シロちゃんとナラクさんの邂逅
シロちゃんが一週間ぶりに帰ってきた。
鍛錬中だった俺はボロボロの状態でシロちゃんを出迎えてしまった。
「どうしたの!ナギ!誰がこんな事をやったの!」
焦ったシロちゃんは俺に急いで回復術をかけるが治らない。
悠然と道場から出てくるナラクさん。
「まぁ焦るでないわ」
あっという間に俺を治してしまうナラクさん。
呆然とするシロちゃん。
俺はシロちゃんにナラクさんを紹介する。
「こちらが空狐のナラク師匠。おれの鍛錬をしてくれてるんだ」
「これはいくらなんでもやり過ぎです!」
「シロちゃん、大丈夫だよ。この程度は慣れてきたからね」
「そういう問題じゃないんです!自分の眷属をここまでボロボロにされて怒らない主人はいません!」
シロちゃんの怒りをそよ風程度にも感じていない口調でナラクさんは話す。
「お主はナギを取られるのが嫌なんじゃろ。若いのぉ。安心するのじゃ。妾はナギを取る気は無いからな」
「そんな事は言ってないです!ナギの身体が心配なんです!」
取り敢えずこの場を収めよう。
「シロちゃん、俺の身体を心配してくれてありがとうね。でもナラクさんの指導はとても為になるんだ。安全にも気をつかってもらっているから大丈夫だよ」
納得がイマイチしていないシロちゃんの顔。
その横でカラカラ笑うナラクさん。
なかなかヘビーな光景だ。
「それよりシロちゃん、狐耳と尻尾が隠せるようになっているね。研修頑張ってきたんだね。お疲れ様」
その言葉にナラクさんが反応した。
「おぉ、そうじゃ。せっかくだから二人でデートしてくるのじゃ。シロも狐耳と尻尾を隠す訓練になるしな」
「で、デート!?」
焦り出すシロちゃん。それに合わせて狐耳と尻尾が現れる。
「ほら、この程度の動揺で変化の術が解けるのはまずいじゃろ。ナギもデートして助けてやらんとな。ナギはデート中にシロが動揺する事をするんじゃ。わかったな」
悪い笑顔のナラクさん。
俺に聞こえないようにシロちゃんに内緒話をしだした。
みるみる顔が赤くなるシロちゃん。
ナラクさんは何を言っているのだろう?
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