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15/22

15-我諭ス故ニ我在リ

最期が

近づいてきましたね〜、

する予定なかったのに。


ここからは

1人1話構成で

やっていきますね。

直弥:

「暗い気分なんて

ぶっ飛ばせ!!

毎日恒例の《あの》

時間がやってきたぜ!

やっほっ〜〜い!!」


理人:

「……いいの、それで」


こんな遊びしながら

世界の崩壊を

待てっていうのか?


直弥:

「まあまあ…

最近遊べてなかったしな

気分転換にいいだろ?」


理人:

「それもそうかも

しれないけどさ‥‥」


今回ばかりは

呆れてきたぞ。


直弥:

「だが今回は

チャレンジモードだ。

理人、お前はここの

3階から順に

要、雅紀、俺と

闘っていくんだ。

‖ ‖ ‖ ‖ ‖ ‖

炎にはまた別の

チャレンジがある。

この学校の敷地内に

故時、舞風、黒輝、

ヴェル、流麗、白石が

いるから、捜し出せ」


炎:

「拒否る」


あっさり拒否したぁぁ!

まあいつものことだけど


でも、今回は‥


理人:

「炎、僕からも

やってほしいんだ」


炎:

「ん、急展開だな。

まあ、理人がいうなら」


なんとかやる気に

なってくれたみたい。

…これで、いいのかな。


直弥:

「ありがとよ、理人…

さあ、

《ウワッ!

男だらけで

きしょいんじゃー(by炎)

マウンテン》と、


《ウワッ!

女だらけで

まだ良かったね(by理人)

かくれんぼ》

始まり始まりぃぃ‥」

《我諭ス故ニ我在リ》

とまあ、3階に

来たはいいけど…


理人:

「要どこ?」


ひとつひとつ

教室の中を

確認していく。

廊下を端まで見渡す。

天井の抜け道を

探してみる。

エスケープホールを

覗いてみる。


理人:

「やっぱりいないや‥」


いや、いてもらっても

リアクションに

困るのは僕だけど…

ツッコミが出来ない。


やばい、ついに僕も

目覚めてきたか!

[水無月理人は

ツッコミにかける情熱を

会得した!!]


……

[忘却の念で

ツッコミにかける情熱を

消し去った!!]


これ以上無駄に僕の

ステータスを

上げないでほしいよね。


?:

「…ようやく

ご登場というわけか」


非常階段に

さしかかったところで、

要は仁王立ちで

構えていた。


理人:

「かな‥」


要:

「理人、闘いとは

いつでも真剣勝負。

これまで見せたことの

ないような力を

全力でぶつけてこい!!」


要はいつにない

迫力を出していた。

要をウィアスターズに

引き戻したときよりも。


理人:

「…もし僕が勝ったら、

話を聞かせてほしい」


要:

「もちろんだ

(いや、お前は

俺たちに勝たなければ

いけないんだ)」

[ワカメより昆布派]

宮島要

VS

[直弥お兄ちゃん!]

水無月理人


FIGHT!


?:

「武器は私が

ランダムチョイス

してあげよう!」


理人:

「あんた誰!?」


要:

「ムッシュ佐藤さんだ。

気にするな」


理人:

「名前の由来に

余計気になるよ!」


…[ベストセラー小説]


理人

…[竹刀]


要:

「ふむ。

完結まで読めれば

俺の勝ちか」


理人:

「この竹刀って…」


前に要が専用武器で

忍ばせたやつだ。

なのになんで

それが僕の手に?


?:

「今回は完全ランダム。

専用とかは関係ない!」


あー…

名前出たのに

使いたくないんだ。

表記したくないんだ。

要:

「第1章〜別れ〜…

何ィ!?

展開が読めんぞぉ!!」


要の読書スピードが

速くなった。


理人:

「この竹刀で…

要をガツン、と?

そんなこと

僕にはできない!」

要:

「第2章〜迷宮〜…

しまったぁ…

そういう解釈を

するべきだったかぁ‥

なんて思うと思ったら

大間違いだぞ著者ぁ!!」


要の読書スピードが

さらに速くなった。


理人:

「…やるしかないのか」

要:

「最終章〜決意〜…

ふっ、予想通りだ。

……何ィ!?

主人公は

こっちだったのかぁ!?」


要の読書スピードが

遅くなった。


理人:

「(ごめん、要!)」


竹刀に力を溜めている。

要:

「《完》…

なんだと!?

7巻まであるのか!!

くっ、計画が‥」


理人:

「すぅー…

メェーーーンッ!!!」


要:「ぐはっ!」


?:

「面あり!!

…時間か、止め!

水無月理人の勝利!!」

[宮島要の敗因]

・時間の

読みを間違えた。


・ベストセラーなのに

知識不足。


・まず馬鹿だ。


・存在感が人生の敗因。

要:

「何故俺はここまで

ギャラリーに

ことごとく言われんと

駄目なのだ‥」


ちょっと同情するよ‥


理人:

「約束だよ、要。

この世界について

話してほしいんだ」


しばらく間、

要は黙想の構えに入り、

気持ちを落ち着かせた。


要:

「俺が知りえる…

限りのことは話そう」


理人:

「ありがとう要」

Ι

Ι

日はまだ学校の真上を

過ぎたばかりで、

日暮れには程遠かった。


理人:

「まず、

ここはどこなの?」


要:

「それなら直弥から

答えてもらったはずだ」


理人:

「要の口から、

《わかりやすく》」


要は、んー…と

考えこんでしまった。


要:

「そうだな…

直弥が創り出した世界、

いや、正確にいえば

直弥と北神が

創り出した世界だ」


ヴェル…!?


理人:

「ちょっと待って!

何でヴェルなの?

要や雅紀の方が

直弥と過ごした時間が

長いじゃないか」


要:

「ああ、たしかに。

もし直弥に

選べる権利があったなら

俺と雅紀を

選んだかもしれないな」


理人:

「権利?」


要:

「…ここからは

直弥が俺たちに

言ったことだから

信憑性は低いが……

…あの夜、

修学旅行先での火事、

生還したのは

ウィアスターズでは

直弥と北神だけ

だったらしい」


理人:

「修学、旅行?」


何でまだ行ってもない

修学旅行の話なんだ?


要:

「そうか、

お前と炎にはまだ記憶を

戻してないんだったな」


理人:

「待った、

話がまったく読めない」


要:

「つまりだ、

この世界が

夢想であるということは

現実ももちろんのこと

あるわけで、

そこで俺たちは

旅館の火事によって

気を失った」


理人:

「……」


そんな話を信じろと?

…でも信じなかったら

矛盾してしまうか。


要:

「そこで俺たちは

北神を先に行かせ、

直弥は運良く

倒れてきた柱が

つっかえになって

抜け出せたらしい」


…つまり僕たちは

助からずに死んだ?


要:

「だが俺たちは

死んだという

わけじゃない。

すぐさま近くの

緊急病院に搬送されて

まだ眠っている」


理人:

「…それだとこんな世界

要らないんじゃないの?

時間が経てば

僕たちは意識が

回復するだろうし」


要:「…」


要の目から光が消えた。

重苦しい雰囲気、

嫌な予感がした。


要:

「…だが、お前と炎は

集中治療室に移動、

生死の境を

さまよってるらしい‥」


理人:

「そ、そんな…

炎も一緒に?」


ここである疑問が

頭に浮かぶ。

矛盾しまくってる。


理人:

「何で修学旅行に

直弥がいるの?」


要:

「それだ、記憶は

書き換えられてる」


記憶が書き換え

られてるだって?


要:

「現実の世界では

直弥が俺たちと同学年、

炎が1つ下だ」


理人:

「何でそんな

ややこしい真似を?」


要は答えるのに

一間おいて答えた。


要:

「直弥はな、

理人、お前と炎を

一緒にしたかったんだ」


!!

今全てが理解できた…

いや、まだひとつある。


理人:

「でも

こんなことしたって、

ただ僕たちの命を

延々と延ばしてる

だけじゃないか!」


要:

「それは直弥に

直接聞いてくれ。

俺も知らない」


理人:

「……」


要:

「じゃあ先に

行ってるぞ、理人」


要はその言葉だけを

残して去ろうとした。


理人:

「あ…待って!

まだ行かないで!!」


要:

「ん?

はっはっは!

違う違う、単に

下に降りるだけだ」

Mission of Kaname.

Complete!!

炎:

「あいつら

どこにいるんだ?」


炎はまだ捜していた。


そして

向かった先は音楽室。

中からなんとも

良いリズムで

曲がきこえてくる。


炎:

「邪魔する」


?:

「おや、いきなり

私のところに来たか」


炎:「〜〜」


炎のテンション

真っ逆さまに急降下。

お茶の間だったら

味噌汁に顔を

突っ込む勢いだ。


舞風:

「緊張しているのか?

ならこっちに

来るといい。

手解きしてあげよう」


止めろ、

同性に下心丸出しだ。




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