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10/22

10-最強への挑戦

ぱきっ、と小枝が

折れる音が響き渡る。


物凄い速さで

駆け回る狸がいる。


現在進行形で

熊と相撲とってる

雅紀がい‥‥


理人:

「って何してんのさ!?」


雅紀:

「うおぉりゃぁぁ!!」


熊:「グルオァァ!!」


……見なかった

ことにしておこう。

《最強への挑戦》

道なりに沿って進むと、

工房だろうか、

鉄の建物がそこにあった


ノックしてみる。


「……」


ノックしてみる。


「……」


雅紀をぶつけてみる。


「………(怒)」


あ、イラっときたね

この扉。


その時後方から

こっちに向かって

動く物体が!


そして扉の前で

構え直して、


舞風:

「斬鉄!!」


雅紀を斬った。


雅紀:

「うおおぉぉーーっ!!

…って、あれ?」


壊れたのは刀の方だった


ちなみにさっちの

立ち位置を再現すると、


■■´´´´´´´´

■■‖´´´´´´´

■■‖雅\舞´´´理


舞風:

「くっ、まだ叶わぬか」


雅紀:

「てめこら舞風ぇぇ!!

殺す気かぁ!?」


舞風:

「ん?

…なに、熊じゃない!!」


雅紀:

「俺は熊じゃなくて」


炎:

「ミジンコだ」


雅紀:

「そう、ミジンコだ!

……ってホントか!!」


信じ込まされた!!


雅紀:

「畜生…

俺はまだまだ

世界から見たら

ちっぽけな

存在だったのかよ‥」


理人:

「うまい!

…じゃない!!」

Ι

Ι

舞風:

「そうか、

そんなに心配

してくれていたか」


理人:

「そりゃね。

…ここで鍛治修行

してるんだっけ?」


舞風:

「ああ。

今まで私が持ってた

模造刀では

勝てない敵もいることを

ある男から

悟られたからな」


炎:

「誰に勝てないんだ?」


舞風:

「それはわからんさ。

しかし、それを聞いた時

私の中で

最強の刀を追い求める

衝動にかられてな」


炎:「それでか」


舞風:

「他のメンバーも

近くにいるんだろう?

呼んでもらっていいか」


理人:

「うん、いいよ」


電話を直弥にかける。


[理人:

「もしもし、直弥?」]


[直弥:

「…………ああ」]


まだ落ち込んでるのか‥


[理人:

「元気だしてよ直弥。

ほら、炎が直弥に

何か言いたい

ことがあるんだって」]


[直弥:

「言いたいこと?」]


理人:

「炎、励ましてあげて」


炎:「ん」


携帯を炎に渡す。


[直弥:

「……炎?」]


[炎:

「くたばれロリコン」]


それだけ言うと

炎は即座に電話をきって

僕に無言で返す。


炎:

「完璧だ」


理人:

「違うよね!?

とどめさしたよね!?」


舞風:

「はっはっは。

本当に飽きないよ」

Ι

Ι

というわけで一同集合。


未頼:

「わあぁ〜

広いねえここ〜」


要:

「一度はこんな所で

思いっきり

練習してみたいものだ」


直弥:

「(治った)

で、最強の刀とやらは

完成したのか?」


舞風:

「いや、まったく」


そう言うと舞風さんは

奥の方に置いてあった

無惨な姿になった

鉄クズを

上に持ち上げて、

重力に任せて落とす。


直弥:

「…よくわかった」


理人:

「何か手伝えないの?」


この軽はずみな発言が

あとで後悔することに

なるなんて、

この時誰も考えては

いなかっただろう。

そう誰も‥

Ι

Ι

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


《まずは火力を

上げたいな、やはり》


要&雅紀:

「うおっしゃぁぁーー!!

任せておけぇーーっ!!」


火力班

【要・雅紀】


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


《刀の魂は心。

でも物理的問題もある。

そういえば近くに

廃材になった

鉄があったな‥》


ヴェル:

「くんくん…

在夢さん、

こっちですよ、

こっちから臭いが!」


在夢:

「よくやった副官A!

(くっくっく。

やっぱりヴェルは

動物だねぇ)」


材料収集班

【ヴェル・在夢】


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


《ひとまず

私の心の癒やしに‥》


炎:

「何ぃぃーーっ!!」


未頼:

「……ふぇ?」


癒やし班

【炎・未頼】


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


《まあ

散歩でもしておけ。

特別理人君には

言ってないからな。

その隣の奴にだ》


直弥:

「………」


理人:

「なんかもう

適当だよね‥」


ぐだぐだ班

【直弥・理人】


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

Ι

Ι

雅紀:

「要っちよう、

少し俺は席外すぜ」


要:

「ん、どこに

行くつもりだ?」


雅紀:

「森のくまさんに

手伝ってくれるよう

頼んでくる」


要:

「(こいつまた

意味のわからんことを)

なら行ってこい。

しかし、

連れてこれなかったら

お前は一週間

俺の弓の的に

なってもらうぞ」


雅紀:

「いいぜ。

じゃあちょっくら

行ってくるぜ」


そして雅紀は

山奥に消えていった。

10分後

要:

「ふー、

なかなか多いな」


用意された薪は50本。

対して人数は1人。


それに使い慣れない

道具に手間取っていた。


要:

「せめて

あの馬鹿がいたなら…

一体どこをほっつき

歩いているん‥だ‥‥」


雅紀の影ではない、

とてつもない大きさの

影が突然要の視界に

飛び込んできた。


そしてその隣には

ちょっと大きめ

サイズの人影が‥


雅紀:

「要っち〜

来てくれたぜ〜」


熊:

「ヴォウヴォウ」


要:

「………(……え?)」

Ι

Ι

ヴェル:

「こっこ掘れ

ワンワンですっ!」


在夢:

「よっしゃあぁ!

在夢さんの

クレーンさばきを見よ!!

…あ、ルネアどいてぇ」


ガガガガガと、

廃材の山を近くにあった

クレーン車で彼女は

豪快に壊していた。


在夢:

「痛快ぃーーっ!」


ヴェル:

「次はここですよー」


在夢:

「よしきたぁぁ!!」

Ι

Ι

舞風:

「ふははははは!」


未頼:

「やーめЖЖЖЖЖ


※この場面には

18歳以上あっても

閲覧することを禁ずる。

Ι

Ι

直弥:

「…なあ理人」


理人:

「ん、なに直弥?」


こんな感じで、

2人だけで話すのなんて

遠い昔の気がするなぁ‥


直弥:

「お前は

この世界をどう思う?」


理人:

「どうって…

戦争のない平和な

良い世界だと思うよ」


直弥:

「そうじゃなくて‥」


直弥の視線が

横の木の上をとらえる。


理人:

「…どうしたの?」


直弥:

「いや…何でもない

(気のせいか‥)」


?:「……」

Ι

Ι

それから僕たちは

しばらく緑道を

散歩したあと、

工房へゆっくり帰った。


直弥:

「あと何回だ‥」


そう呟いた直弥の顔は

少し辛そうだった。


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