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06-黒輝在夢の事件簿1

http://x44.peps.jp/shifia

サイト開いてます。

ぜひみてください


とある土曜日。

授業が午前中に終わり、

生徒たちががやがやと

教室を出て行くなか、

その事件は起こった。


理人:

「ヴェ、ヴェル?」

《黒輝在夢の事件簿1》

在夢:

「ふむむ、

これはまた難解な

事件の匂いがするねぇ」


事件が

起こったのは今日未明。

ヴェルが

教室の教卓の中に

潜り込んでいたのだ。

もちろん故意じゃない。

それはヴェルが現在

意識を失っているという

事実から推測される。


理人:

「ていうか何で

在夢さんがいるの。

そしてその衣装は

どこから

持ってきたのさ?」


今隣りでヴェルを

感慨深く見つめていた

在夢さんは、

制服ではなく、

どこぞの安っぽい

探偵が着ているような

服装だった。


在夢:

「黒輝在夢は

トラブルメーカーから

名探偵に

ジョブチェンジした!」


理人:

「トラブルメーカーは

ジョブじゃないし、

ついに自ら認めたね」


在夢:「しまったぁぁ!!」


何がしたいんだ

この人は‥


在夢:

「ま、それは

それで置いといて‥」


立ち直り早っ!


在夢:

「この状況を見て

何か思わない?」


理人:

「ん…何かって?」


在夢:

「この密室殺人…

ウィアスターズ

メンバーが

絡んでるとみた!!」


理人:

「死んでないから!

勝手に殺さないでね!?」


在夢:

「えー、

いいじゃん

いいじゃんー。

そっちの方がスリルと

サスペンスとムード

たっぷりでしょ?」


理人:

「でしょ?、で

簡単に人を殺すのは

どうかと思うけど?」


在夢:

「と、とにかく!

状況判断は済んだし、

情報収集といこうっ!」

Ι

Ι

壁にこそこそ隠れながら

在夢さんは食堂の方に

見やっていた。


在夢:

「探偵の基本は

張り込み捜査だよねぇ」


理人:

「もう事件

終わったけどね」


しばらくして

在夢さんは息をつき、


在夢:

「理人刑事、

カップラーメンを

買ってきてくれ。

この事件、

夜通しかかりそうだ」


理人:「はいはい」

理人:

「はいこれ。

買ってきたよ」


在夢:

「おおっ!

美味しそうだねぇ…

…美味しそうだな」


一気に

冷静モードに入る。

口振りも

舞風さんさながらだ。


在夢:

「ふむ、

交代の時間だな。

じゃあ理人刑事は

何が欲しい?」


理人:

「あ、いいよ別に」


在夢:

「じゃあサイダーでも

買ってくるか。

じゃあしばらく

待ってて‥‥!!」


素早く翻そうとしていた

在夢さんの腕を

意識的に掴んでいた。


理由はひとつ。


在夢:

「ナ、ナニカナ

リヒトケイジ?」


理人:

「そのまま

帰ろうったって

お見通しだからね」


在夢:

「ナ、ナンノコトダカ」


喋り方が片言な上に

目が泳いでるってことは

図星か、わかりやすいな


理人:「はいはい、

捜査に戻ろう…ね!」


踏みとどまろうとする

彼女を無理やり引きずる


在夢:

「ああっ!

帰って今夜

新しいドラマ見ようと

思ったのにぃ!!」


理人:

「ドラマとヴェル、

どっちが大事なのさ!!」


在夢:「ドラマ!!」


なんて人だ‥


理人:

「ほら、食堂を

見張ってたんでしょ。

行くよ」


在夢:

「えー……

わかったよぉ」

Ι

Ι

理人:

「今食堂には

舞風さんと…誰だろう。

話し込んでるけど」


在夢:

「怪しいねぇ…

よし、囮捜査だ!

理人刑事ゴー!」


理人:

「何で僕が行くのさ。

それに知り合い

なんだから囮捜査

しなくてもいいでしょ」


在夢さんは

「ちっちっちっ」と

言いながらこちらを

再度見る。


在夢:

「甘いなぁ、

甘いなぁ理人刑事は。

その知り合いの中に

犯人がいるんだから

用心深くしないとぉ」


理人:

「まあそうかも

しれないけど、

犯人が身内とも

限んないよ」


在夢:

「そんなことまで

考えてたら面倒だから

そこは省略で」


理人:

「はぁ……ん?」


溜め息をついたところを

舞風さんが

僕に気づいたか、

手招きしている。

在夢さんには

気づいてないようだ。


理人:

「じゃあ行ってくるよ」


在夢:「はいはーい」

Ι

Ι

理人:

「おはよう、舞風さん」


舞風:

「ん、まだ

そんな時間だったか。

おはよう理人君」


いつもどおりだ。

舞風さんがやったとは

考えれない。


?:

「ああ、

この人でしたか、

水無月さんというのは」


理人:

「ど、どうも。

えーと‥」


舞風:

「ん、ああ

紹介が遅れてしまったな

彼女は

《水越 流麗》

(みずこしるれい)

といって、

宇宙と占いとの関係を

じっくりと

教えてもらっていた

ところだよ」


水越:

「はじめまして、

水無月さん」


理人:

「あ、こちらこそ。

水無月理人と

言います‥」


何だか調子が狂うな〜

これが普通なのかな?

だとしたら僕はもう

普通の人間じゃないな。


舞風:

「さてさて。

お互い誰かが

わかったところで、

理人君。

君は何の用事で

私をじっと

覗いていたんだね?」


やっぱり

気づかれてたか‥


理人:

「それはー

そのー……ねえ」


舞風:

「聞きたいことが

あるなら言っていいぞ?

答えれる範囲なら

答えよう」


理人:

「それじゃあ……

ヴェルのこと

なんだけどね‥」


舞風:

「ん、ヴェル君に

君は恋したのか?

それとも直弥みたく、

ロリの対象として

見え始めたか?」


理人:

「どっちも違うよ!

実は‥」

〜〜〜(中略)〜〜〜

舞風:

「ほう、

そんなことがあったか」


理人:

「それで舞風さんは

何か知らないかなって」


舞風さんは

一瞬考え込んだあと、


舞風:

「んん…残念だが

私は知らないな」


理人:「そっか‥」


舞風:

「……いや待て。

流麗君ならば

わかるのではないか?」


流麗:「私…ですか?」


舞風:

「君の能力があれば、

何かヒントぐらい

掴めるかもしれん」


流麗:

「…わかりました。

その事件は少し

興味が惹かれます。

…では少しお待ちを」


そう言うと水越さんは

トランプをテーブルの

上にばらまきだして、

形を整えたのち、

カードを何枚か引いて

絵柄を確認した。


流麗:

「ほうほうこれは…

面白い結果が出ました」


理人:「結果は?」


流麗:

「ズバリ、

黒輝さんが推測した通り

犯人はウィアスターズ

メンバーみたいです」


舞風さんはそれを聞くと

何かわかったようで、

にやけだした。


舞風:

「はっはっはっ。

そういうことだったか」


理人:「え、何が?」


舞風:

「犯人が

誰かわかったぞ」


何故あれだけで

わかるんだ?


理人:

「そしたら犯人は?」


舞風さんは

くすっ、と笑い、


舞風:

「それをあっさりと

教えてしまっては

面白みがない。

まあどうしても

知りたいというなら

夜の12時に私の部屋に

1人で来れば‥‥」


理人:

「遠慮しときます‥」


舞風:

「む、そうか。

なら私たちはもう行こう

また明日だ理人君」


流麗:

「では私も

帰らせていただきます」


理人:

「うん、またね、

舞風さん、水越さん」



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