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12/22

12-眠れる夜は‥

舞風:

「……できたぞ」

《眠れる夜は‥》

直弥:

「おっ、ついに

完成したか」


ヴェル:

「おめでとう

ございます舞風さんっ」


舞風:

「ああ‥」


なんかまだ

ノリ気ではない。

まだ問題があるようだ。


舞風:

「この《斬鉄》の力が

いかほどのものか、

まだ私も完璧には

把握してないんだよ」


一抹の不安はそれらしい


理人:

「木とか鉄とか

斬ってみたら?」


刀の能力を知るには

これしか方法がない。


舞風:

「じゃあ雅紀で」


雅紀:

「ぐもっ!!

ぼべがよっ!!

(うおっ!!俺かよ!!)」


お弁当を

頬張っていた雅紀。


舞風:

「さあさあ、

早くその身を

我に差し出すのだ」


雅紀:

「へっ、

だがみすみすやられる

俺じゃねえぜ。

〈あれ〉で

決着つけたらぁぁ!!」


あっ、直弥の頭の上に

電球が。


直弥:

「ならちょうどいい。

メンバー全員

強制参加だ!

秘刀、斬鉄の力を

調べるぞ!

……1対全員で」


えぇ‥‥

Ι

Ι

武器はこの山のものを

使った何かか、

持参したもの

というルールで、

不公平とか関係なしに

舞風さんに対して

全員で勝負をする

ことになった。


理人:

「ホントにいいの?」


舞風:

「構わん。

軽くひねり

潰してくれよう…

…君と、在夢君を

除いた女子以外は」


直弥、要、雅紀、

在夢さん、死刑確定。


在夢:

「何故に私までぇ!?」


舞風:

「《軽く目障り‥》」


在夢さんは

あまりの衝撃に

ムンクの叫び化していた


在夢:

「そんな殺生なぁ(泣)」


直弥:

「さ、武器武器っと‥」

武器選択タイム

直弥

【宇田の仮面】


【手作り

だからといって

侮るな剣(木刀)】


雅紀

【ベアーハンド】


理人

【思い出がつまった

卒業アルバム】


【リート】


未頼

【バームクーヘン】


在夢

【仮装セット】


ヴェル

【流麗からもらった

怪しげな本】


舞風

【斬鉄(舞風専用)】


直弥:

「準備はいいか?

なら始めるぜ!」


FIGHT!


直弥:

「この広大な緑溢れる

大地に立つは、

舞い戻った仮面…

野生の

パワーを感じろっ!!」


要:

「右に同じ。

で、前述の通り…

…甘くみるな!」


雅紀:

「くまさん直伝の

最強の手袋だ。

避けねえと血見るぜえ」


在夢:

「これで

姉貴の気をひいて、

我が軍は

勝利するのだぁぁ!!」


理人:

「みんな

かなり本気だね‥」


まあ何か

手をうたないと、

黙って殺されに行く

ようなものだからか。


理人:

「さ、僕も頑張るか!」


未頼:

「あんまり喧嘩は

したくないんだけど…

これが

しーちゃんのため〜!」


ヴェル:

「まだ

中は見てませんが…

これが舞風さんの

役にたつよう

祈りますっ!!」


各々の声を聞いても

舞風さんは依然、

余裕をみせていた。


舞風:

「安心しろ。

私の目指す目標を妨げる

目障り4人組以外は

武器を破壊する

程度にしておく」


…この時、

僕はてっきり

舞風さんの目指す目標は

斬鉄の完成だと

思っていた。

舞風さんの目指す、

本当の目標は

斬鉄の完成のさき、

後に知ることになる‥

ムトトンムトトン、

ムトトンムトトン、

タタ〜!


宇田:

「二階から目薬と一緒に

宇田登場‥‥」


舞風:

「下手な婉曲を‥‥!」


要:

「武道の道、

例え弓道の道に

進んでいても、

剣道も言わずとしれず可

…隙ありーーっ!!」


強烈な勢いで突っ込んだ

要だったが、

ワンステップで

間合いをとられてしまう


舞風:

「はっはっは。

戦略性がないぞ?」


要:

「ふっ……いや‥」


直弥:

「ここからが、

チームワークの

みせどころだ」


舞風:「…?」


注意がひかれている

舞風さんの背後から

黒く巨大な影が。

その黒い影は、

大きく腕を振り上げる。


雅紀:

「ベアァァー

ハンドォォォ!!」


舞風:

「っ!!

しまった、失念を!」


グニッ!!

………グニ?


ベアーハンドの、

鋭いと思われた爪は

見事に逆方向に曲がり、

舞風さんへの

打撃ダメージは

手の内についた

肉球で軽減されていた。


雅紀:

「意味ねえぇーーえ!!」


要:

「…それ、

北海道の土産物

じゃないか?」


ムンクの叫びver.2☆


舞風:

「切れ味をみる。

第一号は貴様だ!」


要:

「雅紀っ!!

手袋を外せ!」


雅紀のベアーハンドは

宙を舞っている間に、

見るも無惨な姿に

様変わりしていた。


舞風:

「ふむ…まあまあか」


雅紀脱落。

(会話さえ不可)

宇田:

「ウゥ〜ダァァ!!

…ふんっ!!」


ひょい。

軽くかわされる。


宇田:

「ちぃ……?」


舞風さんを

挟んだ位置にいた

在夢さんが

直……宇田に

連携プレーを

持ち掛けている。


……あ、拒否した!

連携プレー拒否した!


在夢:

「(こうなったら

私1人で…)

…(仮装セット装着)」


舞風:

「………」


在夢:

「………」


舞風:

「…目障りだというのが

聞こえなかった、か!」


ジェイソンの仮面両断。

在夢脱落。

(称号

《反面教師の女王様》を

手に入れた!)


舞風:

「ふっ…

容易いものだ」

未頼:

「あ、しーちゃん〜」


どこからか現れた

未頼さんは

白い、ケーキを

入れるような箱を

両手で持ってきた。


未頼:

「疲れたときには

甘いものを

食べましょ〜、はい


箱ごと

渡されたのは驚いたが、

その中はよくある

バームクーヘンだった。


舞風:

「ほぅ、見た目は中々…

味の方は‥」


口に運んだ、その時!


未頼:

「引っかかったね〜!

そのバームクーヘンは

辛子600g配合ぉ〜」


意外な小悪魔だった!!

見た目とのギャップが

大きすぎたか。


舞風:

「…私は

辛いもの好きでね」


未頼:

「そんな〜(泣)」


武器損失により

未頼脱落。

ヴェル:

「舞風さん舞風さんっ」


舞風さんの横に現れた

ヴェルはあの怪しい本を

持っていた。


ヴェル:

「表紙がないので

中身は知りませんが、

読んでくださいっ!!」


舞風:

「ほぉ、どれど‥‥」


ヴェル:

「?」


舞風さんは

言葉が途中で途切れ、

ヴェルは疑問符を

浮かべっぱなしだった。


舞風:

「…ヴェル君、

君はまだこれを

見てないと言ったか?」


ヴェル:

「?

見てませんけど‥」


それを聞いた途端、

舞風さんの顔からは

笑みがこぼれ、

神妙に中を拝見する。


舞風:

「ヴェル君。

これも人生経験だ、

中をじっくりと

見るがいい」


そして本は

ヴェルのもとへ。


ヴェル:

「ん?………っ!!

こ、これはぁぁ!?」


舞風:

「流麗君だったな。

その本の持ち主は」


ヴェル:

「……こくっ」


中身をガン見しながら

黙って頷く。

そんなに

面白い本なのか?


舞風:

「まあ、

このことを周りに

言いふらされたく

なければ、

この闘いを棄権し、

その本を

私に渡すことだ」


ヴェル:

「ぅ……はい」


理人:

「…何故?」


ヴェル脱落。

理人:

「舞風さん、

この、思い出のつま‥」


ピシッ!

ザラ‥


理人:

「い、いきなり

一刀両断!?」


舞風:

「過去は斬り捨てる

タイプなんだよ」


理人:

「あながち

言ってることと

やってることに

間違いはないけどさ!?」


理人脱落。

炎:

「リィーートォーー!」


リート:

「むぉー」


炎の呼びかけに対して

なんて無気力な返事‥


舞風:

「しかし

これはまいったな。

リートも

少なからず生き物。

五分の魂であっても

殺さないのが昔の教え。

斬れんではないか」


炎:

「少しでもリートを

傷つけてみろ。

すぐに動物愛護団体に

連絡してやる」


これなら舞風さんは

炎を倒せない。

上手い手だ。


舞風:

「ほーら、

リートとやら、

ついぞ麗しき私に

降伏してくれないか?」


降伏を呼びかけた!

でも相手は動物。

そんなのにリートは

釣られるはずがない。


リート:

「むぉー」


うん、問題ない。


舞風:

「む、なら金はどうだ」


買収してくるきだ!!

で、でもリートも動物。

まさかそんな‥‥


リート:

「む…むぉ‥」


動揺している!?

リートは

炎の愛情と金が放つ欲に

翻弄されていた。


舞風:

「さらにひと押し…

ほーらリートとやら。

炎君の胸にはない

私の胸に

埋もれるがいい」


リート:

「……むぉー」


こいつ、親父属性だ!!


リート戦意喪失により

炎脱落。

舞風:

「これ以上私に

手間をかけさせるな。

著者の

時間の無さを考えろ!」


直弥:

「俺に言うなよ!!

リアクションに困るのは

俺なんだよ!」


要:

「というか

もういいだろう。

既に俺たちを残して

全滅したのだからな。

威力はわかった」


相手も相手だったから

あれだと思うけど。


舞風:

「…ったく。

それはあれか?

在夢君と同じように

途中でぶちる気か?」


直弥:

「どっちでもいいぜ。

好きな方を選べ」


舞風:

「まあ、今日も遅いし

君も疲れただろう。

睡魔に襲われないうちに

車で送ってくれ」


直弥:

「ああ。

ならお前も

手伝ってくれ。

この、寝ちまった

小さな《奇跡》を

運ぶのをな」


舞風:

「君は比喩が好きだな。

……私もだよ」

Mission of Maikaze.

Complete!!


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