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08-黒輝在夢の事件簿3

在夢:

「お姉ちゃんにカメラを

見られる前に早く

犯人を捜さねばっ!」


理人:

「…趣旨

変わってるよね」

《黒輝在夢の事件簿3》

そろそろ

ウィアスターズ

メンバーにも

限りが出てきた。


果たしてヴェルを陥れた

犯人は誰なのか、

それとも本当に犯人が

いるのだろうか‥


在夢:

「まだ事情聴取

してないのは……

未頼ちゃんと炎ちゃん。

それに……

ヴェル獣王だねぇ」


理人:

「え、ヴェルも容疑者に

加えちゃっていいの?」


在夢:

「もしかしたら

ヴェルが自分で

やったかもしれない、

もしかしたら

ヴェルが三文芝居を

うってるかもしれない。

かもしれないっていう

意識を常にもつことが

探偵には大切なのだ!!」


理人:

「なんか随分探偵っぽく

なってきたね」


在夢:

「黒輝在夢は

《歩くでくの坊》から

《超絶なる名探偵》に

スキルアップしたぁ!!」


理人:

「そのネタは

もういいからさ‥‥!」


階段を登り終えると、

いつものように(?)

廊下でずっこけていた

未頼さんがいた。


未頼:「い、いたい〜」


理人:

「大丈夫未頼さん?」


目を廊下にうつすと、

目の前に

散らばっていたのは

大量の書類。

赤い捺印が幾つも

捺されていた。


理人:「これは?」


未頼:

「うん……

天海ちゃんから

これを執行部室に

持って行ってちょうだい

って言われて‥」


在夢:

「執行部室…

……まさかっ!!

ちょっと見せてっ!!」


未頼:「わわわ〜!」


書類を強引に

引っ張ったせいで

未頼さんが

またずっこける。


在夢:

「…やっぱりかぁぁ!」


白石さんの手引きだな、

うん絶対。


在夢:

「未頼ちゃん!

これ借りるねぇ〜!」


未頼:

「あ〜、

在夢ちゃん待って〜!」


在夢:

「にははははは!

私は素早いのだぁー!!」


理人:

「ちょ、待ったーー!」


未頼:

「わーん、

おこられる〜(泣)」

Ι

Ι

未頼:「つ、捕まえた‥」


在夢:

「び、びっくりしたぁ。

まさか私よりも

速いだなんて‥」


実は未頼さんは

100m12フラット

だったりする。

人は見かけによらないね


そして未頼さんが

ゴホンッ、と咳をつく。


未頼:

「書類を返してください

在夢ちゃん!」


在夢:

「それは無理な相談

未頼ちゃん!」


未頼:

「何で無理なんですか

在夢ちゃん!」


在夢:

「ヴェル氏を陥れた

犯人を捜すためですよ

未頼ちゃん!」


永遠に続きそうだった

話のループが、

はっきりと途絶えた。


未頼:「?、犯人〜?」


理人:

「あーうん、

実はね、ヴェルが…

〜(略)〜」


未頼:

「ヴェ、ヴェルちゃんは

大丈夫!?」


自分のことより先に

他人のことを心配する、

これが未頼さんの

良いところであり、

仲間の輪を大きく

していっていることを

改めて実感した

瞬間だった。


理人:

「うん、

ヴェルは大丈夫だよ」


未頼:「良かった〜」

緊迫した雰囲気から

解放されたかのように、

胸をなでおろす。


在夢:

「あ、未頼ちゃん

容疑者だから」


未頼:「そんな〜!?」

つかの間だった。

新たな束縛発動。


在夢:

「ふっふっふ。

さあ、未頼ちゃんに

アリバイは

あるのかなぁ?」


理人:

「…あれ?

今まではアリバイが

あるかないかなんて

聞いてないよね?」


在夢:

「ギクッ!‥‥」


動きが止まる。

あ、ミスった、

って感じで。


在夢:

「は、犯人は

未頼ちゃん

だったのかぁぁ!!」


理人:

「今逃げたよねえ!?」


冷や汗だらだらだし。


未頼:

「わ、私は

犯人じゃないけど、

犯人みたいな人は

見たよ〜」


理人:「本当に!」


未頼:

「うん。

教室からね、

急いでその人は

走ってどこかに

行っちゃったんだよ」


理人:

「随分怪しいね‥」


未頼:

「うん。

まるで《在夢ちゃん》

みたいな」


静まり返った廊下に

ドップラー効果が

長々と響き渡る。


在夢:「……あちき?」


理人:

「……

(じー、と凝視する)」


在夢:

「えーと…

お、覚えがないなぁ

‥‥うん」


……怪しい、

いや、怪しいというか

確信犯っぽいな。


在夢:

「と、とにかく!

次の人へ行くよ、

理人君っ!」


理人:

「あ、う、うん‥」

Ι

Ι

在夢:

「さてぇ〜、

次に私たちが

訪れたのはぁ‥‥」


白石:

「地獄か牢獄ね、

あなたにとっては」


在夢:

「お姉ちゃんの

ところでしたぁ‥‥」


何で僕たちが

こんな状況に

置かれたのかというと、

簡単に言えばこうだ…


…炎を訪ねようと廊下を

歩いていたところ、

ことの見事に執行部に

了解を頂くべく

貰ったはずの書類を

在夢さんが持っている

のが見つかり、

白石さんを筆頭に

執行部総出でこの有り様


ちなみに僕たちは

執行部室の

ある部屋にいるけど、

在夢さんは

完全包囲の上に

椅子に縄で縛られ手錠。


僕とついでに未頼さんは

その隣りで

お茶をすすっている。

大体こんな感じ…


■ΙーーーーーーーーΙ

ー´´´´´´´´´Ι

Ι´■´■■■´´´Ι

Ι´´´´´´´´´ー

Ι´■■■´´´´´ー

Ι´´´´´´´´´Ι

Ι■´〇´■´´´´Ι

Ι■´´´■´´´´Ι

Ι´■■■´´´´´Ι

Ι´´´´´´´´´Ι

Ι´´´´´〇〇´´Ι

ΙーーーーーーーーーΙ


在夢:

「汚いぞぉー、

こらぁー、天海ぃぃ!」


白石:

「あなたよりましよ。

佐藤君、三嶋さん、

黒輝在夢の担任の先生へ

厳重注意の手紙を」


佐藤&三嶋:

「わかりましたっ!」


執行部員の話は速い。

白石さんが実質の権力を

有してるからか。

まあ納得。


白石:

「故時さん、書類は

それで全部なのね」


未頼:「う、うん‥」


白石:

「じゃあ確認

してみましょうか。

ヴェルロッサを陥れた

真犯人をね」


視線が一点に集まる。

いや、

在夢さんじゃなくて

テレビに。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヴェル:

「うわわわわーーっ!!」


舞風:

「はっはっは、

私から逃げられるとは

思わないことだ」


見てはいけないシーンを

見てしまったみたいだ‥


ここでシーンが

教室に移る。


ヴェル:

「ここに

隠れましょう‥‥」

‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖


理人:

「ヴェルが

教卓の下に隠れたね」


白石:「ここからかしら」


‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖

舞風:

「…ヴェル君も

腕を上げたな。

私の手から

振り切るなんて‥」

‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖


舞風さんが

視界から外れる。


ヴェルがあんなところに

いたのはやっぱり

あの人のせいだったか‥


未頼:

「ほぅ、誰か

来たみたいだよ〜」


長髪の軽めの茶髪。

スタイルは普通だけど

性格に多少問題がある…


理人:「炎?」


そう炎だった。

何でまた炎?


未頼:

「あ、後ろから

もう1人来たよ……

流麗ちゃんだね〜」


理人:

「奇妙な

水晶玉を持ってるね」


未頼:

「いつも

持ってるみたいだよ〜」


何だか炎が

焦ってるように見える。

何度も何度も

ウロウロしていた。

どうやら水越さんから

逃げてるみたいだ。


理人:

「あ、逃げたっ!」


‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖

ガンッ!!


鈍い音が

周囲に響き渡る。

教卓が大きく

揺れていた。

炎が教卓に

気づかずにぶつかって

しまったらしい。

‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖


理人:

「まさか…炎が犯人!?」


白石:

「いいえ、

最後まで見なさい」


‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖

ヴェル:「うぅ〜‥‥」


炎:

「だ、

大丈夫かヴェル!」


ヴェル:

「は、はい〜、

大丈夫、です‥」


まだ意識はある。

ふらふらだけど…

だけどこれで炎は

犯人じゃないみたいだ。


舞風:

「……ェル君〜

逃げても無駄だよ」


廊下からゆっくりとだが

舞風さんの高笑いが

聞こえてくる。


逃げてヴェル!

もう過去だけど‥

切実に思った。


ヴェル:

「も、もう一度

隠れない‥‥っ!!」


ヴェルが教卓に

隠れる直前に

ものすごい速さで

何かがヴェルに

衝突する。

‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖


白石:「犯人の御登場ね」


‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖

在夢:

「にははははは!

私は素早いのだぁぁ!!」


…犯人の御登場。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


なんか横の方で

ガチャガチャと

ものすごい物音

たてながら金属音が

聞こえてくるんだけど。


白石:「決定ね」


在夢:

「待って待って、

天海天海ぃぃ!!」


言った途端だった。

天井に張られたパネルが

1枚床に落ち、

埃の渦から

あの人が現れた。


舞風:

「…往生際が

悪いぞ在夢君…………

…ごほっごほっ!」


在夢:

「姉貴ぃ!どっから

現れてんですかぁ!

自分でやっといて

咳き込んでるしっ!!」


舞風:

「ごほっ…

と、ともかく、

君のイベントは

終わったのだよ。

入力文字数に

あとがないのだよ!」


在夢:

「裏事情NGですっ!

でもこれにはまだ続‥」

Mission of Amu.

Complete!!


在夢:「ってこらぁぁ!!」


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