それぞれの野望
特殊能力者と異能力者と無能力者……。
そして……
人間と家畜動物……、喋る動物たち。
動物達も進化し異能力を持つ動物も入るという。
虫も例外ではない……。
更に……
悪霊と妖怪たち。
以前の余はたくさんの悪意や憎しみ、そして戦好きの者達を率いて世を征した。
が、余は封印された。忌まわしき異能力の鍵を全てを集め王となりうるものに。
今、蘇り帰ってきた余は何を求めるのか。
それは……人間どもの『絶望』
余の手のひらの上で踊り、壊れ泣き叫ぶのを見ること。
そして、力の根源……欲に満ちたものが欲しがる開かずの鍵を手に入れ絶望へと完全に闇からは逃れることが出来ないように縛り付け余の子とする事だ。
余は魑魅魍魎の主であり、人の皮をかぶった妖怪。鬼姫と呼ばれる有名な悪の者。
余が求めるものはすべて手に入れるのが余の生きざま。例えこの身が滅びようとも……余の魂と意志、欠片でも少しでも余のものがカラダに巣食うと悪が闇に取り込む。
その闇で余は転生者となり、生き残る。
子を持とうとするのは保険でもあり、面白いからだ。早く余にふさわしい開かずの鍵の器を手に入れる。
そう思い開かずの鍵の居場所を調べていた時、鍵の鎖が開いた時にでる、壮大なパワーを感じ察知した。
どこに居るかも全てを……。
余が以前まで居たあの洞窟。そこに奴はいた。
鬼姫『久しいのぉ……鴉……ヨルよ……』
ヨル『転生してらして帰ってきたのか』
鬼姫『余はまた闇に染めるためにやって来たのじゃ……』
ヨル『僕が王になるのを邪魔しないでくださいね……鬼姫』
鬼姫『無論じゃ……しかし……余は開かずの鍵の器を手に入れに来たのじゃ……余の子に相応しく子にするために……』
ヨル『僕はいいのですが……棗が許さないでしょう』
鬼姫『なら、棗は開かずの鍵の世話役として傍におれば問題はなかろう?』
ヨル『どうする?棗……』
棗『俺は……』
鬼姫『開かずの鍵の傍にいたいのであれば余は構わぬ……』
棗『……』
鬼姫『行かぬのならそれはそれで良いが余の……』
棗『わっ分かった……』
鬼姫『決まりじゃな……して……その開かずの鍵は誰じゃ?』
棗『ルトなら……そこに』
鬼姫『ふむ……お主が開かずの鍵か?』
ルト『……』
鬼姫『可哀想に……心がチカラに取り込まれておるな……』
ルト『僕は……ダメなんだよ……僕は捨てられてしまう……僕は……』
鬼姫『なぜ……泣く?泣かずとも主に余が救うてやる……』
ルト『僕は何も……持ってない……』
鬼姫『愛情を注ぐぞ?だから余の子にならんか?』
ルト『……』
鬼姫『手を取れ……余がたくさん教えてやるぞ』
ルト『……僕でいいの……』
鬼姫『勿論じゃ……』
そしてルトは手を取った。これから闇の底へ堕ちるとも知らずに……。
鬼姫『ヨルよ……これからどうするのじゃ?』
ヨル『もうすぐ……彼らが来るからね』
鬼姫『彼らとな?』
ヨル『開かずの鍵を取り戻しに仲間達が来るんだよ……だから此処で待ってるんだ。鬼姫も余興としてどうかな?』
鬼姫『ほう……そうじゃな……しかし、残念ながら余は忙しい……またの機会にな。ではな……ゆくぞお前達』
鬼姫がそう言うと今まで姿を消していた妖怪や悪霊たちが現れ鬼姫は龍のように尻尾の長い妖怪の背中に乗り、ルトと棗も乗せて姿を消した。
エキドナ『良かったのか?』
ヨル『良いんだよ……闇にだなんてとても素敵じゃないか…そう言えばイヌガミはついて行かなかったが良かったのか?』
イヌガミ『俺はついて行ってこき使われるより見て楽しむ方がしょうに合ってるからな』
ヨル『それもそうだ……じゃぁ……始めようか……彼らが来たよ』




