表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月光の狐  作者: 葉暮銀


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/57

富士の樹海の洞妖窟終了

午前11時から午後2時まで昼食を食べて休憩した。

シロちゃんも狐の姿に戻り体力回復と俺に回復術を使ってくれる。

午後2時からの通算3回目の土蜘蛛退治は表面上は問題なく終わった。

俺の性的衝動はまた暴れ出していたが。

あとは最後の10分ほど土蜘蛛が一回り大きくなっていた。


「シロちゃん、このまま土蜘蛛を倒していくとどうなるのかな?」


「どうなるって?」


「いや、親玉みたいなのが出てこないかな?」


「大蜘蛛みたいなの?ナギ、もしかしてビビってる?」


「そりゃ物にもよるけど」


シロちゃんはこちらを馬鹿にしたような目でこちらを見る。

そしてニヤっと笑みを浮かべ口を開く。


「確か平家物語に出てくる山蜘蛛は全長1.2mって言われているからなぁ。足まで入れるとどのくらいなのかな?」


マジかぁ。

今の土蜘蛛の5倍程の大きさか。

頭を丸齧りにされるぞ。


「うん。そうだね。シロちゃん。そんな化け物が出たら、速攻で逃げだね」


俺は恥も外聞も捨てて(まく)し立てる。


「ナギは心配症だなぁ。そんな伝説の蜘蛛なんか出てこないわよ」


「いや、安全第一!品質第二!生産第三!です!」


「そんな言葉知らないわ。分かったわよ。大蜘蛛が出たらすぐに逃げましょうね」


取り敢えずこれで大丈夫か。

まずは安全に霊片を集める事が大切だからな。


夕飯を食べて昨晩と同じように寝袋に入る。

連続戦闘はやはり疲れるようで目を閉じたらすぐに寝てしまった。



朝日の光で起床する。

シロちゃんの回復術のおかげで体調は万全だ。

シロちゃんは既に人型になって刀を振っていた。

だいぶ様になっている。

これならば神界での悪霊退治でも充分役に立ちそうだ。

俺が起きたのに気づきシロちゃんが笑顔を向けてくれる。


「おはよう、ナギ。朝ご飯食べて土蜘蛛退治に行きましょうか」


「おはよう、シロちゃん。7時から10時まで討伐して、それから帰ろうか。朝ご飯の準備するね」


朝ご飯は残った缶詰めとパンを食べる。

持ち運びには便利だけど缶詰めも飽きてくるな。

装備を点検し、最終確認をする。


「シロちゃん、昨日の最後のほうは少し大きめの土蜘蛛が出てきていたから、対処が難しいのが出現したら撤退を考えていこう。霊片を溜め過ぎずに拾う事を忘れないでね」


「了解です!任せといて!」


元気良く返事をしたシロちゃんは祝詞(のりと)を唱え始める。

空間が歪み、4度目の(どう)(よう)(くつ)に入った。

土蜘蛛の数はやはり減ってきている。大きさが体長25㎝ほどだ。

神刀で土蜘蛛を斬り倒していく。

土蜘蛛の攻撃手段は変わらず、噛み付きと糸のままだ。

シロちゃんは狐火を巧みに使い、蜘蛛の糸に対処していく。

こちらも気を使い、蜘蛛の糸を断ち切る。

安定した戦闘が続く。

1時間くらい経ってきた時に土蜘蛛の大きさが30㎝程になってきた。

まだ対処できる大きさではある。

ただし嫌な予感がする。

無理して全滅を狙う必要はない。

ここはこの辺で下がるべきと判断した。


「シロちゃん、また土蜘蛛の体長が大きくなってきた。今回はこの辺で終了にしよう」


少し不満気なシロちゃんだが不承不承頷いた。


「霊片を拾ったら光刃(こうじん)(ざん)を撃つから」


シロちゃんが霊片を拾い終わるまで土蜘蛛を斬り倒していく。

粗方拾い終わったところで刀に気を通して光刃(こうじん)(ざん)を放つ。


土蜘蛛の攻撃の波が途切れる。

その隙に(どう)(よう)(くつ)を抜け出した。


1時間程度の戦闘だったため、そこまで体力は使わないで済んだ。


「シロちゃん、お疲れ様。今回の富士の樹海の(どう)(よう)(くつ)の遠征は成功だね」


「ナギもお疲れ様。霊片がどの程度の神力になるか今から楽しみね」


ニッコリしてくれたシロちゃん。

こちらの疲れも吹っ飛んだ。

時間は午前8時を回ったところだ。

夕方には仙森市には着くだろう。

こうして二泊三日の富士の樹海の(どう)(よう)(くつ)遠征は終了した。

星をいただけると励みになります。面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



▼▼▼葉暮銀その他の作品▼▼▼
蒼炎の魔術師〜冒険への飛翔〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ