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殲滅の支配者  作者: 闇カボチャ
第六章
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キメラ

戦闘部隊での大きな戦力と言える月雛つきひなルトを再度失ってしまった戦闘部隊Vファイブは上からの説教及びお叱りを受けて自分の部屋へと戻りチームで月雛つきひなルトを探す作戦を練っていた。


戦闘部隊Vファイブ所属、潜入操作構成員の【カゲマル】に戻ってきてもらい月雛つきひなルトに関する情報をあるだけ貰った。


そしてその上である人の名前が上がった。


カゲマル『禍神まがつかヨル。一般人でありましたが、恐らく鍵を握る人物と考えられます。異能力も計り知れず数ヶ月前にルト君を連れ去ったソノやノアなどの組の者を殺してます。』


ロマ『じゃぁ……ルト君は』


カゲマル『彼らと一緒にいる可能性があります。次いでに彼ら禍神まがつかヨルたちについて調べました』


ロマさん達が聞いた禍神まぎつかヨルの情報は確実に見張っていたカゲマルのお陰で確かな情報だった。


主に複数のものによって構成される団であり、そのトップ(頭領)的な存在が禍神まがつかヨル。

そして噂の情報ではあるが、そこには幹部(側近)がおり、5人ほどの者達が幹部をしているとの事。

幹部に最も気をつけた方がいいと言われており、異能力の一部がわれているのが【毒や麻痺】を自由自在に操る者だった。


そして、その人は救護班にいるルトの恋人【ナノハ】と同じ異能だと断定された。


ロマ『ナノハ……お前何か知らないのか?』


ナノハ『……』


ロマ『敵から送られたスパイだとみんなも恐れ疑っている。これも全てルト君を探し出す為なんだ。』


ナノハ『そっ……それは……』


カゲマル『君も早く吐いた方が楽だ。俺だって誰にも見せたくないものがあったが、ここにいる奴らは全てを受け入れてくれる。解決できるものならしてくれるから安心しろ……』


ナノハ『……私は……』


全てはルトさんを助けるため救出するため、この事はルトさんを初めとして知って欲しかったが、この件に関しては私の身内が絡んでいるのは確実だった。


だから―――――――――――――――――――――――――――。


ナノハ『わたし……――――何です…』


ロマ『ん?何?』


ナノハ『……えっと……私……キメラなんです……』


ロマ『きっキメラ!?』


ナノハ『合成生物と書いてキメラ。つまりは人間でありながらも別の生物でもあるなりそこないの改造生物が私です。』


ロマ『……そっそれが……どんな関係が……』


ナノハ『私の家族は売買されてキメラにされました。キメラだと分かれば人々は忌み嫌うのが当たり前でそれを母は許されなかった。そして、最も許せなかったのが、以前とは違う自慢だった美貌がキメラになってから損なわれた事。』


ロマ『美貌って……』


ナノハ『私と母は毒を持つ蛇と合成された蛇オンナです。だから日が暮れたりしてしまうと潤いが消え元のウロコ肌に戻ってしまう。そして……母はキメラの失敗作であり、成功してしまった私と私の顔を嫌い捨てた。それが母のお話です。そんな母は今どこにいるか分かりませんでしたが、この世に居て私と同じ異能力を持つ人は母だと思ったんです……。』



ロマ『そのキメラの……蛇の成分だけを抜いて異能を残すことが出来る。そんな奴……いたような……』



ナノハ『え……』


カゲマル『……あの森の神界の古臭い協会にひとり暮らししてるもの好きのことですか?』


ロマ『そうそう!君の幼馴染みの"リンネ君"だよ…彼は特別な異能力を持ってるからね』



ナノハ『特別な……?特殊能力ですか?』


カゲマル『違う。アイツは……神獣モドキ。神獣の血を持ち神獣の異能力を持ってる変人だ』


ロマ『イム先生とはケタが違うんだ。でも……正式的には協力者ってだけで戦闘部隊の人じゃないからイム先生みたいに定期的に来るってなわけじゃなくてね……』


カゲマル『とにかく奴からワクチンさえ貰えれば良いっていう簡単な話だよ。』


ロマ『って事でカゲマル君……頼める?』


カゲマル『うっ……』


ロマ『給料日払いで少し上げてあげるからさっ!』


カゲマル『わかりました!喜んで!』




ルトさんの救出作戦が少しまとまったかと思われ私のカラダを治すプロが居るとの事でわたしはカゲマルさんと一緒に3日ほど後にその森に行くことになった。

しかし、その森はDエリアにある森。Dエリアは危険な生物や特定稀少生物が多いエリアでそれにこのファイブの隊たちが住むここからはとても遠い。徒歩や電車などで言ったら一週間は余裕ですぎてしまう。

そのために、今回は特別に隊長からの許可と管理者の許可を得てワープ出来る特別ワープロ(くち)を使用出来ることとなった。


ワープ出来ると言ってもただの私やカゲマルさんが通るだけでは反応せず機能はしない。

機能させる為にはこの機械を造った張本人のクイーンのシホウさんにお願いする他ない。

シホウさんはたくさんの機械発明をしており、その性能は折り紙つきだそうだ。


しかし、そんな彼女は頭がいいだけあって少し面倒くさがり屋。それに加えてルトさんのおさ馴染みというとてもビックな人。


シホウ『緊急特別許可書を出すなんて最悪……いつもなら9日くらいまで延ばしてサインするのに……』


カゲマル『ルトを救出するためにナノハはは必要なんでな。』


シホウ『ルト……あの野郎……また捕まって……本当にドジで気弱なんだから……あの子は異能力なんて無くても存在するだけで偉大となる存在なのに……』


カゲマル『どういう意味だ?』


シホウ『……ワケあり可哀想な子ってこと。』


カゲマル『もっと詳しく……』


シホウ『無駄話はいいからさっさと入れ!ワープさせるから』


カゲマル『おっおい!』

ナノハ『ひゃっ!』


無理やり部屋に放り込まれそのまま私たちはエリアに飛ばされた。

因みにシホウさんは面倒くさがで少々大雑把であるので、きちんと安定して着地出来るかは不安定であるそうだ。


そしてシホウさんは予想を裏切ることは無く、私たちはみかんの木の上の枝に引っかかるようにして着陸した。


カゲマル『大雑把過ぎ……』



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