ウェストン区
玲央『だよなっ!ルトもそう思うだろ?』
『…………………………。』
玲央『えっ…………』
シホウ・ミハル『えぇっ……!?』
玲央『彼奴…………隙を見て逃げやがったなぁ〜…………はぁ……、、、』
ミハル『やっぱり……もぅ……』
シホウ『……玲央様,どうされますか?探しに……』
玲央『ん〜…………彼奴の場合だと多分……家に帰ってると思うんだけど…………』
ミハル『なら、ほっといていいじゃん!』
玲央『でも……何か…腑に落ちないんだよ……何でだろ……』
シホウ『でしたら、念の為……軽く捜しに行かれたらどうでしょう!』
玲央『…そうだな…分かった。ミハル行くぞ!』
ミハル『うっうん!……あれっ?シホウは?』
シホウ『何を行ってらっしゃるのですか?私が、そんなはしたない行いをするとでも思いですか?』
ミハル『……だよね~(絶対面倒臭いだけでしょ、まったく)』
陽が少しずつ落ちてゆく。
最近は陽が落ちるのが遅いので、探すまでの時間がたっぷりある。
それを踏まえて、玲央とミハルはルトを捜しに手分けして捜索していた。
そんな、玲央とミハルがルトを捜している間の当本人はと言うと…………。
ルト『死体……死体……死体……。ある意味ホラーだな、これ……ハハッ』
その不気味で、死体ばかりが、散らかっている【ウェストン区】を面白い半分で探検していた。
周りは、薄暗くてボロボロな家やビル,お店が沢山ある。
勿論、そこには……誰一人居ない。
まして、人の気配なんて全くしない。
そんな墜ちたウェストン区を周り続けていた。
ある時、ルトはボロボロの半壊したビルに入った。
そこには誰も居なく
個人的に不気味ではあるが、落ち着く
居心地のよい場所出会った。
死体からでる死臭は普通の人間には軽毒。
昔の無能力者の多かった時代は無能力者の死体は無毒。
だが、反対に異能な者の死体は異能力を持っていた為に軽毒出会ったことが判明。
しかし、そんな事はお構い無し。
俺は無能力者ではあるが、毒は効かない躰なのだから。
その日から放課後、玲央の目を盗んでは
この誰も寄り付かない場所に居座るようになった。
気づけば自分のものなどを持ち出して不気味なこの場所は私物化していっていた。