言葉をかける。
「ナギ、いつもありがとう。貴方がいるから私は頑張ることができるの。貴方がいなかったら、きっと心が折れていたわ」
「なんだよ、今更。俺とシロちゃんの仲だろ。シロちゃんのお母さんとシロちゃんはウチの守り神だ。小さい時は一緒に遊んでもらったしな。シロちゃんが困っているなら、いくらでも助けるよ」
ここだ!私はそう思った。
「それなら早速助けて欲しいことが私にはあるんだ」
私は身体を反転させてナギを見つめる。
なかなか決心がつかない。
無言の時間が流れる。
ナギはこちらを急がせる事はしないで待っていてくれる。
私は一生分の勇気を振り絞って口を開いた。
「地狐の研修で学んできた房中術をナギと試したいの」
言い終わった時、私は恥ずかしくて俯いてしまった。
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