14-プログラミング
http://x44.peps.jp/shifia
サイト開いてます。
ぜひみてください
直弥:
「…不知火、
お前は、役目を果たせ」
‖
‖
《プログラミング》
‖
‖
不知火:
「……この感じ」
理人:
「何か言った?
雨でよく
聞こえないんだけど」
さっきから黙々と
この調子だった。
リラックス
してるかと思えば
次の瞬間は
もう強ばってるし‥
理人:
「流石に
暗くなってきたね。
早く、おいてきた炎を
迎えに行かなくちゃ」
人里離れた
この場所の唯一の光は
大きく迫った丸い月、
率直な感想、
ちょっと不安。
まるで世界の終わりが
近づいてるかのようで。
不知火:
「ちょっと雨が
ちらついてきたな…
どしゃ降りに
ならないうちに
そこの樹の下に行こう」
理人:
「そうだね‥」
樹齢100年は過ぎてると
思われるその樹は、
緑生い茂る葉で
僕たちをもてなした。
‖
次第に強くなる風雨、
雷まで鳴り響く。
1つの人影を
映し出して‥‥
不知火:
「あれは‥‥?」
理人:
「な……直弥‥」
直弥:
「…理人か」
Ι
Ι
電光と雷鳴が創る
その影はまさしく悪魔。
そして…直弥だ。
直弥:
「捜したぜ、理人」
理人:
「直弥!
早くこっちに来なよ。
風邪ひいちゃうよ!」
不知火:
「……駄目だ」
え…何だって?
不知火:
「お前は…
こっちに来るな!」
理人:
「不知火君!?
いきなり何を言って‥」
直弥:
「フフ…フハハハ!!」
突然奇妙に
笑い出したかと思うと、
一気に眼を
鋭く光らせる。
直弥:
「不知火…
胡蝶不知火、
お前の運命は、
ここで、区切りだ」
不知火:
「なっ!!
意味がわからない!」
僕にもさっぱりだ。
状況が読めない。
直弥:
「真実…
ひとつだけだ。
…お前は、
俺が"創り出した"」
‖
遅い。
なにをやってるんだ
理人に不知火も。
炎は待ちくたびれて
コタツに入っていた。
独り、呟く‥
炎:
「理人…未頼ちゃん…
……バカ兄貴」
‖
直弥:
「…納得したか?」
実に不知火は
手持ちのハンドガンで
20発以上直弥に向けて
撃っていた。
しかし不思議なことに
弾道は全て逸れて。
理人:
「でも…そんな!!」
驚きを隠せなかった。
直弥の喋った
一言一句全てが。
直弥:
「理人、お前には
まだ辛い
真実かもしれない。
でもこれを
乗り越えないと‥」
理人:
「嫌だ!!
聞きたくない!!」
直弥:
「目を背けたく
なるのもわかる。
でもしょうがな‥」
理人:
「くなんてない!!
目を背けたいのは
直弥の方じゃないか!
もしその話が
本当ならこの世界は!」
直弥:
「夢想」
理人:「!」
直弥は一言だけ
そう言い放った。
直弥:
「この世界は夢想だ、
幻想でもなければ
現実でもない」
不知火:
「夢を…
見てるってこと、か?」
直弥:
「夢なら、
覚めなくてもいいさ」
理人:
「り、理想郷?」
直弥:
「どちらかと
いったらそうだな。
この世界の目的は
《水無月理人と
崋崎炎を強くすること》
そして不知火、
お前の目的は
《水無月理人と
崋崎炎を
絶対安全圏に確保し、
この世界の目的達成に
備えること》だ」
不知火:
「そうか…
それが僕の目的‥
生まれた理由か‥」
そうか、不知火君の
思い出せない目的は
それだったのか。
直弥:
「しかしだ。
この世界は
もう保たない。
つまり、お前がいると
このままでは
バッドエンドになる
可能性があるんだ」
理人:
「な、なんで
そうなるのさ!
別に不知火君が
いてもいいじゃない」
首を横に振る。
顎から垂れていた水が
左右に吹き飛ぶ。
直弥:
「不知火に
設定された目的だと、
不知火がいていいのは
世界の目的達成まで。
もうすぐなんだよ」
夜の冷たい風が
僕たちを包み込む。
締めつける、ように。
直弥:
「だから…
お別れだ、不知火。
今までありがとな」
不知火:
「そんな、一方的だ!!
僕はまだっ!!」
響く雷鳴に
不知火の最後の声は
かき消された。
そして…そして‥
Ι
Ι
Ι
Ι
ある日のいつもの学校。
放課後のチャイムも鳴り
クラスメートたちが
そそくさと教室から
立ち去っていく。
炎:
「なんだ?
みんな今日は
やけにはやいな」
理人:
「そう、だね‥」