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18/22

18-夕闇に染まる刻

理人:

「…まだ明るいや」


本当に世界が

終わるのだとしたら

なんて見慣れた

景色だろう、と僕は

外を見て思った。


?:

「…世界が

夕闇に染まる頃。

そんな世界

来そうにねえよな」


理人:

「雅紀‥」


雅紀は僕の隣までつくと

一緒に昼の空を

眺めはじめた。

《夕闇に染まる刻》

なんてロマンチック

とは

かなりかけ離れた

光景だろう。

正直少しだけ離れたい。


雅紀:

「…なあ理人。

お前も知ってるとおり、

俺は馬鹿だ」


理人:

「…うん」


雅紀:

「うおおーーおっ!!

あっさり

認められたぁぁ!!」


理人:

「ええっ!?

そこは話を

繋げるんじゃないの?」


雅紀:

「しねえ」


どこまで

馬鹿なんだ雅紀は…

またツッコミに

はしってしまった。


雅紀:

「まあ冗談は

そこらに置いといて。

理人、俺の知ってる限り

直弥は自分のことすら

捨てるつもりだ」


理人:

「直弥自身も!?」


そんなことをして

一体何になるんだ。

直弥は今"本当は"

無事なはずなのに、

それを今にも死にそうな

僕と炎のために

犠牲にするなんて!


雅紀:

「…ちょい場所を

グラウンドに

変えてもいいか?」

Ι

Ι

炎天下…かと思いきや

どうやら偽の太陽は

もう働いてないらしい、

まったく暑くない。


雅紀:

「理人!

100回懸垂勝負だ!!」


理人:

「うん、やだ」


丁重にお断り

させていただいた。


雅紀:

「…なぁ、要のやつは

何を言いやがった?」


理人:

「…この世界について

結構事細かに」


雅紀:

「直弥については?」


首を横に振る。

要も直弥の思考だけは

わからなかった。


雅紀:

「そうか…

じゃあ俺は

あいつについて

出来るだけ教えるぜ」


理人:

「うん、わかった」


直弥の真実。

心から知りたい。

僕らを助ける意味が

あるのかどうか。


雅紀:

「『アイツ』

攻撃力はコイツソイ‥」


理人:

「『アイツ』って

カードゲームのこと!?」


雅紀:

「え、違えの?」


理人:

「違うよ!?

某カードゲームの

話じゃないからね!」


雅紀に期待した

僕が馬鹿だったかな‥


雅紀:

「うそうそ。

…直弥はむかし、

ウィアスターズを

作って、俺たちは

それに参加した。

ウィアスターズ、

俺たちひとりひとりが

星のように輝くために。

あいつはその思いで

この輪を広げたんだ」


そうだった。

僕たちひとりひとりが

星のように輝くために、

これがウィアスターズの

初期目標だった。


雅紀:

「直弥は理人も

知ってるとおり、

仲間は見捨てねえ。

どの星も

欠けちゃいけねえし

どの星も直弥の

絶対の宝物だ」


理人:

「仲間を見捨てない?

でも現に直弥は

要や雅紀、

在夢さんや舞風さん

ヴェルや未頼さん、

不知火君や白石さんを」


聞くや否や、

雅紀の怒号がとぶ。


雅紀:

「あいつらも、俺も!

直弥が勝手にこの世界に

引き込んだんじゃねえ!!

みんな自分の意思で

この世界に

入ってきたんだよぉ!!

俺たちゃには

お前と炎に生きてて

もらいたいんだよぉ!!」


理人:

「……!!」


みんな…自分の意思で、

僕たちを助けようと

してくれてたのか。


そうか…

そう‥


理人:

「…雅紀、直弥は

今どこにいるか

知ってる?」


もう…それを聞いて

僕は決意した。


雅紀:

「おう、直弥は

17時に校門前に

来るはずだぜ」


理人:

「それまでは?」


雅紀:

「最後の

シナリオ作りだってよ。

多分炎と落ち合う

ことになると思うぜ」


理人:

「わかった」


それだけ聞くと

雅紀は大きく深呼吸し、

一言だけ。


雅紀:

「また会おうぜ、理人」


雅紀は窓から飛び降り、

そこから姿は見てない。

追いかけなかった。


多分、今の僕には

まだ…できないんだ。

できなかった‥


理人:

「さよならは

言わないよ、雅紀。

また、会おうね」

Mission of Masaki.

Complete!!



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