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07-黒輝在夢の事件簿2

理人:「…ってさ」


僕はちょうど今、

舞風さんからの情報を

在夢さんに

言ったところだった。


在夢:

「ふむむ、

じゃあ姉貴は

ひとまず保留…と。

よし、次は

3年の教室だぁ!」

《黒輝在夢の事件簿2》

理人:

「…あ、いたいた」


直弥:

「ん、どうした理人。

ここにお前から

来るなんて珍しいな」


僕たちの次の

犯人候補の直弥だ。

直弥に限って

ヴェルを陥れる

なんてことはしないと

思うけど‥


理人:

「ちょっと

聞きたいことが…っ?」


いきなり

在夢さんに手を引かれ、

教室の外に

連れ出されてしまう。


理人:

「な、なに在夢さん?」


在夢:

「そんな

単刀直入に事を申したら

駄目だってぇ!」


理人:「あ、そうか‥」


犯人がまだ誰とも

わかってないんだ。

直弥も例外じゃない。


その時、

異変に察して直弥が

教室から出てくる。


直弥:

「何したいんだ

お前らは?」


在夢:

「あー、兄貴ー

兄貴ぃぃ!質問ー!」


直弥:「質問?」


在夢:

「兄貴は目の前に

心揺るがされるような

ロリが独りでいたら

どうします?」


ちょっと遠回しだけど

僕たちにとっては十分

単刀直入だからっ!!


直弥:

「は?そんなことが

あり得るわけねえだろ」


在夢:

「あったとしてですよ、

あったとして」


直弥:

「あったとしたらか……

…そりゃもちろん!」


理人&在夢:

「もちろん?」


直弥:

「寮までの

帰り道を全力で

エスコートしてだな。

で、そのあと家に

あがらせてもらって、

「ありがとう

ございますっ、

直弥さん!」とか

満面の笑み浮かべながら

言われて、

「いやいや、

こんなの当然さ」

とかいうニクい台詞を

はきながら、そのまま

俺が居候するルートに

もっていく!!」


在夢:「……」


理人:「……」


直弥:

「そこで

ドン引きするなよっ!!

悲しくなるだろうが‥」


理人:

「…直弥は違うね」


在夢:「うん、違う違う」


直弥:「違うって、な‥」


理人:

「じゃあね、直弥」


在夢:「私も‥」


僕たちはそそくさと

あとを離れていく。


直弥:「ま、待て!

お前ら何がなんだか‥」


ガシャン!!

勢いよく

教室のドアが閉まる。


そしてひとり

残されることになった

ロリコン

(イデアルランキングに

次から登場

することになりました)


直弥:「俺はぁぁ、

ロリコンじゃねぇぇ!!」

Ι

Ι

理人:

「「じゃねぇぇ!!‥‥」

って聞こえなかった?」


在夢:

「気にしない、

気にしない!

それ次次ぃぃ!!」


今度僕たちが

向かうのは運動場。

雅紀の

ホームグラウンドだ。

運が良ければ

要もいるかもしれない。


在夢:

「おお、

やってるやってるぅ」


今雅紀はとてつもない

速さで懸垂をしていた。

よくあれで体がもつ。


……!

どうやら

懸垂は終わったようだ。

するとこちらを見て

走り寄ってきた。


雅紀:

「おっ、理人に

黒輝じゃねえか…

……え?」


雅紀の言葉が突然つまる


理人:「え、なに?」


雅紀:

「俺は

昼休みに理人を遊びに

誘ったけど断られて、

でも理人は今

黒輝と一緒にいて……

…おおーーおぉっ!!

理人は俺よりも

黒輝の方がいいって

言うのかよぉ!!」


理人:「ええええ!!」


すごい会話の発展だ!

雅紀なら世界に

ひとりしかいなくても

寂しくないのでは

ないだろうか。


理人:

「ち、違うよ!

誤解誤解……あ!」


缶ジュースを

2本持った要が

向こうからやってきた。

ここは要を使って

雅紀の誤解を

解くしかない‥‥


……!!

要が急に全速力で

走ってきた!?

制服着てるのに!?


要:

「俺参上ーーっ!!

どうした理人ぉー!

まさか雅紀が迷惑を

かけてしまったか!?

うおおーーっ!!

雅紀ぃぃ!!」


こっちも凄かった!

要たちの世界には

僕が重要不可欠なのか!?


要の怒涛の拳が

雅紀の顔をとらえる。

もちろん歴とした

理由はない!


雅紀:

「てめぇ、

なにしやがる要ぇ!

俺は黒輝に

理人を盗られて

むしゃくしゃ

してんだよー!!」


要:

「なにぃぃ!!

理人が黒輝に

盗られただとぉ!?」


うわぁぁ……

また面倒くさいことに

なりそうな予感‥


雅紀&要:

「理人はぁぁ、

俺のもんだぁぁ!!」


また激しくぶつかり合う

きっとこの2人は

一生こんなまんま

なんだろうな‥‥


…なんて悠長なこと

考えてる場合じゃ

なかった!


理人:

「言っとくけど、

どっちのものでも

ないからね!?」


在夢:

「うぅ、暑苦しいぃ‥」


理人:

「よ、よし!

もっと静かな人から

情報収集をしよう」


在夢:「そうだね‥」


さすがの在夢さんも

彼らの覇気には

つき合いきれなかった

みたいだね‥

Ι

Ι

在夢:

「マジカルヴェール!

ヴェルといったら

ちっさい!

ちっさいといったら!」


勢いよくリズムを

とりながら指を差す。

その先には、


白石:

「何で私を指差すのよ」


白石さんだった。


白石:

「冷やかしなら

部屋に戻るわよ。

執行部の仕事が

まだあるから‥」


在夢:

「まーまーまー。

偉大なる我が姉に

可愛い妹からの頼みが

あるんですよぉ」


白石:「可愛い?」


在夢:

「むー、なんだーそのー

「自分で可愛いとか

言っちゃってムカつく

けど妹のためだから

仕方ないか〜‥」」


在夢&白石:

「そんなことより

買いっぱなしの

チョコシューは

大丈夫かしら。

あとでヴェルロッサ

とでもお茶しながら

食べましょうとか

言いたそうな

顔はね(ぁぁ)!」


長い‥


白石:

「寸分違わず

ぴったりね」


在夢:

「仲良しこよしの

姉妹だもんねぇ」


白石:

「でもチョコシューは

あげないわよ」


在夢:

「なーにー!!

くそぉ、可愛い妹

ドリルスマッシュ

エレメンタリーパンチを

喰らえぇ!!」


白石:「効かないけど?」


在夢:

「なんだってぇー!!

なら必殺魔法

《毒愚》だぁ!」


白石:

「《著虎殊羽》でガード

はい、取って置いた

あなたの分はたった今

あなたの手により

爆破しました。

…こっぱみじんよ」


在夢:「ぎゃぁぁぁ!!」


この2人の仲が良いのは

良いことだけど、

今回みたいに話の趣旨が

ズレると後々面倒だな。


白石:

「ん、

水無月理人いたの」


理人:

「うん、いたいた」


僕の存在に気づくと

彼女は部屋の奥から

紅茶を持ってきてくれた


白石:

「はい、まだまだ

続くからそれでも

飲んどいて」


理人:

「あ、ありがとう…

…じゃなかった!

待った白石さん!」


白石:

「え?

ああ、あなたがいる

理由を完全に忘れてたわ

今日は何の用かしら」


理人:

「ヴェルがね‥

〜〜(中略)〜〜」


白石:

「…でそれで

ルームメートの私を

訪ねたのね」


理人:「うん」


在夢:

「お姉ちゃん

なにか知ってる?」


白石:

「…これを言っちゃうと

探偵ごっこがもう

終わるけどいいかしら」


理人:

「え、知ってるの?」


白石:

「簡単よ。

学校中に仕掛けた

カメラの監視記録を

調べればいいのよ」


理人:

「あー、なるほどー

……ええええ!!

監視されてたの

僕たち!?」


白石:

「だってあなた達

非公認集団組織が

何かやらかすのだから、

カメラがあったら

探すのが楽だわ」


理人:

「いやいや楽だから

とかじゃなくて」


白石:

「まあ、私の権限でも

撮影内容を閲覧するには

ちょっと時間が

かかるから、それまで

犯人捜しでも

してなさい」


理人:

「ありがとう白石さん」


白石:

「…っ当、仕事が

つまってるんだからね。

特別よ」


在夢:

「ありがとう

お姉ちゃーん!」


白石さんは

指を顎に当て、

ふと上を見上げながら

「んー‥」と何かを

考え込んでしまった。


白石:

「ついでに在夢の

執行部に対する

悪事も見とくから」


在夢:

「ああぁぁ、

それだけはぁぁ!!」



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