俺と朝餉と散歩
さて、暇になったら内政チート。これすなわち転移者の習性。
永禄2年5月3日朝飯時
朝食は…なんか雑穀っぽい…あ、これが話に聞く稗とか粟なのかな?お世辞にもうまくはないがぼそぼそしてるし。食べられないことはない。あと、うーっすい汁。味噌汁なんかな?とにかく薄い。あと沢庵である。これはうまかった。塩気が足りないけど。
「うむ、ほら、こゆづ殿。最後に汁を碗に回して綺麗にするのじゃ。」
なるほど?飯を少しでも無駄にしないって事なのかな。御馳走様でした。
「して、こゆづ殿はこの後どうされるのかな?」
朝の涼しい時間に散歩して、そのあと、寺の手伝いでもしようかなと。ほぼ居候だしね。
「それはありがたい。では、手が空いたら声をかけてくだされ。」
そう言って膳を二人分下げてくれた。よく働くお坊さんだなぁ。ととと、中庭からJOSEPH HOMMEの靴を履いて表に出た。これ、和服にめちゃくちゃ合わないな。。。外は寺からの階段の見下ろしで村が見通せるようになっていた。少し離れて海岸があり、海にはぽつぽつと島が浮いていた。ここ全部干拓して土地になるのかよ、すげーな人類。だがしかし、今はまだ海は海なので見ていても仕方がない。階段を下りて村の方に行ってみる事にした。
第一村人発見!
「こんにちわー」
「?」「こ、こんにちわだぁ?」
おや、こんにちわはお気に召さない?普段はどんなあいさつをされているのかな?
「そりゃあ、おう、とかやあ。とかいい天気だなとかでいいでねぇか。」
なるほど。おう、いい天気だな。
「そうだな、今日はいい天気だな。で、お前さは誰だ?」
知らないかな?海に漂着してて、今寺で厄介になっている男の子です。
「あぁ、あの何でも拾う我縁坊の。あのひと、犬猫から人まで何でも拾うからな。」
あ、そうです。拾われた人です。おじさんは農民の方かな?
「あぁ農家をやってる吾平だ。船も持ってるから時々海にもでる。」
やだ、第一村人優秀過ぎへん?おじさんここらで暇でプラプラしてる若者居ない?
「基本的に農家の3男坊でも家のごとを手伝ってるからな。そんなに居ないぞ。」
そんなにってことはちょっとは居るな。覚えとこー。ありがとーおじさん。
「あ、この先の囲っている屋敷の方には近づくなよよそ者。」
え、なんでなんですかーなんでなんでー?
「絡むなウザったい。蜂蜜を育てておるからだよ。棒で打ちのめされても文句は言えんぞ。」
え、養蜂やってんのかよ。初期地点素材集めイージーすぎるだろ。あ、おじさーん!
「もう畑に行きたいんじゃが?」
おじさんお酒とかよく飲む方ですかー?
「いや、酒など高いもの。よほどの祝いでなければ口には入らぬよ。」
言質取ったり☆ありがとうございました!農作業頑張ってください!
「おう、ではの…?」
めちゃめちゃ不審なものを見る目で見られたがおれ様気にしない。さーて、村は農作業が盛んで時々魚を取りに漁にも出かけて、しかもまぁまぁな規模で養蜂もしてる。素敵!お寺に帰って相談だー!