看護覚書
永禄2年5月23日 昼食時
もとより意識はあったし、解毒にはとにかく水を飲ませて下から出す作戦を軸に看護をしている。ナイチンゲール著の看護覚書を元に現状を少し整理してみよう。
1つ
換気と暖房
5月ということで空気は適切な温度に保たれており、加温、加湿、共に不要であると考えるよ。
2つ
住居の健康
きれいな空気や水、下水溝の整備や採光などに気を配ること。建築したばかり。マンパワーも足りていて無問題です!
3つ
小管理
チームを組んで看護をしている場合、リーダーが他の看護師の言動にすべて責任を持ちます。ナイチンゲール先輩がリーダーっすね。俺がサブでチーム結成っす。病院開設する前に人を増やさなくちゃな。麻疹に既にかかっていて、治癒したあとの人が必要だ。
4つ
物音
騒音や内緒話など、不必要な物音は患者にストレスを与えることになる。とはいえ、医院は建設の真っ最中。本当に申し訳ないが騒音に関しては目をつぶっていただこう。夜には中止して貰えるよう依頼したから。
5つ
変化
よい環境の変化が気分転換となる。とりあえず、現状では環境の変化を意識的に行う余裕はない。残念。
6つ
食事
体調などに合わせて、食べられるようにする方法について注意を向ける必要性がある。うん。重湯から初めて食事レベルは上げていくよ!
7つ
食物
栄養バランスの良い食物を摂取することが大切。これも6と同じく少しずつレベルを上げていく必要があるな。
8つ
ベッドと寝具類
こまめにシーツ交換をすること。肌触りなど、患者さんに合った寝具であることも重要。うん。試作を重ねる必要があるが今の時点ではこれは十分に替えも用意できる。
9つ
陽光
健康維持や回復のために、陽光は必要だが医院が不完全であるがゆえに逆に陽光が十分に取り入れられている。まぁ普通に窓とか各部屋にあるし大丈夫でしょ。あ、カーテンレールはよ。
10。
部屋と壁の清潔
こまめに掃除を行い、清潔を保ちます。ほこりを除くためには、濡れぞうきんで拭くことが効果的となる。信じられる?ナイチンゲールなんと掃除の仕方まで指定してくるんだぜ…?
11。
からだの清潔
からだを拭くと気持ちもすっきりして、回復につながる。
12。
おせっかいな励ましと忠告
この項目はおせっかいな励ましや助言が効果的であると言っているのではなく、要らんことを言って患者にストレスを与えるなよアホ。ということになる。気をつけよう。
13。
病人の観察
表情や顔色、排泄物などを観察して患者さんの体調がわかるように十分に見て記録を行う事。記録は患者の事を知らない人間が一読して看護に直ぐ入れるレベルが好ましいとされている。
以上。ナイチンゲールの看護覚書より重要な13の看護でした。そう、実はそんなに難しい事を滔々と述べている訳ではないのだ。基本を積み重ねるべしと。そう言っているのだなないチンゲールは。え、本当にそう言ってる?本人がいるし聞いてみよう。




